Menu
 > レビュワー
 > すかあふえいす さんの口コミ一覧
すかあふえいすさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1047
性別 男性
年齢 30歳
自己紹介 とにかくアクションものが一番

感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます

備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません
10点…大傑作・特に好き
9点…好き・傑作
8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作年 : 1940年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  ハナ子さん 《ネタバレ》 
フィルムセンターで鑑賞。  序盤は「撃ちてし止まむ」の文字が戦中を感じさせるのみ。 東宝舞踊隊による円を組んでの華やかな演目、上からの視点で花のように目まぐるしく運動を続けるのはバーレスク映画の流れを組むリズミカルな演出。 そして浮かぶ「ハナコサン」の文字。  ミュージカルコメディの要領で家族紹介、当時連載していた漫画が原作だから余計にコミカルだ。  軍歌や戦時歌謡が面白おかしく替え歌にされてしまう。 漫画?戦意高揚?銃後?隣組?こんな楽しい映画じゃ戦争で人殺す気なくなるわwww焦げた釜を持ってきて指示を仰ぐシーンに爆笑。  犬をしっし、子供たちの合唱、道を自転車で駆け抜けながら歌いながら空襲前の街並みを駆け抜ける、馬の調教場、夫婦でブランコならぬ懸垂でブラブラ、リンゴを投げてキャッキャッウフフ。これ本当に戦前ですか。冗談キツイですぜ(褒め言葉)。   マキノが撮っていた戦争映画の数々も良い意味で馬鹿馬鹿しいのが多い。戦時下でも明るい映画で少しでも人々を元気にしてやりたい。それがマキノの心意気だった。 ただ、俺はこの映画のラスト10分に暗い戦争の足音を感じてならない。   ススキが茂る原っぱで歌う、家族の団欒、人々が見守る二人のデュエット、電話の会話、「おめでとう~」  早く結婚させたい家族、ラジオ体操、人々が行き交う、まだスカートや洋服の人も多かった光景が興味深い。  お灸責めで攻撃(物理)!クソワロタwwwお父さん涙目。 音楽に合わせてムシャムシャ食べるのは「弥次喜多道中記」や「鴛鴦歌合戦」から続く見事さ。時計までwww音楽に合わせて料理、体操の要領で掃除と楽しくてしょうがない。  轟夕起子の「ねーねー」が何か可愛い。顔を覆って嬉しそうに「きゃっ!」 「限りなき前進」の頃と比べると可憐というほどにはいかないが、このはつらつとした演技!「姿三四郎」とはまるで別人だ。流石正博の嫁。「續清水港(清水港代参夢道中)」の夕起子も良かった。若き高峰秀子も可憐です。  帰った矢先にかくれんぼと出くわす、謎貯金システム、「赤ちゃん生まれないの?」「まーだだよ」「おかしいわ」この流れ最高。ごっちゃ混ぜの面白さ。  犬をどかっと置く感じが良い、みんなでハイキング、この後嫌でも痩せたであろうデブの父さん、「グー」じゃねえよwww  再び舞踊隊の華麗な演目、そして衣装とはいえこの時期に短いスカートで踊りまくる(要はパンチラ)シーンがあるなんてビックリ。何度でも言ってやるぞ戦前なんて信じらんねえ!   そして50分経ってようやく国民服姿に。いよいよ戦争の足音が近づく。月月火水木金金、この頃は三国同盟って言ったら楽観視できただろうね、防火訓練が愉快な音楽とともに馬鹿馬鹿しく描かれるのは後の惨状を考えるとあまりに滑稽に見える。  高射砲、空襲、おもちゃの戦車、ラスト10分の暗さ。遠くで爆音が響き笑うに笑えなくなる。人々が大勢死に行くであろうご時世に赤ん坊の誕生をみんなで祝うなんて何かせつない。  さっきの舞踏隊が階段を降りたり舞台を行進していく。