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プロフィール
コメント数 110
性別 女性
ホームページ http://yhlee.org/movies/
年齢 61歳
自己紹介 韓国映画多めです。

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1.  ブラザーズ・グリム
テリー・ギリアムだから、もう少し小昏い世界が展開しているかと思いきや、案外単純明快だった。多少残酷というか悪趣味なシーンもあるが、そういうところも含めて、子供に受けそうな作りである。 グリム兄弟の話だから当然ドイツが舞台なのだが、アメリカ映画なので、登場人物は英語を話す。フランス人やイタリア人役の役者は、それぞれわざとらしくなまった英語を話す。この時点で、かなりマンガぽい印象を受けた。森に入るまでの導入部も、わかりきっている内容を順序どおりに見せているだけという感じで、少しだるい。 美術がこの映画の見所だろうし、決して悪くないんだが、つい『狼の血族』と比べてしまうわけで、ああいう森の薄暗さが心の奥の暗いところに通じている、みたいな凄みがないので、なんとなく物足りなく感じる。そういえば、あの映画もイギリス製作だし、原作もイギリスなんだけど、ドイツじゃないことには、そんなに違和感感じなかったんだけどなぁ。万国共通の少女の心理を題材にとっていて、「グリム」という固有名詞が出てこないせいか。 モニカ・ベルッチが美しくてこわい。64年生まれと知ってびっくり。レナ・ヘディの骨太な感じがよかった。
[映画館(字幕)] 6点(2007-08-19 23:57:50)
2.  フライ,ダディ,フライ 《ネタバレ》 
韓国版を先に見ていたので、その比較を中心に。結果的に韓国版の方がおもしろかったのだが、これは、日本版の欠点を研究することができる、後発の強みだろう。 まず、テンポが悪すぎる。導入部がやたらに長くてもたもた。韓国版だと、開始5分程度で、病院で教頭と話し合う場面(夜中の病院の暗さが、主人公の心情にオーバーラップして、実によいシーン)になるのだが、いったいそこまで、何分かかってるんだろう。 それと、画面のトーンが、全体に鮮やかすぎて安っぽい。堤真一と岡田准一が並んで木の枝に座り、語り合う大事なシーンのバックが、異常に鮮やかなオレンジとブルーのコントラストの夕映えで、まるで書き割り。せっかくのいいシーンがコントのようになってしまった。 なにより、堤真一がかっこよすぎるのが一番の敗因。もともと背が高く、体つきも締まっているし、トレーニング前とトレーニング後の差があまり見えない。一度も脱がないし。 岡田准一はかっこよかったけど、やはり堤真一よりも小柄なので、そのあたりで損をしている。それに高校生には見えないやね。仲間のほかの子たちもそうだけど。 韓国版では、須藤元気の役は二枚目のお坊ちゃんタイプ(でも筋肉隆々)の子がやっていて、原作通り、テレビのインタビューにすごく感じよく答える、というシーンがあったんだけど、須藤元気じゃ、まるでチンピラみたいで、当然そういう表向きいい子ぶりっこのシーンもなし。 主人公がかっこよくて、敵役がわかりやすい悪人面っていうのも、物語を浅くしている。 韓国版は、主人公が走るシーンのスピード感がよかった。音楽もよくあっていたし、バスと競争する最初のクライマックスも、屋台のおじさんが水を手渡したりと、小技もきいていたし。日本版は、走るシーンのカメラワークが凡庸で、つまらなかった。 妻と娘が内緒のトレーニングを知ることになるシーンも、日本版は時系列順に出てきて、おもしろみがないが、韓国版は、最後にネタバラシをするので、カタルシスがある。 岡田クンのファン以外には、かなりびみょーなでき。
[DVD(邦画)] 4点(2007-07-27 10:18:49)
3.  フラガール
