41. RAIN DOGS レイン・ドッグス
いろいろ挫折している青年の立ち直り系青春モノ、のようなのですが・・・各シーンはカメラがただ状況を追っているだけで、何かの表現になっているとは言いがたい。母親とかガールフレンドとか、各種登場人物を配置しようという意図は窺えますが、それも生きていない。役者の表情やアクションの幅の狭さも手伝って、盛り上がりなく終わってしまいました。マレーシアの作品を見る機会は貴重なので、期待したんだけどな・・・。 [DVD(字幕)] 4点(2024-03-04 21:44:10) |
42. レディ・アサシン 美人計
《ネタバレ》 田舎の食堂のお姉ちゃん達と思っていた集団が実は凄腕の暗殺グループで、そこに紛れ込んだ娘がいろいろ鍛えられて成長する・・・と、一応そういう設定。お姉ちゃん達はセクシーなようであまりセクシーではないし、アクションもそれっぽく盛り立ててはいるが、暗殺グループというほどの凄味は感じない。で、それ以上に問題なのが、このグループがやってることって、たまたまやってきた客に不意打ちを食らわせて皆殺しにする(ついでに財宝も奪う)ということだけで(一応、盗賊ではない客の命は奪わないというエクスキューズはなされているが)、何も困難には立ち向かっていないし、そもそも「暗殺」ではない。また、肝心の主人公の復讐はどこ行ったんだ、という途中から湧いてくる疑問は、主人公の裏の顔によって解消されることにはなっていますが、将軍は何でそんな手間ひまをかけたんだ、というもっと大きな根源的な疑問も湧いてきます。というわけで、途中からは全部がグダグダになってしまいました。 [DVD(字幕)] 4点(2022-09-12 00:20:28) |
43. レッド、ホワイト&ブルース
後で知ったんですが、これ、全7作のプロジェクト作品のうちの1つだったんですね。で、これはどうもイギリスでのブルーズ発展に焦点を当てたっぽいんですが、どうも何かはっきりしない。インタビューはやたらブツ切りで四方山話の雑談のようにしか見えないし、現在のスタジオ演奏シーンも、なぜそこでそれをしているのかが分かりません。スティーヴ・ウィンウッドの出番が多かったのはちょっと嬉しい。 [DVD(字幕)] 4点(2019-06-28 23:57:00) |
44. レクイエム(2009)
いや、結構期待したんですよ、これ。題材からいっても監督からいってもキャストからいっても。ですが、じめじめと感情のない描写がずーっと続いて、結局そのまま最後まで行ってしまいました。この設定だったら、役者にただカメラがくっついて撮っているだけではほとんど意味がないと思うのですが・・・。 [DVD(字幕)] 4点(2014-07-17 01:33:16)(良:1票) |
45. レッド・バロン(2008)
とってもとっても真面目に作っていることはよく分かるのですが、誰が何をしたいのかをきちんと構築せずに細部の再現にばかり地道を上げてしまったため、見ていて面白くないという可哀想な作品。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2014-05-19 01:32:27) |
46. レ・ミゼラブル(1995)
タイトルから当然「あのお話」だと思っていたら・・・実は全然別の話なんですね。いくつか原作を意識したというか共通するようなシーンもありますが、要は別の話です。これはこれで優れた内容なのかもしれませんが、原作のいろんな場面が強烈に焼き付いている私としては、どこがどうなのか気になってさっぱり中身に入り込めませんでした。美術関係の頑張りに3点、主題歌に1点。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2009-12-12 21:59:30) |
47. レディホーク
誰が何をしたい話なのか、最後までよく分かりませんでした。同じようなシーンがえらく多かったような気がします。ミシェル・ファイファーの出番が意外に少なかったのもがっかりでした。映画に合わせようとかいうことをまるで考えていないアラン・パーソンズの尊大不遜な音楽に4点。しかし、曲が鳴り出すとそっちに気をとられて作品の中身が頭に入ってこないので困る。 [DVD(字幕)] 4点(2008-07-15 00:31:36) |
48. レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード
予告編では、バンデラスとデップの知力を振り絞った2大ヒーロー対決!みたいな感じだったと思うのですが・・・。わけの分からないギャングもどきはたくさんうろうろしているし、誰が何を目的としてやっているのか分からない銃撃戦は勝手に始まるし、しかもデップの役はいてもいなくてもほとんど影響ないような感じだしで、大きく拍子抜けでした。デップの役なんて、ほんと、客寄せスターが必要だとか何だとかいう製作会社の意向で勝手に入れられたんじゃない?いない方がずっとすっきりしてるよ。 [DVD(字幕)] 4点(2007-06-16 22:59:16) |
49. レスリー・ニールセン 裸のサンタクロース<TVM>
《ネタバレ》 心暖まる感動的なファンタジー、なはずなんですが、このテンポの悪さと演出の切れの悪さはどうしたことなんでしょうか。手紙のエピソードなんかは、ネタとしてはかなり優れているのに、伏線も張ってなくて、出し方も唐突だから、感動が半減してしまう。レスリーの精彩のなさにもびっくり。サブキャラも弱すぎ。 4点(2004-12-23 02:04:48) |
50. 恋愛小説家
