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1.  リチャード・ニクソン暗殺を企てた男
人間、生きていくからには嫌な事も山ほどあるが、普通はそこを何とかして乗り越えていくものである。しかし中には生きる事に不器用で、上手く世間を渡れない人間もいる。真面目で正直者が損をするのが世の中の風潮ならば、この物語の主人公などはまさにその典型例だと言える。事の発端は妻との別離で、それ以来何をやっても上手くいかない(と思い込んでいる)彼は、彼女とさえヨリを戻せば全てが上手くいくと考えているフシがある。なんと単純な男だろうか。上手くいかない本当の理由は彼女との結婚生活以前のハナシであり、何ごとにも真面目すぎる反面、ネガティブな考え方しか出来ない彼自身の性格がそうさせているのだ。彼には会社の上司や同僚、あるいは親しい友人、そして何かと救いの手を差しのべてくれる兄の存在があり、決して孤独ではないはずだ。しかし彼は自分の殻に閉じこもるばかりで誰にも心を開けようとはしない。妻もそんな彼にきっと嫌気がさしたのだろう。男は唯一気持ちの拠り所として心酔するレナード・バーンスタインに、遣り場のない心の叫びを聞かせる。この世の中で信じられるものは自分とバーンスタインであって、それ以外は憎むべき対象でしかないのである。そして処世術に長けた者に対するヒガミ根性が、やがて彼を行き着くところまで行かせてしまう。しかし、本来最も身近な憎むべき人物すら殺せない小心者の行く末は、押して知るべしである。確かにこの被害妄想の塊のような男に同情の余地は無く、むしろ不快を感じるほどだが、映画的に良く出来ている事とは別の次元の話。クライマックスへ至るまでの細かい描写の積み重ねは、主人公の人物像にリアリティと説得力を生み出し、人生に行き詰まった男を演ずるS・ペンは、デ・ニーロをも凌駕するほどの凄味を魅せる。 実話をベースにしているだけに、妙に納得してしまう作品だ。
[映画館(字幕)] 8点(2005-07-07 18:20:38)
2.  理由(2004)
大林宣彦監督の或る一面を端的に表現する言葉に、とかく当たりハズレにバラツキの多い人だという通説がある。それは私個人にも感じるところで、映画史に残るほどの傑作を放ったかと思えば、箸にも棒にもかからない凡作を連打するという極端ぶりで、なかなかコンスタントに水準作を残せないという特徴がある。しかしそこが大林監督作品の魅力ともとれ、出来が良いか悪いかは観てみないと分からないといった、作品に接するヒヤヒヤ感そのものがミステリアスなのだ。何が飛び出してくるか分からないという意味で、私などは大林作品を“闇鍋的な面白さ”と表現する事にしている。余談が長くなったが、本作はそう言った、いかにもの大林ワールドの凝縮された面白さに満ち溢れた秀作に仕上がっている。驚かされるのが、よくもこれだけ集められたと思うほどの演技人や著名人の数。きっと大林作品のファンでもあり出演依頼には快諾した人たちばかりであろうと推察されるが、それにしても贅沢な話である。そして多数の証言を巡る物語という性質上、なくてはならない彼ら登場人物すべてが事実上の主人公だと言えるのではないだろうか。時間軸を奔放に交差させながら複雑に絡み合った人間関係を解きほぐし、サスペンスを盛上げていくという構成は、長尺の作品にもかかわらず見事に整理されて解かりやすく、観る側へ最大限の配慮がなされている。一杯の味噌汁に下町人情の温もりを感じさせ、人々の様々な思いを、つっかけの音に凝縮させたシーンには情感が溢れ、余韻を残す。それだけにエピローグは不要のような気もする。語り過ぎることは必ずしも得策ではないという事である。
[映画館(字幕)] 8点(2005-05-04 16:37:09)
3.  リード・マイ・リップス 《ネタバレ》 
