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Сакурай Тосиоさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 250
性別 男性
自己紹介 サンボリズムとリアリズムのバランスのとれた作品が好きです。
評価はもちろん主観です。
評価基準 各2点ずつで計10点
1.物語の内容・映像にリアリティを感じるか?
2.視覚的に何かを象徴できているか?
3.プロットの構成は適切か?
4.画面に映る動き・台詞や音にリズム感があるか?
5.作品のテーマに普遍性はあるか?

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1.  マラソン マン
なんというかドラマを描く気が全く感じられない作品ですね。冒頭のマラソンやドイツ人とユダヤ人の罵り合いからして何の意味があるのかよくわかりません。序盤はロイ・シャイダーとダスティン・ホフマンが登場する場面が並行して描かれますが、いきなりパリやウルグアイへ移ったり場面が飛び飛びで関連性がよくわからないのでストーリーが全く見えてきません。中盤になってようやくロイ・シャイダーとダスティン・ホフマンの関係が明らかになり、事件らしい事件が起きてようやく面白くなるのかなーとも思ったのですが、結局ドラマらしい展開はそこだけでその後もストーリーもテーマもよくわからないまま進んでいくのでサスペンスやアクションが展開されても心に響くものはありません。マッカーシズムやナチスに触れているのも政治的メッセージがあるというよりは見世物的興味だけでこの題材を選択しているようにしか思えません。複雑で難解なためジャンルものとして楽しむことも難しく、その割に薄っぺらい内容で作家性のある作品として評価することもできません。
[インターネット(字幕)] 3点(2023-11-01 22:33:28)(良:2票)
2.  MUD -マッド-
現代版スタンド・バイ・ミーという触れ込みで変に先入観を持って見たのが悪かったのかもしれませんが、正直全然違う映画じゃないかと思いますね。あちらが過ぎ去った過去の記憶を描いているのに対しこちらは現代のアメリカの田舎の現実を描いておりむしろ対照的な作品と言えます。似てるのって子役の髪型と顔つきくらいですかね。あんまり子供目線の物語というわけでもなく色々な年齢層の人物にスポットが当てられています。それも子供が危ない大人の世界を垣間見るというよりは、子供の存在が大人が悪ぶってカッコつけるための小道具として利用されてるだけのような違和感があります。まあ年上のお姉さんへの恋心だけは本物かもしれませんが、それはそれで今度は女性を一人の人格として尊重して描く気がないということでもあります。表面的には男らしいアウトローへの憧れを否定していながら結局は否定しきれていないのです。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-10-20 23:20:26)
3.  マネーボーイズ
監督はアジア系で中国で幼少期を過ごしてはいるもののオーストリア在住のほぼヨーロッパの人間であり、台湾で撮影されていながら舞台設定は架空の中国の都市という複雑な背景の作品です。頻出する水のモチーフ、曇天の中の薄暗い映像、ロングショット中心で長回しを多用、同性愛やセックスワーク、田舎の貧しさと抑圧的な価値観、まあ確かに私もこのような映像美やテーマに期待してこの映画を見たわけなのですが、物語に没入するよりも今はこういう要素を散りばめとけば映画祭等で作家性がある作品として高く評価されるだろうという戦略のようなものが見えてくるのでうんざりしてきます。こういういかにもアート映画っぽい要素を取り除けば、内容はややシリアスな恋愛映画程度のものでしかないと思います。嬉しそうにバイクで相乗りする場面なんか何度も同じようなシーンを過去の映画で見た気がします。ヨーロッパの人間が監督した架空の都市を舞台にした作品であることを考慮すれば、これが現実の中国の同性愛者の境遇や社会問題を描いたものとしてそのまま受け取ることもできないでしょう。別にステレオタイプだとか差別的とまでは言いませんし真面目に作られてはいるのですが、新しい視点を得られるような作品ではなかったです。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-08-27 22:21:26)
4.  Mommy/マミー
