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1.  リアル・フィクション(2000) 《ネタバレ》 
日常における現実と虚構、映画における現実と虚構の問題を扱った作品。・不愉快な事や理不尽な目に遭っても不平や不満は口にせず、ひたすら忍従忍辱し、表面上は平静を装っている自分と、感情を剥き出しにして憎憎しい相手を抹殺することを想像する自分と、どちらが本当の自分か?映画は役者が演じる虚構であるが、役者にとっては演じることが現実であり、出来上がった映画もまた現実である。人が夢を見ているときは夢が現実であるように、観客が映画世界に浸っているときは映画の世界が現実である。映画は現実と虚構の境界が曖昧である。その面白さを実験的に表現した作品。主人公の画家が似顔絵を描くが、本人に似ているかどうかは主観による。本人にとって似ている絵は現実で、似ていない絵は虚構。絵を破った女は虚構を破ったわけだが、画家にとっては破られた絵は現実。矛盾が生じる。画家は女に誘われ、舞台に入りこむ。舞台で演じられる演劇は虚構だが、役者の誘導によって、もう一人の自分と出会う。理性を拭い去った、暴悪で凶猛な自分。虚構と現実の境界が曖昧になる。映画の中に男を撮影する女が写り込み、その撮影した動画が時折挿入されるという入れ子構造になっている。女の撮影した動画こそが現実とも考えられるが、男は女を殺してしまう。現実には殺人は行われないので、女も虚構だと知れる。絵を破った女、恋人、刑事、軍隊仲間、暴力団らに対して復讐が行われるが、復讐が終わって戻ってくると、現実は元のまま。全ては虚構だった。そこに暴力団と市民の騒動があった後、カットの声がかかり、エキストラやスタッフが混入する。観客はここで虚構から現実に戻される。蛇、薔薇、肉はそれぞれ、凶暴な自分、虚飾、堕落の象徴であり、相変わらず小物の使い方が秀逸だが、実験映画としては凡庸である。斬新なものはない。早撮りに拘泥するより、映像表現に拘泥すべきだった。より幻想的に、より意識下に訴えるような独創的なものであれば、主題と似つかわしい表現となっていただろう。手振れの粗い画像など陳腐でしかない。観客に、意識下に隠れている本当を意識させるような、一種の恐怖に似た体験を起させない限り、成功したといえないだろう。映画はあくまで虚構であり、観客の反応こそが現実なのだ。
[DVD(字幕)] 6点(2014-10-21 01:16:54)
2.  リオ・ブラボー 《ネタバレ》 
西部劇といえば息づまるガン・アクションを中心に、勧善懲悪を主体としたエンターテインメント。これにヒューマン・ドラマが加味すれば名作めく。必要不可欠なのは正義の英雄の存在だが、忘れてならないのは、悪玉、敵役の重要性。闇が濃ければ濃いほど光が輝く。本作品では、悪玉に魅力がない。ボスは登場が遅い上に、ろくに活躍もしない。小ボスもしかり。あまりにも弱すぎるのだ。活躍するのは金で雇われた殺し屋連中だが、これに対して正義側は無粋にもダイナマイトを持ち出す始末で、感心しない。アラは沢山ある。冒頭、保安官補デュードが痰壷の銀貨を取ろうとして保安官に邪魔される。怒ったジュードは棍棒で保安官を殴り倒す。この時点で傷害罪だ。ジュードは勢いで、銀貨を恵んでくれたジョーにも棍棒で殴りかかるが、逆にジョーに殴られる。これは正当防衛。止めようとした男をジョーは射殺してしまう。男が丸腰だったために殺人の罪で逮捕されるが、一種の暴発事故のようなもので、殺意があったわけではないだろう。後に保安官は自分が殺人を目撃したと主張するが、そのときは意識を失っていた。