1. ベネデッタ
《ネタバレ》 ポール・ヴァーホーヴェン監督、お久しぶりでございます。 またこの方の作品を鑑賞出来て嬉しく思う次第です。 実在した修道院長のレズものということでそれ自体は確かに映画としては珍しく感じますが、 グロもエロも星の数ほど過激なものが蔓延してしまった現代においてはむしろ大人しめにすら思いました。 ただ純粋に一本のエンターテインメント映画としてしっかり楽しめるものに仕上がってり、 ベネデッタは果たして狂言者であったのか真に奇跡を見れる者であったのかは判然とせず、 それ故に善悪の付け方も曖昧であるのが私には好みでありました。 [DVD(字幕)] 7点(2024-02-19 12:38:45) |
2. ペット 檻の中の乙女
《ネタバレ》 よくある監禁系のやつね、という頭で観てみたもんだから、 中盤からのどんでんには思わずハッとさせられました。 後半からは、完全に主従関係が逆転してくる。 女は物理的に檻に入れられてるけど、主人公は精神的な檻に閉じ込められる。 シリアルキラーなんかに恋したらあかん! [インターネット(字幕)] 6点(2021-07-05 15:05:38) |
3. ペット・セメタリー(2019)
《ネタバレ》 30年ぶりのリメイクということで拝見いたしました。 つめが甘いと感じるショットもあるにはあるんですが、ストーリーとしてはやはりさすがだなぁと。 ホラー映画は個人的には理解不能な展開に辟易することも多いのですが、 ペットセメタリーは超常的な話でありながらもすんなりと受け入れることができます。 それはやっぱり、人々のトラウマや罪の意識や願いといったものがストーリーと上手くマッチしてるからでしょう。 ラストは驚きと怖さを感じました。 [DVD(字幕)] 7点(2020-07-31 22:49:48) |
4. ペット2
《ネタバレ》 ストーリーはそれほどでもなかったですが、犬の行動や猫の行動をそのままキャラの笑いに昇華させていて、 その点は前作に引き続き面白かったです。家族みんなで楽しむアニメとしてとても良い作品です。 [ブルーレイ(邦画)] 6点(2020-01-15 20:13:09) |
5. ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書
《ネタバレ》 見始めてから、「スピルバーグ監督、エンタメ系だけでなくシリアス系まで作風変えたん?」と思うほど 今までとはなんだか違うなぁという印象を持って鑑賞してたんですが、特典映像見てようやくわかりました。 ものすごい速さで取り掛かって製作してるから、その超特急の撮り方が今までと違う印象を与えてたんだなと。 本作で取り上げられている出来事はそれまでの政府とメディアの関係を変えた一件なんだそうで、 そういった史実を知る上で何かと興味深い内容ではありました。ただドラマとしてみると個人的には少し物足りなさを感じます。 キャサリンとベンの物語なんだけどベンの方はほとんど背景がわからず。 興味深いのはキャサリンの方で、夫が亡くなって彼女はワシントンポストの発行人となり、 その当時女性がそういう地位に就くのは極めて異例とのことで、役員会の時もキャサリンは自信のない状態が描かれてましたね。 そういう女性だったのが、終盤に重大な判断を下す時にはものすごく堂々とした女性になる。 その変化が物語として見ものなところ。夫や家族、裕福な暮らし、そして女性の社会進出という意味において キャサリンはとても興味深い人物なので、彼女の生き様を主軸として描く作品として見てみたかった気もします。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2018-10-11 21:09:43) |
6. ベイビー・ドライバー
《ネタバレ》 最初の銀行強盗のシーンから、「お、これはなんか独特なスタイルだな」と掴みOK。 それからオープニングまで、実にご機嫌。そしてスタイリッシュ。 ギャングたちもみんないい感じにキマってますが、やんちゃキャラのジェイミー・フォックスが一番巧かったです。 すごい憎たらしい奴だし、ベイビーは逃れたくても逃れられない鬱憤がずっと溜まっていた。 なのでアクセル踏んで殺っちゃうシーンでスカッとしました。 最近とあるニュースで取り沙汰されていたケヴィン・スペイシーですが流石の名優でしたね。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2018-01-29 21:11:08) |
7. ヘッドライト
《ネタバレ》 昔のフランス映画は小難しい印象があったが、本作は大変わかりやすく容易に見れた。 現代は「取るに足りない人々」と言う意味だそうだが、まさにこのタイトルにふさわしく、 どこにでもあるような不倫のお話。でもその等身大の人たちを等身大に描いているからこそ感情移入ができますね。 彼女との馴れ初めはすごくあっさりしてんだけど、家族や妊娠後の展開はしっかりと描かれていて、 おっちゃんの切なさにヘッドライトが当てられております。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-11-21 15:28:34) |
8. ペット
