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プロフィール
コメント数 2396
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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1.  恋愛ズバリ講座 《ネタバレ》 
この映画は大手の映画会社としては日本映画史上でも前代未聞の作品です、60年前の製作ですけどその後も同種の映画は撮られていません。というのも、実はこの映画のスタッフ・キャストは全員ノーギャラ、つまりボランティアで撮られたってわけです。 時は昭和36年、新東宝の名物ワンマン社長である大倉貢は大騒動の挙句に社長の座を投げ出して経営から身を引きました。さて新体制となりましたが、資金繰りも行き詰まっていたので配給できる映画が無い!そこでスタッフや所属俳優の有志が集まってとりあえず封切館にかけられる映画を一本急いで撮ろうとなったわけです。会社の金庫は空っぽなので全員ノーギャラとなりましたが、当時の新東宝の主演クラスからわき役までほとんどが参加しています。それでも丹波哲郎や三ツ矢歌子など見えない顔触れもいます、まあ彼らの中でも温度差があったみたいですね。エログロで売っていた新東宝ですから「生まれ変わった新東宝映画を観てください!」というスローガン的な意味合いもあったかもしれませんが、出来上がったのが大蔵体制とは大差ない艶笑コメディだとは苦笑いするしかないです。 そんな経緯で完成したわけですけど、わずか七日で撮影終了したとは思えない出来なのはさすが新東宝と呼ばせていただきます。三話構成のオムニバスになっていますが、どのエピソードも『恋愛ズバリ』とは縁がないお話しなのもミソです。中でも第一話『吝嗇(けちんぼ)』がもっともぶっ飛んでいて、新東宝でもこんなシュールでシャレたコメディが撮れるんだと唸ってしまいました。だいたい、天知茂がコメディするなんて想像を超えています。彼が演じるドケチ社長が大倉貢のカリカチュアであることは明白、ここまでコケにするとはスタッフの恨みというかルサンチマン恐るべし、です。星輝美以外の出演者は全員無表情で超早口でセリフは棒読み。しかもバストショットは全部正面向いてカメラ目線、こき使われる周囲の人間たちの「ケチンボ、ケチンボ、ケチンボ…」という心の叫びを聞かせるところなんか笑っちゃいます。まるで市川崑が撮った様なアヴァンギャルドなコメディですが、天知茂の俳優人生唯一(多分)のコメディ演技をご堪能あれ。 第二話『弱気』は観ればすぐ判りますが、ゴーゴリの『検察官』の翻案というかパロディなんです。三話中では本話だけがブラック風味が希薄で、田舎が舞台というだけでほんわか風味なんですが、捻りもオチもない幕の閉め方はちょっとどうかな?って感じです、もっと薬味が必要ですよ。菅原文太の髪を七三分けにした黒縁メガネのサラリーマン姿というのは新鮮でしたが、相変わらず大根演技でした。 第三話『好色』は三話の中でいちばんブラックです。お相手を殺して次の獲物を探す結婚詐欺師の夫婦、今度の獲物は東北弁丸出しの幼稚園の保母である三原葉子だったが・・・というお話し。やはり見どころは、酔っぱらった三原が酒場でストリップ、下着姿になって腋毛丸出しで踊り狂うところでしょう。石井輝男らしくサービス精神あふれていますが、彼の盟友である吉田輝雄が本人として顔を出しているのもなんか可笑しい。ラストには意外なオチが用意されていますが、ちょっと『笑うセールスマン』に通じるブラックさがありました。三原のズーズー弁も可愛かったな(彼女は岩手県出身)、コメディエンヌとしての才能も垣間見れました。 とまあ珍品であることは否定できませんが、これだけの作品を七日で製作しちゃう新東宝の底力は認めねば可哀そうでしょう。もっともその後半年足らずで倒産しちゃいましたけどね。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2021-03-30 00:00:43)
2.  レマゲン鉄橋 《ネタバレ》 
名手スタンリー・コルテスのカメラが存分に堪能できます。特に冒頭、疾走するM24戦車とドイツ軍守備隊がライン河を挟んで撃ち合い、通りがかった列車を戦車が吹き飛ばすオープニングは屈指の名シーンです。チェコにあった廃棄予定の街を丸ごとつぶしちゃったという破壊シーンは、さすがに息をのむ迫力です。避難民が渡っている橋を爆撃したり、傷病兵を運ぶ列車を攻撃したりと米軍が結構ダーティなところをきっちり見せてくれるところは好感が持てます。ドイツ人が英語を喋るのには困ったものですが、R・ヴォーン始めドイツ側の役者はみな良い演技しています。反面米軍のJ・シーガルはどうも演技がわざとらしく大袈裟で白けてしまいます。B・ギャザラは存在感ある演技で盛り上げているのにね。戦争というものは、末端の兵士たちにとっては勝ってもくたびれるものだと言うことでしょう。
[映画館(字幕)] 7点(2010-03-17 21:31:19)
3.  レーサー 《ネタバレ》 
これはもう、実際にカーレーサーとしても活躍したポール・ニューマンの趣味で造った映画ですね。共演も愛妻ジョアン・ウッドワードと気心知れたロバート・ワグナーですから、自身でもレースカーを運転出来てしあわせだったのではないでしょうか。 よっぽど楽しかったみたいで、普段なら脚本にはうるさいニューマンも雑なストーリーも眼中になかったみたいです。なんせ。ウッドワードがワグナーと浮気するわけですが、その過程があまりに唐突でこれじゃあウッドワードがニンフォマニア(色情狂)みたいですよ。クライマックスのインディ500レースは実写フィルムを交えて迫力ある映像で、葉巻型レースカーが懐かしいですね。 たとえフィクションとは言え、インディ500で優勝することができてニューマンは大満足だったでしょうね。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-07-20 20:47:32)
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