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1.  ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE 《ネタバレ》 
“Dead Reckoning”『推測航法』…って何よ?ほう、船とかの航法。あぁ、カーナビがGPSの届かないトンネルに入ってる間動いてる理由のアレね?ふむふむ、長時間、長距離になるほど誤差は増大するのか、そこに勝機がありそう。 最近の人気続編映画らしく長時間の本作。しかもPART ONEって書いてて、観る前から「うえぇ~…」ってなりました。それでこんなに遅くなって観ました。解っちゃいましたが劇場で見て大正解。  深海、砂漠、アブダビ空港、ローマ、ベニス、オリエント急行。正直、別な大作映画で観たような風景が多い気がします。それってマイナス要素に聞こえそうですが、私にはまるで、大作映画の集大成に思えました。 CGで何でも出来る時代に本作が目指したものは、“かつて無い新しい刺激!”ではなく、いままで多くの映画が観せてくれた、憧れの観光地、自然の雄大さ、非日常の迫力を、現代の技術で、現地ロケを多用して観せること。だったんじゃないでしょうか? それを劇場で観る。音響と大画面の迫力を、他の観客と同時に無言の共有をする。一緒に行った人と言葉で共有する。これが映画館で観る映画の醍醐味ですよね。トップガンMでも感じましたが、最近のトムの劇場映画へのこだわりに、とても共感できました。  映画の内容も、進みすぎたデジタル時代VSアナログ技術(と知恵と勇気)。のようで、ここもトップガンM(無人機VS友人機)と共通しています。 “それ”の指示通り動くガブリエルVS最新機器に頼れないイーサンは、CGに合わせて俳優が動く昨今の映画 VS CGは使うけど現地ロケと俳優のアクション有りきの本作。のように思えました。このぐらいが、私達の好きだった映画だったんですよね。  内容内容。私が観る前から「うえぇ~…」ってなった上映時間は全然苦になりませんでした。わりと余裕ある展開で、かといってダラダラ感も少なく、クライマックスの連続で疲れることもなく、終わり方も今回のミッションは完了してるし、でも続きも気になる。ちょうどイイさじ加減です。 カギの本物と偽物、いま誰が何を持っているのか?がよく解らず。入り乱れる多くの組織も前作を観ている人向け。恐らくリピーター狙いの複雑さは、上映時間の長さがネックになってる気がします。映画も高くなったしね。 列車とチンクエチェントが、ある映画と被ってしまった。なるほど、だからこの映画で若いトムは出せなかったんだな。 敵である新型AIを“それ”って訳しちゃったのは、ややこしかったと思います。そのまま“IT(Entity?)”でも良いから固有名詞っぽくしたほうが…です。 1以来のキトリッジ再登場が嬉しかった。この勢いで、どこかで元気に活躍していたゼーンやデクラン出てこないかな?  シリーズ5作目以降、本作も同じ路線です。私は個人的に辛口評価でしたが、本作を劇場で観て、前2作の評価(というか観かた)を変えなきゃいけないかな。と思いました。ミッション・インポッシブルという歴史に引っ張られて、トムが観せようとしたものを、私には観えてなかったんじゃないか?って。 そもそもテレビ画面で観てるしなぁ。本作はそう思ってしまうくらい、映画館で観るべき“正しい”アクション超大作映画でした。
[映画館(字幕)] 8点(2023-09-02 11:22:06)(良:1票)
2.  未知との遭遇/ファイナル・カット版 《ネタバレ》 
今回DVDで視聴。えぇと、再生時間137分なのでFC版だね。宇宙船内部があるか無いかくらいで、他の違いが良く解らない。 UFOを光るメカにしたのは、当時の特撮技術を考えると正しい選択だったと思う。単なる光る物体だとリアリティがなくて、政府の用意した基地とのマッチングが悪くなるし、変に観え過ぎるとアラが目立って興ざめする。光と影で絶妙に観えにくい小型の宇宙人たちも、良く見ると被りもの人形っぽさが…まぁそこを上手く隠して、リアルに観せられる技術で組み立てた結果の映画だと思う。  小さい頃は友好的な宇宙人と思っていたけど、考えたらパイロットや船乗りたちを何十年も誘拐してるんだよな。なんかジリアンの子がすぐに還されたから、悪い印象がもみ消されてたけど、何十年も年取ってないし、普通に怖いぞ。 面白いのは、宇宙人はアメリカ政府への技術的な接触アプローチだけでなく、ロイやジリアンといった個々人へのアプローチも同時にしているところに、したたかさを感じさせるところ。 お揃いの赤いツナギにサングラスのクルーは、人類と宇宙人側が、宇宙船に搭乗させる共通認識で手配したメンバーだろうに、それ以外の市井の人間にも接触し、デビルズタワーに導いている。いいのか?  宇宙人からの“電波”を強く受信してしまったロイ。