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1.  夜の訪問者
確か、テレンス・ヤング監督とC・ブロンソンとが初めて手を組んだ作品だったと記憶しているが、南仏の港町が舞台のれっきとしたフランス映画という割には、アメリカ映画といった印象が強いのも、やはりこの二人の持って生まれた資質がそうさせているのかも知れない。そして、ベルイマン作品の常連であるリブ・ウルマンを相手役に担ぎ出したのが、本作の特徴であり驚きでもあった。彼女がこういったアクション映画に出演したのは後にも先にも本作だけだっただけに、そういう意味においては実に貴重な映像を残してくれたと思う。それにしても本編は、小気味いいアクションとスリリングなカー・アクションが実に軽快なテンポで展開されていくという、まさに手に汗握るシーンの連続であり、T・ヤングの力量が存分に発揮されたといえるが、同時に筋立ての荒さも気になってしまった。ラストの救難用の照明弾の使い方には、“007のヤング”ということもあり、思わずニヤリとしてしまう。
7点(2003-11-18 17:38:04)
2.  妖星ゴラス
円谷特撮の集大成的作品として永遠に記憶に留めておきたい逸品。今、仮にこの作品をリメイクしたとして、果たしてオリジナルを超えるほどのテイストが残せるだろうか。40年も前に創られた映画ということもあって、特撮がチャチという意見もあるようだが、それは古典を読んで“古い!”と言っているようなもので、映画芸術の基本が解かっていない証拠。確かにテクノロジーは進歩したが、しかし現状ではそれを生かせていないばかりか、むしろ後退しているのではないかとさえ思えるだけに、かつてないほどの大胆な発想とアイデアで、これだけのスケール感を伴った作品を創造するのは、今の技術力をもってしても到底不可能だと信じて疑わない。新しい技術をどれだけ膨らませて、それ以上のものを生み出せるかがポイントで、誰でもが達成できるものではない。要はテクノロジーと言うよりも工夫とセンスが問題となってくる訳で、やはりある特殊な能力が必要不可欠となってくる。そういう意味でも円谷特撮の“画作り・見せ場作り”の巧さは、やはり天性のものだと言え、他の追随を許さない。本篇では、日々接近してくる暗赤色のゴラスの姿を、世界各地から遠景で捉えたショットの不気味さや、美しい紋様で弧を描く土星の輪が徐々に歪んで、ゴラスに吸い寄せられるシーンなどは実にリアルであり、息を呑むような美しさを感じてしまうほど。探査ロケットや周囲の星々が一瞬にして消滅していく視覚効果や、津波や地割れといった天変地異のスペクタクルなど、全編が見せ場と言ってもいい程のサービスぶりで、円谷英二は当時の技術をフルに生かして見事なエンターティンメント仕上げた訳だが、単なるマニア向けだけの作品でない事はご覧いただければ解かると思う。
10点(2003-11-06 11:29:45)(良:4票)
3.  黄泉がえり
死者が蘇えるという一種のファンタジーだが、演技というには余りにも稚拙なTVタレントたちや、冗漫でノリの悪い演出により、せっかくのテーマを生かしきれていない。例えば、多くの方が指摘されているように、そもそも死者が蘇えると言う、この世で絶対に有り得ない現象に対して、何故彼らは斯くも冷静に対応出来るのだろうか。それはまるで、暫らく留守をしていた人が帰ってきたというようなレベルなのだ。(これがもしホラーとして描かれたなら、もっと阿鼻叫喚の世界にもなった筈)もっとも基本的な部分なだけに、何とも不思議でならない。料理の仕方によってはもっと面白くなっただけに、実に勿体無い作品だ。それにしても、何故この作品が予想を越えるヒットとなったのだろうか。(いちばん驚いているのは東宝ではないのか)おそらく大半が若者の支持によるものだと推測されるが、作品が持つ雰囲気や気分だけで映画を観てしまうという、現代の若者気質が如実に示された現象だと言える。
