21. ポエトリー アグネスの詩
《ネタバレ》 女の子の気持ち。それを踏みにじった自分の孫。残酷なことをしてしまった孫は、もうおばあさんの手には負えない。そこで刑事の出番となる。淡々と事務的に問題を解決しようとする大人たちに、イチャンドンは社会的メッセージをこめたのか?多分、もう監督はそんなことは今更、言っても仕方のないとそれほど突っ込まない。むしろ表現者とは、美しいもの、そしてそれは守るべきだと言い続けていくこと、そういう境地になったのかもしれない。彼の作品は様々なテーマで色々言い続けてきたが、もう疲れたのかもしれない。映画の魅力の一つに落とし前がどうつくのか?という見方がある。イチャンドンはもうそれはいいではないか?と言ってしまったのか?彼の次回作を早く観たい。世界が、いや映画史が誇る監督には、どうか映画の現場を離れてほしくない。 [DVD(字幕)] 10点(2013-05-10 12:59:31) |
22. ボーン・レガシー
《ネタバレ》 俺的にはラストのあのテーマ曲で許されてしまう。まぁボーンシリーズの魅力というのは、いかにも役人面したのが殺しを指示したり、体育会系風が暗殺者になったりするというとこなんだが、この映画では、あの手ブレのカメラでのカーアクションをバイクでまた撮りたかったのかな?なんて感じたが・・。それにしても「ハートロッカー」からジェレミーレナーはよく出てるね。サングラスかけたジョンベルーシー面に快哉!を心の中で叫んだのは俺だけか・・ [DVD(字幕)] 7点(2013-05-04 03:51:33) |
23. ポンヌフの恋人
《ネタバレ》 純粋な愛だなぁと思いました。ボロボロの二人が花火の中で戯れる橋の上。CGでは感じられない美しさがありました。この映画の見ごたえ十分さには、人には教えたくない名作だって気がしました。公開当時は、ずっとロングランだったらしいけど、今の若者はこんな映画体験、あまりしないだろうなぁ。うふふ、とっておきの一本だ。今ではDVDもあって、女性なんかにプレゼントすると、ポイントアップって感じの作品です。 [ビデオ(字幕)] 10点(2012-11-13 08:09:54) |
24. ボーイ・ミーツ・ガール
初めてのレオスカラックス作品。せっかくだから、彼の青春三部作の最初から観ようと思い、この作品を観た。ドラッグなしのパーティでもこんなに夜の闇を描く事はできるんだ。悩める巴里っ子はどんな時でも詩情を忘れない。とても洒落てて、これからの「汚れた血」も「ポンヌフの恋人」も楽しみだ。 [ビデオ(字幕)] 7点(2011-08-20 12:25:23) |
25. ボディ・ダブル
《ネタバレ》 ホント、デパルマってヒッチコックが好きなんですね。この作品以外にも「愛のメモリー」で「めまい」をなぞってましたから。でもあれはよく出来てましたね。この映画は遊び心満載で、デパルマ自身もそんなに真剣に創らなかったんじゃないでしょうか?最後はつっこみどころがたくさんあって・・・。閉所恐怖症を克服するところで、ちょっと頭が混乱しました。これってひょっとして夢オチ?とすら思いましたもん。まぁ、敬愛するヒッチコックの代表作「裏窓」を自分流に創りたかったんでしょうね。原点に帰るつもりで。そんな気がしました。 [DVD(字幕)] 5点(2011-03-07 18:16:13) |
26. 星に想いを
センスあるラブコメで、メグライアンがとても素敵です。他の彼女の作品も観てみたくなりました。ティムロビンスもいい感じです。彼自身は「ショーシャンク」のキャラよりも、こういう軽い乗りのキャラの方で自分を売って生きたかったのでしょうか?自分の観てる範囲内では彼がこういう爽やか青年を演じている作品はあまり観てないので、貴重な作品でした。(彼の顔の左半分の表情がコワイ)しかし、この映画のキモは断然、ウォルターマッソーのアインシュタイン!味あるわ~、このおっさん!! [DVD(字幕)] 6点(2010-12-28 21:47:18)(良:1票) |
27. ボブ&キャロル&テッド&アリス
《ネタバレ》 当時、「スワッピング」と言う言葉をよく耳にし、子どもながら何だろう?なんて思っていた。こういう映画があったんですね。いや~面白かった!もし、このラストのベッドシーンが物語前半にあった麻薬などやりながらだったら、抑えが効かないんだろうけど、出かける前だったから良かったんだろうね。(みんな、興奮して「観劇なんてこの際どうでもいい」と思ってたんだろうけど・・)もしこんな状況だったら、どうなんだろう、と思うような話の展開こそ、まさに映画体験の醍醐味だと思う。ポールマザースキーはこんな作品を軽々と創ってしまうなんてスゴイ監督だ。それにしてもナタリーウッドは小柄なんですね。本当、人形みたいにきれいな人だわ。きっと私生活もうまく行ってたんでしょう。それに音楽もクインシージョーンズの曲がぴったしだった。ニューシネマはこんな作品も爽やかに生み出しちゃうから楽しい。爽やかに、ってとこが味噌だ。 [ビデオ(字幕)] 8点(2010-09-07 16:56:24) |
28. 北海ハイジャック
《ネタバレ》 「少年」が救命ボートに隠れてなかったら、どうなってたんだよ!爆弾が船に落ちたらどうなってたんだよ!と、実際の作戦ってこんなもんだろうな、と思わされるような話の2転3転ぶり。でも面白かった。頼りになりそうで頼りにならない主人公。頭のいい敵のボス。こういう中々巧く行かない話の展開を今の映画にも取り入れて欲しい。秘書の女性や「少年」、首相と女性がみんな魅力的なのに、ロジャームーア演じる主人公は女性嫌いというのが、また粋だ。ちょっとお色気か?と思わせるようなシーンもあり、程々のサービスが嬉しい。 [DVD(字幕)] 8点(2010-07-28 02:35:14) |
29. 幌馬車(1950)
ワルはとことんワルだった。得体の知れない連中と一緒に旅をする事自体、この時代、危険な事だと思わなかったのでしょうか?人が良すぎる!あと、インディアンって、すぐ襲うわけじゃなく、自分のテントに招待するといった外交をするんですね。「大いなる勇者」でもそんな風に描かれていた。なのに、一部の白人はとことん彼らを追いつめたわけでしょう?「ジェロニモ」なんか見ると、そうですよね。すべてのアメリカ人がそうだとはもちろん言いませんが。まぁでも幌馬車が無事、目的地に着いて良かったです。めでたし、めでたし。 [DVD(字幕)] 6点(2010-04-29 19:02:26) |
30. 僕を愛したふたつの国/ヨーロッパ ヨーロッパ
《ネタバレ》 これは面白かった。主人公に危機が迫ると流れるBGMが可笑しかった。主人公をとにかく追いつめる、この監督、面白がっているなと思っていたら、実話!?ですか?一番気の毒だったのが、好きな彼女を抱けなかったこと。紐で縛る、っていうのは、想像するだけで痛々しい。この主人公の俳優、いい味出してる。もっと有名になってもいいのでは?と思った。 [ビデオ(字幕)] 8点(2010-03-02 15:49:37) |
31. ぼくの美しい人だから
つまり「ぼくには美しい人だから」でしょうか?邦題がロマンチックな印象を与えるので、観始めた最初の方はドキッとしました。でも話が進むにつれ、これも有りなんだろうなあと感じるようになりました。ただ、探さないでください、なんて言ったら、益々探したくなりますよねぇ。それから、最後まであの青年は眠そうな表情ですが、そこがちょっと気になります。寂しい者同士の似合いのカップル。これからもずっとそうなのだろうか? [ビデオ(字幕)] 6点(2010-01-04 02:33:25) |
32. ホット・ロック
