1. マップ・トゥ・ザ・スターズ
筋書き自体は理解できるんだけど、意味不明で「???」が頭の上に出っぱなしだったのが正直なところ。クローネンバーグの映画を見るのはこれが初めてだし、過去作を見てれば見方も変わったのかな? 映画業界の内幕モノは日本でもあるけれど、それは大体「映画作りってすばらしい!」といった内容がほとんど。一方アメリカのそれは、業界や役者、セレブたちの暗部をえぐる作品が多いですね。日本の業界にも当然暗部はあるだろうにそれには触れない内幕モノと、業界に対して批判的な作品も臆せず作るアメリカの内幕モノと、はてどちらが健全なのだろうと、映画単体とは関係ないところでボンヤリ考えてしまった作品でした。 [映画館(字幕)] 6点(2015-01-20 11:19:15) |
2. マイティ・ソー/ダーク・ワールド
《ネタバレ》 光が~闇が~世界が~パワが~と言われても、もうオジさんよくわからんよ。続編になると妙に説明が多くなる映画多いですね。1本の映画としてはいつも通りのストーリーですが、もはやキャラの魅力を楽しむようなタイプの作品なので、そのへんはゆる~く楽しめました。今回はハンマー萌え要素までプラス。ハンマー自体が一人のキャラクターのようでした。ロキは相変わらずな様子で安心。けど、敵が無個性なぶん、もっとはっちゃけて欲しかったですね~。アンソニー・ホプキンス(地味ながら今回も名演)も出てるんだし、もっと「羊たちの沈黙」を見習いなさいな~。人間ごときに負けてちゃいかんよ。ラストはゾクゾクしたので、続編でボコボコにされるロキさん期待してまーす! [映画館(字幕)] 6点(2014-02-06 10:52:42) |
3. マッキー
《ネタバレ》 恋敵に殺された青年が、ハエに転生しての復讐劇。「マッキ マッキ マッキー♪」のテーマソングは一度聴いたら忘れられません。映画館を出た後もしばらく脳内で鳴り響いてました。「お前を殺す♪」と、歌詞の物騒さもギャップがあります。日本でも「お盆になるとご先祖様が虫に乗って帰ってくるから殺しちゃダメ」という話がありますね(地域による)。仏教誕生の地とはいえ、輪廻転生をここまでのギャグ映画にしてしまうとは恐れ入ります。小学生みたいな発想が楽しい。けど、恋敵も相当悪いんですが、後半にいくつれて復讐のやり方があまりにエスカレートして若干引いてしまいました(笑)。ラストも、転生を続けて恋人を守り続ける主人公。やっぱり最後はちゃんと成仏して欲しい。彼女が納得してるならいいんだけど、これだと一生人間の男と付き合わず、ハエにたかられる人生ですよ(汗)。 [映画館(字幕)] 6点(2013-12-12 10:03:27)(良:2票) |
4. マラヴィータ
《ネタバレ》 そこそこ楽しめるけど、すごく勿体ない映画です。 この映画と似たような構造の作品に、「Mr.インクレディブル」があります。正体を隠しながら生活していた家族が、ある事件をキッカケに、絆を深めて困難に立ち向かう。「スーパーヒーローの正体を隠している家族」という設定を、十二分に活かした作品だったと思います。それに比べると、「マラヴィータ」は「元マフィアとその家族」という設定を活かせていません。 弟は、正体を隠しながら仲間を作りチンピラを征して行くのが良かったです。けれど、姉の方は「恋する純情乙女」に全く見えませんでした。色目使って奥手の男をからかってるように感じちゃいました。相手の数学バカ彼氏も、あまり家族に絡んできません。「バーベキューに出席したけど、彼女の家族が普通でないことを察知して距離を置こうとする」ようなシーンがあってもいいのでは?(ベタだけど) 彼女の方も、「マフィアの娘」であることが原因で失恋し、自殺を考えてしまうのなら理解できます。けど、映画では彼女がただのヤケクソ・ビッチにしか見えませんでした。女優さんは可愛らしいのになあ。 クライマックスも、「家族の絆」を感じる描写があまりなくて肩すかし。「お、面白くなってきた!」ってところでプスンと終わってしまいました。 この家族、何度も何度も素性を変えて転々としているようですが、今回の事件が「家族の絆」を深める重要な転機になってません。これからも、そしてこの先も、この家族は騒動だけを巻き散らし、何も成長することなく同じことを繰り返すだけなのでは?彼らの進む道は、先の見えない真っ暗闇なんじゃないか。そう思うとコメディタッチなのに暗い気分になるラストでした。せめて、「こいつらどうしようもないなあ」と憎めない感じだったらいいんですけど。 [映画館(字幕)] 5点(2013-11-25 19:35:19)(良:1票) |
5. マン・オブ・スティール
《ネタバレ》 昔のスーパーマンが好きだけど、これはこれで面白かったですね。気になるところは多いです。序盤のストーリー展開は説明過多の割に分かりずらかったし(流れ者同然の主人公が兵士の世間話を聞いただけで、極寒の地まで辿り着けるのが不思議。それに、父の”意識”が出生の秘密を解説してくれるなら、冒頭クリプトン星のシーンはもっと削れるのでは?)、クライマックスも映像が凄すぎて「ところで今何してるんだったっけ」と、意識は飛んでしまいました。けれど良い所も沢山ありました。はじめてケントがスーパーマンの服を着て縦横無尽に飛び回る姿は爽快感があるし、それになにより「俺は自由だー!」と言わんばかりの力強さがあって、ジーンときちゃいました。今までの境遇も相まって、ただ無目的に飛び回ってるだけなのに感動できます。他にはスーパーマン以外の「普通の人々」がそれぞれカッコよく描かれていたのが良かったです。どう考えたって勝てそうもない敵を相手に一歩もひるまずナイフ一本で立ち向かう兵士や、壮絶に破壊される街中で市民を誘導する警察官(3~4秒しか映らない)、部下を見捨てず最後まで助けようとする新聞社の編集長、理不尽な「目ヂカラビーム攻撃」(笑)から家族を守ろうとする名も無きオジサン。派手なシーンからさりげない一瞬まで、市井の人たちがちゃんと描かれているのは「ダークナイト」シリーズよりも良かったと思います。何より育ての父、ジョナサン・ケントも!信念が感じられました。ケビンコスナーを久々に見られたのも嬉しい(笑)。 [映画館(字幕)] 7点(2013-09-09 11:34:44)(良:4票) |
6. 真夏の方程式
個人的に「容疑者Xの献身」は大嫌いな映画だったんだけど、前作よりは随分楽しんで観ることができました。夏の空気感が伝わってくる映像や、役者の演技、ペットボトルロケットで実験するワクワク感、そして所々ハッとさせられる編集など、見所は沢山でした。TVドラマの映画化でここまでシッカリしてる映画は初めて観ました。とくにペットボトルロケットのくだりは良かった~。自分も、子供の時に親父と一緒に試行錯誤しながら飛ばした思い出が蘇ってきて、感動倍増でした。湯川の主義、心情も伝わってきました。最後に一瞬映る調査船にもハッとさせられます。ただ、事件の真相は「容疑者Xの献身」同様、あまり共感できるものではなかったです。「家族のため、大切な人のため」と言いつつも、裏を返せばただの身勝手としか感じられませんでした。極論ですが、つい最近、人を殺して「けじめつけてきます!」と言い残し自主したヤツがいましたが、あれに似た気持ち悪さがあります。美談のように描いてますが、やってることは結構エグいと思います。 [映画館(字幕)] 6点(2013-07-23 11:51:20)(良:1票) |