1. ぼくらの7日間戦争(2019)
《ネタバレ》 力いっぱいの青春が感じられる良作。タレント声優であることは、それほど気にならなかった。 【ネタバレ注意】1988年の実写版は未見だったが、序盤からスマホを活用するなど、過去策をなぞったストーリーでないことは容易に推察された。(※後で視聴したが、ほぼ別物) 中学生とはいえ男女混在で家出とか、不法行為があまり問題視されないまま進んでしまうとか、やや現代モノとしてはどうかと思われる点はあるが、さまざまな“今どきのありがちなテーマ”をうまく盛り込んでストーリーが作られており、多少のツッコミどころも気にならないくらいには引き込まれた。DAY1のあと、どうつなぐんだろうと思ったら、あっさりDAY5まで過ぎていたのはもう少し何とかしてほしかった気もするが。あと、演出とはいえ、最後に熱気球をとばすついでの灯篭を飛ばし過ぎ。 【オマケのネタバレ】最後に実写版のヒロイン(CV:宮沢りえ)が、その役として登場するのは粋な計らいでよい。ただ、スマホのカバー写真は「映画のキービジュアル」であって、過去のその場面で記念写真なんか撮ってなかったよね、と突っ込んでおく。 [映画館(邦画)] 7点(2019-12-14 19:44:03) |
2. ボヘミアン・ラプソディ
《ネタバレ》 良作。ストーリーは凡庸だが、往年のクイーンがスクリーンに再現されている感じ。この得点はクイーン好きな人にとってのもの。ストーリーは凡庸なので、知らない人はパスしていい。【ネタバレ注意】全編にわたってクイーンの音楽が流れるので、クイーンが好きなら見るべき。ストーリーが史実と違うという指摘もあるようだが、音楽を含め制作にメンバー(ブライアン・メイ、ロジャー・テイラー)が関わっていて、役者の演奏指導までしていたということだし、秘めたるエピソードがあるわけじゃないんだから、そこは大まかでいいんじゃないだろうか。見るべきは、ラミ・マレックをはじめとする主役4人による“クイーン”の再現である。歳をとったメンバーが昔のヒット曲を演奏しているのではない。この時代に、映画館のスクリーンで“あの時代のクイーンの演奏”が見られるのだ。それこそが、この映画に求められたものだろう。最後にライブエイドの場面は、ほぼノーカットで演奏される。当時の熱気がよみがえってくるようだ。 [映画館(字幕)] 8点(2019-01-15 13:05:14)(良:1票) |
3. 僕は友達が少ない
《ネタバレ》 駄作。アニメから入ったクチで原作(ラノベ)は未読。制作発表時から実写化反対の署名活動までされて原作者に「たしかに実写に向いてない作品」とまで言わせた作品だが、その懸念をそのまま現実化してしまっている。最後まで見るのがツラいくらいだった。【ネタバレ注意】実写なのだからキャラがそれほど可愛くないどころか歳くいすぎだろう、というのは許容すべきだろうし、本編だけで11巻、アニメは2クールの展開なので、すべてを忠実に再現しようもないが、設定を変え過ぎ。カラオケをみんなで歌っちゃだめだろ。幸村がイジメを受けている(と思っている)のは、外見が明らかに美少女なのに男子として振る舞っているため周囲の男子生徒に避けられている」からで、実際にイジメられていたわけではない。まして小鷹が見ていて助けなかったというくだりは必要だったのか。むしろ理科のエロ表現をおとなしくしても問題ないはず。ちりばめられたパンチラ(モロ)やエロシーンもこじつけっぽいものばかり。理科の夢見る機械はアニメでもSFレベルだったが、後半ではまさかのオカルト展開(そして予想/懸念通りの夢オチ)。実写映画オリジナルの生徒会長(栗原類)も変わった形で出てくると思ったが、何をどうしてこういう改変をしようと思ったのか分からないレベル。これでは原作がかわいそう。 [インターネット(邦画)] 3点(2018-09-22 13:45:46) |
4. ぼくは明日、昨日のきみとデートする
《ネタバレ》 ちょっと点は甘いが佳作。個人的には、京都で観光して回ったところが舞台として使われていたのも好感。【ネタバレ注意】タイトルから概ね展開が予測できる割に序盤の進みが遅いなと思ったら、1/3ほど進んでからやっとタイトルが出てきたのはちょっと笑った。(そこまでが前振りかよ、という意味で) 理屈が明らかになってからの展開は割とありがちだけど、逆順ダイジェストの最後は盛り上がった。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2017-11-07 20:59:46) |
5. 僕だけがいない街
《ネタバレ》 残念な出来。もう少し頑張りましょう、というところ。【ネタバレ注意】原作コミック8巻分を2時間に収めるという制約が厳しいのはわかるが、いかにもダイジェストのような印象がある。シーンによっては時間を掛けているところもあるが、その分ストーリーへのしわ寄せが大きくなってしまったのだろうか。また、いくらか原作のキーは押さえられているものの「声に出てた」という要素すらなくなっているなど、ちょっと主人公の性格付けが弱くなっている面もある。なにより違和感があるのは終盤の展開だろう。リバイバルで問題が解決するとそのまま時間が進行するという基本設定があるのに、締めくくりで最初の時間に戻ってしまうなんて。しかも、救いようのない終わり方。(原作が予定より伸びたため)アニメも終盤ペースアップした面はあるが、原作の骨子は守られていた。それに比べると大変残念。 [映画館(邦画)] 4点(2016-04-08 21:50:11) |