家族よりも接触を優先してしまい、粘土細工に没頭。ポテトのシーンで子供が涙を流すシーンが痛々しい。 それでも接触を棄てられず、家を住めなくし、遂にはジリアンと変な関係になってしまった。あのキスシーンは驚いた。なんかマザーシップのスケールのデカさから、悪い印象がもみ消されてたけど、あれは電波を受けた者同士の不思議な絆が、そうさせたんだろうか。ロイが残ってたら、あの後どうなったんだろうか?あと、赤いツナギの人達って、ちゃんと宇宙船に乗れたのかな?  グレイみたいな小型宇宙人ばかりが印象にあったから、最初に出てくる蜘蛛みたいな手足の細い宇宙人が怖い。アレは何だったのか?ワラワラと出てくるリトルグレイ(被りもの風)と最後に残るグレイ(笑顔も出来て、なんかシュッとしてる)は、同じ種族? 多くの謎を残すこの作風も、嫌いじゃないです。
[DVD(字幕)] 7点(2023-02-04 20:17:41)
3.  未知との遭遇 《ネタバレ》 
“Close Encounters of the Third Kind”『第三種接近遭遇』。J.A.ハイネック博士が定義した空飛ぶ円盤と遭遇した際の分類。 第一種は“円盤を至近距離で見る”で、第二種は“円盤が周囲に影響を与える”で、第三種が“円盤の乗組員と接触する”ことなんだって。へぇぇ~、ロボット三原則みたい。だけどコレだと意味がわからないから、『未知との遭遇』で正解なんだろう。  子供の頃テレビで観たのは“特別編”だったっけ。UFOというと、ふよん・ふよんと空に浮かぶ円盤状の物体だったのが、この映画で細かくてきらびやかな物体へとイメージが進化したんだよな。大都市の夜景のようなキラキラした宇宙船“マザーシップ”の美しさに目を奪われたわ。そして宇宙人と言えば銀色のピチピチしたスーツを着ているイメージだったのが、頭の大きい子供体型の宇宙人のイメージに。 何よりもウルトラマンに慣れ親しんだ私達には、宇宙人=“地球に侵略に来る者”、もしくは“侵略から守る目的の者”だったのに、“単に友好接触してくるだけの者”は斬新だった。  矢追純一のUFO特番とかで、グレイという宇宙人を知ったのは、この映画の後。当時のSF映画とマッチする、リアリティある宇宙人だなって思えたわ。 そして何より、デビルズタワーが実在しているのが一番驚いた。アメリカ人や地理に詳しい人がどう思ったか知らないけど、あんな奇妙な山が実在するなら、UFOや宇宙人が地球に来ていてもおかしくないよな。って思えたわ。 このような映画を観ていると、アメリカは本当に宇宙人と秘密裏に遭遇していて、そのうち一般に公開された時に、ビックリしないように、この手の映画が創られている。って説も頷けるところ。  そしてこの『未知との遭遇』は、友好的な宇宙人とのファースト・コンタクトものの元祖として、リアルとファンタジーの混ぜ方がとても上手い作品だったと思う。怪現象の一つバミューダ・トライアングルは取り入れ、ビッグフットには失笑を。ミステリーすべてを包括するのではなく、宇宙人をリアルに見せる味付けに使う。さじ加減が上手い。 インドで録音した歌が手話と合わさり(当時としては)未来的な楽器シンセサイザーを介して、宇宙人と最初のコミュニケーションを取る。人類が発展・進化していく中で、宇宙人とのコミュニケーション方法に気がついていく過程としているのが面白い。 子供の頃は、人間に媚を売った可愛い宇宙人の出て来ない、大人な味付けのこの映画が、かなりお気に入りだったわ。
[地上波(吹替)] 7点(2023-02-04 20:17:27)
4.  道(1954) 《ネタバレ》 
-La Strada- “道”。 アタマのLaは三人称単数のLaみたいで、フランス語みたくLe(男性)、La(女性)ではなかった。ので、“彼らの(彼女らの)道”…みたいなことでしょうかね??全然違ったらごめんなさい。 事前情報無しで観たから、最初コメディだと思ってた。夜道で待ちぼうけするジェルソミーナが、野良馬にビックリするシーンがとても好き。 私が子どもの頃は、親に「言うこと聞かないとサーカスに売り飛ばすよ!」なんて言われた世代だけど、もしかしたらこの映画の影響なのかもしれない。今じゃ“サーカスに売る”なんて差別発言になるだろうね。 主な登場人物は3人。言葉狩りに臆せず書くと(って、普段から気にしてないか)、ジェルソミーナ=知的障害者。イル・マット=キチガイ。ザンパノ=野蛮人…今だとモラハラ男かも。こういうところ、変にオブラートに包まれると、この時代の映画の本筋が観えなくなる気がするなぁ。  ジュリエッタ・マシーナは当時33歳だから、ジェルソミーナも少女と言うにはとうが立っていて、成人しているのに料理もできないし、美人でもない。家では流木拾いくらいしか使い道がない知的障害者。 貧しい一家が食べていくための“口減らし”。ジェルソミーナが1万リラで売られる時の、お母さんの極端な猿芝居がちょっと可笑しかったけど、真面目に見ると怖い。