《ネタバレ》 依頼主は、えらく金のあるアフリカの国だね。資源が豊富なのかな?大型トラック、ヘリコプターなどを調達して、さらに泥棒への人件費まで出すとは。それにしても博物館で盗んだのは、てっきり、人の顔をした宝石なのだと思っていたが、よくある大きな多面体の宝石でした。とても便から取り出したものとは思えないくらいキレイでしたが。でも犯罪に関わった映画で、警備や警察もおちょくって、ラスト捕まらず、無事に終わるなんて、軽い映画でした。こういうラストでも映倫は通るんだね。今まで犯罪を犯したら、無事では終わらないようなお約束があるもんだと思ってましたよ。ニューヨークの街中をヘリコプターを飛ばしてる時、まだ高層ビルが少ないなあと思った。あのワールドトレードセンターも建造中だったもんなぁ。 [ビデオ(字幕)] 6点(2009-12-01 07:47:36) |
33. 暴力教室(1976)
《ネタバレ》 校長から不良を含め、生徒会長すら、哲学がない。ただ、野獣が発散してるだけ。不愉快になる。気の毒なのは、これに関わる女性たち。女性教師にまで手を出すというのは、信じられない。そんな中、松田優作がしぶい。でも最後、校内に入ってくる警察を前に晴れ晴れした気分で舘ひろしと2ショットでうつるが、彼は妹を殺したようなもの。そんな奴と一緒に2人そろって映っているのは変!松田優作にしてみれば、殺しても殺し足りないくらいの奴だろうに。マンガの名作「男組」。マンガの方が先に作られていて、この映画の悪どもは、このマンガに出てくる不良を見習いなさい!と言いたい。映画で言えば「クローズ」の方がずっと面白い。 [ビデオ(邦画)] 5点(2009-10-13 09:41:15) |
34. ボーン・アルティメイタム
《ネタバレ》 面白かった。映画館で観たいと思いつつ、いつの間にか上映が終わってしまい、レンタルされるのが待ち遠しかった映画です。内容も期待を裏切らない映画でした。あのテンポのいいBGMで、これからゲームが始まるぞ、といった感じで、ぐいぐい画面に引き込まれました。相手の上をいく読みで行動するボーンに、気がついたらニヤニヤしてる自分がいました。レンタルのDVDには、監督が映画と同時進行で解説を入れてる特典映像があります。映画を創りたいと思ってる人にはいい勉強になるのでは?点数は、殺し屋ボーン誕生の瞬間が、あれ?と思ったので、そこに1点減点しました。 [DVD(字幕)] 9点(2009-04-22 22:02:51) |
35. ホリデイ
《ネタバレ》 ラブストーリーははまるね。良かった。ケイトが、今まで夢中になっていた男に、むかついたシーンは良かった。自分を都合のいい女としてしか見てない男にゃ鉄槌! [DVD(字幕)] 7点(2008-08-05 02:13:03)(良:1票) |
36. ホテル・ルワンダ
《ネタバレ》 この映画の事件は、知識としては知ってましたが、こんな近代化された所で起きてたとは。もっと原始的な(失礼しました)部族のぶつかりあいと思ってたので、ショックでした。なぜ、このジェノサイドが起こったかをもう少し丁寧に描いてくれたら良かったんですけど。でも、それは他の映画を観ればいいことですね。「ノーマンズランド」でもそうでしたが、国連の無力さが悲しかったです。 [DVD(字幕)] 6点(2008-01-15 01:42:57) |
37. ボクサー(1970)
《ネタバレ》 結局、自分を愛してやらないと、自分を見失って、破綻が来る。白人社会の嫌らしさが描かれてるが、それに負けない自分や家族への愛で、立ち向かって欲しかった。まあ、そういう映画は今ではたくさんあるからいいのだが。これはこれで、社会派映画として、考えさせられる。白人女性を奥さんにした時に、自分を偽ってたのだ。奥さん、かわいそう… [ビデオ(字幕)] 6点(2007-07-26 16:03:41) |