61. フューリー(2014)
《ネタバレ》 凄い映画だと思うけれど、同時に凄い不快な気分も味わい、この感情をどうしたらいいか迷ってしまっています。実際のティーガーⅠを動かす等、本物の戦争風景に近づけようとする気概は強く感じます。戦車の中をノーマンが掃除しようとしたら、床に肉片が落ちているシーンなど嫌にリアルです。だから従来の戦争映画では何となく仲良くやっている「仲間同士の絆」も、この映画の中では、敵兵士の死によって成り立っているとされる。そしてその仲間同士で何をするかというと、解放した他国の女を輪姦したりする。こりゃウォー・ダディ率いる部隊を応援し辛い。だって戦争が起きてない現在の価値観からするとやっぱり彼らの振る舞いはクソと思えてしまいますから。 クライマックスは武装SS300人との戦車での籠城戦となる訳ですが、前述した理由により一人一人散っていく仲間たちの死も余り憐れむことが如何しても出来ませんでした。 一夜を共に過ごした女がドイツ軍の爆撃を喰らい死んだのを切欠にナチを心底憎んでしまったノーマンを、ドイツ軍の兵士(少年兵?)が見逃すのが唯一の救いでした。 ともあれ、通過儀礼と託けて無抵抗の敵兵をノーマンに無理矢理殺させるブラピ演じるウォー・ダディは死刑!まあ、その位のメンタリティじゃないと戦場ではやっていけないんでしょうね。凄い映画とは思いますが、好きな映画にはなれない作品でした。 [映画館(字幕)] 5点(2014-12-07 21:36:33) |
62. フローラ
《ネタバレ》 植物人間の飢餓感がこちらに真に迫ってくる感じがすさまじい。子どもには見せられない作品ですね。 [DVD(字幕)] 5点(2012-03-25 18:02:55) |
63. ブラインドネス
《ネタバレ》 最後までジュリアン・ムーア演じる、唯一目が見える主人公の行動原理が理解できなかった作品です。シティ・オブ・ゴッドの時の画面で起こっている事柄はエグいんだけれどもどこか明るい雰囲気のようなものが本作の場合には皆無で、非常に閉塞感のある雰囲気を出していた点は素晴らしかった。 [映画館(字幕)] 5点(2012-03-04 22:40:27) |
64. フライトナイト/恐怖の夜
《ネタバレ》 ヴァンパイア映画やホラー映画としては仕様もない作品なのですが(驚かしてくるタイミングが洩れなく全て読めてしまい全然怖くない)、この映画のターゲットであろうティーン層に受けるようにお色気シーンを無駄に詰め込んでおり、映画館の中も終始楽しい雰囲気でした。なんせ出てくる女性はすべて異なったエロさを備えている程の徹底振り。主人公の彼女は「正統派活発美少女」、母親は「中年ならではの色気があるシングルマザー」、残念ながらグールになっちゃう女の子は「ビッチ系ストリッパー」、ここまでサービスされると製作者が「観客がそれぞれ好きな女の子に萌えてくれ」と気遣いをしてくれている気にさえなりましたよ。何言ってるんだ俺は。とにかく適度にお色気があるB級映画としてはOK! [映画館(字幕)] 5点(2012-01-08 18:07:45)(笑:1票) (良:1票) |
65. ブタがいた教室
《ネタバレ》 脚本に良い点と悪い点が混在していると強く感じました。良い点は子どもの表情や言動が非常に”それ”っぽいこと。食に対して議論する子どもたちのたどたどしいのだけれど、自分の意見を真剣に伝えようとする表情が印象に残ります。そしてキャラクターの立て方も上手い。大して一人ひとりがクローズアップされている訳ではないのに、いつの間にか個々に個性が生まれている。だからこそ生徒たちの食に対する迷いも強く伝わってきました。悪い点はPちゃんを「食べる」か「食べない」か、という二元論に終始していること。広く知られている通り、今の世界では食に対する態度は多岐にわたっています。それも子どもに伝えなければ真の食育とは言えないと思います。それから余談になりますが、音楽の使い方が極めて不愉快。悲しいシーンではノスタルジックなピアノの音楽をひたすら流す。音楽で無理やり感動させようとする演出は大嫌い。 [地上波(邦画)] 5点(2011-07-16 16:45:25) |
66. フライト・オブ・フェニックス
そこそこ楽しく観れるけれど、極限状態での登場人物達の対立や争いの描き方が半端なのはどうなんだろう。 [DVD(字幕)] 5点(2010-06-28 00:43:01) |
67. プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂
可もなく不可もなく。詰まらなくはないが、特別に面白くもない。サービスはあるのだけれど、どこか物足りない。そんな映画。 [映画館(字幕)] 5点(2010-06-22 23:12:01) |
68. ファイナル・デッドサーキット 3D
《ネタバレ》 まず……初めて実写3D映画を体験しました。率直な意見を言うと、立体的なシーンがかなり紙芝居みたいと言うか、登場人物だけ手前に浮き出してしまっていて、やや違和感を感じます。個人的な映画を観る感覚と3Dの食い合わせは結構悪いのかもしれない。 さて本編の感想ですが、簡単に言うと決して観客を飽きさせない作りだったかと。上映時間を90分以内に収め、ジェットコースターの様に様々なキャラクターがバンバン死んでいくのは非常に好印象。監督はこのシリーズの肝である、色々工夫された死に様という点をよく分かっているなと思いましたね。 問題は予算が足りなかったのか、大事故のシーンのCGがえらくチープなことに尽きるでしょう。瓦礫で潰される人たちが、なんと言うかマンガみたいです 笑。これをギャグで撮ってるなら全然OKだと思うんですけどねー。終盤のエスカレーターに関しては……、余りのCGのチープさに大笑いしました。 総評するとバカ映画としては満点ということですね。 [映画館(吹替)] 5点(2009-11-01 21:22:11)(良:1票) |
69. PLANET OF THE APES/猿の惑星
ある程度は纏まっていました。しかし「猿の惑星」をティム・バートンが撮るのは、どう考えても失敗だと思うのですが。 [地上波(吹替)] 5点(2008-10-10 10:10:48) |
70. フィクサー(2007)
派手好きの映画を好む方には薦められないかと思われます……。ジョージ・クルーニー目当てだけの方も止めておいた方がいいでしょう。 最後の"騙し"は見ていて爽快でしたね。 [映画館(字幕)] 5点(2008-07-29 00:07:20) |
71. ふしぎな岬の物語
《ネタバレ》 ~突然、阿部寛は叫んだ。「小百合様、かまわないでくれ。まだ誘惑して私を苦しめるのか。」小百合様が、「行け。」と言われると、阿部寛と竹内結子が良い関係になだれ込み、なんとなく終わった。~ まあ冗談はこの位にしても、余りにも吉永小百合の万能感が前面に出ている作品である印象は拭えない。この映画ではあらゆる事態を吉永小百合演じる悦子(通称:悦ちゃん)が唐突に解決してしまう。それはイエスが相手に触れるだけで病を治したり、モーセが海を割るのと同じことだ。つまり奇跡。カフェに訪れ、彼女に触れた人々は別段大した理由もなく、悔い改め、自己解決して、彼女に感謝を述べて、去っていく。感動できるドラマが生まれる訳もない。中盤では本気で徳さんの胃癌さえ魔法のコーヒーの力で消すのではないかと思った程だ。エンディングで島中の人々が彼女を想って見舞いに行列を成すシーンは、最早「小百合様を教祖とする信徒たち!」としか思えなかった。 終盤に彼女は彼女なりの苦悩を抱えていたことが判明するのだが、それも別段ドラマとして優れているものではないと感じました。 ある関係が崩れ、再構築し、立ち直る。そういう作品は多々ありますが、吉永小百合演じる悦子を前半であまりに万能感たっぷりに描いているため、終盤に彼女が弱さを見せ、崩れ、再出発する様が非常に唐突に見えました。 まあ、そんなに優れた映画には迚思えなかったのですが、モントリオール映画祭はこの映画の一体どこをどれだけ評価したのかは気になる所です。同映画祭の日本映画贔屓は有名ですが、それにしても賞やる程の映画とは一ミリも思えませんでした。 [映画館(邦画)] 4点(2014-10-15 21:52:56) |
72. ブリット
