1. ホーンティング
《ネタバレ》 なんにも怖くないホラー。もっとも怖くないホラー作品はごまんとあるので本作がことさらにレベルが低いというわけではないのですが。 個人的に不満なのは作品のテイストの軸が一貫されていないこと。大仰な屋敷のしつらえといい、不愛想な使用人といいゴシックホラーなのかと思いましたが、建物自体が動いて攻撃してくるポルターガイスト現象はゴシックにおいては反則です。そもそもリーアム・ニーソンをゴシック作品に起用してはいかん。 ではヒロインの妄想系か?スタンフォード大学の実験をモチーフにしているし。彼女の脳内で起こっているやつか、と納得しそうになったところメンバーの男が現実に殺されちゃいますしね。死ぬんかい。 結局リリー・テイラーが一人でこじらせて周囲とドタバタしてるのを見せられてるだけ、というつまんなさ。どうやってもあの屋敷からは逃げられそうだしさ。 ラスト、夜明けに門で佇む生き残ったリーアムとキャサリンのぶぜんとした表情は「この作品が自分のキャリアに刻印されちゃうわけ?」と思っているように見えてちょっと笑った。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2023-12-18 23:19:58) |
2. 暴走特急
《ネタバレ》 わたしはコレが初セガール。大体彼の出てる作品はどういう展開を見せるのか想像つくのでパスしてたのだけど、ここの点数が高いので初めてセガールワールドにお邪魔しました。 顔が大きいのは見てわかるけど、けっこう声も高いんだね。そして噂に違わぬ無双ぶり。何の心配もせずに観られますね。撃たれても貫通すれば問題ない、ってもう任せたよ。 何もできずにライバックに丸投げの軍上層部の体たらくぶりも、彼の名にビビる敵側もセガールの太鼓持ちみたい。そういう映画だけども。 そうだ冒頭の同僚カップル、列車の個室では全裸にならないほうがいいと思うよ。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2023-06-10 23:41:22) |
3. ボビー・フィッシャーを探して
《ネタバレ》 ”リトルマン・テイト”もそうだったけど、天才に生まれついたら本人も周囲もけっこう難儀するのだった。天才の芽を大人は伸ばそうとするし、その意見も百出で諍いが起きる。自分の頭越しに大人同士が揉める、その子ども当人は同世代との関わりが難しくなる。本作は、天才をめぐるこの不変の現象を、素直な描写で温かみを忘れずに描いた良作と思う。 ジョシュに関わる大人たちは見事に千差万別。子どもに対する考え方もそれぞれ違う。でも基本、良き人が多くて観やすかった。ライバルの子の親でさえ。私はフィッシュバーンのヴィニーが好きなので彼が大会に同行した終盤は、おおえらいぞ父ちゃん、と喜んでしまった。毅然と優しいお母さんも素晴らしい。息子の先生に出て行けとはなかなか言えるものではない。誰よりもジョシュの優しい心根を分かっていた賢母。 子役も皆巧い。ライバルの天才少年は完璧にヒールな目つき顔つき。あんなに小さい役者をよく見つけてきたものだ。そして、何よりジョシュ役のM・ポメランクに心を鷲掴みにされたワタシである。ぽん、と椅子に座った時の脚が床に届かないほどの小ささ、なめらかな頬、透明度の高い丸い大きなグレーの瞳。この綺麗な子を見ているだけで、私はとても幸せな気持ちになりました。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-06-18 00:14:04) |
4. ぼくの美しい人だから
S・サランドンがもうちょっとキレイにしててくれたらなあ。それになんか随分厳しいよね・・観ていてはらはらした。あんまり袋小路に追い詰めない方がいいのじゃないか?男のひとは。ってそこはアメリカ女性の毅然たるとこなのかもしれないんだけど。 [映画館(字幕)] 7点(2012-07-22 01:16:30) |
5. ボイス・オブ・ムーン
《ネタバレ》 いやはや わかんなかった。筋ははっきり無い。月が地上に落っこちてきた場面で堪忍袋の緒が切れたというか、監督、これは一体??と問いただしたくなる前衛っぷり。わからないけど忘れられない、整理のつかない厄介な思い出みたいな映画。今観なおしてもわかんない自信あり。 [映画館(字幕)] 4点(2012-03-21 00:23:11) |
6. ボーン・コレクター
《ネタバレ》 なんかヘタクソな映画。主役二人の心情描写も唐突なら、プロファイリングの仕方も雑。なんかよく分かんないけど、とりあえずすげー頭いいんだなこの人と思うより仕方ない。事件もだんだん描き方がおざなりになってゆく・・面倒になったのか尺が足りないことに気付いたのか。演出も浅いぞ 最後に女の子は助かると思ったよ。作り手の「ほら子供は助かったぞ 良かったでしょ」的な思惑を感じる。中年夫婦だって学生だってじいさんだって亡くなっては気の毒だと思うんだが。この良かったでしょ?な傲慢ぶりはラストのパーティーにも。散々な事件の後にこうまであっけらかんとされるとは。犯人のとってつけ感といい、がっかりだ。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-01-22 17:24:07) |
7. ボーイズ・ドント・クライ
見なきゃ良かった誰得な映画だ。実話だとしてもルポルタージュではなく映画にした意義はあるのか。ひどい事件は巷にあふれてるけれど、それをいちいち事実をなぞって観客に丸投げされても困る。あー気分悪い。H・スワンクに3点全部。 [地上波(吹替)] 3点(2011-08-21 17:24:18) |