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エスねこさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 644
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ブログのURL https://www.jtnews.jp/blog/23593/
ホームページ http://kine.matrix.jp/
自己紹介 [2010年8月23日]
か…かわも…

(゚Д゚;)ノ

…映画界は今日終わった…。


[2017年7月16日]
猛暑の夜、amazonで映画ではなく『幼女戦記』を寝ないで通し鑑賞。
大局的な戦略から入って行くという、かつてない架空戦記アニメでありながら、その悪夢性を出し切った感がすごかった。
最終話はテーマ的にポエニ戦争から対テロ戦争まで、膨大な戦争のイメージを深く広く全面爆撃して吹っ切れる展開に。
スピルバーグの『宇宙戦争』はバクテリアに仮託してその地獄自体を救いと説いたわけだけど、このアニメはそんな所まで引いて俯瞰する気がサラサラないってのがスゴイです。

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1.  ミツバチのささやき 《ネタバレ》 
この映画最大の悪者は誰かって? そりゃもう、内戦で疲れ果てた時期の敬虔なカトリックの村に『フランケンシュタイン』なんか持ち込んだバカ興行師だよ。おかげでアナが、人間の闇ばかりを見つめるようになっちまったじゃねーか。心の闇(死への憧憬)、社会の闇(パルチザンへの憧憬)、自然の闇(毒キノコへの憧憬)。アナにとっては全部「フランケンシュタインのモンスター」って意味で同じモノなんだな。そしてそれが渾然一体となって現れる、深夜の森でのモンスターとの交流。弱い少女だったはずのアナが、実は(パルチザン兵士を死に追いやった時点で)マリーを川へ投げ込んだモンスターと同じだったと気付く時の衝撃。「無垢な心に悪は芽生えるか?」というカトリック的なテーマに、ここまで美しく、とことんネガティブな回答を出した芸術もないだろう(キリスト教圏では)。そう。悪は芽生えてしまったのだ。そして観客の誰もが無邪気だった子供時代を振り返り、いつの間にか行動の善悪をコントロールできるようになった自分に気付くわけだ。善悪を知る。それが大人になると言う事の、宗教的な意味なんだろう。映画は、アナが成長する前で終わっている。ラストショットの、重すぎる悪をダイレクトに受け止めてしまった少女の、壊れた姿は、大人たちの姿とは一線を画している。内戦で大量に垂れ流された「悪」で疲れきった大人たち。彼らに囲まれて、無垢な瞳をした次世代の悪が育っていく。そういう意味で、極めて反フランコ・反宗教色の強い終わり方だ。アナ・トレントの魅力を除外して、宗教的タブーや内戦経験の少ない日本でどこまで受けるものか…?(追記:それでも神様は許してくれる、ってのがカトリックの奥深さのような、アバウトさのような…西洋に犯罪映画の多いワケがちょっとわかったりして)
7点(2004-05-16 06:30:14)(良:4票)
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