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1.  響 HIBIKI 《ネタバレ》 
言葉を綴ることが仕事の小説家が、人が相手になると言葉より先に暴力っていう設定自体、「天才」の表現とはいえいかがなものかという気はするが、この映画でそれを言ってはおしまいだと思うので、それはそれとして受け入れれば、地味でドロドロした文学と文学賞の世界をこれだけエンターテインメントで見せてくれれば、ちゃんと面白い映画と言えるのではないか。主人公の響を演じる平手さんにはあまり興味はなく、いつもしんどそうな女の子だなあと思っていたくらいなので、そのパブリック・イメージを活かしつつ、ときどき笑顔を見せてファンを喜ばせるという意味では、なかなかよくできた「アイドル映画」ではあるけど、多くの人は彼女よりも彼女を取り巻く人たちのほうに感情移入して、その振り回されっぷりを楽しむのが楽しい鑑賞法なのだと思う。個人的には、響が小栗旬演じる山本の作品を読んでいる途中で買い物に出かけるシーン(もし山本の作品が受賞するほどのものであれば、響はあんな簡単に途中で読むのをやめないだろう)がとても切なくてよかった。キャラ推し映画のようでいて、そうゆう丁寧な描写が各所にあるのもこの作品の魅力だった。  ただ、自分もいちおう文章を生業の一部としている人間なのでどうしても気になったのは、響と彼女の作品『御伽の庭』を表現する語彙の乏しさ。冒頭の北川景子が表現する部分が唯一、具体的に「どうすごいのか」を説明した部分だと思うのだが、そういう表現だったら今時の作家さんの多くが志している部分だと思うし、自分もそういう作品も多く読んできたように思う。肝心の作品自体を表に見せる必要はないが、もっといろんな人がいろんな言葉で表現することは必要だったんじゃないかなーと思う。たくさんの違った角度、違った顔を持つ作品こそ、「傑作」と呼ぶにふさわしいと思うので。あと、芥川賞と直木賞の基準とかに全く触れないのも、「文学賞」を題材にした作品としてはやっぱり残念。ただ、終わらせ方はとてもよかったと思う。そして続編はないと思うけど、いらないと思います。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-08-09 08:42:38)(良:1票)
2.  ビリーブ 未来への大逆転 《ネタバレ》 
つい先日亡くなったアメリカの最高裁判事ルース・ベイダー・ギンズバーグ(RBG)の半生を描いた伝記映画。ただ、日本版ポスターにはRBGの名前すら出ておらず、残念すぎる邦題のおかげでそもそもRBGの伝記だと知らないままスルーしている方も多いと思う。冒頭、男子学生の群れのなかに1人立つ若きRGBの姿、その後の彼女の歩みを象徴する、すばらしい導入で期待値も上がったのだけれど、その後の映画の展開はとても平板な伝記法廷ものに。ところどころよいシーンもあるのですが、フェリシティ・ジョーンズがその後のカリスマの若き日々にうまくはまらない。個人的に好きな法廷ものなので退屈はしませんでしたが、彼女の最後の弁論が、どのように判事たちの考えを正し、全員一致の勝利を勝ち取るような論理を持っていたのかがうまく伝わらない。彼女と度々衝突するACLUのメルとの関係も結局は整理不足で、チームのケミストリーというか相乗効果みたいなものを感じることもできず、カタルシス不足。この作品で描かれるのは男女平等をめぐる「世紀の判決」だったわけで、もっとうまくドラマにできたはずなのに・・・というのが正直な感想でした。あと、本作にとって気の毒だったのは、少し前に公開されたドキュメンタリー映画『RBG:最強の85歳』に登場するRBG本人と夫のマーティンさんが素晴らし過ぎたこと。それと比べると本作の夫妻の姿はやっぱり物足りなかった。RBG本人はもちろん、夫のマーティンさんも、戦前生まれとは思えない柔らかさとユーモアと知性を持った好人物でした。結局は、「事実にもとづいた物語」よりも「事実」のほうが面白い、ということを実感してしまいました。ただ、本作の「創作」らしい娘との関係、とくに裁判を決意するエピソードはよかったです。この映画でRBGを知った方にはぜひドキュメンタリーのほうも見て欲しいです。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2020-10-06 14:21:31)
3.  羊の木 《ネタバレ》 