仕事はこなせるものの難聴というハンデの為、会社ではなにかと苦々しい思いをしながら日々を送るヒロイン。そんな陰鬱でストレスの塊のような彼女に、ある日ひとりの助手が充てがわれる。この見るからに風采の上がらない男は、務所帰りのチンピラで、更生を誓っての職探しの結果、彼女のお眼鏡に適ったという訳。しかしどこが気に入ったのだろうか。お互い社会に爪弾きにされている孤独な者同士という、まさに“類は類を呼ぶ”であり、この女と男の愛称の微妙さを、少ないセリフながら表情の変化で積み重ねていくプロセスが見事で、とりわけ男に恋心を抱くヒロインの変貌ぶりが心地いい。映画はやがて、難聴のため読唇術に長けたヒロインとこの盗みのプロとが大金強奪を決行するや、物語は一気にクライム&サスペンスの様相を呈するようになる。そして捕われの身となり窮地に追い込まれた男が、咄嗟に思いついた或るアイデアを、遠く離れた彼女に読唇術を使って自分の唇を読ませ、一発大逆転の行動に出るというシークエンスが実にスリリングで、この映画の最大の見所となっている。このあたりのヒヤヒヤ感は「バウンド」と酷似しているが、キッチン・ルームの使い方など、むしろ一連のタランティーノ作品に近いものがある。ハンデを持ったヒロインが活躍する作品に「暗くなるまで待って」という秀作もあるが、本作の場合には動機が不純ということもあって、あくまでもダークなイメージで描かれている。そこがまさにこの時代の女のしたたかな生き様であり、本作の狙いの面白いところ。まさに映画は時代を映す鏡なのであります 。
8点(2003-11-21 00:37:55)(良:2票)
4.  猟奇的な彼女
良く出来たストーリーと威勢のいい会話。そしてなによりそれらに応えた主人公ふたりのコンビネーション(コントラストと言い換えてもいい)の絶妙さが、この作品の支持された最も大きな理由だと思う。韓国映画らしいある種の生々しさは本作でも不変だが、小高い丘の上での如何にも青春映画としてのメルヘンチックなシーンを、シンボリックに描出しているあたり、この監督サン、なかなか若者の琴線をくすぐるのが巧い人のようだ。ただ、他の方々も指摘しているように、このテの作品にしては少々長いのと、駅のホームで出逢ったふたりならば、やはりホームでの再会とするべきではなかったか。駅員室のTVモニターで発見すると言う作劇に個人的には不満が残ってしまった。
7点(2003-06-09 00:13:49)(良:1票)
5.  リップスティック
レイプという今日的な問題を扱った作品ではあったが、娯楽性が強いという事もあって、当時としてもそれ程の問題作という印象はなかったように記憶している。ただ音楽教師としては、作曲する音楽そのものからして異常性が感じられ、この時期もっとも個性的な俳優C・サランドンの変質者ぶりが、強烈なインパクトとして残っている。マーゴ・ヘミングウェイ演ずるファッションモデルが彼にレイプされる生々しいシーンから、一転、裁判モノに移行する構成となっているが、終始被告に有利に展開するレイプ裁判の難しさというものを、考えさせられたものだった。結局、罪を問う事が出来ず、彼は無罪放免。しかし、再び魔の手が自分の妹にまで及んだときに起こした姉の行動が、クライマックスに用意されている。白いドレスを美しく翻しながら、ライフルの銃口を向ける彼女。我慢に我慢を重ねた末の感情の爆発。まさにカタルシスが最高潮に達した瞬間だが、弾が無くなっても引き金を引き続けていたのは、他でもない、我々自身である。
7点(2003-05-23 11:18:17)(良:1票)
6.  RETURNER リターナー
ベースは「ターミネーター」を逆手にとったもので、後はご存知「マトリックス」「E.T.」「MI:2」等々(「異人たちとの夏」を彷彿とさせるシーンも・・・)、引用作品を挙げるとキリがないほど。“節操がない。”“オリジナリティがない。”と言われればそれまでだが、しかし、それらのヒット作のテイストが決して模倣ではなく、巧みなアレンジでドラマ及びアクションにしっかり生かされ、立派に自己主張している点で、実にしたたかな作品となっている。テンポの良い演出もさることながら、シャープでスピード感溢れるアクションと、VFXの完成度の高さには脱帽せざるを得ない。さらに、主役二人を喰ってしまいそうな岸谷五郎のキレっぷりが、作品をより魅力的なものにしている。作り手の頭の良さを痛切に感じさせる作品だと言える。
8点(2002-09-12 23:41:41)
7.  旅情(1955)
