1. やがて来たる者へ
《ネタバレ》 ただ、虚しさだけが後に残るような、非常に重い映画でした。人間とはこのような愚かな行為を平気で行えてしまう生き物であるということ、そして世界のどこかで今も主義主張や民族といった理由にかこつけて同じような惨劇が起きているということをしっかりと胸に刻み込んでおかなければなりませんね・・・・・。 [映画館(字幕)] 7点(2012-01-15 00:14:08) |
2. ヤング@ハート
《ネタバレ》 物珍しい「見せ物」ではなく、しっかりとしたエンターテイメントとして成立しているところが素晴らしいですね。人生の終着点が近づいている状況の中で、それに抗うかのように歌い続ける彼らの姿はまさにロックですね。「やはり、ロックの洗礼を受けたからには、死ぬまでロックしていかねばならんな」と自分に言い聞かせたい心境になりました。 [地上波(字幕)] 7点(2010-03-30 01:28:59)(良:1票) |
3. 約三十の嘘
《ネタバレ》 詐欺師たちの駆け引きや心理戦を楽しむ映画だと思って観ていたら、気がつくと失われかけていた仲間の絆の再生物語になっていて狐につままれたような気分になりました。「核心以外はすべて本当のことを言う」というセリフがありましたが、この作品も物語の核心は最後まで出さずにサスペンス的な密室劇をひたすら繰り広げ、最後に裏切られましたね。ちょっと地味でしたけど・・・・・。 まあ、出演者たちは皆旬の方々ばかりなので見ごたえはありました。 [地上波(邦画)] 7点(2009-11-20 00:16:45) |
4. やさしい嘘
《ネタバレ》 おばあちゃんの存在感のある演技に惹きこまれました。日本ではあまり知られていないグルジアという国の風景や生活の様子(水道や電気の供給がままならなかったりするようなところまで・・・)が映し出されているのも興味深かったです。 また、ある家族のエピソードが中心ではありますが、その折々にグローバル化の進む欧州において、移民を送り出す側の実情が描かれていて、いろいろと考えさせられました。 [DVD(吹替)] 7点(2009-08-23 00:13:07)(良:1票) |
5. 闇の子供たち
《ネタバレ》 はっきり言って観てて気分が悪くなりました。どこまでが真実でどこまでがフィクションなのか良くわからない面もあります。重いテーマでありながら、どうもテレビドラマ的な演技の軽さに違和感を感じました。 ただ、それでもこの映画は一人でも多くの人に見てもらいたいです。この世界では、貧しさにつけこんだ悪党どもが卑劣な商売を行っている事実があることを知ってもらいたいし、そしてそれがいかに目を背けたくなるような醜い所業であるかを目に焼き付けてもらいたいですね。 [DVD(邦画)] 7点(2009-07-05 21:51:47)(良:1票) |
6. 靖国 YASUKUNI
《ネタバレ》 いろいろ話題になった作品ではありますが、途中までは結構中立的に靖国問題を描いているように感じました。まあ8月15日に靖国神社に集まる人々は右寄りであれ左寄りであれ強い思い入れを持って来ている方が多いですから、その日の光景を撮ることによって「日本人の本音」の一部を引き出すことには成功していると思います。(右寄りであれ左寄りであれ)考え方が完全にファシズム志向に陥っているように見える人たちや、「靖国問題」を利用して現体制批判や自分たちの主義主張の推進を図っていこうとしてるようにしか思えない人たちの言動や行動も生々しく映し出されていて非常に考えさせられました。 しかしながら、後半に突如流れる戦時中の写真やニュース映像の羅列がこの作品を完全にぶち壊してしまっていて非常に残念でなりません。 [DVD(邦画)] 6点(2008-11-16 22:45:45) |
7. やわらかい手
《ネタバレ》 何というか、切ない物語でしたね・・・。まあ、コメディなので楽しく見ることはできましたけど、「金がどうしてもすぐに必要、でも雇ってくれるところなんてどこにもない」という状況は何ともやりきれませんね。結構地味な作品ではありますが、マリアンヌ・フェイスフルにミキ・マノイロヴィッチというなかなか凄いキャスティングが光ってました。 しかしまあ、日本の某分野での技術開発力(?)は大したものですね。 [DVD(字幕)] 7点(2008-11-11 17:56:46) |
8. やわらかい生活
《ネタバレ》 何というか、主人公達が同世代という事もあって、非常に共感できる部分もあり、いろいろと生き方について考えさせられる作品でしたね。 しかしまあ、寺島しのぶの演技が見事です。というか、どうしても地にしか見えません・・・・。 あとは、個人的になじみの深い蒲田周辺が舞台になっていてとても親近感が湧きました。(「粋」のない下町とは上手い表現ですね。) [DVD(邦画)] 8点(2007-05-18 18:25:41) |
9. やさしくキスをして
《ネタバレ》 凄くヘヴィなラブストーリーですね・・・・・。文化(東洋と西洋)や宗教(イスラム教とキリスト教)の違いを乗り越えるのは、さすがに厳しいですよね。 それにしても、主人公の男がちょっと情けなさ過ぎでしたね。家族を取るならきっぱりと恋人と別れればいいし、恋人を取るなら家族にはっきりと言えばいいいのに、どっちつかずでフラフラしているから皆振り回されてしまって悲しい話になってしまったような気がします。余程、妹の方が肝がすわっていたように思いました。(まあ、女性は強しということなんでしょうか・・・・・。しかし、カトリックスクールに通うイスラム教徒のレンジャーズサポーターっていうのも凄い設定ですねw) しかし、よくよく考えてみたら主人公の恋人のほうもアイルランド系の移民なんですよね・・・・。もう少し彼女の生い立ちの部分をとりあげても良かったかなと個人的には思いました。 ラストはとても上手くまとめていて、とても爽やかな仕上がりになっています。 [DVD(字幕)] 8点(2006-12-05 19:35:23) |