リアリティ・ラインが微妙でどういう映画か理解するまで時間がかかった。たぶん、テーマ的には、受刑者の更生という「社会派」というよりも、「元殺人者」が自分の生活のなかに深く関わってきたとき、それを人はどうやって受け止めるのか、信じることができるのかというヒューマニズムを描いた寓話として見た方がいいのだろう。公務員役の錦戸君はそのへんの戸惑いを上手に表現していたと思うけれど、終盤の「友達だから」という言葉にはもう少し説得力が欲しかったかも。また、6人という数はちょっと多かったように思う。それぞれいろんな「反社会」のバリエーションがあったとはいえ、二時間でそれぞれの人生に落とし前を付けるにはやや性急な話し運びになってしまった(とくに酒乱の人、市川実日子、優香の顛末はもうちょっとちゃんと見たかった)。展開的には、ラストに6人が一同に会して物語をまとめきってしまうような力業を期待したのだけれど、中盤の「のろろ祭」がその「現場」となったものの、ラストはけっきょく松田龍平との対決になってしまった。ほかの5人(あの時点では4人か)の物語が置き去りになってしまったのは残念。6人という人数とそれぞれの人生を考えれば、Netflixあたりでの連続ドラマ向けの題材だったのかもしれない。吉田大八監督らしい乾いた演出は冴えていたと思うけれど、ヒューマンな題材、後半のホラー展開、そして「のろろ様」のあたりの伝奇モノっぽい雰囲気もちょっと噛み合わせが悪く、全体として薄味なミックス感でまとまってしまったのも惜しいと思う。
[インターネット(邦画)] 5点(2020-03-29 10:51:31)
4.  ビフォア・ミッドナイト
前作から9年。そのあいだにジェシーとセリーヌのあいだに双子の娘が生まれ、2人の関係も前2作までとはうって変わって「生活感」と「倦怠感」あふれるものに・・・。前作のセリーヌにもちらりと見えたリアリストな部分と、ジェシーのちょっと無神経な部分がそれぞれ加速して、もう2人の会話はひたすらかみ合わない。言わなきゃいいことを言ってしまい、ちょっとした言葉をひきずってしまって、結局悪い方へ悪いほうへと向かってしまう。ロマンティックな設定だった前2作と比べ、今作は恋愛成就の「その後」を、ひたすら痛い会話劇として描いてしまいます。でも、この映画の本領は、トゲがあるセリーヌの言葉やジェシーの無神経な態度の繰り返しのなかにも、恋愛モードによるオーラ抜きで生身の人間として関係をつくっていくさまが積み重ねられている部分。前作もそうでしたが、「会話」中心の構成でも「言葉」だけで伝わるわけではない人間関係というものを描いた映画として、あいかわらずのクオリティです。
[映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2014-01-13 10:49:45)(良:2票)
5.  ビフォア・サンセット 《ネタバレ》 
9年後の再会ということで、一見よどみなく話しているようで、それでいてお互いの真意をさぐりあっている様が本当にリアルだ。80分の短い映画だけれど、ほぼ全編しゃべりっぱなし。この映画の素晴らしいところは、「会話」が主役の映画なのに、登場人物の感情や微妙な関係性を描くのに「言葉」に頼っていないところ。その最たるものが、ラストのアパートのシーンだと思う。それまでしゃべりっぱなしだった二人だけれど、アパートの二人は、核心に触れるような言葉を交わすことなく、身振りと視線と音楽で「会話」する。そこから終幕への流れは、本当に素晴らしいものでした。脚本にも参加したという主演2人に拍手喝采です。
[DVD(字幕)] 8点(2010-01-26 14:14:24)(良:2票)
6.  ヒストリー・オブ・バイオレンス
後半の荒唐無稽な展開でやや興ざめしてしまいましたが、全体では短く、そして深い映画でした。たった90分間のあいだに、理不尽で情けのかけらもない暴力、大切な人間を守るための暴力、暴力から抜け出すための暴力など、さまざまなバイオレンスが描かれますが、残酷で直視できない生々しさはどれも同じ。そして、その暴力とどこか根底でつながっているようで、けれども人を結びつける「性」の描写は、単純な暴力肯定論でも否定論でもなく、それが人間社会の一部であるのだということが、私たちに提示されているように思えました。そうしたスタンスには共感を覚えます。
[DVD(字幕)] 7点(2007-01-10 12:21:35)
7.  ビューティフル・マインド 《ネタバレ》 