1954年の1万リラは当時の5400円くらい。今の価値で20万円くらいらしい。リアルだ。 ローザ(たぶん姉)の死も、母「かわいそうに、お墓がどこかもわからない」なんて、それ以上ザンパノに聞かない母親のしたたかさ。ローザが何故死んだのか、わかったもんじゃないのに、ジェルソミーナを同じ男に売る母親。あぁここは確かに、帰るべき場所じゃないわ。 海岸でひとり微笑むジェルソミーナ。芸人に成ることにちょっと嬉しそうなあたり、状況を理解できてないんだろうな。 母親に売られたのは仕方ないとして、サーカス団に誘われた時、イル・マットに誘われた時、修道院に残りたいか聞かれた時。その後の道を選ぶのはジェルソミーナ自身だった。きっとどれを選んでも幸せになったかもしれないのに、ザンパノと行くことを選んでしまった。  ついついザンパノをからかうイル・マット。やらなくてもいいのに。せっかくサーカス団と行く決心をしたジェルソミーナの決心が揺らぐ。「私はこの世で何をしたらいいの?」に対し「俺と来れば綱渡りを教える。でも、お前でも何か、ザンパノの役には立ってるんだろう?」この会話、イル・マットはジェルソミーナに一緒に来るように誘っているように見せて、ザンパノと一緒に残るよう誘導してないか?からかってないか?だとしたらホント、キチガイだ。でも別れ際にネックレスを渡すあたり、キチガイの良心かもしれない。あのネックレスはジェルソミーナの今後の辛い生活の、心の支えになったことだろう。別れ際ジェルソミーナにラッパを置いていってやるザンパノの心理も同様。あのラッパは、今後独りで生きていくジェルソミーナの飯の種になったことだろう。  海岸で始まり海岸で終わる。友達と言えるイル・マットを殺し、パートナーのジェルソミーナを捨ててきたザンパノ。 姉のローザの死は、きっと彼に何も残さなかった。『死んじまったか、面倒くさいな。』くらいの気持ちで、代わりのジェルソミーナを連れてきた。突如僧院で彼女に求婚された。自分を好きになる努力をする女を前に、何も考えないことにしたザンパノ。 『この小石も何かの役に立っているハズだ。空の星と同じように』は2人の共通のテーマかもしれない。 海岸で泣き崩れるザンパノ。このシーンにはいろんな解釈があるけど、ザンパノは空の星を見上げて、自分の道を考えたのかもしれない。 ジェルソミーナは小石を見て自分の未来の道=今後自分がなにかの役に立つこと。を考えたのに対し、ザンパノは空の星を見て自分の過去の道=自分の愚かな行いで失ってきたこと。を考えたのかも。 でも今さら遅い。考えたって取り返せない。ザンパノの歩んだ過去も、ジェルソミーナの可能性の未来も。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-09-23 15:33:41)
5.  ミックス。 《ネタバレ》 
新垣結衣はとても可愛いけど、彼女の演じる富田多満子には全然魅力を感じない。まず萩原が過去の話をしている時の茶化し方が意地悪い。工事現場の昼休みに、自分の内面、妻と子への思い、他人に語らなくていい過去を話している相手に、あの態度はないだろう。アレでは江島の歓迎会を転倒でブチ壊したあと、庶務課の誰も片付けを手伝ってくれないのも解る。多満子が“良い子だけど幸薄い子”ではなく“腹黒い自己中な女”に観えてしまった。 ミックス解散の理由も自己中。他の2組を励まして大会に導くのが、フラワー卓球部部長(かな?経営者?)の努めだろうに。しかもわざわざ、大会当日に缶詰工場のシフト入れること無いじゃない。せめて次の仕事は月曜からにしようよ。 いくら強敵が少ないミックスという競技とは言え、そもそもあんな素人の付け焼き刃チームが、卓球雑誌の表紙になるような選手と同じ土俵で大会出場って出来るの?ある程度のレギュレーションってありそうだけど?復帰直後は凄い才能を見せた多満子も、なんか試合中はヘロヘロだったし。  萩原。あのポジションでいきなりキスは気持ち悪かった。観てる側は元妻と復縁した既婚男だと思っていたから、えぇ~~!?って。多満子も元妻と復縁するモンだと思って大会に付いていったと思うと、なんかなぁ、どうだろうなぁ。 それに面接の日に、あの髪型と髭のままはないだろう。大会に心が揺れていたというより、最初から面接行く気がなかったのか? 江島と愛莉のコンビって、結局本当に不仲だったのか、江島の作戦だったのか解らなかった。いや作戦ったって、格下のフラワー卓球部に、ねぇ。それだと性格悪すぎだよね。 最後卓球部が大人気になるのも、あの試合そこまで注目されてたの?って思ったし、かなり強引なハッピーエンドに思えたわ。  こういう最近の邦画を観ると、つい私も『出演陣が豪華です。』…って書いてしまうけど、本作のような軽いノリで楽しめる邦画って、だいたい出演陣は豪華なのに最近気がつきました。 日本映画界の厳しい台所事情を想像すると、『映画』だけで食べていくのは厳しい。