まったくノーチェックだったのだが、あるマイミクの方の日記で「激しくおすすめ」と書かれていたのを見て、急に思い立って見に行った。この時点では、監督の名前も知らなかった。松雪泰子にはぜんぜん興味なかったし、ほかの主役の女の子達は、「なんか名前聞いたことあるなぁ」程度。タイトルだけ聞くと『スイングガールズ』の二番煎じみたいだし。 しかし、これが大当たりだったのである。決して大作ではないし、アクションもラブロマンスもサスペンスもないのだが、実にバランスよく、きちんと作られた映画。役者もそれぞれの役目を確実にこなしている。 松雪泰子って、まともに演技するのを見たことなかったのだが、こんなにいい女優だとは知らなかった。都会のすれてふてくされた女が、いなかの人々のまっすぐな心に触れて、徐々に人間らしく変わっていく、なんて、実に図式的な役なのだが、炭坑町にはまったく場違いなルックスや、最初のころのとげとげしさが堂に入っているだけ、その変貌ぶりにも説得力がある。ダンスシーンも、つやっぽく迫力があって、フラをなにかの手段と見ていたダンサー候補生達が、彼女の踊りを見て、ダンス自体にめざめるという設定にふさわしいものだった。 岸辺一徳やトヨエツもよかったし、主役の蒼井優もはじめて見たのだが、表情が自然で、ダンスはちょっとバレエぽかったけど、体がきちんとできているので、安心して見られた。しずちゃんは、出てきたときこそ「しずちゃん」として見てしまったが、映画が進むにつれ、女優としてすんなり受け止めることができた。こういういい作品ででビューできたというのも、この人の持っている力かもしれない。 ストーリー自体は、「あ、次こうくるな」とわかるところもけっこうあるんだけど、エピソードが多彩で、だれ場がない。次から次へと涙腺を刺激する技が繰り出されて、観客はほとんどノックダウンしてしまうのだが、あざとさを感じないのは不思議。血の気が多いが人情に厚い(というイメージがある)、炭坑町の長屋が背景になっているせいもあったかも。 ジェイク・シマブクロの音楽も、でしゃばりすぎず、いい感じだった。 斜陽の炭坑町とダンスというと『リトル・ダンサー』なんだが、日英のマッチョな父の描き方を見比べてみるのも一興かと。 いやまったく、シネカノンから目が離せないなぁ。
[映画館(邦画)] 8点(2007-07-25 15:39:14)(良:1票)
4.  プライドと偏見
凝ったセットと、イギリスの美しい田園風景の中で見せたハーレクイン・ロマンスというところ。しかし、舞踏会のシーンなど、雑踏とざわめきの中で、観客に伝えたいところをきちんと伝える手腕はみごと。この時代の地主階級の女性の置かれている立場の救いのなさ、というようなものが、かえって物語に深みを与えているようだ。 キーラ・ナイトレイが花のようにみずみずしく美しい。 最近息子ばかり注目されているが、ドナルド・サザランドがさすがの貫禄である。
[映画館(字幕)] 7点(2007-07-25 15:32:07)
5.  ブロウ
犯罪者を描いた映画で、主人公を道徳的に断罪したって意味はないのだが、この映画では、麻薬ビジネスがまさしく「犯罪」ではなく「ビジネス」として描かれていて、主人公は捕まることは恐れていても、自分のやっていることへの罪悪感は皆無である。マリファナやコカインの密輸は、自分の度胸と才覚を試す冒険であり、莫大な富を得る手段でもある。そして、自分がアメリカ国内に持ち込んだ麻薬がその先でどんな事態を引き起こすかは、まったく頭に浮かばない。 ふつうは、そんな人物像を見せられたら、一般の人間は鼻白んで共感などできないものだが、多彩な表情で主人公の魅力を引き出しているのは、もうジョニー・デップの力技としかいいようがない。 大学生から50代までを演じていて、でずっぱりなので、デップファンには見所が多いともいえるのだが、その一方70年代や80年代の今見ると奇矯なファッションや髪型、中年以降の出っ腹、最後には鼻のラインまで鉤鼻にしているとあっては、かっこいいデップもだいなしである。とくに、刑務所から出所してきて娘の通う学校に会いに行くあたりの衣装は、あまりにダサいので、見てて泣けてくる。 2時間以上という長さは、だらだらしすぎのような気もするが、主人公の両親や、ふたりの妻、仲間たちなどの脇が、それぞれ内実のある人物像を描き出しているので、それなりに見られる。フランカ・ポテンテの地に足のついた雰囲気と、ペネロペ・クルスの浅薄な感じが対照的でよかった。しかし、レイ・リオッタはせっかくの好演なのに、脳みそ食べられちゃう役なんかをほかで見ちゃうと、顔を見ただけで、最初はぎょっとするな。
