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ザ・チャンバラさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1275
性別 男性
年齢 43歳
自己紹介 嫁・子供・犬と都内に住んでいます。職業は公認会計士です。
ちょっと前までは仕事がヒマで、趣味に多くの時間を使えていたのですが、最近は景気が回復しているのか驚くほど仕事が増えており、映画を見られなくなってきています。
程々に稼いで程々に遊べる生活を愛する私にとっては過酷な日々となっていますが、そんな中でも細々とレビューを続けていきたいと思います。

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1.  LOOPER/ルーパー 《ネタバレ》 
【1周目のタイムライン】何らかの理由で邪悪に育ったシドがレインメーカーを名乗って闇社会を掌握。過去にエイヴを送り込んでルーパー制度をスタートさせる→2周目へ 【2周目のタイムライン】エイヴが幼少期のジョーと出会い、ジョーがルーパーとなる。ヤングジョーは2044年にオールドジョーを処刑してループを閉じ、奥さんとの余生を楽しむが、2074年にレインメーカーの手下に奥さんを殺されたことで激怒。幼少期のレインメーカー殺害を目的として2044年へタイムスリップする→3周目へ 【3周目のタイムライン】処刑を生き延びたオールドジョーは2044年の世界で後のレインメーカーであるシド少年を探し始める。他方、ヤングジョーはオールドジョーに先駆けてシド少年と接触し、シドの人格形成に良い影響を与える。このタイムラインでは、恐らくシドはレインメーカーにならない。 ******************************************************************************** こうして書き出してみると、タイムパラドックスの処理はかなりいい加減です。平行世界の概念を採用するのであれば、未来からきたジョーが2044年で何をしたところで彼の生きるタイムラインは変わらず、レインメーカーのいない別のタイムラインが発生するだけなのですが、他方で過去の自分を傷つけられると同一タイムライン上にいる未来の自分も影響を受けるという描写があって、もうメチャクチャ。SFとしてはかなりの事故物件です。 ドラマ面においては、1周目のシドがいかなる理由でレインメーカーとなったのかが有耶無耶にされている点が問題であり(製作者のホンネとしては、オールドジョーに母親を殺害されたことがシドの人格形成に決定的な悪影響を与えたとしたかったのでしょうが、それでは理屈が通らなくなる)、因果の発端部分が曖昧であるためドラマの説得力が失われています。ルーパー制度の説明も強引であり、2074年の世界ではナノマシンが発達して殺人がほぼ不可能だから、殺したい人間を過去に送り込んで殺害させているということにはなっているものの、だったらオールドジョーの奥さん殺害は一体何だったんだとツッコミを入れたくなってしまいました。そんな感じで基本設定はかなりボロボロなのですが、その一方で妙に凝った設定も同時に存在しており(30年分のインフレを考慮してかルーパーへの報酬は貨幣ではなく金や銀で支払われている、時間軸への干渉を抑える目的でエイヴは地下の拠点で引きこもり生活を送っているetc…)、なんとも歪な作りの作品だという印象を受けました。 お話しはズバリ『ターミネーター』。ただし、カイル・リースに相当する役割を現在の主人公が、ターミネーターに相当する役割を未来から来た主人公が担うという点が本作の新機軸であり、この監督は突拍子もない話を思いついたものだと感心しました。ただし、若い自分と年老いた自分が対立するという一番面白くなりそうな点がさほど掘り下げられておらず、不完全燃焼に終わっています。例えば、ヤングジョーがシドを守ろうとしても、記憶を共有しているオールドジョーにことごとく先回りされてしまう等の展開を入れてもよかったと思うのですが、後半はただのジョゼフ・ゴードン=レヴィットvsブルース・ウィリスになってしまうので面白くありません。クライマックスにしても、暴力の連鎖を断ち切ることの難しさを描くのであれば、ヤングジョーも連鎖の一部にしなければならなかったと思います。ただの傍観者だったヤングジョーが死ぬことで問題解決では、ちょいとお手軽すぎるような気がします。
[インターネット(字幕)] 4点(2016-09-12 21:36:53)(良:1票)
2.  LUCY ルーシー