イタリアを舞台にした束の間の大人の恋。広場に群れ飛ぶ鳩。夜空にくっきりと浮かぶ満月。波に揺れるゴンドラ。その思い出ひとつひとつを胸に刻もうとするヘップバーンの顔のなんと眩しく美しいことか。刺刺しいほどのオープニングと、ラストで見せる哀しくも穏やかな彼女の表情の変化が印象的だ。中年になって初めて知った燃えるような恋。果たせなかった恋にもかかわらず、人が人を想う優しさにふれ、彼女にとっての終生の思い出を胸に、新たな人生の旅立ちを予感させる幕切れの鮮やかな事。人間の情感というものをこれほど切なく描いた作品も滅多にお目にかかれるものではなく、D・リーン監督作品の中でも最も好きな、これぞ珠玉の名作。
10点(2002-06-30 15:47:31)(良:2票)
8.  リリイ・シュシュのすべて
一見、高い支持を得ているようだが、この作品も観る人を選ぶタイプの作品ではないだろうか?そもそも、この何とも奇を衒った演出スタイルはいったいどういう事なのか?自分の映画監督としての才能に確固たる自信があれば、何故もっと正攻法で描かなかったのか?映画は、中学生たちの生態の現実と、抱えている様々な問題を直視していくが、かなり歪な決着をつけようとする彼らには感情移入し難い面があるし、結局のところ、リリィ・シュシュとは彼らにとってどういう存在だったのか等々、映像表現に頼りすぎた為か、なかなか主題が見えてこないと言う恨みが残る。
6点(2002-02-03 11:34:37)
9.  リベラ・メ
冒頭から火災シーンのオンパレード(このシーンのなんと長いこと!)で、のべつ幕なしと言おうか、その余りにも節度のなさには呆れてしまう。さらに、本来消防のプロ集団である筈の彼らは、まるで初めて火災現場を体験したシロウト集団のように見えるほど、何かにつけて大仰で不可解な描写が続く。鎮火したばかりの現場で平気で煙草を吸ったり、放火犯と肩を並べる所にいながら取り逃がしたりで、何故かいつも壁を叩いて悔しがる間抜けな主人公。あるいは何の必然性も無く取って付けたような殉職シーン等々。この作品は消防士たちの奮闘や活躍というよりは、彼らの混乱ぶりを描いているのであって、その混乱ぶりがそのままこの作品の混乱でもある。「リベラ・メ=我を救いたまえ」と言いたいのは我々観客のほうだ!
4点(2001-11-25 14:38:34)
10.  リトルショップ・オブ・ホラーズ(1986)
この作品の命ともいえる、アニマトロニクスで動く吸血植物(食人花)の動きが最高に良くできている。つぼみの頃は唇を尖がらせて主人公のシーモアの怪我した血をちゅうちゅう吸ったりする程度だったのが、成長するや“人間を食わせろ~!”などと脅しまくる、その迫力たるや見事であり、又、凄い!共演者の中ではスティーヴ・マーチンのサド的な歯科医が実におかしい。
8点(2001-03-10 23:24:13)
11.  リトル・ダンサー
久しぶりに場内が明るくなる事に気恥ずかしさを覚えた作品でした。夢へのチャレンジという青春映画という意味では、「遠い空の向こうに」に一脈通じるものがある。登場人物たちそれぞれが素晴らしく、とりわけ様々な事で苦悩する父と兄の描写や、彼らの対極にある少年の夢に向かう姿が、ダンスという躍動感となって表現される本作には“素直な感動”という言葉が最も似つかわしい。
9点(2001-03-09 01:46:33)
12.  リバー・ランズ・スルー・イット
ブラピの役を本当はレッドフォード自身がやりたかったんじゃないかな。ストーリーはほとんど憶えていないほど印象の希薄な作品でしたが、撮影の素晴らしさによって作品価値が上がったように思います。
7点(2001-02-10 00:05:55)
13.  隣人は静かに笑う
なんの予備知識もなく期待しないで観たせいか、やっぱりラストの大ドンデンには座席で凍り付いてしまいました。ティム・ロビンスが相手ならさもありなんか・・・。ただ“ここ”ばっかり話題になってますが、そこへ到るまでのサスペンスの盛り上げ方など実にスリリングに描かれていて、最近では異色のサスペンス物として良くできている思います。
8点(2000-09-17 23:58:55)
14.  リプリー
リプリーが本当に求めていたもの。金。美貌。それとも・・・。彼の心情は理解できたとしても、行動パターンに疑問を感じざるをえない。サスペンス色がもっと出ていれば、また違った面白さになっていたかも・・・。アンソニー・ミンゲラ監督ってそういうの得意じゃーないのかな?
7点(2000-08-27 17:20:40)
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