いよいよ出兵か。兵隊たちのパレード。 飛行機の模型、まるで旅行に出るかのように明るく見送るしかない、おかめのお面。検閲が入る前は面をつけた彼女が泣くというシーンだったとか(仮面の下の涙をぬぐえ)。検閲官の悪魔めがっ!!!!! この事に関してはマキノの自伝「映画渡世 地の巻」が詳しいです。 空を飛んでいく飛行機たち、戦場に行く前の最後の団欒、息子と戯れるシーンの静けさ。  でんぐり返しであっかんべえ、仮面を頭の後ろにつけて笑顔で踊る姿も何処か悲しい、音楽も悲しげに響く、ススキの茂る中に消えていく人々・・・。
[映画館(邦画)] 9点(2015-07-14 13:15:41)
2.  裸の町(1948)
ダッシンが撮った最初のフィルム・ノワールの傑作であり、彼の早くも確立された作品。 殺人犯を追う謎解きやスリルの詰まったサスペンス。後の「真昼の暴動」や「街の野獣」「男の争い」に引けを取らない逸品。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-17 08:10:19)
3.  白熱(1949) 《ネタバレ》 
ジェームズ・キャグニー主演の凄まじいギャング映画。 サイレント期から数々のアクションやコメディを手掛けてきたラオール・ウォシュの集大成とも言える作品。   キャグニーとウォルシュが組んだ作品はコメディ「いちごブロンド」、同じくギャングものでロバート・ロッセンが脚本に参加した「彼奴は顔役だ」と傑作が多いが、この映画のキャグニーは最もぶっ飛んでて狂ってる。   ファースト・シーンの列車強盗の場面。   トンネルから出てくる列車を追うように並走する車、列車には既に仲間が潜入して事を引き起こし、橋から飛び降りて乗り込み、扉を爆弾でぶっ飛ばし、機関士も強盗も容赦なく撃たれ蒸気で大火傷を負い悲痛な叫びをあげる…あっと言う間の5分。アクション映画はこうでなくちゃ。   小柄ながらきびきびした動きで踊るように人を殺していくジェームズ・キャグニー演じるコーディ・ジャレット。 母親に “犯罪によって”教育され、冷酷、残忍、非情でオマケに超マザコンに成長してしまった男。発作のようにマザーコンプレックスの衝動に駆られて暴れまわる姿は赤ん坊のような無邪気さと凶暴性を見せつけてくれる。つうか笑顔がヤベえよコイツ…。   こんなにも狂いに狂ったマザコンはコーディ・ジャレットしかいないね。 「死の谷」で姉御肌の女性を演じたヴァージニア・メイヨは、コーディに取り巻くもその狂気で徐々に距離を置いていく情婦の妻を演じる。メイヨとキャグニーのやり取りは愛と狂気の紙一重。  彼らを追う警察との追走劇も手に汗握る。 デスマスク、靴紐、鏡と映像で見せるシーンの巧さも絶妙極まる。社内電話はまるで携帯電話の様。野外劇場の“暗示”はコーディたちの別れ道でもありました。“罪”を避けるための“アリバイ”を得る方法がえげつない。  警察の捜査を嘲笑うコーディたちだが、警察も強力な“切り札”を持ってた。スパイ映画としての側面も持っている面白さ。 刑務所でのやり取りもまたスリリング。特にコーディが“ある知らせ”を受けて発狂、泣きだして暴れ出し幼児のように警官を立て続けにブチのめす。怖すぎて笑っちまうよもう。   その後の脱獄までの流れも手馴れた見事さ。 受話器?んなもんブチ抜いちまえ!閉じ込めたまま“殺す”シーンとか本当えげつない。裏切りと報復、暴力による服従、ドア越しの銃撃。  終盤の流れもとにかく凄い。黒光りする巨大なトラックの重量がたまらない。  キャグニーにおんぶされる酔いどれメイヨが可愛いすぎる。一瞬映る太もものエロティックさ。 給油所に残す“メッセージ”、少し時代を感じる捜査方法がまた味わい深い、ショットガンの散弾描写、そしてキャグニーの絶叫!! 「やったぜママー!世界の頂点だー!」  最後の最期まで、死ぬ瞬間まで強烈な場面で締めくくられる。
[DVD(字幕)] 10点(2014-03-14 16:42:25)
