Menu
 > レビュワー
 > ヒロポン さんの口コミ一覧
ヒロポンさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 45
性別 男性
自己紹介

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  武士の一分 《ネタバレ》 
松竹山田組の藤沢周平3部作を全部観ている人たちに言わせると、「たそがれ清兵衛」」には叶わないという意見が多い。だが私はこれが初めての藤沢作品なので、他の二作品との相対で評価することはできない。だから純粋な単品批評になる。  山田洋次という人は、「男はつらいよ」シリーズや「学校」シリーズに見られるように、緻密に構成されたプロットを仕込む監督ではない。むしろ淡々と、鑑賞者の理解が遅れないように、分かりやすく絵を進めていくタイプ。だから、ほぼ正確に先の展開を読むことができて、演出意図が明快だ。  作品の評価としては、題名の「武士の一分」の「一分」が、いったい何を指しているのか、いまひとつピンとこなかったということはあるが、下級武士の三村新之丞、妻の佳代、そして二人を見守り仕えてきた徳平の3人の平穏な日々に突如訪れる災難を通じて、人生という物語の綾と妙を描くことに成功していると思う。  俳優陣の演技は良い。最初、三村新之丞は、どう見てもキムタクにしか見えなかったが、盲目になり、絶望の淵に追いやられて以降の鬼気迫る演技には目を見張るものがあり、何度か唸った。一方、長年時代劇をやっているような佇まいを有する壇れい。美しいし演技も上手い!そして何と云っても笹野高史。この評価は、この映画を観た誰もが認めると思うが、彼の人間味溢れる演技は、とても素晴らしかった。こんなにいい仕事をするバイプレーヤーだったとは!  演出的に勿体ないなーと思われる箇所もある。 時代劇では、敵役のキャラがどれだけ際だつかが物語の形式を保つ大切な要素だと考えるが、番頭、島田の悪徳ぶりがいかにも薄っぺらい。あんな酷いことをする奴は一人で決闘場に行かないだろう。たかが三流侍を始末するくらい、どうとでもできる筈だ。しかも新陰流免許皆伝のわりには弱すぎる。  ラストは、復縁しないほうがより深みのある物語になった。もし復縁させるのであれば、庭で鳥かごを燃やすシーンで、徳平に「飯炊女」という台詞だけを吐かせるだけで十分だった。その方が、より鑑賞者の想像力を掻き立てたと思う。この辺りがどうも、分かりやすさと丁寧さを履き違えているような気がして、勿体ないなあと思った。  他の2作品も観てみたい。藤沢周平の原作も読もうと思っているでがんす。
[DVD(邦画)] 7点(2007-10-15 12:33:25)
000.00%
100.00%
200.00%
324.44%
412.22%
5817.78%
648.89%
71022.22%
8817.78%
91124.44%
1012.22%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS