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S&Sさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2390
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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1.  陸軍中野学校 開戦前夜 《ネタバレ》 
前作のラストと綺麗に繋がる『陸軍中野学校』シリーズの最終作、太平洋戦争開戦の裏で暗躍した米英諜報組織と椎名次郎が率いる防諜部隊の暗闘といった感じですか。結論としては、日本国内の英米エージェントのキャラが分散というか多すぎでストーリーが散漫になってしまいました。船越英二の画家スパイなんて「このキャラ、この映画に必要?」と首をかしげたくなりますし、中野学校女子部なんてものまで登場してくる始末です。まあ一番の突っ込みどころというのは、この時期の日本の外交暗号は英米に解読されていてヒューミント(いわば生身の人間によるスパイ活動)に頼る必要がなかったという今じゃ有名な史実です。ほぼ同時期に製作された『トラ・トラ・トラ』ではこの暗号解読の経緯がばっちり織り込まれているので、別に秘密ではなくすでに周知だったと考えられます。まあ実際には英米ともに日本の戦力を舐めていたし英国に至ってはドイツに攻められまくってアジアのことにかまっている場合ではなかった、という感じです。 シリーズを通してみて感じることは、どうも中野学校が果たしていた役割をあえて捻じ曲げたような流れで製作された感じが強いです。中野学校を設立した陸軍は開戦直前まで英米は眼中になく、あくまで仮想敵はソ連です。そしてゾルゲ事件で判るように、日本国内でヒューミントのスパイ活動をしていたのはソ連でした。このシリーズでは中・米・英の三国が登場しますが、まるでこの世に存在しないかのように肝心のソ連が全く登場しません。これこそ左翼全盛だった60年代の時代を感じさせる忖度以外の何者でもないでしょう。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2019-07-30 23:38:57)
2.  陸軍中野学校 密命 《ネタバレ》 
“日本の007”椎名次郎、その活躍が拝める中野学校シリーズの第四作目。冒頭でいきなり逮捕されて憲兵隊で拷問攻めにあう椎名次郎、これはけっこう意外な展開といえます。まあそれは拘留されている大物政治家と人間関係を作るための作戦だったとはすぐにネタバレするのですが、逮捕して同房に放り込むところまでは草薙中佐が仕組んだことは判りますが、椎名次郎がその作戦のことを全然知らないんだから政治家に信頼されるかどうかは未知数。そんなこと突っ込むのは野暮でしょうけど、市川雷蔵ならそつなく上司の期待に副えるであろう安心感が半端ないです。ストーリー展開はミステリー色が濃厚で、シリーズでは最上の脚本ではないでしょうか。市川雷蔵も“渋さ、ここに極まれり”という域に達しており、もう惚れ惚れです。ドジを踏んだ中野学校後輩の山下洵一郎に遺書を書かせて自決をせまるくだりなど、「まさか」とは観てる方は思うけど雷蔵の得体のしれない芝居にはすっかり翻弄されてしまいます。雷蔵ファンはとにかく観て損はないと思いますよ。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2019-07-29 23:32:46)
3.  陸軍中野学校 竜三号指令 《ネタバレ》 
軍事探偵ものとしてはかなりイイ線行っている出来じゃないでしょうか。シリーズ三作目となって市川雷蔵の背広スパイぶりも堂に入ってきました。地味目ではありますがメガネや万年筆といったスパイものらしいガジェットも登場したりして、雰囲気がでています。シリーズお約束の雷蔵の変装も、ちょっと地味でしたがちゃんとツボは押さえてらっしゃいます。ストーリーはもちろんフィクションですが、蒋介石との和平交渉やそれを邪魔しようとする参謀本部との対立など史実を上手く溶け込ませた脚本です。中国人役はがきちんと(たぶん)中国語を喋っているところも好感が持てます。細かいなと思ったのは杉本が顔を洗っていて中国兵に正体がばれるところで、中国兵曰く「手を動かして顔を洗っているからこいつは日本人だ!」なんだそうです。ということは、中国人はお椀にして貯めた水につけた顔の方を動かすってことなんですかね?ちょっと想像つかない図なんですけど… とはいえ突っ込みどころもちゃんとあります。ラストで死に際の黒幕が明かす衝撃の事実、つまりヒロインは日独のハーフだった!でも演じているのは安田道代、どう見たって両親は東洋人でしかあり得ないお顔なんですけど…
[CS・衛星(邦画)] 6点(2017-02-28 21:37:40)
4.  陸軍中野学校 雲一号指令 《ネタバレ》 
二作目になってだんだんスパイものらしさが出てきました。新型砲弾の戦線投入を阻止しようと破壊工作を繰り返す中国(?)スパイ組織と雷蔵の対決でございます。この映画の雷蔵はまるで警察官のように地道に捜査を続け、銃を撃つどころか最後まで格闘アクションすら見せません。ジェームズ・ボンドというよりマイケル・ケインのハリー・パーマーみたいな渋さと言いましょうか、それでもクールな雷蔵の魅力は圧倒的です。軍需成金に変装して芸者屋通いもするんですが、そこではまるで『好色一代男』の世乃助みたいな軽妙な芝居も見せてくれて愉しませてくれます。 中国スパイ組織のボスがなんで白人の神父なんだよ、とかそりゃ突っ込みどころも多いですが、あまり五月蠅いことは言いますまい。でも残念だったのは目立った女優が村松英子だけというあたりで、綺麗どころをもっと出してほしかったですね。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2014-10-23 19:48:28)
5.  陸軍中野学校 《ネタバレ》 
陸軍中野学校では女の悦ばせ方まで教えていたって、史実なんですかね? もうこのシーンだけは爆笑するべきなんでしょうけど、マネキン使って講義してるところなんかは教える方も教わる方も大真面目なんでちょっとシュールな世界です。ちゃんとその後で芸者をあげて実習させるところなんか、さすが中野学校です(笑)。 この映画の雷蔵はもうクールで冷酷無比、時代劇で活躍した雷蔵ですが彼の数少ない現代劇を観るとほんとはこっちの方が向いていたんじゃないかと思うぐらいです。この『中野学校』シリーズのキャラは『ある殺し屋』の正体不明の主人公に通じるものがあり、実は『ある殺し屋』の塩沢は椎名次郎の戦後の姿だったという解釈もできますね。 すでにご指摘の方もいらっしゃいますが、私もヒロインは若尾文子の方が良かったと思います。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2014-10-20 18:50:49)
6.  リオの男 《ネタバレ》 
この映画、監督は狙っていたのでしょうが、はっきり言ってちょっと変です。連続した場面なのに夜がいきなり昼になったり(エド・ウッドか!)、千キロ距離があるリオとブラジリアをオンボロ車で一昼夜で走破したり、『そんなあほな!』と突っ込みたくなるシーンの連続ですが、そのいい加減さが妙にいい味出しているのも確かです。結構危険そうなシーンも軽々こなしている足が長いベルモンドを観ていると、そう、ルパン三世を思い出しますね。そして観たらご理解いただけますが、なんと本作は『レイダース』の元ネタだったのです。ラスト20分は『レイダース』で使われたネタのオンパレードです。ヒロインのフランソワーズ・ドルレアックがわがまま放題のまた変な娘で、笑わせてくれます。フレンチコメディ独特のあくの強い作風なので好き嫌いが別れそうですが、後のアニメやアクション映画に少なからぬ影響を与えた異色作として再評価されても良いのではと思います。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-12-27 13:09:01)
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