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黒猫クックさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 791
性別
自己紹介 猫と一緒に映画を見ていると、ヤツらは私より先にコイツはクソ映画だというのを察知します。ストーリー展開や伏線回収が怪しくなってくると席を立ってしまうのです。だけどそんなおっちょこちょいな映画にだって良いところはいっぱいあるんですよ。
猫のヤツらは冷酷です。

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1.  博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか 《ネタバレ》 
もしかして、国の偉い人がこの映画の中の人たちくらいバカだったらどうしよう。すんごく笑えるかもね。っていう感じの軽いクスクス感が秀逸。  64年って言うとベトナムで民主主義が圧されている戦況ではないだろうか。ベトナムの脆弱性と共産圏の思想から作りだした世論に、アメリカ軍に軍事行動を極端に制限させ、結果アメリカ人が作りだした自制がしばらくアメリカ人を殺し続けることになる。  当時のベトナムでは共産圏と民主主義のせめぎ合いは、結局数年後に攻撃制限をやめたアメリカにより徹底的に北ベトナムを蹂躙することで終結する。アメリカとしての軍事行動は圧倒的な勝利でベトナムを制圧し、民主主義を守った構図であった。しかし、アメリカの撤退後再介入をさせなかった当時の世論は北ベトナムの再整備を許し共産主義による迅速なベトナム全土の武力統治を許してしまう。それを以てアメリカの敗北として悲壮感と軍への憎悪を自己陶酔の肴として重宝してしまう社会が作られてしまった。  この映画はそういった流れへのサブリミナル効果的に作用したのではないだろうか。目にした情報を信じるほか無い当時としては、このアホなアメリカ人というのを国家の一面として多分にすり込まれてしまったというのは無い話ではないかもしれない。そういう、ほんのブラックジョークのつもりで作られた映画が一人歩きし、平和を訴えたりとか無邪気に冷戦を批判してみせたりという主張にまで発展してしまうのは残念だが、古今東西を問わず人は千差万別だといわざるを得ない。  絶対この映画自体は単なるブラックジョークのたぐいで、映画としての完成度を真摯に追求した結果であると思う。けど、この映画を見て大まじめに平和を祈念する人を非難はできない。
[DVD(字幕)] 8点(2010-05-09 16:39:07)
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