やはり、一番致命的なのは、主人公に人物としての魅力がないこと。こういう役をジャック・ニコルソンにやらせると、アクの強い部分ばかりがやたら強調されてしまうのだ(その中から素直な部分とか純朴な部分が凌駕してくるところに面白みがあるはずなのだが、そうならない)。ヘレン・ハントはそれなりに魅力的だが、ニコルソンとの演技の相性は良いとはいえない。よって、双方が互いのどこに惹かれたのかも分からない。 [DVD(字幕)] 4点(2003-11-16 01:06:34) |
51. 憐 Ren
学園ものの枠組の中でSF設定があるというのが売りのようなのですが・・・肝心のその学園描写が、観念的というか恣意的というか、つまり生徒たちが生きていないのです。与えられたシーンを言われたとおりに生徒役の人が演じているだけ、にしか見えません。よって、基礎が乏しいので、SF部分も効果が発生しませんでした。あと、意欲的な長回しも何か所かありますが、描写内容と関連しているわけでもないし、撮影技術が完成されているわけでもないので、それほど機能していません。 [DVD(邦画)] 3点(2023-12-25 00:27:38) |
52. レディ・バード
ちょっとひねった青春モノをやってみたかったのでしょうが、内容がなんとも凡庸な上に、各シーンの突っ込みも浅いまま次から次に進んでしまうので、結局制作側の自己満足にしかなっていません。私はレディ・バード、といくら口で言ったところで、主人公がなぜそうしたいのかについても洞察も描写もされていないのですから、設定の意味がないのです。シアーシャ・ローナンは、もっと高度な複雑な演技も要求できる人なのですが。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2020-02-07 00:16:17) |
53. 恋愛睡眠のすすめ
《ネタバレ》 エターナル・サンシャインが何故成功したかということを踏まえずに、そこで特徴的とされた部分だけをデフォルメした結果、設定だけがふくらんでいくつまらない作品になってしまいました。エターナル・サンシャインは、現実の部分の作りがしっかりしていたからこそ、夢と現実が相互に絡み合って唯一無二の世界を作り上げたわけですが、ここではそれはなく、ただ単に妄想だけが作り手の都合の良いように継ぎ接ぎされています。妄想なり夢想をテーマとするからこそ、現実の部分がどうなのかを固めておかないといけないはずなのですが。 [DVD(字幕)] 3点(2014-01-14 00:24:57) |
54. 恋愛上手になるために
《ネタバレ》 夢が動き出してどうこうするという話だったら、もっと現実を逸脱して突き抜けないといけません。結局、何がしたかったのか分かりません。グウィネスもペネロペも、あの程度の演技しかさせないのであれば、まったくの無駄遣い。トップレスバーでホワイト・ライオンの"Wait"がかかったのは笑いました。「バッファロー’66」でイエスの「燃える朝焼け」がかかったのと同じくらい笑いました。 [DVD(字幕)] 3点(2012-02-19 23:37:51) |
55. レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語
次々に変な大人が現れて不幸が訪れるのはいいのですが、それに対して子供3人組が反撃らしい反撃もせず、そもそも事態を前向きに解決しようという意欲すら感じられないのは、映画の主人公としていかがなものか。ストレスが溜まるだけの内容でした。長女役の人の可憐な雰囲気に3点。今度はちゃんとした作品で見たい。 [DVD(字幕)] 3点(2009-12-30 03:11:30) |
56. レディ アサシン
《ネタバレ》 ヒロインが殺し屋を務めるスパイアクション系かと思っていたら、前半はくたびれた男女がごにょごにょ喋っているだけで、話がちっとも前に進まない。後半はその反動のごとく事件が発生してあれこれが待ち構えているのですが、結局はただ移動しているだけで、何がどうなっているわけでもない。つまり、何も起こらないまま終わってしまいました。クラブ・シーンのThe KLF"What Time Is Love?"の懐かしさに2点。 [DVD(字幕)] 2点(2022-09-11 01:17:20) |
57. RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語
導入部から不必要な説明台詞の雨あられで、脚本の5割くらいは削除するか括弧書きにしたいと思っていたのだが、話が進むうちに、それが7割になり8割になっていったのには、心底驚いた。各登場人物の造形も、限りなく凡庸で類型的。一番の問題は、主人公はもっともらしく運転士が「夢だった」と(それも無粋に何回も)語っているけど、それがどこからやってきて、主人公の内面をどう形成しているのかが、まったく描かれていない、というか意識すらされていないこと。つまり、運転士という設定ありきですべてが作られていること。辛うじてまともに演技ができていたのは宮崎美子くらいだと思うけど、それも、台詞が少なかったからこそ可能だったのだろうと思う。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2022-03-21 00:38:21) |
58. レスリー・ニールセンの2001年宇宙への旅
とにかくギャグの部分がつまらなくて、どうしようもない。コメディ映画は大真面目にやっているからこそ面白いのだが、この作品では誰も真面目にやっていない。 2点(2004-03-18 04:08:00) |
59. 冷静と情熱のあいだ
テンポが悪く台詞にも深みがない脚本。無意味にだらだらと長く、無駄なシーンを切るということをしていない編集。ほとんど全員が下手としかいいようのない演技。雰囲気と全然あっていないエンヤの曲。これほど分かりやすい欠陥だらけの映画も珍しい。フィレンツェの景色の無駄遣い。 1点(2003-08-05 00:43:12) |