21. ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
《ネタバレ》 ちょっと甘いかもしれませんが、シリーズの2作目ものとしては成功した部類に入ると思います。戦闘シーンの迫力や雄大な景色の俯瞰は大画面で観た方がいいですね。原作ものの宿命は、その作品を読んだ人達が持っているイメージを、どうやって映画になじませていくかにあると思うのですが、私の場合はかなりの程度納得しました。もちろんストーリーのディティールを全部描写するのは無理なので、どこをいちばん強く訴えるかという問題だったと思いますが、今回のパートではパーティーが3つに別れてしまったことが効果的に作用したと思います。内面の苦悩や葛藤をメインに打ち出したフロドのパーティー、戦闘シーンをメインに受け持つアラゴルンのパーティー、そして、争いには消極的だったにもかかわらず自分の意志とは無関係に巻き込まれていくメリーのパーティー。それぞれのパートが次の第三部に向けて持ち味をよく出していると思いました。それにしても(←口癖(笑))レゴラスの格好良さが目立ちましたね。馬に乗るシーンは「そんな馬鹿な!」と思いつつ喝采してしまいました(笑)。それから、今回のジョン・リス・デーヴィスはお笑いキャラを一心に引き受けたようでしたね。またエンディング・クレジットで彼の名前がもう一つ別の役で出てきたのに注目してください(微笑)。全体の印象としてスターウォーズ3をふと連想しました。苦悩するルーク・スカイウォーカー、エンドアで戦うハン・ソロのチームや巻き込まれるイウォーク達。別々の場所でそれぞれを描きながら最後にまとめていく感じですね。この手の手法は失敗すると訳の分からないことになりますが、まずます成功した部類ではないでしょうか? でも第1作を観て、登場人物の名前と顔を一致させておく必要はあるかな。ところで、ストーリーに引き込まれ、戦闘シーンの描写に圧倒されるのですが、映画館のイスに3時間は身体が保ちませんでした(苦笑)。大画面で観たいけれどお尻を鍛えないとダメですね(笑)。最後に、皆さんの中にはガンダルフが美味しいところを持って行ったという御意見もありますが、私の場合はサム・ワイズマンが好印象です。ラスト近くでおとぎ話を語るようなナレーションをダブらせて、バラバラになったパーティーのそれぞれを描写するシーンにはグッと来るものがあります。ホントに、こういう物語は子供の時にはわからないものです。<031214一部修正> 9点(2003-05-30 18:02:00) |
22. ロード・トゥ・パーディション
期待したほどではなかったなあという印象です。トム・ハンクスと息子が逃避行する途中で立ち寄る家に入るシーンで、青空が印象に残りました。おそらくそういう心象風景のような描写をあちこちにちりばめているのが、「映像が云々」という評価になるのでしょう。仕事熱心なあまり息子と距離ができた父親と、ちょっとひねくれた息子の信頼回復の6週間。まあ、言ってみればそれを描く一種のロードムービーなんだと思います。ただ、アル・カポネの対応が手ぬるいなと疑問はありますが、最期まで偏執的に仕事に徹するジュード・ロウとか、全編に流れるピアノ曲が印象深いですね。 7点(2003-04-24 23:48:55) |
23. ロード・オブ・ザ・リング
私は20数年前に原作を先に読んでいます。その印象では、主人公はフロドであるはずだったけど、映画では完全にガンダルフでしたね。ニュージーランドロケの自然の美しさは大画面で観たら綺麗だったでしょうね(私はビデオだったので)。CG技術の進歩で、"中つ国"の世界が見事に再現されているとは思うのですが、原作があまりに長いので、映画の脚本は端折りすぎだなという印象が否めません。第一部の中では、個人的にはトム・ボンバディル(というより彼の奥さん)がお気に入りだったのですが、登場しなかったのは残念です。原作のストーリー展開を知っていると、なぜフロドが旅に出る気になったかの説明が不足していたような気がします。全体に画面が暗い部分では、オーク鬼やゴブリンとの戦いがよく見えなかったのも残念です。暗すぎてよくわからなかった(笑)。ところで、ガンダルフは生きています。決して死んでいません。パワーアップして帰ってきますから、お楽しみに(笑)。それにしても(←口癖(笑))、実際の"サー"や"ナイト"がたくさん出てくる作品ですね。イギリス人の原作だから、シェークスピア演劇の俳優が多く使われていたのでしょうか?ビルボ役のイアン・ホルムは「フロム・ヘル」を観ていたので、すぐにわかったのですが、ジョン・リス・デイビスはキャストを見るまでわかりませんでした(汗)。それを見てからもう一度ビデオを観直すと、確かに彼の声でした。でもあんなに大きな体の役者が、小さくなってしまうのだからCG技術は凄いですね。どなたかがホビットを"子供"と書いていらっしゃいましたが、あれで彼らは大人です。体が小さいだけで、精神も強いし、勇敢だし、一人前の戦士として戦える素質があるということが原作には表現されています。指輪を捨てに行く旅が続くので、どうしても第2部に続くために尻切れトンボの感が否めない終わり方なのが残念ですね。これでは8、9点はあげられません。ところで、ビルボに指輪をとられたのが"ゴクリ"だと思っていたのに、映画の字幕では違っていたのが、大きな違和感でした。最後になりますが、ボロミアの変節は見事に描かれていたと思います。 <2004年2月9日追記>「二つの塔」を観てからもう一度本作を見直すと、思ったより酷くないんだなという気がしてきましたが、いきなりこれだけを観たら、今ひとつかもしれませんね。 7点(2002-10-12 10:22:23) |
24. ロマンシング・アドベンチャー/キング・ソロモンの秘宝
こういう脳天気なシャローン・ストーンは大好きです(笑)。 7点(2002-04-28 16:49:53) |
25. ロケッティア
いいですよ、この映画。空飛ぶものはいろいろありますが、時代設定といい、なんとなく19世紀のSFもの小説って感じでいいです。やっぱり映画館の大画面で観ないと、ロケットで飛ぶ感じは伝わりにくいかもしれませんね。でも、ストーリーも単純明快で楽しめます。 7点(2002-04-28 16:41:13) |
26. ROCK YOU! ロック・ユー!
やっぱりこういう「夢が叶う」ものはいいですね。オープニングの"We will rock you"は何回取り直したんでしょうね。あれだけのエキストラを使えば、一発で揃うことも期待できないし。ところで、あそこのシーンでひとりだけアップになる男性が、アンソニー・ホプキンスそっくりに思ったのは私だけでしょうか?あと、侍女のお姉さんに1票!(笑) 9点(2002-04-24 15:52:20)(笑:1票) |