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スノーモンキーさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 67
性別 男性
自己紹介 最近になり、やっと映画鑑賞に時間がさけるようになってきたので活動再開していきます。自分は記憶力が悪く、映画を観ても内容をすぐ忘れてしまうので、できるだけレビューを残していきたいと思います。基本書くことは苦手ですので、大したレビューは書けませんがよろしくお願いします。

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1.  もらとりあむタマ子 《ネタバレ》 
私は正直、前田敦子さんは女優として成功していけるのか懐疑的でした。しかし、この映画を観てこの考えは大きな間違いであることを実感しました。冒頭のロールキャベツを頬張るタマ子の顔に度肝を抜かされ、トイレで奇声を上げるタマ子。中学生の男の子をこき使うタマ子。外面だけは一丁前のタマ子。どんどんと女優、前田敦子ワールドに魅了されていき、終始口元が緩みっぱなしでした。タマ子の就活用の写真には爆笑してしまいました。でも笑っては失礼ですね。だって、あの写真はタマ子の新たなる人生の第一歩なのだから。この映画の風景には、真っ青の大空も、透き通るように綺麗な海も出てきません。さびれた商店街と曇天とのコントラストのような、素っ気ない描写ばかりが映されます。しかしこの映像にこそ、タマ子のモヤモヤした心情が見事に表現されており、山下監督のセンスが光ります。物語が大きく展開するわけでもなく、あくまでタマ子のモラトリアムだけを写し続けます。そんなタマ子もいよいよこの町を出る決心をし、中学生の男の子にそのことを告げるが素っ気ない態度を取られます。その後の一瞬の間が可笑しい。最後に一言、「自然消滅なんて言葉、久しぶりに聞いたわ。」と小憎らしく吐き捨て突然のエンディング。この唐突な終わらせ方に、最後の最後でまた爆笑してしまいました。モラトリアムは終焉を迎え、これから厳しい社会の中での物語が幕を開けるのです。頑張れ!タマ子!そして女優、前田敦子さんのこれからの飛躍を応援します。
[DVD(邦画)] 7点(2015-01-14 20:50:49)
2.  ももへの手紙 《ネタバレ》 
元来、妖怪といえば人間にとって恐ろしい存在であり、決して相容れあう関係ではありませんでした。最近になって夏目友人帳をはじめ、人と妖怪との共存を模索するアニメ作品が出始めました。本作の妖怪は死んだ人間が天に召されるまでの間、死者とその家族を見守る役割で登場します。人との関係性からみれば従来の妖怪像であり、普通ならばどこか畏怖の念を持って作品を観てしまいます。しかし、本作では妖怪の性格が、ズボラで情けなくどこか憎めない。反対にヒロインのももは元気いっぱいな多感な小学校6年生の女の子。妖怪に恐れをなすどころか逆に弱みを握り顎で使う始末。この関係がこの作品をとても観やすくしています。ももと母親のいく子は、父親を水難事故で亡くしてしまいます。住むところがなくなり、叔母の住む汐島に引っ越します。ももは父親と最後に喧嘩別れをしてしまったことを後悔していました。父親が船に乗る前に残した手紙をももは見つけるが、「ももへ」と書かれた宛名以外は空白でした。人一倍、気を使い不器用な父は謝罪の言葉が見つからなかったのだ。空白の手紙一枚で父と娘のこそばゆい親子関係を想像させてしまう沖浦監督は上手いですね。いく子も普段は明るく振舞っていたが、旦那のいない寂しさを紛らわすため知らないうちに無理をしてしまい、持病の呼吸器系の病気が悪化し倒れてしまいます。ここからクライマックスへと繋がるわけだが、普通の作品だとここまで辛く厳しいストーリーをみせられると途中で疲れてしまいます。しかも、妖怪の映画となれば余計に陰湿な感じを受けてしまいます。ももと妖怪の絶妙な関係。ももといく子の明るい性格。近所の人たちの温かさ。この3点で沖浦監督は暗く厳しい物語を明るい日常物語にしてしまいました。凄いですね。後は、怒涛のクライマックス!マメの言葉で吹っ切れたイワとカワは、仲間の力を借りて台風の中ももを今治まで運びます。妖怪達のトンネルを「こうなったらヤケクソでござるー」と叫びながら滑走するイワ!かっこよかったぞー!ももが父親に宛てた手紙を持って消えていくイワ、カワ、マメにうるっときちゃいました。こんな愛すべき妖怪いないぞ。最後、小舟で父親からの手紙が届くシーンは素晴らしいですね。こんなにも不器用で優さの詰まった短い言葉・・・号泣しました。人間は一人では生きていけない。そんな沖浦監督の気持ちが伝わってくる素晴らしい映画でした。
[DVD(邦画)] 9点(2014-12-29 20:41:16)(良:1票)
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