友人が助太刀を申し出ると「素人の手は借りんよ」とつっぱねる。が、結局は友人は死に、友人の連れの力を借りることになる。新しい服に着替えたデュードが保安官事務所に入ろうとするとスタンピー老人に撃たれてしまうが、これはやりすぎ。相手を確かめずに撃つなんて、常軌を逸しており、正義側のやることじゃない。ジュードとジョーの人質交換のとき、ジュードがジョーに突っ込んで行き喧嘩となるが、そのとき相手が撃ってもいないのに、正義側から発砲する。悪玉側から発砲してこその西部劇のはず。ダイナマイトで家をぶっとばして勝敗が決するが、そんなものを使えば勝って当たり前。ボスと小ボスがどうなったかは不明のまま。あの狭い留置所に全員入っているのだろうか。ロカビリー・アイドル歌手のニッキー・ネルソンを起用して歌をうたわせたり、売り出し中の美脚女優を起用して美脚を披露したりと、ヒット狙いが見え見えのファミリー向けの映画。二人共演技に難あり。女に裏切られてアル中の男、二挺拳銃使い、お尋ね者の女賭博師、跛で発砲狂の頑固老人、ダイナマイト等、作り物臭さが目立つ。ジョン・ウェインが階段で転倒する場面はスタントマン。降ってきた女性下着を首に巻き、軽佻の雰囲気のまま終了。 
[DVD(字幕)] 6点(2012-12-12 10:40:36)(良:1票)
3.  リング2 《ネタバレ》 
「井戸に落とされ不幸な死に方をした貞子の怨念がビデオに念写され、それを見た人間は一週間以内にダビングして誰かに見せなければ死ぬ」というのが基本。前作「リング」ではテレビから抜け出して登場する貞子の姿が怖かった。「リング」では、呪いを逃れた浅川玲子が、息子陽一を救うために、自分の両親にビデオを見せると決意するところで終わる。 この映画はその続きから始まるが、浅川玲子の父親はあっさりと死亡。貞子の遺体は警察で調査され、スーパーインポーズ法で復顔される。 ◆浅川玲子の元夫高山竜司の恋人高野舞とTVレポーターの岡崎が呪いのビデオの調査を始める。 川尻医師は発狂した雅美から呪いを除去しようとして失敗する。 山崎にビデオを渡した女子高生香苗は、恐怖顔で死亡。山崎はビデオを見なかったが、香苗のインタビュー映像が呪い化して、発狂。 ◆舞は、霊の竜司の導きで浅川玲子と陽一を発見。岡崎は陽一の呪いを除去しようとするが陽一が暴走。その巻き添えで玲子は死亡。陽一は超能力者だった。岡崎は舞と陽一を霊媒にし、貞子の呪怨を呼び出し、そのエネルギーを水に溶かそうとする。だが貞子のエネルギーは想像以上に大きく、岡崎と助手と山村敬をプールに引きずりこむ。舞と陽一はトランスポーテーションで井戸に閉じ込められるが、霊の竜司の助けで無事脱出。 【怖くない理由】①死の描写があっさり。死ぬ場面が少ない。当然怖くない。刑事は当然中盤で死ぬべき。これによって恐怖が深まる。②舞と岡崎の関係がちぐはぐ。話に一貫性がなく、流れに乗れない。③玲子が息子の陽一を守るのはわかるが、無関係な舞が陽一を守るようになっている。玲子の死の意味が不明。母が子供を守ろうとする愛が呪いに勝つという話でよかったのでは?④舞と陽一がいつの間にか超能力者になっている。伏線や説明がない。⑤香苗のビデオが呪い化するが、どうして?前作から一貫性がない。⑥怖さの演出がヘタ。プールでの死の場面は滑稽。もっと大人数で実験すれば迫力が出た。貞子の土人形が悲しいくらい怖くない。追ってきた貞子は何であっさり落ちていったのか。⑦高山竜司の霊が出てきた時点で怖くなくなった。なんでもありの世界になってしまう。⑧20年以上井戸の中で生きていたという謎はどうなったのか?
[ビデオ(邦画)] 4点(2011-09-14 20:17:42)
4.  Re:プレイ 《ネタバレ》 
病院で目覚めたサイモン(S)は過去2年間の記憶を失っていた。クレアという美貌の女性が現れ去っていくが、彼女は兄の婚約者だと後でわかる。妻のアナが現れ、Sの兄を殺したのはあなただと告げる。ショックを受けるSだったが、気がつくとそこは2年前の世界だった。謎が謎を呼ぶ展開は好意が持てた。特殊効果を加えた映像による心理描写は秀逸。欠点はサスペンスにこだわりすぎて人間ドラマが希薄であること。恋愛に絞ればよかったのに。残念。 ◆それにしても大変わかりづらい映画。2度観ないと理解不能でしょう。ラストで種明かしがあるが説明が必要。改変された未来である2002年のSの自宅。兄は生きていて、Sを寛容に受け入れる。S持参のワインボトルを置くが、そこには何本ものワインボトルがある。これはSが持参してきたもの。つまり同じことを繰り返しているのだ。父の写真があるが、その顔は2002年の事故時の担当医ニューマンだ。つまりすべてはSの妄想で、父の面影を医師に投影したものだった。Sも兄も兄の婚約者のクレアも2000年の交通事故ですでに死んでいる。Sの妻アナは看護師を投影させた架空の人物に過ぎない。それでも時間のループは終らない。兄のうんざりした顔。「俺たちはみな死んだんだ」Sは今度はうまくやると言う。Sはまた2002年の事故直後から架空の人生をやり直すのだった。 ◆2000年での行動が2002年に反映されるのがポイント。何とか兄の命を救おうと過去を改変するが結局はうまくいなかい。運命は変えられないのだ。不幸なうちに人生を閉じた三人の残留思念が病院に残って妄想を観させているのだろう。 【疑問点】 ①Sに危害を及ぼそうとする医者の恰好をしたマスクの男は誰か?強迫観念の賜物か。何の説明も無いのは不親切というもの。 ②クレアは2000年事故で一緒に死んだのか?そうだと推測されるがはっきりとは示されていない。 ③Sは天窓から落ちた兄を車ごと崖から落とそうとするが、その理由が不明。警察には兄があやまって転落したと説明すればよいだろう。完全に息の根を止めようとしたのだとしても放置しておけば済む話だ。 ④2度目にSは天窓から落ちた兄を病院に運ぼうとする。何故救急車を呼ばないのか?死んで判断能力が減っているためか。 ⑤2002年の事故の経緯はどのようなものか。Sが自宅をリフォームしようとして塗料の毒を吸ったのが原因か?全てが妄想であるなら、何でもアリだが。
[DVD(字幕)] 7点(2011-08-29 16:50:13)(良:1票)
5.  リトル・ダンサー 《ネタバレ》 
◆物語はサクセスストーリーの王道。炭坑町の貧しい少年がクラッシック・バレエを目指すという視点は興味深い。 ◆最大の見せ場はビリー少年の踊り。気迫とパワーは感じる。でも体は固いし、足は上がってない、高度な業はなし、軸もぶれている。バレアは体の柔軟性を求められるので、あれでは不合格か。「特別な素養」は感じられず。吹替えでよかったのに。 ◆違和感のあったのは音楽。T・レックスのブギー、クラッシュのパンク、ジャムのロック。少年の目指していたのは何か。ロックに陶酔してバレエを目指す人はいないと思う。 ◆あの旧弊で頑固な親爺はバレエなんか絶対理解しないと思う。町を出たこともなく、炭坑のことしか知らない。文化には無関心の男。ラストの男だけの白鳥の湖なんて反吐が出るのじゃないかな。妻のピアノを薪にする男だ。普通売るよね。その親爺が息子のダンスを見て急変し、性格も手の平返しの家族愛、自己犠牲モード全開。こういうのは徐々に変わっていかなきゃ不自然。兄も同様。弟なんかと馬鹿にしきっていたのに、「Imiss you」。二人が偏見を捨てて少しずつ理解を示してゆく様子が人間ドラマの見せ場も筈。周囲の偏見もあっという間に無くなり、資金援助。 ◆父のスト破りが感動場面。兄に咎められて男泣き。