メディアミックスと言えば聞こえは良いけど、特に若い俳優は“職業=映画俳優”だけでは難しく、まだ体力のあるテレビ局が制作する映画、テレビドラマの延長のような映画に、名の通った俳優たちが出てくるのは当然の結果なのかな。 コマーシャルで成り立つテレビ業界。出演俳優をコマーシャルの側面で考えると、“気さくな元ヤン院長夫人”を演じた広末涼子。“ガサツな中華料理屋の嫁”を演じた蒼井優が際立っていた。「彼女たち、こんな演技もできるんだぁ」という意味で。永野芽郁の“外面だけの嫌な女役”もだけど、彼女のイヤな女役は『半分、青い。』でもやってたっけ。 こういう映画の脇役で、自分の演技の幅広さを観せる。映画を俳優のコマーシャル目的に使うのも、一つの方法なんだろう。
[インターネット(邦画)] 4点(2022-07-31 21:26:15)
6.  ミザリー 《ネタバレ》 
-Misery- 架空の小説の主人公。意味は“惨めさ”だって。嫌な意味だな。ミゼラブル(miserable)で“惨め”。 キング原作の映画で、原作の持ち味そのままに上手に映画化されてて、原作も映画も両方とも大ヒットした初めてのキング作品かもしれない。 アニーを演じたキャシー・ベイツ。ミザリーの一番のファンだという喜びの笑顔。豚のマネをする可愛らしさ。ライターオイルを足元に掛ける静かな怖さ。怒りをぶちまけるガチな怖さ。そんな喜怒哀楽に振り回されての投げキッスの怖さ。アニーの怖さを引き出す演出が見事。  ほとんど動けない主人公、変化の少ない舞台にも関わらず、希望と絶望、恐怖が交互に起きる展開が素晴らしい。役に立たなそうでいて、徐々に真相に近づいていく、実は凄腕の保安官。策を練って仕込んだワインが偶然こぼれてしまう絶望感。静かで手に汗握る展開、ストレスが沸々と沸く展開が続き、それらが最後の反撃にドカンと結びつく。 軟禁生活で書いたミザリーの続編が出版されるのはしたたかで良いと結末だと思う。事件が解決してからもアニーのトラウマに悩まされるのも納得。それくらいキャシー・ベイツは怖かった。  小説の方の話をチラッと。あとがきでヒヤッとさせられます。 古本屋に行く度、カバーの下に遊び心がある単行本版を探してるんだけど、見つからないんだよね。
[ビデオ(字幕)] 8点(2022-06-18 18:07:00)(良:1票)
7.  ミッション:インポッシブル/フォールアウト 《ネタバレ》 
-Fallout- “落ちる”。降下、飛び降り、墜落、滑落。文字通り落ちまくるイーサンさん。 シリーズ5作目の“ローグ…”に直結した続編で、登場人物、組織、置かれている状況など、前作を観ておかないと結構置いていかれる内容。方向性も前作の流れを引き継いでいて、トムの体を張ったアクションが売り。もう“現代版スパイ大作戦”とは言いにくい作品。  2のレビューで『続編制作に至ったリサーチしたの?』って(偉そうに)書いたけど、どうも『トムが体を張ればウケる』って思われてるらしく、その辺りが現代版スパイ大作戦を求める層と、考え方が乖離している原因に思えた。 制作側がそう考えたターニング・ポイントは、きっと4作目のブルジュ・ハリファ・クライミングだろう。スタントなしの壁登りは確かに凄かったし、4のアクションシーンの目玉だった。だから単純に“ブルジュ・ハリファがウケた”ってリサーチしたのかもしれない。4はストーリーも面白く、登場人物も魅力的に描かれていたのを置き去りにして。  リサーチ結果がそうなると、次作以降それを超えるアクションを入れなきゃと勘違いし、5では飛行機しがみつき、高速バイクアクション。本作ではスカイダイビングやヘリ操縦と、まるで体感型アトラクションのような構成になってしまった。 ストーリーはまるでクレイグ・ボンドのスペクターのような組織と、在り来たりな核爆発阻止とカウントダウン。『IMFってこいつらしか居ないのか?』って思うくらいメンバーも変わらず。動ける新キャラや新しい設定を排除して、純粋に体感アクションを楽しむための構成に思える。だけど147分という長時間と、人名が飛び交う説明セリフが多く、結構ダレる印象を持った。トムの激走とベンジーとのやり取りは、ちょっとホッと出来る清涼剤だったわ。  過去作でも高速鉄道、フリークライミング、車のリアガラス破壊など、トムの手に汗握るアクションはあったけど、それは物語を盛り上げる要素・調味料のような存在だった。前作・本作では調味料が全面に出すぎているような、そんな印象で、素材の味がスッカスカに感じる。 1,3,4がミッション・インポッシブル・シリーズ。2,5,6はイーサン・ハント・シリーズってイメージかな。 5,6のアクションは凄いんだけど、この流れだともう、私の好きなM・Iの続編は期待できないのかなって、残念にも思う。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2022-05-29 12:40:45)
