1. 息子の部屋
良い映画でした。最近、同じような体験をしたので身につまされる思いで観ました。ナンニモレッティはこういう日常の生活の物語を描くのが非常にうまいと思います。これがアメリカ映画などの場合だと2重3重の伏線をはって最後に納得できる結末をみたいになると思うのですが、この映画のラストに満足できなかった方なんかはそういう視点で観ているからなのでしょう。”アメリカ映画を見る目でイタリア映画を見ないこと。フランス映画を見る目でアメリカ映画を見ないこと。各国に目と心のレンズを合わせること。”ですね。ナンニモレッティはコメディタッチの作品も好きですが、こういった題材にもモレッティの良さが出ていたと思います。人生にはなかなかドラマチックな出来事なんて起こり得ないんです。母の”人に話すと何かを失うの?”というセリフとその言葉に葛藤する父の姿が印象的でした。 8点(2003-04-26 00:02:34)(良:1票) |