これはよかった。史実としてストの暴動で死者が出たし、スト破りには凄惨なリンチがあった。 ◆師弟愛が中途半端。最大の功労者の女教師は、何故ショーに招待されないのか?ビリーが「あなたは負け犬だ」と詰った罪は償われていない。両者の関係は最後までよく解らないままでしたね。普通は合格目指して猛特訓とか、強い絆が出来る場面があるのですが。 ◆ビリーは本当にバレエを目指していのか。ダンスが好きとは言うけど、バレエが好きとは言わない。自ら臨んで試験を受けたいという場面がなかったような。試験に臨んでもやる気ない態度だし、話しかけてきた少年は殴る。どこでバレエに目覚めたのかあやふやです。 ◆ホモの少年マイケルは、ビリーと同じ異端者、アウトサイダーとして登場。でもお互い理解しあっているのか。マイケルはビリーに惚れていたのですけど。大人になって女装して、恋人が黒人、それで幸せなのかな。 ◆祖母は痴呆症と思うんだけど、直るんですね。 ◆最大の謎、開始15:10のところで車の影になった教師の娘の姿が消える。
[DVD(字幕)] 7点(2010-07-23 22:20:59)
6.  リリイ・シュシュのすべて
ワザとらしい作り物の世界。後味が悪い。「気に入らないやつは殺せ、完全犯罪で」というメッセージ。ドビュッシーがかわいそう。
[DVD(邦画)] 0点(2009-05-11 15:08:37)
7.  猟奇的な彼女 《ネタバレ》 
テーマは「運命」。精妙な伏線で、2度鑑賞して初めてわかるシーンが多い。恋人と死別した彼女。命日の日に運命の木(彼と将来を語り合った木)で、悲しみから解き放ってと頼む。そして飲めない酒を痛飲。ゲロは心で一杯になった悲しみと苦しみの象徴。吐き出すことにより、運命の人とめぐり逢う。元彼とキョヌは親戚で容貌が似ており、最初から惹かれる。元彼はカフェではコーヒー、酒のつまみはつぶ貝と決まっていた。だからキョヌにも強要する。元彼とは高校生から付き合いで、100日記念にはバラをもらい、制服姿で一緒に踊ったりした日々。それをキョヌと追体験する。殴るのはキョヌが元彼とは違うと感じたとき。愛憎は表裏一体なのだ。また元彼にすまないという罪悪感があるから、ときどき涙を流す。いつまでも過去に留まり、現実が未来に感じる。それで書く脚本の主人公は未来からやってきて、過去の自分を救い出す。「夕立」の「生き埋め」は彼女の元彼と一緒に死にたかったという願望の表れ。水中にキョヌを落すのは、元彼が死んだのが水中だから。これも自殺願望の表れ。誕生日の脱獄犯のエピソードはもっとストレート。「俺が死ねば彼女も心を痛めるだろう」という男に、残された人の悲しみを知る彼女は涙で訴える。「本当に愛していたの?もっと愛を知るべきよ。もし知りたいのなら、生き続けなきゃ」キョヌの献身と優しさにも関わらず彼女の心は満たされない。限界を知った彼女は別れを決意し、運命の木の下のタイムカプセルに未来に託す。彼女は約束の時から1年経ってそこを訪れる。心はまだ癒されないのだ。だが老人から木の再生の話を聞いて心が開く。木は「彼女の過去」で、一度死んで再生されたのだ。再生した彼女はキョヌの手紙を読む。するとUFOが出現。UFOはタイムマシンで未来から運命の人を連れてくる。過去と決別するためにペンダントを水中に投げて、キョヌと再会。決して偶然ではない。キョヌも頑張った。彼女と出会い、悲しみを癒してあげたいと願い、ペンダントが元彼のものとわかってあげ、新恋人に彼女と付き合う10か条を聞かせ、彼女を悲しませたくないために運命の木を再生させた。その努力があったからこそ「偶然という橋がかかった」。死別という重い話をコメディで描いた脚本に脱帽。すべてが計算されており、無駄がない。
[DVD(字幕)] 10点(2009-04-16 07:32:54)
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