1. レザボア・ドッグス
《ネタバレ》 オープニングがとにかくカッコいい!これはオープニングしか見どころが無いというわけでは無くて、本編にも見所はそりゃあ山ほどあります。中でも突出しているのはやっぱりマイケル・マドセン演じるMr.ブロンドでしょうか。彼の拷問シーンは目を覆いたくなるのですが、何故か見てしまうような変な魅力がありました。ラジオから流れる軽やかな曲に乗ってダンスしながら近寄っていく様はホントに悪魔みたいでした。 すべてのシーンが監督のセンスの塊で出来ているような映画でした。 [DVD(字幕)] 9点(2008-08-06 16:25:45) |
2. レッド・オクトーバーを追え!
《ネタバレ》 殆どのシーンが男しか映らないという超男気映画。なので全体的に男の美学のような世界が展開されます。これを許容できるか否かで評価は変わるでしょうね。個人的には大好物ですが。終盤の潜水艦同士の対決は非常にスリリング且つ男気溢れる展開で大満足でした。ただ、ソ連の軍人同士がフツーに英語で会話するのには、どーしても違和感をビンビンに感じてしまいます。ソ連の軍人としてショーン・コネリーをキャスティングした時点で仕方がなかったんでしょうが。 [DVD(字幕)] 8点(2011-06-17 22:02:33) |
3. レナードの朝
《ネタバレ》 人間の尊厳について深く考えさせられました。レナードは副作用によってどんどん元の状態に戻っていって仕舞う。しかし真に彼に必要だったのは薬では無く、他者の愛情であり、それが人間にとって何よりも必要な事なんだと。この映画を観た後だとこの言葉が非常に深く心に突き刺さる様な気持ちになりました。 レナードや他の患者は結局一夏しか自由(といっても病院内だけですが)を得られませんでしたが、セイヤー博士の治療は無意味なことでは決して無いと思いました。 セイヤー博士とエレノアのロマンスもサラリと本筋に挿入する位に抑えていたのは、とても好感が持てました。 ロバート・デニーロの演技に関しては、もう他の人のレビュー通りです。 [DVD(字幕)] 8点(2008-10-24 23:16:59) |
4. レ・ミゼラブル(1998)
《ネタバレ》 ヴィクトル・ユゴーの原作は私の生涯ベスト(そんなに長く人生生きてませんが)の小説ですので完全に公正な評価は出来ていないでしょうが、なるべく偏りのない感想を述べたいと思います。まず良かった点、1.とにかくテンポ良く話が進む。映画化に余計なエピソードはまるごと削除して長大な大河小説を2時間強に見事に纏めています。2.ハリウッド映画ならではの豪華なセット。ハリウッドで無ければあれだけの街のセットやエキストラは使えなかったと思わせるものでした。ここはダメだと思った点、1."絶望"が足りない。レ・ミゼラブルの登場人物は題名の「哀れな人々」の通り誰もが悲しさを抱えている。特にジャン・ヴァルジャン、ファンティーヌ、コゼット、ジャヴェールはそれぞれ人生の悲しみを体現しているキャラクターであるが、劇中ではとにかく描写が生ぬるい。ダーレン・アロノフスキー監督やデヴィッド・クローネンバーグ監督みたいに絶望感を与える演出を得意とした監督だったら作品の印象は大きく変わっていたと感じます。2.ハイライトとなっている六月暴動の描写がショボい。ABC友の会が参加する六月暴動がこの映画のクライマックスへと繋がる重要なシーンとなっているが、エキストラはのろのろと動き全体的にやる気あんの?って感じて撮影されている。監督やる気あんの?3.これは原作好きの戯言ですが個人的に好きなエポニーヌのエピソードがまるごと無い。エポニーヌはコゼットの里親だった小悪党テナルディエの娘でなんとマリユスに惚れてしまう。しかしマリユスはコゼットを愛しており自分は全く意識すらされていないことを知るが、それでも彼の為に尽くし彼の為に死んでいく。報われない愛・無償の愛を貫いたエポニーヌは「あゝ無情」を体現したキャラクターの一人です。彼女のエピソードが無かったのは非常に残念でした。 [DVD(字幕)] 6点(2012-09-18 00:01:23) |
5. レオン(1994)
《ネタバレ》 毎回同じような話を作るリュック・ベッソンの作品群の中では出来はいい方。いらないギャグシーンを省いて90分くらいボリュームで良かった気がします。 [地上波(字幕)] 5点(2009-10-11 15:13:08) |