《ネタバレ》 なかなか楽しい作品でありました。動物たちは当然のことながら擬人化されているわけですが、 犬ならこういうことするよね、猫ならこういう動きするよね、というそれぞれの習性が描かれていて、 ペット好きには思わずニンマリしちゃうんですよね。うんうん、こういうところが可愛いんだよね〜って。 そして楽しめるだけでなくちゃんと教育的内容にもなってて、ペットを飼ったら、ちゃんと最後まで可愛がってあげてね、て。 押し付けがましくもなく、自然とそういう結論が導かれる良作になってます。 また、現在進行形でペットをかわいがってる人が見たら、より一層愛おしくなるでしょう。 特にワンコは主人が帰ってくると全力で喜ぶもんね。今日も帰ったら、ヨシヨシしてあげてくださいまし。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-02-10 23:04:22) |
9. 変身(2005)
これは紛れない失敗作ですねぇ。 脳を移植したのになんで以前の自分の記憶があるん?というそもそもの設定に疑問があるのですが、 原作はもっと良くできている内容なのかな。映画としては詰め込みすぎ?いや表現方法に問題ありなのかしら。 とりあえずシナリオに難があるのは間違いない。 [地上波(邦画)] 3点(2016-12-08 19:52:51) |
10. ベル&セバスチャン
《ネタバレ》 ベル。白くて大きくて美しい犬ですね。そして何より頭が良い。 人間にひどいことをされても、いい人と悪い人の区別がちゃんと付くのですねぇ。 でもあの犬は、おそらくですけどスイスの犬種じゃないかな。 舞台はフランスだけど、スイスに亡命する上での案内役という意味合いでスイスの犬を出してきたということかしら。 [DVD(字幕)] 6点(2016-03-26 00:11:27) |
11. ペンギンズ FROM マダガスカル ザ・ムービー
《ネタバレ》 テンポが良くて単純な話なので、何も考えずに見ることのできる、いわば子供向けのCGアニメ。 恥ずかしいダンスでタコたちを外におびき出すシーンとかペンギンズたちのおとぼけ漫才的なノリとか笑えるシーンもいつくかありました。 ただ、やっぱりピクサーとかのCGアニメと比較すると、内容的にも映像的にも劣ってるなというのが正直なところ。 [ブルーレイ(吹替)] 5点(2016-01-14 21:36:47) |
12. ベイマックス
《ネタバレ》 いろんなところに日本的要素を登場させていて、全体として好感は持てるのですが、まぁストーリー運びとしては王道だなと。 可もなく不可もなくぐらいの作品かなと思います。 唯一特筆すべきだなと感じたのは、やっぱりロボットとか物に人の気持ちが入り込んでいくというのは、 小惑星探査機はやぶさの例を挙げるまでもなく日本らしいとこだと思うんだけど、それを物語として見せてくれてる、という点ですかね。 ベイマックスは、亡くなった兄ちゃんの熱い思いそのものなわけですね。 兄ちゃんの思いが、生き続けているっていう。ベイマックスのプヨプヨとした、ロボットらしくないキャラクターも良かったと思います。 [ブルーレイ(吹替)] 6点(2015-05-03 22:55:40) |
13. ヘラクレス(2014)
《ネタバレ》 まさに可もなく不可もなくな史劇アクション映画でした。どこかで見たことのあるようなシーンの羅列。ただ逆に言えば、安心して楽しめる映画でもあります。話も超わかりやすいし、なにも考えなくても見られます。唯一オリジナリティがあるのは、半神半人であるはずのヘラクレスが、実は普通の人間で、そういう物語を語っているだけという設定ですかね。でも、あんな巨大な石像を倒すラストを見てると、やっぱり半分は神様なのかなぁ? [ブルーレイ(字幕)] 6点(2015-02-27 22:20:53) |
14. 蛇娘と白髪魔
《ネタバレ》 モノクロ映画なんですけど、これは モノクロじゃなきゃ駄目!っていうタイプの ホラー映画だと思います。 もしカラーだったら、この独特の雰囲気は出せないし、 お手製のお面や腕がカラーだったらあまりにチャチい 映像になってたことでしょう。 モノクロという非現実の映像世界が、そういうチャチさを 打ち消してくれているわけです。 自分はさすがに大人なのでたいして怖くもなかったのですが、 もし子供の頃に観たら結構怖かったんじゃないかな。 ストーリーは簡単なミステリー仕立てになっていて、 蛇娘は本当に蛇なのか、そして白髪魔の正体とは、、、 という謎解き展開になっております。 本作で印象的だったのは、主人公小百合ちゃんの 可愛らしい笑顔、若いときの平泉征、タクシー運転手役で カメオ出演してたかずおちゃんご本人でしょうか。 [DVD(邦画)] 6点(2014-01-27 16:56:00) |
15. ベルリンファイル
《ネタバレ》 ストーリーは、裏切りと疑心暗鬼の連続と いった感じでスパイ映画らしい展開となってます。 でもなにより、アクションの出来がいいですね。 特に肉弾戦はその素早さや闘い方等、実に本物らしくて 見応えがあります。 死んだ妻を背負って帰ろうとするラストなんか、 実にアジア映画らしい悲壮感が漂っていて良かったです。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2013-12-30 14:21:36) |
