1. LAMB/ラム
ネタバレ アイスランドの大自然があってこそ成立する映画。 行間が多く、淡々とした物語のようでいて、何かイヤが物が詰まっているかのような独特の雰囲気。 アダが何ともいえず可愛く、かつ不気味。 何も悪いことをしていないような者が殺され、 明かに罪を犯した者が生き残るラストがちょっと納得いかない感があるが、 ハリウッド製の良識のあるホラー映画に慣れてしまった自分の感性が悪いのかも。 楽しめた作品でした。 [映画館(字幕)] 7点(2022-09-26 00:04:25) |
2. ランボー/ラスト・ブラッド
ネタバレ 保安官にいじめられ、PTSDのせいなのか気分だけ戦場に戻ってしまい、町をぶっ潰す程の大暴れしちゃったランボー。 その後も、もといた戦場に戦友探しに行ったり、アフガニスタンに上官探しに行ったりして、戦争に巻き込まれ大暴れ。 アジアで人助けのためとはいえ、結局は人体バラバラの殺戮ショウを展開しちゃったランボー。 今回はどんな活躍を?と期待しつつ鑑賞。 …遂に怒りにまかせて復讐の戦いを展開するのかぁ。 前作を越える人体バラバラショウに、どんなモチベーションで観ていいのかを見失う自分! パワーアップして帰って来た『13日の金曜日』みたいだわ。というのが率直な感想。 とはいえ、こういうケレン味たっぷりで、ちょっといかがわしいのが昭和のアクション映画というか「ランボーシリーズ」なんだよな。 戦闘が終わってロッキングチェアに揺られるランボー。 でも、自分ちの前は穴だらけっていうのが戦いの虚しさを描いているのかな。 晩年のペキンパー映画のラストみたいだと言ったらホメすぎかしら。 [映画館(字幕)] 7点(2020-06-27 19:26:40)(良:1票) |
3. ライフ(2017)
ネタバレ 真面目に作られたB級ホラーSF。『ゼログラビティ』+『エイリアン』といった趣。 それぞれのキャラクターもそこそこ作りこんであり、ノストロモ号より全然狭いISSが舞台になっているのも緊迫感を高める。 [映画館(字幕)] 7点(2017-07-18 01:51:27) |
4. ラ・ラ・ランド
ネタバレ 鮮やかな色遣い。見事な夕景の撮影。こだわったダンスシーン。中盤までは、過多とも思える情報量を整理し楽しむために絶対に再び映画館に行こう、と思っていたのですが・・・。二人の思いがすれ違っていたのが分る辺りからのドラマ展開の雑さはどうしたことでしょう。 別れから5年後に再会した二人が、こうなっていたかもと空想する見事なシークエンスを描くために雑だったのでしょうか? 技巧を凝らしたカラフルで夢が溢れる映画だからこそ、ハッピーエンドであって欲しかったです。というわけで、再見はないな。 [映画館(字幕)] 6点(2017-03-06 01:09:59) |
5. ラブ&ピース
ネタバレ 変な映画なんだけど、結構好き。ウルトラQ「育てよカメ」、バットマンリターンズ、デトロイトメタルシティ、ガ*ラ、サンタクロース、トイストーリー3などなどなど、様々な曲者映像作品にインスパイアされたのかオマージュをささげたのか、とにかく監督の脳内麻薬が出まくってる映画。いかにも「特撮」といった手触りのクライマックスのスぺクタクルも楽しい。続編ではぜひ巨大化した電気ウナギ犬が都市を蹂躙するシーンが見たいぞ!RCサクセションの「スローバラード」が使われるのだけれど、マジなのか冗談なのか?さらに西田敏行の熱演はデビット・ハドルストンよりもサンタクロースらしくて、良い。サンタの悲しみに焦点が当たるのが斬新でした。 [映画館(邦画)] 8点(2015-06-28 09:47:12) |
6. LIFE!(2013)
ネタバレ 酔っ払いパイロットのヘリコプターに、進んで飛び乗らないと「人生の真髄」に近づけないのですね。 この作品からは笑いと共に暖かい勇気をもらいました。 予告篇の印象でははじけきったバカ映画(いい意味で)と思っていたのですが、期待と違っていたものの、それもまたヨシ、でありました。 アイスランド、アフガニスタンの風景に癒され、「ネガを大事に扱え」という土壇場のプロ意識にニヤリとさせられ、ほんわかしたオチに胸がグッと… 素敵な作品です。 [映画館(字幕)] 9点(2014-04-14 01:33:23) |
7. ラッシュ/プライドと友情
ネタバレ ジャームス・ハントとニキ・ラウダが戦った、熱いシーズン。 そして、あっけなく不可解だったニキのリタイア。 当時の富士スピードウエイで、体の芯まで雨に濡れて、震えながらレースのスタートを待っていた観客の多くは、レースをあきらめたラウダの態度に腹立ちさえ感じたものだ。 だが、ラウダの決断は勇気あるものだったと思う。 それが今、こうして映画になった。 キャストも演出も映像も素晴らしい。 76年のチャンピオンを諦め、エンツォから嫌われ77年のシリーズチャンピオンになるも、その年の最終戦ではフェラーリのシートに座らなかったラウダ。 76年のチャンピオンになるも、翌年は車の出来が悪かったこともありパッとした成績を挙げられなかったまま、しばらくしてF1を去ったハント。 二人の素晴らしいドライバーに感謝。 そして自分をタイムスリップさせてくれた、素晴らしい作品にも感謝。 …なのですが、とんでもない吹替えキャストや、意味あるの?と首をひねりたくなる有名人のコメントでこの映画をヒットに導こうとする配給会社の蛮勇には開いた口がふさがりません。 コミックス風のポスターを描いてもらうなら、村上もとかにお願いすべきでしょうが。 [映画館(字幕)] 10点(2014-02-02 19:24:57) |