8.  ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション 《ネタバレ》 
-Rogue Nation- “無法国家”ローグ・ワンのローグ(=ならず者)ですね。 TVでやってるのを録画して観て、イマイチ乗れなかったんです。 吹き替えのせいかな?体調のせいかな?なんて思って、今回BSでやってたのを再視聴。れれ?やっぱりイマイチ乗れない。 前作の最後に出てきた『シンジケート』なる組織が今回の敵。OPの飛行機ぶら下がり、体を張った撮影風景も何かで見たので感心して観られたし、スピード感満点のバイクチェイスも格好良かった。防弾ガラスにレーンを閉じ込める“仕返し”もイイ。 けど、全体的に乗れなかったのは、たぶん“IMFvs敵組織”じゃないからかも。  今回はIMFが解体されてCIAに吸収される。-24-のCTUや、極端な話ウルトラマンの科特隊と同じくらい、スペシャリティな組織だったIMF。それが実在するCIAの傘下となると、途端に現実的になったというか、魅力が失せたように感じてしまった。 今までもイーサンのワンマンな活躍は描かれていた。けど彼を支えているIMFという夢の組織があってこそ、魅力的な能力を持ったサポートメンバーがあってこそ、イーサンの活躍も光るものに思えてた。 でも今回はサポートメンバーもルーサー、ベンジー、ブラントと過去に見た顔ばかり。前に活躍した仲間だけだから『この人はどんな能力があるんだろう?』とか『コイツ裏切るんじゃないのか?』とかってのを期待できるメンバーが居なかった。イルサはMI6だから、何をやっても外様だしね。  私個人は、IMFが魅力的じゃないとこのシリーズが楽しめないのかも?と自己分析。 イーサン=トムが活躍すれば喜ぶ人もいれば、IMFが暗躍する世界観が好きな人もいる。今後も本作のような流れで続けるなら、いっそ『ミッション・インポッシブル』ではなく『イーサン・ハント』にタイトルを変えてはどうだろうか?なんて思ったり。 レーンの最後、映画としてはアレで良かったと思うけど、あれだけ秘密裏に世界中に悪の手を広げていた組織のボスなのに、防弾ガラス撃つなんて無駄なことするくらいなら、その銃で自殺して、シンジケートの謎を闇に葬るくらい出来たろうに。
[地上波(吹替)] 5点(2022-05-18 21:47:25)
9.  ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル 《ネタバレ》 
-GHOST PROTOCOL-“存在しないもの(ゴースト)として扱う取り決め”。万が一の事態が起きたら、諜報員は今まで『捕まっても当局は関与しない』いわゆる“とかげの尻尾切り”だったけど、政府が『ウチにIMF(とかげ)なんて組織、無いですよ。』って事にしてしまおうと。 Ⅲで見事に立て直し、Ⅳのナンバリングを付けなかった本作。Ⅱで披露したイーサンのフリークライミング技術。Ⅲの読心術。過去作の設定を上手に活かした所に感心する。新たに披露した似顔絵の技術は、スパイらしく凄い能力。  そして前作のイーサンの結婚は、シリーズ化を考えると足枷だった新設定を、このように処理して、新メンバーのブラントを絡めて、最後あのように安堵させる。ブラッド・バード監督の腕の良さが光る。賛否両論のⅡ(イーサンの髪型もⅡ寄り)を含めて、このシリーズの過去作を大事にするバード監督の姿勢。 本作のヒロイン、ジェーン・カーター。トムのワガママか知らんけど、シリーズで2作続けて出たヒロインは居ない。そこを踏まえて次作に出る確率の低いジェーンを、前のミッションの時からイーサンと対等のチームリーダー格にしていたんだと思うと、もうバード監督の作品と登場人物への設定愛と言って良いかもしれない。単体作品ではⅠがベストだけど、シリーズ物としてはこのⅣがベストだと思う。  自爆しない公衆電話、壁登り手袋の充電切れ、フルマスク製造機の故障…これらはブラントの磁気スーツの不安を煽る演出だけど、同時にIMFのメンテ不足、予算不足を表している。更にベンジーのエージェント化なんて人材不足の現れとも思える。それでクレムリン爆破の際、政府は隠蔽工作より楽なIMF解体(ゴースト・プロトコル)を選んだんだろう。  メインはやっぱりイーサンの活躍なんだけど、それを支えるIMFのチーム活動が、最後まで活かされていたのが良い。序盤のハナウェイの活躍なんか、イーサンのチームだけでなく他チームも活躍してることが見えて嬉しい。 前作で少しハードな方向に振れた死のシーンを減らし、ベンジーをコメディリリーフとして近くに置くことで、作品の緩急のバランスが上がっている。 最後にチラッと出てくる皆勤賞ルーサー。無事な姿を見せたジュリアとの切ない別れもあり、シリーズ物として、続き物として、大変良く出来た作品なんじゃないでしょうか?
