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tottokoさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2001
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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1.  ピアニストを撃て 《ネタバレ》 
モノクロで雰囲気のあるフレンチ・ノワールのつもりで鑑賞してたら、どうもちょっとづつ路線を外されるのでかなりの戸惑いが生じました。 犯罪は起きているし人は死んでいるし逃避行もしてるケド、何故か全体的に呑気でぼんやりしてるのでシリアスになり切れてない感じです。むしろトリュフォーはあえてそうしてるのかも。 主人公の独白は自虐のような独りつっこみで笑えるし、甥っ子を誘拐した二人組も子供好きかよ、と言いたくなるほどのユルさを見せるので展開の割に緊張というものがありません。 ピアニストの主人公を巡る状況はかなり悲劇的なはずなのですが、そう思わせない監督のシュールな筆致。どういう鑑賞姿勢で臨めばベストなのか分からないまま観終えたのですが、こんな不思議な映画体験も嫌いではないです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-11-25 22:34:10)
2.  緋牡丹博徒
これぞ東映ザ・任侠。大ヒットシリーズの一作目だけあって、この分野の完成形をみています。こってこての様式美、ヤクザ渡世かくあれかし、のストーリー。お約束の口上に台詞回し、飛び道具になるかんざし。いずれの要素も現代劇には持ち込めない型にはまったものばかり。だからこそ非リアルの極致で作られた作品は味が濃く、逆に目新しく感じました。 もちろんこの手の作品は主人公が最重要であります。任侠の記号として説得力のある役者でないととんでもない駄作として失笑を買いかねません。その点本作は藤・高倉両名を始め、脇に至る面々までがコクのあるご面相とキャラクターですんばらしい。敵役はちゃんと「悪人顔」、トボけ役は頬っぺたや鼻まで赤くして分かりやすいことこの上ない。後の御大若山富三郎ってこんな役もできたのか・・(衝撃) 「こうなるだろう」という筋は乗りやすく、同性でも惚れ惚れするような藤純子の美しさと気っ風の良さは観ているうちに快感アドレナリンがどんどん促されました。つまりそれこそが大衆娯楽なのですね。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-07-12 00:36:10)
3.  ビリディアナ 《ネタバレ》 
つまりこの監督が脚フェチでキリスト教嫌い、ということがよくわかる映画ですね。 敬虔なシスタービリディアナが修道院から一般社会へ出た途端に遭う不条理な暴力の数々。叔父のセクハラに始まり、施しをした乞食らには恩をあだで返される始末。強姦についてはいずれも「未遂」に終わってるのだけど、貞操観念が岩より硬いシスターである彼女にとってはPTSDものの大ショックでありましょう。「なんて日だ!」と叫びたくなったのでは。そしてとうとう彼女は神の教えに拠って立つ世界を捨て、世俗へと降りてくるのでした。 なんかねえ、観ててキツかったですね。乞食らの乱痴気騒ぎは胸が悪くなるほどの嫌悪感が湧きます。人間の汚い部分をこれでもかと晒して神のしもべを凌辱するルイス・ブニュエル。こりゃ教会激怒、上映禁止にもなりますわ。これが神社の巫女さんだと考えてごらんなさいよ。「怒られろ」と思うでしょ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-06-14 23:40:53)(良:1票)
4.  昼顔(1967)
プラスチックな質感のドヌーブが現実と妄想を行ったり来たり。ごくノーマルな人間から見ると、色んな性癖の人がいるもんだという資料にすぎないんだけども。変態侯爵のくだりが個人的には面白かった。いっちゃってたなー、上流階級のおじさんが。最後までドヌーブ妄想で押し切るシナリオ。フランス映画の、芸術分野に設けるゾーンの広さに脱帽。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-07-21 01:12:09)
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