B級素材のジャンル映画に一流俳優を出演させることで独特の味わいを作り出すフランスの映画製作会社・ヨーロッパ・コープ。その総帥であるリュック・ベッソン自らが脚本・監督を務めた本作は、従来以上に闇鍋感溢れる怪作に仕上がっています。これは21世紀の『未来惑星ザルドス』。ツッコミどころは多くあれど、その試み自体は評価したいという気にさせられます。 まず凄いのが本作の脚本。ヤクザと警察の戦いが描かれる犯罪アクションと、人類はどこまで進化するのかというSFを同居させるという、常人では逆立ちしても思いつかない、仮に思いついたとしても、どうやって両者を結びつけて一つのお話にまとめればいいのかが分からないという二つの要素を強引に折衷してみせた闇鍋感。結局は話をうまくまとめきれずとっ散らかってしまっているのですが、その不完全ささえも作品のかわいげに転化してしまうという卒のなさには感心しました。 ベッソンが重きを置いているのは明らかにSFパートなのですが、この部分がどうしようもなく出来が悪くて、一方で犯罪アクションのパートがなかなか面白くできているという捻れた仕上がりも興味深く感じました。『フィフスエレメント』を見れば分かる通り、この人はSFには向かないのですが、それでもSFをやりたいんだというジャンルに対する愛情を感じましたね。犯罪アクションは、チェ・ミンシク演じるヤクザの組長がとにかく素晴らしかった。登場場面から狂犬ぶり全開。警官隊がいる前でも堂々と銃の準備を始めるなど、ナチュラルボーンキラーな雰囲気が最高でした。その後、どうやっても勝てないレベルにまで進化したLUCYに戦いを挑んでいくという気の毒な役回りを演じるのですが、最後までLUCYに食い下がろうとするド根性には感服いたしました。 もうひとつキャスティングに関しては、LUCY役を演じるスカーレット・ヨハンソンが良かったですね。頭が弱く運も悪いギャルとして登場し、その後はバトルヒロインを経て、最終的には人間という枠を飛び越えてしまう難役を見事に演じきっています。他の女優さんでは、ここまで幅のある演技は難しかったのではないでしょうか。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-05-17 01:47:14)
3.  るろうに剣心 伝説の最期編 《ネタバレ》 
原作未読です。原作がマンガ、しかも長期連載だったものを2時間の実写映画に作り変えることには相当な困難があった様子で、脚本の練り込みが足らないように感じました。まず違和感を覚えたのは、時間感覚の不自然さ。『京都大火編』のラストで風雲急を告げる展開を迎えたにも関わらず、本作の前半で剣心は師匠とチンタラと禅問答をしたり、志々雄は志々雄で東京に急襲を仕掛けるのかと思いきや(そのための偽装だったのでは?)、ドッシリと構えて明治新政府と話し合いをしたりと、舞台で起こっているイベントと、それを受けての登場人物達の行動のスピード感とがうまく噛み合っていません。また、志々雄による革命にも無理があり過ぎで、感覚的にピンと来ないものがありました。戦艦1隻とわずかな手勢だけで明治政府を右往左往させるという展開は、さすがにありえないでしょう。マンガという媒体であれば違和感なく受け入れられた展開であっても、実写ではより多くの理屈付けが必要となりますが、本作にはその点が大きく欠けていました。また、『京都大火編』のレビューでも述べたのですが、御庭番衆絡みのサブプロットはメインプロットとうまく絡んでおらず、これは丸ごと削除した方が話の通りが良くなったと思います。。。 と、お話の方はイマイチだったのですが、アクションはとんでもないことになっています。『京都大火編』のアクションにも感激したのですが、あれですら出し惜しみだったと言えるほど本作のアクションは充実しています。志々雄の戦艦に乗り込んで以降、20分に渡って延々繰り広げられるアクションの数々は日本映画史に残るであろう完成度で、その質と量には圧倒されました。さらには、それまでのドラマとアクションを関連付けることにも成功しており、これだけエモーショナルなアクション映画は世界を見渡してもそうそう見つかるものではありません。ラスボス戦に向けてきっちりと盛り上がっていくペース配分の良さや、達人級のキャラクターが何人も入り乱れるラスボス戦の描写の素晴らしさなど、すべてが良すぎました。志々雄の散り方も重々しくて素晴らしく、これだけの悪役はハリウッドでもなかなか作り出せないのではないかと思います。上述の通り、脚本には少なからずアラがありましたが、そんなことは小さな問題だと言えるほど満足度の高いアクション映画として仕上がっています。 
[映画館(邦画)] 8点(2014-09-17 00:09:43)
4.  るろうに剣心 京都大火編 《ネタバレ》 
原作未読につき思い入れのある作品ではないため、前作はブルーレイで済ませたのですが、本作については1ヶ月後には完結編が控えていることからソフトのリリースを待つ余裕がなく、劇場での鑑賞としました。。。 感想は前作と同様で、アクションはとにかく凄まじいし、役者のなりきり具合も素晴らしいが、肝心のお話が見せ場に追い付いていないという印象を受けました。映画を見る限り、製作側は一見さんにも理解可能なお話を目指していたように思うのですが、それでもやはり原作未読者にはよくわからない点が多々あります。特に、前作より大幅に登場人物を増やした結果、行動原理が不明な人間が何人も現れたことは痛かったです。全体的に、私怨なのか大義なのかの説明が不足しているんですよね。特に御庭番衆にはその思考がわからない人物が多く、この集団そのものを切ってしまった方がよかったように感じます。。。 また、本筋とは無関係なサブプロットもいくつか目に付きました。剣心が刀を折られた後、錬治の家族の元を訪れて新しい刀を手に入れるというくだり、及び、その刀を巡る金髪の敵(名前を忘れました)との攻防戦は、明らかに不要だったように感じます。なぜなら、このくだりの前後で、剣心の心境や人となりに変化がないからです。本筋と無関係な上に、キャラクターの成長を描くために不可欠なパートというわけでもないのだから、これはスッパリと落として、志々雄軍団との攻防戦に専念すべきでした。その志々雄にしても、明治新政府を打倒するという壮大な計画のまさに実行段階にあるにも関わらず、神谷薫を誘拐して剣心をおびき寄せるという合理性を感じられないことをチマチマとやっており、その優秀さを疑わざるをえなかったことは残念でした。藤原達也による演技には大変な凄みがあっただけに、脚本上のこの落ち度は勿体ない限りです。。。 以上、いろいろと文句をつけてきましたが、それでもアクションの出来は超一流。日本映画界におけるマンガ原作映画はハリウッドの猿真似ばかりで、その出来を誉められないものが多いのですが、本作は日本映画界にしか作れない題材を選び出し、その方向を深彫りしたことで、唯一無二のシリーズとなっています。こうした作品が作られ、映画館にお客さんが入っているということは、日本映画界にとって非常に良いことだと思います。
[映画館(邦画)] 6点(2014-08-25 01:27:37)
5.  るろうに剣心
一応はどんぴしゃの世代なのですが、なぜか一度も触れてこなかった作品であるため原作もアニメも未見。登場人物も設定もよく知らないという真っ白な状態でこの実写版に挑んだのですが、これが意外な程よく出来ていて驚きました。。。 まず感動したのが、マンガから抜け出てきたようなキャラクター達の完成度の高さ。佐藤健や吉川晃司の演技はそれほどうまくはないのですが、彼らが本質的に持つ個性をうまく活かすことにより、演技の巧いプロの俳優には出せないような特有の味、常人離れした存在感を出すことに成功しています。場面によっては、彼らのヘタさ加減までがキャラクター造形に反映されており(例:剣心の語尾の「~でござる」の取ってつけたような不自然さ)、このキャスティングと演出は完璧だったと思います。本作の監督を担当した大友啓史氏は、長年NHKでドラマの演出をやってきた人物。必ずしもプロの俳優が主演を務めるわけではないテレビドラマの世界で活躍してきた大友氏だったからこそ、タレントの長所を的確に捉えた演出が出来たのでしょう。。。 そして凄いのが、アクションの充実ぶり。乾いたバイオレンスではないド派手な娯楽アクションとは、邦画界が長年に渡って不得手としてきた分野。そんな鬼門に挑み、これ一本で世界レベルに追いついてしまった本作スタッフの仕事は驚異的だったと思います。マンガらしい派手さはあるが、やりすぎとなる一歩手前で踏みとどまったバランス感覚、感情が高ぶったところで見せ場を投下するという間の取り方なども見事であり、アクション大作としては期待以上の仕上がりでした。。。 問題点ですが、この内容にしては上映時間が長すぎるために中弛みが発生しています。ドラマパートを簡潔にまとめ、120分程度に収めるべきでした。また、原作にある基本設定だから仕方がないとは言え、剣心が人を斬らないという大原則は活劇の勢いを著しく奪っています。人斬りだった過去の凄惨さをより強調する等、この弱点を克服するためのうまい方便を捻り出して欲しいところでした。最後に、佐藤健が武井咲を抱きかかえるラストは、どうしても前田敦子を連想して笑ってしまいます。
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-01-08 16:59:27)
6.  ルーザーズ 《ネタバレ》 
アクションコメディの割に込み入った内容、おまけに説明が駆け足なもんで、何度も話を見失いそうになりました。32話からなるアメコミ原作を100分程度に圧縮した作品であるため脚本にムリが生じた結果なのでしょうが、原作の再現にこだわって一本の映画として破綻寸前にまで追い込まれるくらいなら、映画用に適度な改変を加えるべきだったと思います。謎の美女アイーシャの正体が判明する場面や、ルーザーズの一人が裏切る場面なども事前のフリのマズさからサプライズになっておらず、ストーリーテリングという点においてこの脚本は失敗しています。ルーザーズ達のコミカルなやりとりも作り手が意図したほど楽しくはなく、悪い意味でピーター・バーグ(『ハンコック』『バトルシップ』)らしい脚本だと言えます。。。 一方で、見せ場が素晴らしいのが本作の救い。製作費2,500万ドルというハリウッド映画としては小規模な作品なのですが、アクションのノウハウを知り尽くしたジョエル・シルヴァーが背後に控えているおかげで大作並みの満足度が得られます。ゾーイ・サルダナやクリス・エヴァンスなど俳優陣のハマり具合も完璧、久々に見かけたジェイソン・パトリックも楽しげに悪役を演じており、見てくれはよく出来ています。 
[DVD(字幕)] 6点(2012-07-05 23:16:29)(良:1票)
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