[DVD(字幕)] 7点(2007-07-25 15:26:41)
6.  フライ・ダディ 《ネタバレ》 
韓国サイトの VOD で鑑賞。字幕無し。 ポスターにはイ・ジュンギのほうが大きく写っているが、主演はイ・ムンシク。 単純なストーリーで、あらすじを知っていればラストまで簡単に割れてしまう。2時間近くあるわりには、脇筋がほとんどなく、話が直線的すぎるかも。これは、日本版と違って、高校での友人関係があまり語られないこと、在日云々のエピソードがないからだろう。 娘が暴行されたと知らされ、主人公が病院にかけつけるまでは、実にテンポよくスピード感がある。このあたり、日本版のほうはかなりもたついているが、これは後発の強みだといえる。 なにより、背が高く、2枚目の堤真一と違って、見るからにさえないおじさんのイ・ムンシクが、ほんとに肉体改造してしまうのが、韓国版の最大の強みだろう。 バスとの競争は疾走感のある音楽が気持ちいいし、ここでかなりのカタルシスがあるのだが、その後のほんとうのクライマックスともいうべきシーンが、長すぎ、くどい。格闘シーンが好きな人はそうでもないのかもしれないが。 バスの運転手アジョシがいい味出してました。
[インターネット(字幕)] 7点(2007-07-25 14:45:12)
7.  ブラザーフッド(2004) 《ネタバレ》 
全体にリアリズムを志向している中で、いちばんリアリティがないのは、ウォンビンの顔だろう。チャン・ドンゴンも、そりゃふつうにはありえない二枚目だが、顔のタイプとしては、この手の韓国人はいないことはないと思う。だが、ウォンビンの顔立ちって、この時代の韓国人にはまったく見えない。まあ、夢も希望もない話なので、せめてハンサムな俳優が演じていたほうが、多少は救いになるというものだ。ここは、ソル・ギョングやソン・ガンホじゃなくてよかったのである。 チャン・ドンゴン演じる兄は、韓国軍で勇猛な働きをして英雄になった後、今度は北朝鮮軍に寝返り、しかも最後は、弟を援護するため味方であるはずの北の兵士を機関銃でなぎ払う。もうめちゃくちゃである。要するに彼にとっては、弟を無事に家に帰すというのが闘う目的であり、思想も何も関係ないのである。ここまで極端でないにしても、大方の兵士は、なんとか生き延びて無事に家に帰るために闘ったのであり、資本主義だとか共産主義だとかそんなこと知るか、というのが実際のところだっただろう。だが本人たちが知ろうと知るまいと、兵士だけでなく一般の民衆もまた、空襲で、双方の軍の襲撃で、また粛清によって命を落とした。 「兄弟愛に感動する」というのが、この映画の正しい見方なのかもしれないが、どうもこのパターナリズム丸出しの兄ちゃんを見ていると、無償の愛なのか、保護欲なのか、はたまた、残された家族のための計算か、と余分なことを考えてしまう。 自分が帰るよりも、できのよい弟を家に帰したほうが、いずれ出世して、家族を楽にさせてくれる可能性が大きい。一族の若者だれかひとりが科挙に受かって出世すれば、一族郎党すべてそこにぶらさがる、という李朝以来の伝統をそこに見出すのは、あまりに酷というものだろうか。 家族の情でくるまれていても、自分の生き方が外側から規定されようとしていることに変わりはない。ともに生き残った戦友が「残されたほかの家族のことを考えろ」と必死で説得する声を無視して、再び戦場に戻る弟の心の奥底には、愛する兄を探し出したい、という気持ちと、自分の意思を無視する兄の意のままにはならないぞ、という気持ちがせめぎあっていたのではないだろうか。 チャン・ドンゴンの婚約者役のイ・ウンジュも、印象的な演技である。しかし、ほんとに死ぬ役が多いなぁ、この人は。
[DVD(字幕)] 7点(2007-07-22 18:31:25)
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