5点(2003-05-30 23:48:11)(良:1票)
4.  夜の大捜査線
60年代のアメリカ。いわゆる黒人が勢力をもたげ始めた頃で、白人と黒人の共学が認められたのもこの時代。平和的人権運動のリーダー・キング牧師が暗殺された同じ年に製作された本作には、黒人に関心を持ち何がしかの後ろめたさを感じる白人たちの姿というものが、色濃く投影されていたように感じる。まさにこの時代に出るべくして出た映画で、これ以降、黒人と白人の立場が逆転したような作品が数多く作られるようになった。そういう意味でもひとつのエポックな作品だったと言える。スーツをパリっと着こなし、頭脳明晰でいかにも都会のエリ-ト刑事という役柄のS・ポワチエの魅力も然ることながら、彼の捜査に対する決定的なレベルの差と人間的な大きさに、当初馬鹿にしていたものの徐々に認めざるを得なくなり、やがて敬意を抱くようになる南部の保安官という難しい役どころを、R・スタイガーが絶妙に演じる姿が、もうひとつの見所となっている。
8点(2003-05-18 15:47:33)
5.  四時の悪魔
物語は火山の大噴火を目前に、島の奥深く逃げ遅れた子供たちを救出するべく、神父と共に立ち上がった三人の受刑者たちを中心に展開される。罪を軽くしてもらおうという動機は不純だが、他の島民たちに比べて極めて人間的で男気のある彼ら。どこでどう道を踏み誤ったか、真っ当に生きられなかった男たちが最後に見せた人間としての優しさと自己犠牲の精神。映画は、そんな彼らを慈しみを持って描かれていき、涙を誘う。迫り来る溶岩や今にも落ちそうな橋からの脱出劇は、昨今の作品にみられるスピード感溢れるスリリングさは希薄だが、いかにもこの当時のサスペンス重視の姿勢は十分伝わってくる。神父役のS・トレイシーはいかにもこの人に相応しい役柄だが、珍しく熱血漢ということもあって、やや一本調子の感があるのに対し、F・シナトラの若く颯爽とした無頼漢ぶりが出色だ。「いつかまた会おう」の最後の一言を残し、島は跡形も無く吹っ飛んで、映画は終わる。極めて男臭いドラマだ。
8点(2003-05-05 15:18:00)
6.  酔っぱらった馬の時間
えっ!もぅ終わったの?上映時間1時間20分という、昨今の映画の中にあってこれはむしろ短編といってもいいほどの作品だが、いたずらにダラダラ長いばかりでさっぱり印象が残らない映画が多い中、これほど濃密な内容の作品は稀有だといえる。映画はイランとイラクの国境山岳地帯の寒村を舞台に、そこに住むクルド人たちの悲哀と、両親と死別し懸命に生きていこうとする幼い姉弟たちの姿を克明に描いていく。難病の兄を救おうと、大のおとなでも危険な密輸仕事を手伝う次男や、見知らぬ土地へ嫁がされる長女の姿に、貧しさゆえ互いに気遣い力を合わせて生きていこうとする子供たちのけなげさに胸打たれると同時に、地球の向こう側に厳しい現実が紛れも無く存在することを改めて思い知らされる。終盤、密輸のタイヤを運搬させるロバに、(おそらく寒さの気付けの為だろうか)酒を飲ませるシーンがあって、そのあと警備兵の待ち構える国境近くで本当に酔っぱらってしまった事から、次男らが死と直面する事となる。常に危険と隣り合わせで生き抜いていかなければならない彼らの長く苦しい闘いと、子供たちの行く末を暗示するかのように映画は終わる。テオ・アンゲロプロス作品を彷彿とさせる雪山の美しいシーンなど、セミ・ドキュメンタリーのような肌ざわりだが、あくまでもこれは劇映画なのだと理解するには、多少の時間を要するかも知れない。
8点(2003-02-07 00:19:06)
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