それなりに楽しめたものの、ナッシュのダークな部分がすっかり漂白されてしまったというのもあって中途半端な印象。風変わりな天才の伝記物という趣の前半、突然サスペンスフルになる中盤、そして病気との闘いと家族の絆を描く後半のあいだのつながりが、いまいち・・・。最後のノーベル賞受賞のエピソード(教授クラブでの「ペン」とスピーチ)は感動的な演出だけど、それまでの展開を考えれば、いかにも賞狙いっぽくて唐突だった。図書館で学生相手に講義をはじめ、幻覚と「共生」したまま、社会復帰していく様を描くだけで十分だったように思います。あんなとってつけたような受賞スピーチよりも、学生たちに図書館で熱心に数学を語り、彼らの尊敬を集めるようになるのを静かに描いたほうが、この映画のラストとしてはふさわしかったと思う。
6点(2004-12-18 10:28:16)(良:1票)
8.  非情の罠
『現金に体を張れ』同様、シンプルながらサスペンス映画の王道のような展開をコンパクトにまとめている。ニューヨークの古ビル街屋上のチェイスやマネキン工場での格闘など、見るべき名シーンも多いけれど、序盤の妙にゆったりとした展開がもどかしいのと、役者の力不足(特に主人公とヒロイン・・)で、映画全体としては、やや凡庸な印象になってしまった。6点が妥当な線かな。
6点(2004-11-23 14:13:19)
9.  ビッグ・フィッシュ
最初は「明るいティム・バートン映画」にちょい違和感を感じていた。同じようなポップなカラーの『シザーハンズ』で全編を包んでいたダークさが好きだったせいか、前向きなエドワードがどんどん進めていくホラ話にも、どこか乗れずにいた。もしかしたら、親父のホラ話に愛想を尽かしている息子ウィルの視線に同化してる部分もあったのかもしれない。ただ、そのせいか、ウィルも加わっての「最後のホラ話」のシーンでは映画の世界にどっぷりと没入。最後には、しっかり「こんな人生賛歌もいいじゃないか」なんて気分になってました。『エド・ウッド』にも通じる妙なさわやかさ。ティム・バートンのこんな一面もなかなか素敵だ。
[映画館(字幕)] 8点(2004-11-16 22:26:20)
10.  HERO(2002)
単純に面白くなかった。眠かった。映像も最初きれいだなと思うけど、だんだん慣れてしまって、最後は退屈だった。脚本も複雑なわりには奥行きがなかったなあ。せっかくこれだけのキャストやスタッフを集めたんだから、奇をてらわずに正攻法の大河ドラマ風にしたほうがよかった気がします。
4点(2004-04-10 02:35:27)
11.  ヒマラヤ杉に降る雪
原作がアメリカではベストセラーだったからとはいえ、ほとんど歴史的背景の説明がないのは辛い。イーサン・ホーク、存在感なかったなあ。主役だよねえ。工藤夕貴も、いまいち魅力が伝わらなかったような・・鈴木杏の子ども時代のエピソードはよかったんだけどね。単調で、ラブストーリーなのか法廷劇かどっちつかずでした。これでは、アメリカで単身がんばってきた工藤夕貴の苦労も報われない・・・。結局、制作サイドは、「英語が流ちょうな日本人俳優」だったら誰でもよかったのか?
4点(2004-03-29 22:31:44)
12.  羊たちの沈黙
公開当時に見ました。クラリス対レクター博士の対決が、真犯人そっちのけで展開するのが新鮮。この作品がもってる気品のようなものは、結局のところ凡百のフォロワーとは明らかに違ってた。僕も、一番好きなシーンは、クラリスとレクターの指が一瞬だけ触れあうところ。ものすごくドキドキした。この手の映画なのに、アカデミー主要部門独占したことにも驚いた。いろんな意味でエポックメーキングな作品。ちなみに、サイコスリラーだけど、どんでん返しはありません。同時期のサイコスリラーものは、みんな犯人は最初からわかってるものが多いです。そういう期待の仕方をしないで見る事をおすすめします。
10点(2004-03-19 12:07:57)
13.  ヒート
どうしてかわかりませんが、何度見ても寝てしまって、全部通して見た事がありません。パチーノとデニーロのかっこよさだけでは、睡魔に勝てないようです。この映画に3時間も必要なんでしょうか? ちなみに同じマン監督&パチーノの「男」系映画『インサイダー』は大好きな作品です。だからこそ、なぜこの映画はダメなのか不思議。
3点(2004-03-08 17:44:55)(良:1票)
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