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ゆきさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 614
性別 男性
自己紹介  洋画は字幕版も吹き替え版も両方観た上で感想を書くようにしています。
 ネタバレが多い為、未見映画の情報集めには役立てないかも知れませんが……
 自分と好みが合う人がいたら、点数などを基準に映画選びの参考にしてもらえたら嬉しいです。

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1.  ユーロトリップ 《ネタバレ》 
 旅映画としても、青春映画としても楽しい一品ですね。  国から国へと移動する際の演出も凝ってて飽きないし、観光地としての欧州の魅力を感じられる内容だったと思います。   ただし、この場合の「欧州の魅力」というのは、非常に漫画的というか……  あくまでも「アメリカの若者が思い描くような欧州」って事なので、注意が必要ですね。  さながら「忍者や芸者が一杯いる日本」のような、色々と強調された欧州の国々が描かれており、ちょっと不謹慎かも知れないけど、つい笑っちゃいます。  この辺りのバランス感覚が絶妙で、たとえば「5セントもあればホテルが買えちゃう国」なんかが登場するもんだから、観ている側としても「完全なフィクション、映画という名のファンタジー」として、割り切って楽しめちゃうんですよね。  巷に溢れる「頓珍漢な日本を描いた映画」の数々も、外国の方が観たらこんな感じなのかも……って思えたりして、不思議な可笑しさがありました。   旅先で遭遇したフーリガンすらも「なんだかんだで良い人達」だったりして、最後まで明るく陽気に仕上げてある点も良い。  「アメリカでは違法」「旅先では合法」というドラッグ入りケーキや、幻覚を見る酒に挑戦する姿が描かれているのも、程好いドキドキ感がありましたね。  「俺達は違う大学に進むんだから、四人でツルめるチャンスはコレが最後かも知れない」  という台詞が象徴するように「仲間と一緒の旅」が強調されており、途中で失敗してもあまり落ち込まずに「皆でいれば何とかなるさ」とばかりに、前向きな姿勢のまま旅を続けていくのも、凄く好みでした。   そんな本作の欠点は何かと考えてみると……  割と根本的な部分に関する事なんだけど「主人公のスコットに対する違和感」ってのが大きいでしょうか。  いくら泥酔してたとはいえ、結果的に「男に迫られたら怒って罵倒するけど、美女と知った途端に態度を変えて会いに行こうとする」って姿が描かれてる訳で、どうも彼の恋路を応援する気になれないんです。  その後になって「見た目じゃなくて、中身が好き」的な事を言われても、全然説得力が無かったし……  ここは変に良い子ぶって「彼女の中身が好きなんだ」なんてフォローを入れたりせず「男だと思ってたけど、本当は美女だった。美女だから好きになった」って流れにした方が、スッキリした気持ちで観れた気がします。   でもまぁ、そんなスコットも、お調子者な悪友のクーパーも、基本的には「良い奴」じゃないかと感じさせる作風でしたし……  彼らに恋人が出来るハッピーエンドには、こちらまで嬉しくなっちゃいましたね。   観終わった後は、主人公達と「旅の思い出」を共有したような気持ちになれる。  彼らと、仲間になれたような気持ちになる。  良い映画でした。
[DVD(吹替)] 7点(2021-12-02 08:01:14)(良:1票)
2.  夢の中へ 《ネタバレ》 
 観賞中「酔っている」感覚を味わったのは、手持ちカメラの画面ブレだけが原因ではなく、この映画そのものに酩酊感が漂っているからなのでしょうね。   性病に掛かった主人公が「おしっこ痛ぇ~っ!」と絶叫する絵面なんて、何だか全く現実感が無かったりして、作中世界のどれか一つが現実なのではなく、全ての世界が夢であるように思えてきます。   こういった映画であれば、同じ酔うにしても心地良い酔いを提供してくれたら楽しめるのですが、本作には「悪酔い」に近いものを感じてしまったりして、残念。  主張が独り善がりであるとか、ストーリーが難解だとか、それ以前の問題として、自分はどうも手ブレ映像が苦手だったりするので、それで参ってしまったみたいです。   とはいえ、園子温監督作品で何度か扱われている「現実と虚構の境目が曖昧になる感覚」「走るという行為の快感」などの要素が、本作でも見受けられる辺りは、不思議な安心感があり、嬉しかったですね。  オリジナリティが無いと主人公が責められる件も併せ「排尿に伴う苦しみ」=「監督自身の創作の苦しみ」と受け取る事も出来そうですが、それよりはもっとシンプルで、普遍的な 「生きていれば綺麗事だけじゃ済まない」 「他者との触れ合いが、厄介な痛みに繋がる事もある」 「それでも、走って、叫んで、唄って、生きなければいけない」  というメッセージが込められた映画なのではないか、と解釈したいところです。   正直に告白すると「楽しめた」「面白かった」とは、とても言えない内容な本作。  けれど、力強く前向きなメッセージは、確かに感じ取る事が出来た為、不思議と嫌いになれない一本でした。
[DVD(邦画)] 4点(2016-07-25 11:34:55)(良:1票)
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