《ネタバレ》 はい、白状するとサンフランシスコ住宅街のカーチェイス目当てで観ました。件のシーンはあの急勾配の坂道を物凄いスピートで車が駆け抜けるのは凄い迫力でした。CGなんてない時代、ただ凄いスピードでかっ飛ばせば映画として成立するんだなぁと思いましたね。 しっかしストーリーの方はどうも乗り切れず。まあ私がハードボイルド物が苦手なこともあるのでしょうが、主人公は何時もムッツリしている癖に無条件で美女にモテモテで、一度は彼女に警察の仕事に愛想をつかれるものの、最後にはキッチリ帰ってくれているという都合の良さ。しかも裸で待ってるって巫山戯んじゃねえ。そもそも彼女が「あんたは警察の仕事に慣れすぎちゃて、無感動になってしまったのよ!」って主人公を詰りますが、そんな話してましたっけ? 一番キツかったのはクライマックスの空港での犯人との追いかけっこ。いくらなんでも主人公たち犯人を取り逃がしすぎ。相棒は空港の警備員に援護を頼むが、来るのはなんと一人!もっと連れてこいや。しかもこの警備員と相棒が全く役に立ってない。何の為に登場させてるんだ。今の厳重な警備状態とは当時は違っていたのでしょうが、犯人がいきなり飛行機のドアをガラッと開けて飛び降りたり、一度は飛行機に乗ってたのに拳銃を持っていたり(今から高飛びって時にそんなリスク負わんだろ)、相当に白けて見る羽目になりました。 [映画館(字幕)] 4点(2013-06-29 06:18:02) |
73. プレデターズ(2010)
《ネタバレ》 随所で昔のファン心をくすぐる設定が出てきて楽しめます。プレデターシリーズお馴染みの無茶苦茶な状況設定が面白いし、それを利用して、米特殊傭兵とか、どっかの暗殺部隊とか、死刑囚とか、異常殺人者とか、日本のヤクザとか、ローレンス・フィッシュバーンとかを纏めてプレデターの獲物にするというアホな人物設定も面白い。問題は大してこちらの予想を超える展開が無い事でしょうか。B級ど真ん中を果敢に貫いたと言えば、聞こえは良いですが、とどのつまりありふれたB級アクションに終始してしまっていたと思います。あとエイドリアン・ブロディがタフガイとして振舞うのも少し無理があるかなと。トレーニングして筋肉俳優になろうと思ったのでしょうが、どうしても彼の情けなそうで泣きそうな顔を見ると、屈強な戦士とは如何しても思えませんでした。 [映画館(字幕)] 4点(2010-08-28 23:27:08) |
74. フレフレ少女
《ネタバレ》 前半と後半で余りにも出来が違いすぎるのに苦笑しました。前半は完全に悪ふざけで映画をつくっているとしか思えないレベルの演技、構成、脚本が続き辟易しましたが、ダメ応援団が合宿に行った辺りからかなりマシになったと思います。 個人的に嫌な奴と思っていた敵の不知火学園の応援団長が実は良い奴だったと分かる団長会議のシーンは特に良いと思いました。これがあると無いとでは最後のエール交換での感動の度合が全く違ってきますから。 中盤から後半にかけて良さ気なシーンがちょくちょく出る映画だったので、監督の技量が上がればもっと良い映画になる可能性はあると思いました。 [地上波(邦画)] 4点(2009-08-23 23:13:24) |
75. ファースト・スピード<TVM>
始めはワイルド・スピードみたいな映画だと思って心配(あまり好きではないので)していたんですが、全く違う内容でした。正直いってそんなに面白くないですが、映画自体も短いしありっちゃありかも。 [地上波(字幕)] 4点(2008-11-08 15:00:03) |
76. ブレードランナー
《ネタバレ》 映像美は素晴らしい、生きるという事をアンドロイドを通じて訴えるテーマ性も良い。でもあまりにも長々としたシーンの連続はひどく疲れました。もう少しテンポよく話を進めてほしかった。 あとハリソン・フォードが演じる主人公がどうもプロの殺し屋には見えないんですよね。そこら辺にいるゴロツキみたいで残念でした。 [DVD(字幕)] 4点(2008-08-21 22:11:52) |
77. フィフス・エレメント
オペラシーンとゲイリ・オールドマンの馬鹿っぷりを楽しむ映画と解釈しています。最後はお茶の間が凍りつくこと請け合い。注意しましょう。 [地上波(吹替)] 4点(2008-08-09 11:14:24) |
78. ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]
う~ん、ドクター・ドゥームの悪役としての魅力が全くありませんでした。味方は個性的な面々なのにもったいないと思ってしまいました。 [DVD(字幕)] 4点(2008-08-08 01:18:48) |