16. HESOMORI -ヘソモリ-
《ネタバレ》 舞台が私の地元なもんですから、どれどれと思い観てみました。 日本はへそがあって、それを守ヘソモリがいる。 ヘソに入るとタイムスリップする。という内容で、 こういう舞台とSFを組み合わせるというのはありそうで なかった、なかなか独創的な話だと関心致しました。 幼なじみ4人の仲良し感、じいちゃんの威風、 娘さんのいい子っぷり、お侍さんの律儀さ、 そのどれもが、見ていて清々しいものでしたね。 方言も皆さん努力されてる風に思いましたし、 心温まる作品に仕上がってました。 [DVD(邦画)] 6点(2013-11-06 13:58:58) |
17. ヘンゼル&グレーテル
《ネタバレ》 これはなかなか面白かったですよ。話がサクサク進んでいってスピード感があり、アクションにユーモアにお色気と楽しい要素がてんこもり。見終わった後はスカッとした気分になれます。魔女たちも、ただの魔女というよりモンスター的な魔女って感じで再構築されているわけですね。そんでその魔女を倒す為に、いろんな武器が登場する。ボウガンみたいなのとか、ショットガンみたいなのとか、ガトリングガンみたいなのとか。そういうギミックが見ていて楽しい。グロシーンにも制作者のこだわりが感じられる。頭はボンっ!と破裂。顔にはバシャっ!と血しぶき。そういうのもまた面白い。ワイヤーアクションが少し雑かなという気もしたけど、ヘンゼル&グレーテルのキャラも魅力的だし、個人的には続編も見たいなと感じさせる、素晴らしい娯楽作品に仕上がってたと思う。 [ブルーレイ(吹替)] 7点(2013-08-20 22:47:59) |
18. ヘルタースケルター(2012)
《ネタバレ》 コミックの映画化ということですが、本作の主人公は沢尻エリカを意識して描かれたのではないかと思うぐらい彼女にぴったりな役でした。そういう意味では、まさにエリカ様のための映画。おっぱいが出てくる事は見る前から知ってはいたのですがどうせCGとかかと思ったら、見たところ本物っぽい。どぎつい台詞や描写もあり、喘ぎ声も含めなかなかのプロ根性です。蜷川実花監督らしく、極彩色の映像はそれだけで美しい。写真やCM撮影などはクラシック音楽と相まって「薄っぺらさ」がよく出ていたと思う。ただ、この作品自体もあまり奥行きのある内容では無いと思う。前半はそれなりに面白いのだが、後半から失速する。薬に依存するようになって幻覚が見えてくるのだが、それもまた「美しく」撮っているだけでマッドさが足らない。もっとおぞましく描いても良いのではないかなと感じる。それから他の方も描かれている通り、検事の台詞がもの凄くクサい(笑)。というかあの検事はとても非現実的な人に思え、エリカ様の世界と巧く混ざり合っていないように思える。保須田さん含め、ああやって説明するキャラがいたほうが全体としてはわかりやすくなるのかもしれないが、もう少し巧く表現出来なかったのかな、という気もする。 [ブルーレイ(邦画)] 5点(2013-02-11 13:22:35) |
19. ヘッドハンター(2011)
《ネタバレ》 これは面白かったですよ~。ハリウッド映画並みのテンポの良さで、ハラハラドキドキの逃走劇を見せてくれます。肥だめの中に隠れたり、わんこに襲われたり、頭丸めて全裸になったり、印象深いシーンは目白押しなのですが、エンターテイメントだけでなく、内容的にもひねりが効いてるところが感心します。身長が低いことをコンプレックスに持つ不細工な主人公がイケメン元軍人に殺されんとするも、頭脳戦で逆転勝ちしコンプレックスも解消、めでたしめでたしという、いわば一人の人間の成長物語になってる(笑)。発信器がジェルという設定に、なんじゃそりゃ、て最初は思ったのですが、そのために主人公はスキンヘッドになるわけですね。そして妻に遭って、自分の気持ちを吐露する。要するに、主人公が妻に気持ちを打ち明けることによって、コンプレックスや虚栄心がはがれ落ちる。スキンヘッドはそのメタファーでもあるわけですね。そこらへんが巧いなと思いました。よく出来た娯楽作、おすすめです。 [DVD(字幕)] 8点(2013-01-25 14:51:47) |
20. ペイド・バック
《ネタバレ》 なかなか良い映画だったと思います。構成も上手いし、サスペンスフルな展開でぐいぐいと観客を引き込ませてくれます。イスラエルの秘密諜報機関モサドの3人が、ナチスの戦犯ヴォーゲルを誘拐し裁判にかけようと企てる。普段は温厚そうな産婦人科医のヴォーゲルも拘束されると絵に描いたような邪悪っぷりを発揮するのですが、仲間たちとの葛藤やヴォーゲルに煽られ頭に血が上る様子など、息詰る攻防で観ていて面白い。特に秀逸だなと思ったのは、レイチェルとヴォーゲルの間に3度ある肉弾戦ですね。派手さはないけど、凄く力強い映像になってる。レイチェルがヴォーゲルに注射を打ち顔色が変わっていく様子とか、レイチェルが襲撃され、顔に傷を負い蹴られるシーンとか、ラストの凶器の刺し合いのシーンとか、手に汗握るような凄みがあって良かったですね。秀作だと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2012-09-26 23:11:53) |