[映画館(字幕)] 9点(2022-05-06 15:51:54)
10.  M:i:III 《ネタバレ》 
シリーズの中で平均点は低いほうみたいだけど、2があんまりな出来だったことを考えると、上手に方向転換した作品。タイトルにⅢが入っているけど、2を飛ばしても全く問題がない創りが嬉しい。それでいて4以降の作品を観るのに、このⅢは飛ばせない創りがニクい。 いきなり拘束されて涙を流してるイーサン(なんであんなに目がキラキラしてるんだ?)。殺される女性。よくわからないけどピンチから始まる掴み方は旨い。だけど救出劇でリンジーも死んで、死が続いてしまうのは、娯楽映画としては重たかったか。小型爆弾の死に顔はあまりにリアルで無慈悲。  ちょっと特殊部隊映画っぽい出だしから、バチカン侵入はスパイ映画らしくワクワク出来る。地面スレスレのお約束シーンも、あんなスパイグッズ本当にありそうで格好良い。変装マスク制作、声真似フィルムの録音なんて見応え充分。チーム活動もそれぞれの分担が解りやすく、トム様のワンマン映画から脱却しようとしているのが伝わる。 橋の上の無人攻撃機との攻防。爆風で車のリアウインドウを割るシーンは地味だけど特徴的で、何というか“口で説明しても良さが伝わらない”シーンを見せ場に持ってくるのは、J.Jのセンスの良さかもしれない。センスといえば上海のビル侵入中を一切描かないのも面白い。ここを丁寧に描いてしまうと、スパイ色が薄まるからって判断だろうか。ゼーンのおまじないも人間味があって好き。映画の序盤に湖の名前と、唇を読む特技を観せて、その両方のフラグを回収する手腕も評価したい。  OPの拘束シーンに戻り、別人だったとホッとしたのも束の間。ここからが結構駆け足だった。久しぶりに観たら電気ショック意外殆ど忘れてた。あのタイミングでマスグレイブが顔を出す必要性がない。ヘリや無人機まで出せる組織なのに最後のボディガードショボすぎ。デイヴィアンの最後があまり印象に残らない。ジュリア銃の扱い上手すぎ。マスグレイブ生きとったんかワレ!あ死んだ。  ラビットフットって何?マクガフィンだって。映画的にはソレで良いんだけど、劇中のあの物体は何?って思ったんでこう考えた。アメリカが掴んだ中国の化学兵器で、中身はよく解らないんだけど、そこそこ厳重に管理されている。そこでデイヴィアンが欲しがりそうな性能をアメリカが勝手に盛って、ラビットフットってソレらしい名前を付けて情報を流したんでないかと。中国では別な名前が付けられてるから、アレをラビットフットって呼んでるなんて思ってない。イーサン使って手にしてみたら、掴んだ情報と性能が全然違うモンだから(そりゃそうだ)ディヴィアン激怒。って流れじゃないか?と。
[映画館(字幕)] 7点(2022-04-18 00:11:01)
11.  M:I-2 《ネタバレ》 
今回M:Iシリーズを一気観しようと思ったけど、どうしてもこの2は観る気が起きなくて。これほど、私が望んだものと、出来上がった作品に乖離があった作品も珍しいかも。 そもそも当時の多くの映画は、売れたら続編を制作するもので、今ほど続編制作やシリーズ化を前提にした作品は少なかったと思う。だけど“その作品が何故売れたか?”“どこがウケてヒットしたか?”はしっかり検証した上で、続編は制作されるものだと思う。  映画公開直前、トムとジョン・ウーが来日して、特にトムがハイテンションで、この作品の満足感を全身で表現していたのが記憶に残っている。あの名作の続編なんだし、きっと面白いに違いない。そう思って劇場に行きましたよ。 飛行機墜落からロック・クライミングまでは期待通りのものを観せてもらえたけど、大袈裟な指令内容の受け渡し、サングラス投げてから爆発のタイミングの格好良さで、ちょっと嫌な予感。こんな映画だったっけ?  普段は冗談も言うけど腕は確か。冷静な判断力で逆境を乗り越えるイーサン・ハント。だけど今作では余裕がありすぎて緊張感が感じられない。ヤバい状況でもヘラヘラしてる感じで緊張感なし。ロン毛になったのも影響して、前作で追い詰められた表情をしていたイーサンと同じ人物に思えない。 車が有り得ない軌道でクルクル回ったり、白い鳩が主人公を横切って飛んだり、宙を舞うほどの勢いのバイクから空中衝突したり、ジョン・ウー監督のカラーが出すぎてて受け付けなかった。前作に満足した人は、今作のような超人アクションが観たかったわけではないハズだ。 前作のどういう所がウケて大ヒットしたのか、リサーチした結果がコレなのか? トム様「カッコいい俺を観て!」ウー様「ど派手な俺のアクション映画を観て!」わかった、わかった。 わかったからこういうのは、ミッション・インポッシブルではなく、他の作品でやってほしかったわ。
