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かっぱ堰さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1246
性別 男性
自己紹介 【名前】「くるきまき」(Kurkimäki)を10年近く使いましたが変な名前だったので捨てました。
【文章】感想文を書いています。できる限り作り手の意図をくみ取ろうとしています。また、わざわざ見るからにはなるべく面白がろうとしています。
【点数】基本的に個人的な好き嫌いで付けています。
5点が標準点で、悪くないが特にいいとも思わない、または可も不可もあって相殺しているもの、素人目にも出来がよくないがいいところのある映画の最高点、嫌悪する映画の最高点と、感情問題としては0だが外見的に角が立たないよう標準点にしたものです。6点以上は好意的、4点以下は否定的です。
また0点は、特に事情があって採点放棄したもの、あるいは憎しみや怒りなどで効用が0以下になっているものです。

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1.  マタンゴ 《ネタバレ》 
最初にこれを見たのは比較的若い頃だったと思うが、その時点では、極限状態のもとで脆い人間関係が崩壊し、個人の欲望が剥き出しになる展開に嫌悪感を覚えた。また普通、この手の話では最低でも主人公とヒロインがペアで助かるのが常識だったが、この映画では「恋人にもキスさせない」清純派の女性が快楽の森に取り込まれてしまう結末が衝撃的で、とにかく感覚的に嫌な映画という記憶が残った。しかしいま見ると、そういった人の神経を逆撫でする要素もそれほど気に障らないのは、要は自分が歳をとったせいかと思う。 一方で、同時上映の若大将映画の主人公がヨット部員だったというのは偶然とも思われない。この映画では、大学で同期だった金持ちと貧乏人の息子が友人のようでいて実は越えられない壁があるという設定になっており、若大将映画では表面化していないものをわざわざほじくり出して見せたようなのが皮肉に感じられる。  ところで、この映画にはホジスンの原作から直接翻案した小説版があり、読むとシンプルな内容で不可解な点はない。しかし映画化に当たって付加したと思われる部分に関しては少々難があるように思われる。文明批評的な意味があるのはわかるが、生存のためにキノコに手を出すことと、快楽への欲求を区別なく扱っているのは納得できず、また最後の特殊メイクについても製作側の意図がはっきりしない(ネット上には非常に興味深い解釈もあるが転載は控える)。そのため全体として収まりの悪いストーリーになっていると感じられたのは残念である。 なお個別の場面としては、女性二人が雨の中を食料採集に出て、海岸で岩海苔か何かを取っている間、二人の頭の中でそれぞれの“東京の音”が鳴っているところは印象に残る。ここで流れる「水の溜まった…」の退廃的で物悲しい歌と、病院の場面で見える毒々しいネオンサインが、自分にとってこの映画のイメージを決定づけており、そのおかげで難はあっても低い点をつける気にはならない。また自分などが指摘するまでもなく、水野久美さんの魅力満開の映画でもある。
[映画館(邦画)] 7点(2013-05-27 18:59:14)
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