一応管理社会のような設定が冒頭で示されますが、描かれるのは何ら特別でない現代社会のようで設定にほとんど意味がないどころか却って物語が陳腐で嘘くさくなっているように感じます。個人の視野の狭い世界を描くという体で社会の方へ目を向けることを放棄しているようにも思えます。1:1のアスペクト比はスマホ画面というより西洋の肖像画に近く、かっちりした美しい構図を生み出しているとは言えるでしょう。しかしいざそのアスペクト比が横に広がり通常のビスタサイズになってしまうとそれは解放感というよりもむしろ通常の映画と変わらない平凡で退屈な画面という印象を受けてしまいます。彼らの望む幸せ自体が平凡なものでしかないという皮肉なのかと勘ぐりたくもなります。スーサイド・スクワッドみたいな妄想シーンがあるのには苦笑いです。ミュージックビデオ風の演出もいかにも通俗的で特筆すべき内容のある映画だとは思えませんでした。
[DVD(字幕)] 5点(2023-07-17 18:06:57)
5.  街の灯(1931)
哀しいですけれど現代が舞台だとマッチングアプリでプロフィール盛ってましたみたいなペーソスもへったくれもない話になっちゃいそうですね(笑)。物語も技法も素朴すぎるのは否めませんが、サイレント映画という古びてしまった形式が却っておとぎ話のようなストーリーに説得力を持たせているとも言えます。既にこの映画の製作時にはトーキーへ主流が移りつつあったのでチャップリンもある程度自覚して生まれた時点で古典でもあるような作品を目指したのではないでしょうか。完璧な映画だとは思いません。観客を飽きさせない工夫としてロマンスやコメディだけでなくボクシング映画やギャング映画の要素まで取り込んだ盛りだくさんの内容になっているのは悪くないのですが、個々のギャグはナンセンスというだけでそれが物語の進行上意味のあるものではなく不要と感じてしまうところも多いです。金持ちの男と何度も遭遇するのも偶然にしてはできすぎていて不自然です。黒人のボクサーがカットによって起き上がっていたり倒れていたりするシーンは明らかに編集ミスです。それでもこの映画のラスト5分間はここだけのためにでも見てよかったと思わせるものです。複雑な心理を描くことに成功した切ないクライマックスです。このラストシーンには台詞を一つ加えることも削ることもできません。
[DVD(字幕)] 7点(2023-07-08 23:26:56)(良:1票)
6.  マルケータ・ラザロヴァー
歴史劇なのにチェコ・ヌーヴェルヴァーグとは?と違和感がありましたが実際に見てよくわかりました。とにかくわかりにくい構成と演出です。チェコでは有名な原作とのことですので、製作者も観客があらかじめストーリーを把握していることを前提にこの構成にしているのかもしれませんが、やはりそうでない人間が楽しむには難しい作品です。時系列もぐちゃぐちゃに見えます、回想かと思ってたら普通に話が進んでいたりします。曇天や屋内の暗いシーンが続いているところに突然ピーカンの明るいシーンが挿入される演出の意図は何でしょうか。主人公が誰かもよくわかりません。作品全体でもそうなのですが一つのシーンだけを見ても誰が喋っているのかよくわからない状態です。タイトルにも名前がある少女のマルケータはほとんど台詞もなく特に自分から行動することもなく人形のようです。性と暴力についての話なのでしょうが、60年代後半あたりの作品では珍しいテーマでもなく食傷気味です。カメラワークはマカロニ・ウエスタンみたいなところもあります。それもセルジオ・レオーネというよりセルジオ・コルブッチ寄りで安っぽく感じます。処女の泉やアンドレイ・ルブリョフの偉大さを再確認することはできました。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-06-22 22:57:01)
7.  マイスモールランド
この映画は何ひとつ特別なことを描いているわけではありません。クルド難民という設定を抜きにすれば社会派映画というよりは日本映画では珍しいとも言えない思春期の女性の繊細な感情を丁寧に描いた青春映画です。親と子のすれ違い・愛情、他人に話せない悩み、日々の生活で味わう息苦しさ、そして恋。新しい物語を模索というよりは、既にあるフォーマットに沿って問題を処理しているとも言えます。それはこの映画の欠点であり長所でもあると思います。親しみやすい内容ですので、もし広く宣伝されていたならば今よりも多くの観客の共感を得られそこそこのヒットも狙えたのではないかと思います。そうなることがこの映画が作られた目的にも沿うと思います。もっと言うならば商業映画はこの程度のレベルが普通であってほしいのです。(コインランドリーと移民という要素がエブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスと被っていますが、偶然なのかそれとも何か共通の要因があったりするのでしょうか?)
[インターネット(邦画)] 7点(2023-04-02 21:23:06)(良:1票)
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