[映画館(字幕)] 3点(2022-04-10 21:57:39)(良:1票)
12.  ミッション:インポッシブル 《ネタバレ》 
-MISSION: IMPOSSIBLE-“任務遂行不可” 『往年のTVシリーズを現代のセンスと映像技術でリメイクする映画』の走りであり、成功例の筆頭だったと思う。スパイ大作戦は一度も観たことがないけど、このテーマソングと「自動的に消滅する」テープ。「おはようフェルプス君」って言葉はこち亀なんかで読んで覚えていたっけ。導火線とともに流れる印象的なテーマソングを、余計なアレンジを加えずに、絶妙にアップデートして使っているのがカッコいい。  東西冷戦が終わり、スパイが大活躍する場を失った時代に作られたこの映画。あの当時とは世界が変わったってことが実感できる。機密書類を小型カメラで撮影し、マイクロチップに隠す時代から、パソコンからMOディスクにコピーする時代に…こう書いてると、あぁもう四半世紀も経つのかって実感。コワモテ顔の大柄な黒人が名ハッカーって、ハリウッド映画あるあるな設定は、この映画から始まったと思う。 かつてのリーダー・フェルプス君も歳を取って登場。主役級のエミリオ・エステベスがカメオ出演。このチームも時代を跨いで活躍してきたんだろうなって感じさせる。そこでいきなりチーム全滅という、シリーズのお約束をぶち壊す意外性。一方で徐々にスケールが大きくなる構成は、TVシリーズの映画版らしく、私のように初見の者でも予備知識無しで楽しめる。  イーサン・ハントの宙吊りシーンは映画史に残る名シーン。地面スレスレの“あのシーン”を初めて雑誌の写真で見た時は、トムが何をしてるのか解らなかったけど、実は予定外のピンチに陥ってるシーンだった事実。CIA本部侵入は素人考えでも不可能に思えるところ『ハイテクにはハイテクで勝負』かと思いきや“人力で宙吊り”という案外ローテクで対抗する意外性。メガネを伝う汗の一滴にあれ程の緊張感を持たせる観せ方。火薬の量の大小だけがアクション映画の迫力・スリルと比例しないことを観せてくれた。イーサンに銃を撃たせないのも斬新。 全体的にアクション映画としては地味めだけど、スカッと派手なTGVの高速アクションを最後の山場の持ってくるのはアクセントとして効果的。そして〆はスパイ引退を決意したハントに届けられるビデオテープ。TVシリーズのフェルプス君から映画版のハント君に、一本の映画で世代交代。単体映画として完結しているし、このクオリティならシリーズ物として続くことも期待できる。観終わった後の満足感が凄い。  余談だけど初見時、フェルプスが撃たれるのが自作自演ミエミエで、生きてたことに一切意外性を感じなかった。これは友達数人も同意見だったわ。当時は撃たれるシーンの銃の角度が変。あとイーサンが見る悪夢で出してしまったのも…って結論だったけど、もう一つ、TVシリーズを意識したオープニング(本編のシーンを高速で流す)で、橋でフェルプスが撃たれるまでに出てないシーン(服装も違う)が、脳内に無意識にインプリンティングされた結果かもしれない。
[映画館(字幕)] 9点(2022-04-10 13:27:17)
13.  皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ 《ネタバレ》 
-皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ-いきなり日本語タイトルがババ~ン!! だけど実際、皆は鋼鉄ジーグでなく“スーパークリミナル”って呼ぶんだよね。アレッシアも“ヒロシ”って呼んでるね。 原題-Lo chiamavano Jeeg Robot-“ジーグ・ロボット(鋼鉄ジーグの伊題)と呼んでいた”…変わらんね。  世代が違い鋼鉄ジーグ観てないから、アレッシアが挙げる登場人物の名前に全く反応出来ず。知ってたらクスリと出来ただろうか? 予備知識無しで見た結果、まさかの変身ヒーロー物の映画だったけど、主人公と鋼鉄ジーグに共通点は無く、たまたまアレッシアがハマってるアニメを怪力エンツォに重ねただけっていうのは、斬新な気がしないでもない。  エンツォが怪力を手に入れて、最初にするのがATM強盗ってのがまた、今までのヒーロー物にない、鑑賞者突き放し感がある。 ただケチなチンピラが急に生き方を変えるでなく、アレッシアとの生活で徐々に徐々に変わっていく様子は共感できて、段々とエンツォに魅力を感じるようになってくる。観覧車のシーンは良かったなぁ、あそこは凄く良い。 アレッシアが一生懸命編んでたものが、手袋か何かかと思いきや鋼鉄ジーグのマスクだったのは、なかなか斜め上を行っていた。…マスク編むか?普通。  アレッシアの死からアッサリ終わるかと思いきや、ジンガロも同等の力を手に入れる、ヒーロー物らしい展開は予想外。 ただこれ、タイトルに鋼鉄ジーグ入ってなかったら観る機会激減だったかも。
[インターネット(字幕)] 5点(2022-01-01 15:51:20)
14.  見知らぬ乗客 《ネタバレ》 
~Strangers on a Train~電車の中の見知らぬ人。邦題のままでよいです。 二人の男の靴(足もと)から始まり、靴がぶつかって話が始まるオープニングがスタイリッシュ。 何度も出てくる小物『ブルーノのタイピン』よりも、この時締めてた可愛いロブスターのネクタイが気になったわ。 テニスコートで一人首を振らないブルーノの不気味さ。 パーティでバーバラ(ヒッチコックの一人娘だったんだ)を視ながらカニンガム夫人の首を絞める異常さ。 証拠のライターで自分のタバコには火を着けるけど、他の人にはわざわざマッチを使う変なこだわり。常人じゃないところが上手く表現できていたと思う。 名前のあるちょい役と思ったヘネシー刑事が、主人公といい感じに友達感を出して、バーバラにもバラバラ殺人のネタ話で怖がらせたりと、とても魅力的なキャラクターになっていた。 アントニー家に侵入。懐中電灯と地図の見せ方はダンジョン感があり、途中の犬も怖くてハラハラ出来る。 高速回転のメリーゴーラウンド。ガイとブルーノの格闘より、下をくぐる刑事さんの方が観てて怖かった。 全体的にゆるい感じはあるけど、ぼや~っと観ているうちに、その世界観に引き込まれる。 ヒッチコック作品は、後年のカラーの方が有名な作品が多い気がするけど、モノクロの方が若干、私自身の評価が甘めになっている気がする。掘り出し物を見つけた感があるからか?単に初期→中期作品のほうが私の好みに近いからか?
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-06-24 23:57:33)(良:1票)
15.  ミスト 《ネタバレ》 
街が霧に覆われたら?霧の中から人を襲う怪物が次々と現れたら?スーパーだから怪物さえ居なければ、暫くは生き延びられるけど…さぁどうしよう?ゾンビに代表されるサバイバルホラーとして、とても良く出来た設定だと思う。 そこで繰り広げられる人間模様がまた生々しく、よく解らない状況からカーモディのような狂人がそれらしい言葉を連呼していたら、自分も正気を保ち続けるのも難しいと思う。 子供を心配する奥さんに自分だったらどう接するか?一緒に付いていくか、アレコレ言い訳を考えて見捨てて居残るか…後者かもしれない。とか。 平凡を絵に書いたようなおっさんのオリーが、射撃の名手でイザというときに助けてくれる存在なのが心強かった。 ダラボン監督はスティーブン・キング原作のラストにひと手間加えるのが好きなのかな?今回はあまりに衝撃的なエンディングが追加されている。 原作『霧』では超巨大生物が登場し、ガソリンもほとんど無く、我々はどこまで行けるだろうか?って所で終わる。絶望しか無いけど、もしかしたらとワクワク感もあったんだけど。 映画のエンディング、デヴィッドの行動は、物語の可能性の一つだが、やりきれない終わり方。 その後の州軍と避難バスの登場は、デヴィッドのやり切れなさに追い打ちをかける。あんまりな終わり方だ。
[DVD(字幕)] 7点(2021-02-13 21:43:06)(良:1票)
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