4.  晩春 《ネタバレ》 
小津映画は苦手だ。 それでもサイレント期の傑作群を見て小津がどうして巨匠と言われるのか納得した今の自分には、それほどハードルを感じる監督では無くなっていた。 戦後の作品にしても「長屋紳士録」や「浮草」は楽しく見れたりした。 でも「東京物語」の頃は不安・・・と思っていたが、今回は予想に反して退屈せず最後まで見る事が出来た。 時折流れる音楽もそうだが、冒頭の電車のシーンや小気味良い会話などテンポも悪くないし、「こっち」のやり取りやおばさんのコミカルな役どころなど面白い。  あの原節子の作り笑いにしても、計算済みの演出だったので好印象だ。 「父は私がいないと駄目なのよ」 愛想笑いの仮面、でも本当はお父さんと別れるのが寂しいパパッ子である。 確かに最初こそ例の不気味な笑みで背中に悪寒が奔るほどゾッとしたものだが、自分の本心を突かれた時に見せた真顔。 「どうしてそんな事を言うのよ?」とでも言いたげな苦々しげな表情。 父親と結婚するという女性に対して見せた表情もそう。 拶代わりの愛想笑いから「あんな女・・・」と睨むような表情に変わる。うーむ、こういう表情の節子を小津映画でずっと見たかった。40分我慢した甲斐があった。 喜怒哀楽豊かな綾子との対比も印象的。綾ちゃんマジいい女。 オマケに目に光が入っているかいないかも注目だ。 作り笑いの時は光がほとんどさしていなかった節子。  ところが旅行先で父に見せた時の笑顔、結婚式を迎える場面の笑みには目に光があった。 「お父さんと離れたくないの」。ノーブラの無謀なたゆんたゆんおっぱいが余計に子供っぽさを物語る(スイマセンね下品な話になってしまって)。恐るべし小津演出。 「麦秋」でもノーブラ乳くb(ry 結婚相手のゲイリー・クーパー(クーちゃん)は拝めなかったが、きっと良い男に違いない。 お父さんの問いかけは少し説教臭くも感じたが、二人きりで娘を諭すならああでも言わんといけんか。  最初と最後で佇む「波」は何を語り、リンゴを剥く父は眠ったのか息を引き取ったのか。気になるラストだった。
[DVD(邦画)] 8点(2014-01-22 00:08:25)
5.  白昼の決闘 《ネタバレ》 
再見。やはり何度見てもいい。 西部劇というよりは、「風と共に去りぬ」を彷彿とさせるロマンス、愛憎劇。  ほんとに凄まじいというかアホらしいというか、原題/邦題の通りクライマックスの「決闘」で物語は締めくくられる。  ただ、同じキング・ヴィダーの西部劇「星のない男」「テキサス決死隊」といった作品がアクションの充実した作品だったのに対し、本作は終盤までドラマで魅せる。 今までのヴィダーのファン&セルズニックが制作という事で期待した人も多かっただろうね。まあ俺は純粋に哀しい恋愛映画として楽しめたけど。2時間40分はあっという間だった。  戦後におけるモダニズムの錯綜、混血女性への人種的偏見、それを超えた恋、縄張り争い、哀しき殺し合い。 雄大なスケールに多くの登場人物、それが一人ずつ死んでいくって過程が切ない。制作のセルズニックは残酷な三角関係を撮らせたらピカイチだな。まあ監督に指名されたヴィダーが怒るのも無理は無いくらい色々問題点もあるけど。  冒頭の高らかに踊るヒロインを打ちのめす悲劇と銃声、一触即発を物語る馬が押し寄せる瞬間の緊張(派手な戦闘にならなかったのがやっぱりマイナスに見られたのだろうか)、酒場で引き起こされる銃撃と殺人、リリアン・ギッシュの母親として女として耐え続ける凛々しさ、なんといっても岩場における決闘。  「愛しているからこそ私が殺してあげるの」と恋人だった男の暴走を止めるため、馬にまたがり、ライフル片手に断崖の上に送る視線と狙撃、一撃! 俺はこういう映画に弱いのです。
[DVD(字幕)] 9点(2013-12-17 11:36:40)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS