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1.  ロビン・フッド(1991・ケビン・レイノルズ監督作品) 《ネタバレ》 
“Robin Hood: Prince of Thieves”サブタイなんてあったんだ『ロビン・フッド:窃盗団の王子様』なんか半グレ詐欺集団の独女担当みたい。この当時はケビンの人気が頂点に近かった頃で、格好良さとユーモアセンス高め、知性とナルシシズムは控えめと、二枚目人気俳優としてバランスが絶妙だったと思います。当時“面白かった”って感想しかありませんでした。  改めて見ると、敵兵がシャーウッドの森を怖がる理由の弱さ(モーティアナのほうが怖いわ)。ロビンとリトルジョンのゆる~い決闘(泳げないのに川で闘う?)。ロビンあっさりリーダーの座に。ロビン前フリ無く弓の名手に。お祭り騒ぎにてウィルお前反乱軍抜けたんじゃなかったのか?などなど当時の映画らしい大雑把さだけど、勢いがあって次の展開が気になる魅力もあったと思う。明るく楽しいだけでなく、拷問とか死体とかのダークなシーンも多く、それらがクドくないバランスも絶妙。  今回久しぶりに鑑賞しましたが、モーガンとアランが出ていたことは、インパクトが強かったので覚えていましたが、他の主演俳優のことは覚えてなくて、クリスチャン、メアリーに「へぇ、こんな役で出てたんだ」って。それくらい、私にはケビンがひとり光ってる映画って、印象だったみたいです。 アラン・リックマンの、ロビンに逃げられて門番を殴る回数の多さ。イライラしてナイフで皿を刺す勢い。彼のキレ演技が面白い。 そしてショーン・コネリー登場に「ワオ!」ってなりました。映画の最後に“観て良かった感”を持ってくるのは、ズルいけど上手い演出ですよね。
[ビデオ(字幕)] 7点(2023-05-23 00:58:12)
2.  ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 《ネタバレ》 
“THE RETURN OF THE KING”邦題まま。三部作最後は掟破りの203分と来た。前作で私の個人的な評価もうなぎ登りだとはいえ、これは長いぞ~。最高権力者と言えるデネソールが臆病者だったり、ミナス・ティリスを攻めるオーク軍団との攻城戦がクライマックスだったりと、二つの塔と色々被るなぁ…一作目から二作目の時に感じられたグレードアップ感は今回やや少なめ、二作目との関係が『一本の映画の前編・後編』に思えたくらい、新しい発見が無かったというか。  援軍に現れた“死者の軍勢”の反則感。なんか、人間、エルフ、ドワーフにホビットが協力しあって勝利を掴むのが物語の根幹にあるところ、幽霊ってOKなの?って思ってしまった。アラゴルンの説得も意外とすんなりだった気がして、前作でメリーとピピンがエント族を説得したようなカタルシスは薄かったかな。それと大鷲の軍団が援軍でやってくるのも、やっぱり唐突な気がしたんだよ。 サルマンどこ行った?問題。『サルマンがどうなったかはスペシャル・エクス~で。』って、かどこかで見落としたかと思ってネットで結果知ってしまったよ。完結編で203分も使って、何でそこ通常版に入れないんだよ。代わりに削れるトコいっぱいあったよ、エンディングの長いトコとか。  サムの大活躍は素晴らしかったけど、あの終盤で巨大蜘蛛との戦いが待っていようとは思わなかった。つくづくバルログが強そう過ぎたわ。ラスボス級だったわ。今回のオリファント(中ボス)は期待通りの活躍をしていたけど、ナズグル+フェルビースト(大ボス)は、前作で観てるしなぁ。真のラスボス・サウロンは、物理攻撃でなくイベントで倒してるし…  フロドがあんまり活躍しているように思えない創りも、どうなのか。序盤サムをクビにし、中盤サムに指輪を守ってもらい、終盤サムに運んでもらい…指輪の最後はアクシデントとも思える。原作に忠実なのかもしれないけど、もっと主人公っぽい活躍を追加しても良かったように思うけど、どうなんだろ? 本作も、削るところ削って2時間~2時間半でまとめたほうが良かった気がする。
[DVD(字幕)] 6点(2023-03-27 22:30:21)
3.  ロミオ&ジュリエット 《ネタバレ》 
“Romeo + Juliet”…今さら書くことなんて無いタイトルに思えたけど、“+”に注目です。原作は“&”もしくは“and”なんだけど、現代版を創るにあたって敢えて“+”にしたんでしょう。 でも邦題は“&”に戻されてる。これたぶん、読み方が困るからだったんじゃないでしょうか?『ろみお プラス~』とか『ろみお タス~』とか、統一性がなくイマイチ格好悪いからでしょうね。単に“+”と書いて『アンド』とふりがな振っておけば良かったと思うんだけど…  さて、ラブストーリーの古典を、ウエスト・サイド物語のような設定を活かしたリメイクではなく、原作をそのまんま現代に落とし込んだ本作。“現代であればこうであろう”ってアップデートした姿を観せてくれる。馬は車に。剣は銃に。マーキューシオは黒人に。どういうチョイスで選んだのか、和柄のアロハの着こなしはめちゃくちゃ格好良い。  オープニングから登場人物のラッシュ。独特のカメラワークとズバンと入るテロップの嵐。原作を読んでないから誰が誰やら…でも当時リアルタイムに観ていたらテンション上がったのかも?だけど最初だけって言うか、中盤からは演出控えめの普通の映画になってる気が… 皆さん必見!って映画ではないと思うけど、少なくとも透明感のある美青年なディカプリオを堪能できる作品は、そう多くないので、それだけでも観る価値はあると思います。 しかし、速達の受取人不在が運命を分けるって、ギャグじゃないんだよな。'96年はまだ携帯が普及してなかったっけ?住所解るなら電話番号聞いておかないと。人の命が掛かってるんだから。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2023-03-15 21:36:46)
4.  ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔 《ネタバレ》 
“THE TWO TOWERS”邦題まま。二つの塔とは、サルマンが居る塔オルサンクと、サウロンの目が燃えている塔バラド=ドゥールのことだそうな。サッパリ解らなかったわ。これらの塔は前作から出ていたし、今回の物語に関係ないんだもの。 さて、苦手意識と上映時間の長さから敬遠していたこのシリーズ。たまたまテレビで放送していた後半を観たんだよ。大木が動いて敵のオークを蹴散らしてる。なんか面白そう。  で、DVD買って観ました。面白い!これぞドラクエとかのファンタジー世界を実写化した、リアル寄りバージョンじゃないか。前作ではみんな一緒に動いていたからか、単調なフィールド移動ばかりだった印象だけど、パーティを三つに分けたことで話にメリハリが付いた。ふざけてばかりのピピンとメリーが真面目に。ギムリがコメディチックに。弱音を吐くレゴラス。キャラの魅力もマシマシ。 前作では主人公たち以外無人状態だったフィールドに人(エオメルの騎士団他、敵味方の移動集団)がいる。アラゴルン達がローハンを拠点に活動するから、私が前作で思った不満も解消。  オリファントの迫力と、敵側兵器なのにワクワクしてるサムとフロド。こういうのが良い。バルログは強そう過ぎた。 セオデン王の、マトモになっても後ろ向きなトコがリアル。子供や老人を徴兵するところなんかもリアル。指輪の仲間以外の、味方の軍勢が居る安心感。ハルディアのエルフ軍が来た時の嬉しさと言ったら無いね。最後の総力戦感。攻城戦の迫力。褒めるところが多くてキリがない。  剣術が達者なエオウィン姫が表立って戦わないところは、1937年から書かれた原作らしさかな。あと今更だけど味方に黒人や黄色人種が出てこないところ(敵方に東方アラブ系が居たと思った)も、ファンタジーの世界観を壊して無くて良い。ポリコレに毒されていない、良い時代の映画だわ。 フロドが活躍らしい活躍をしないのと、あの状況から生還するガンダルフの生命力に驚くけど充分に面白かった。3時間を感じさせない創りで、これなら劇場で観ておくべきだった。 というか、前作を苦手に思う人も一定数居ると思うと、とても勿体なく感じた。コッチが一作目だったら良かったのに。各話3時間位と時間を揃えてるけど、1は無理に引き伸ばさないで2時間ちょっとの尺で良かったんだと思う。というか前作も編集次第でメリハリ良い娯楽作に化けるのかも?
[DVD(字幕)] 8点(2023-02-09 22:23:54)
5.  ロード・オブ・ザ・リング 《ネタバレ》 
“THE LORD OF THE RINGS”『指輪の所有者』です。邦題では抜かされてる“THE LORD”は主を表し“RINGS”はエルフ、ドワーフ、人間の19個の指輪と、サウロンの一つの指輪を表しているんでしょう。“THE FELLOWSHIP OF THE RING”『指輪の仲間』とは、選ばれた9人のことです。 さて、私この映画苦手です。ドラクエとかメッチャ好きで、できればリアル路線の剣と魔法の映画が観たいなぁって、ずっと思っていました。ウィローがイイ線いっていたけど、まだまだ特撮に難ありだったなぁ。CGでいろんなものが表現できる時代になり、そこに来てこのロード・オブ・ザ・リングの登場です。『指輪物語』私でも聞いたことがある歴史的ファンタジーの実写化。コレは期待しない訳がありません。  ワクワクしながら劇場で鑑賞…凄く、壮大な物語です。裂け谷の館に到着して、そこそこ満足感を感じましたが、まだ序章です。モリアでバルログと対峙したときこそクライマックスだと思いました。…。なんか、まだ続きますね。…。ここどこ?…。あっ!。あぁ~…。終わった?終わった。 3時間の長丁場とは言え、モリアのオークの大群辺りでウトウト。お金を払って劇場に行って、眠くなったのって、後にも先にも本作だけです。期待外れの退屈な映画だったかというと、世間では普通に人気はあるし…あの時のウトウトは、私の何がいけなかったのか良く解らず。 続編は(また眠くなったら)怖くて観られず。この時からでしょうか、ど派手なCG映画に期待する気持ちにブレーキが掛かるようになったのは。 それでも『時間を開ければ楽しめるかもしれない』と考えて、数年後、本作のDVDを買って家で観ました。苦手とは言え、今回入れて4回観てます。  この映画の何が合わないのかを、私なりに考えてみました。屁理屈に思われるかもしれませんが。 ①新たな街。何でしょう、CGの風景は凄いんだけど、旅にリアリティが感じられなかったです。RPG風に言えば、ずっとフィールドを歩いて、ダンジョン入って戦って、またフィールド歩いて。って感じです。しかも徒歩。更に軽装。ホビットたちは大食らいみたいだけど、あんな僅かな荷物に何人分の食料が入ってるんだろう?9人分の食べ物をスーパーで買ったらもう、両手に買い物袋です。 私にとってRPGの楽しみは『次の街に行くこと』だった気がします。街の個性を観察し、その街を拠点にして、ダンジョンに挑んで、武器を買ったりイベントをクリアしたり。そんなのが楽しかった気がします。街が拠点だから、そこで何かを食べたり、傷を治したりしてるんだろうって、勝手に想像できます。フィールドの移動は“次の街に行ってホッとするための作業”って感じ。なので、9人の男たちが黙々とフィールドを歩くのを延々と観せられても、私にはRPG世界の楽しい思い出の追体験を感じられず、あまり共感出来なかったみたいです。 ②敵のインフレ。トロルは頑張れば倒せそうな感じだけど、バルログはちょっと無理でしょう。あんなラスボスみたいのを事前説明もなく、ポンと出されるともうお腹いっぱいになります。その後のオークの大群との戦いにスケールダウン感を感じさせます。ナズグルは格好良かったと思うけど、洪水に中途半端にやられて、出てこなくなっちゃうんだよな。消化不良。 ③突飛なガンダルフ。なんかビルボやフロドをビビらせて動かしてる気がしてならない。塔のてっぺんに幽閉されるのは良いとして、大鷲に助けられるって、なんでもアリ感。ガンダルフ涼しい顔して裂け谷の館に居るし。  最後の方、戦いの情勢はまだ観えてこない。仲間がバラバラになって、物語は続いていく。ボロミアの人間臭さ、サムの健気さは素晴らしい。けど3時間映画の締めくくりに持ってくるシーンではないような…公開時から3部作って言われていたし、それこそ9時間の超大作の3時間分を観た感じで、気持ち的に『こんな3時間の超大作が、この先まだ2本も楽しめる!』って感じにはなれなかったなぁ。
[映画館(字幕)] 5点(2023-02-06 22:41:32)
6.  ローマの休日 《ネタバレ》 
-Roman Holiday-  “野蛮な見世物” “他人を苦しめて得る利益” NHKのバラエティ番組で紹介されていたから、ご存じの方も多いだろうけど、古代ローマの王族や貴族が、娯楽として剣闘士の殺し合いなんかを観る様子。なんだそうです。原題については色々な解説があるけど、私はこの古代ローマの剣闘士に該当する存在がアン王女なのかな?って思いました。  誰もが羨むハズの王女という立場。なのに彼女の願いは庶民の当たり前の生活。 24時間自由がなく、決められたことしか言えず、病気の時以外休むことが出来ない存在が現代の王女。 そして王女を見世物として楽しむのが庶民。庶民が楽しむネタを集めるのが新聞記者。アン王女を見世物として新聞記事を書き、それが特ダネであるほど利益が挙がる。王族を金儲けと庶民の暇潰しのネタにする時代が来るなんて、古代ローマ時代には考えられなかったことだろう。  偶然出会った酔っ払いの女性がアン王女と知ったジョーが、真っ先に閃いたのが金儲け。雲の上の存在のアン王女が、一般市民と同じ事をして喜ぶ姿は、王族の地位を貶める大スクープになっただろう。 記者会見の別れ、アンとジョーだけの秘められた記憶。ローマ中を駆け回り、自由な生活を満喫するアン王女の無邪気な笑顔。許されない淡い恋。たった一晩の自由はアンに王女としての自覚を与え、ジョーを金儲けより大切なものに目覚めさせた。王女らしくない振る舞いを記録した数々の写真は、アービングの手によってアンだけの思い出となる。  “王女が一日だけ庶民になって羽根を伸ばす”なんてシンプルで脳天気な物語の様でいて、その奥には自分の立場を受け入れて生きていく、大人の女性の切ない別れが描かれている。アン王女のその姿が、デビュー間もないオードリーの、この映画をキッカケに人気女優として駆け上る姿と重なるから、一時の流行りものではなく、永遠に愛される作品にしているのでしょう。   最後に“ジェラート(アイス)のコーン食べずに捨てる問題”について記しておきたい。 私の年代だとZガンダムで初めて観た人が多いと思う。食べられるものを食べずに捨てるのは衝撃だった。まさかそのモトがローマの休日だったなんて…。 スペイン広場でジョーとの会話中、さり気なくコーンをポイ捨てするアン王女。『王族だからコーンが食べられると知らず、食器や包み紙の一種だと思って捨てた』説。なるほど、説得力と優しさが感じられる説だけど、花屋との可愛いやり取りを思い返すと、ジェラート屋にコーンを返したりせずにその辺に捨てるのもどうか?ジョーがコーンに無反応な所からも、これは後付の説っぽい。 『コーン食べないのが当時のブーム』説。「パジャマの上だけ着て寝るの~」なんてのに憧れるアン王女だけに、こちらのほうが正解っぽいかも。ただ場所が観光名所だけに、あそこでポイ捨ては後の世に与えた影響は大きかった。画面上あそこでジェラート食べてるのアン王女だけだし。そこはナマの情報に疎い王女が、雑誌で知った流行りモノを、ちょっとやってみたかった。って考えると、なんかとても可愛らしい。 このシーンの時計の針は有名だけど、花屋とのシーンと合わせて、長時間ジェラートを食べ続けたであろうオードリー。絶対食べ飽きてるにも関わらず、私たち庶民に『一生に一度でいいからスペイン広場でジェラート食べたい』って思わせる名シーンであり、舌を出してコーンの中まできちんと美味しそうに食べて見せるオードリーの姿が、新人らしくてなんとも健気。
[地上波(吹替)] 9点(2022-05-16 23:12:06)(良:1票)
7.  ロッキー・ホラー・ショー 《ネタバレ》 
~The Rocky Horror Picture Show~ミュージカル“ロッキー・ホラー・ショー”の映画化で、ピクチャー・ショーとは映画の昔の言い方らしい。日本だと活劇とかシネマ、キネマだろうか? ホラー・ショーではなく、フランクン博士が作った人造人間の名前がロッキー・ホラー。ロックとホラーから名付けたんだと思う。『活劇!人造人間ロッキー・ホラー!!』とか、そんな感じかなぁ? 画面いっぱいの唇。“深夜の2本立てSF怪奇映画の2本立て”って変な歌から始まる。往年の映画と俳優の名前とともに紹介されるこの映画のあらすじ。ブラッドとジャネットも出るよって、知らんわ。この映画ともう一本は禁断の惑星か?とにかく、ひと昔前のSF映画と怪奇映画への愛は伝わる。 目のクリクリした女の子がスーザン・サランドンなのが驚いた。ストーリーを理解しようと頑張ったけど館に入ったところで無理だって諦めた。こっそり帰ろうとするブラッドとジャネット同様、私もDVDの停止ボタンを押したくなったけど、フランクン博士登場で目が冷めた。うわっカッコイイ!トランスセクシュアル星。今で言うトランスジェンダーか。最初以外マトモに服を着てないブラッドとジャネット。ここで見せられる実験が、タイトルのロッキー・ホラー・ショーなのかな?いやいや電話借りに来ただけなのに… ジャネットだけでなくブラッドも襲われるとこ、関係を持ったことのバレ方、タバコ吸ってくつろいでるブラッドに吹き出した。“タッチ・ミー”の可愛さ。ジャネットの尻の軽さ。スコット博士と顔合わせのテンドンは笑うしかない。こんな盛り沢山な夜の、深夜に始まる晩餐会。配膳の雑さ。一方的に初めて一方的に終わるハッピーバースデーソング。この辺のセンスかなり好き。 石膏像にされて、みんなセクシー衣装で踊りだして、ホント何がしたいんだ?? スゴいけどカッコイイけど楽しいけど、大好きか?って言われると、そう言うのでもないんだな。不思議な魅力は満載。
[DVD(字幕)] 6点(2021-09-24 17:26:46)
8.  ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー 《ネタバレ》 
~Rogue One~はぐれ者(のひとり)。 他の中隊はゴールド2とかレッド5とか『色+数字』で名付ける法則があるみたいだけど、咄嗟に嘘を言うボーディ(帝国軍人)はそんな事知らないから“Rouge1”でなく“Rouge one”。 Rougeは他に“人を騙す”って意味もあるそうな。あと“反乱者”って意味もあるそうだから、EP5のローグ中隊は帝国から敗走中の状況から、本来そんな意味で付けたのかもしれない。だけど本作の主人公たちにもぴったりなネーミングだ。  SWシリーズ初の本格的なスピンオフとして作られた本作はEP4の前日譚、EP4のオープニングで、ほんの数行語られたエピソード。 旧3部作に思い入れが強い私には、まさに待望の作品。X-ウイングの活躍。AT-ATウォーカーとの白兵戦。迫力ある艦隊戦。ゲームの世界や、頭の中で想像するしか無かったSW登場兵器が、今の最新技術で映像化されている。デス・スターの破壊力がこれほど恐ろしく描かれたのも本作が初で、まさに最終兵器というヤバさが伝わってくる。ターキン提督、ゴールドとレッド各中隊長。モン・モスマ。EP3より年齢を重ねたベイル・オーガナまで。シリーズにしっかりと繋がる登場人物たちの配置の仕方も上手い。 後半のスカリフ戦からの畳み掛ける展開は、終始胸アツの鳥肌モノ。歩兵目線でAT-ATウォーカーを見上げる怖さ。劣勢の中ブルー中隊が来てくれた時の安心感。真ん中が空いたウォーカーの、あの薄いとこ撃ちたい感。ハンマーヘッド・コルベットのあまりに男らしい戦い方。沈むスター・デストロイヤーの重厚感。CGで何でも作れる時代だけど“観たいと思うものを見せる”のは結構難しい。この作品は本当によく練られてると思う。  最後に抱き合うジンとキャシアンが、最初観た時(?)だった。この2人に恋愛要素なんてあったっけ?と。 2人とも幼いときに両親と離れて、頼る相手もなく、自分が生きるために色んな悪事を働いてきた。ゲイレン暗殺は軍の命令だけど、お父さんを助けたいジンの気持ちがわかるから、キャシアンは撃てなかった。 ヤヴィン4出撃前に「最悪のときはいつも独りだったの」と言うジンにキャシアンは「welcome home(おかえり)」と返してた。あぁこの時から2人は、お互いにとって家族なんだ。やっぱりSWだから、本作も親子、家族の話なんだ。 「誰かに届いたかなぁ」「きっと誰かに届いてるわよ」 父親が残したデータは送信した。けど結果はわからない。もう生きて帰れないし、自分たちを待つ人もいない。2人の短い会話に涙が出た。 キスをするでもなく見つめ合い、恋人繋ぎをするでなく手を繋ぎ、そして親と再会した子供のように抱き合う。 そういうことだったのかって、自分の中でやっと納得しました。  フォースも使えない普通の人たちが、多くの命を犠牲にして繋いだ小さな希望。希望のための戦いは宇宙でも続く。スター・デストロイヤーに衝突して砕ける輸送船。劣勢の中、旗艦を守るため盾になる護衛艦。こういうシーンをサラッと入れようなんて、よく思い付くわ。 ダース・ベイダーの圧倒的な力は、シリーズ随一と言って良いくらい強くて怖い。脱出を諦め、手から手へと渡される希望。そして最後のサプライズ、若いままのレイア姫には驚いた。CGで何でも作れる時代なのに、思わず「おぉっ!」って声が出そうになった。 EP4、A New Hopeのオープニングに直結するエンディング。観た直後すぐにEP4を観たくなる。最高の完成度と、満足度の高いスピンオフ。
[映画館(字幕)] 10点(2021-09-10 15:48:00)
9.  ロボコップ(1987) 《ネタバレ》 
ロボットを“ロボ”って呼ぶの、日本だけだと思ってた。 ヤマハのスポーツ心臓とか核戦争ゲームとか、真面目にふざけたCM。ニュース番組は緊迫した世界情勢と街の事件をゴチャまぜにして、アナウンサーも同じトーンで話す。バーホーベンらしいブラックユーモア。『1$で楽しむべ~!!』いったいどんなコメディ番組だ?通して観てみたい。 警察が民営化された世界で、待遇の悪さからストを考える警官たち。ここもバーホーベンらしく男女同じ更衣室。 飛び散る血しぶき。緊急搬送されるマーフィーの痛々しさ。手術台のマーフィが本当に死んでそうに見えるリアリティもバーホーベンらしい。 こんなにバーホーベン要素が高いマニアックなバイオレンス映画なのに、何故か一般ウケした。思い返せばこの時代が映画の出血量のピークだったかもしれない。当時は結構血に耐性が出来ていて、逆に今観ると「うわっこんなに血が出てたんだ」って驚かされる。  その場の空気の作り方がとても上手。ED209が制御不能な時の科学者たちの慌てよう。モートンがトイレでジョーンズの悪口を言ってる時の他の幹部たち。一瞬でこちらにまでヤバい空気が伝わってくる。ロボコップ製作中のニューイヤー・パーティの浮かれっぷりも人間臭くて良い感じ。 悪党の1人がロボコップを観て、よくマーフィだと気がついたなって思ったけど、「デッドオアアライブ・・・!」同じセリフだったから気がついたのね。 マーフィを苦しめた第4指令と、最後の使い方が痛快。…てか撃たれるジョーンズを見るジョンソン嬉しそう。社長に名を聞かれ「マーフィ」と名乗るエンディングも痺れる。 ルイス巡査のその後、家族のその後、マーフィのその後。実際の続編はバイオレンス色が強くなりすぎたので、この名作の続きは心の中の想像で補完したい。
[ビデオ(字幕)] 8点(2021-09-08 22:56:50)
10.  ロープ 《ネタバレ》 
画の変化が少ないなぁ。と思って観ていたが、ワンカット(を意識した)作品だったのか。当時は前例のない試みだったろうから、観た人は驚いたことだろう。半世紀以上も経って観る者は、知っていて観るのと、知らないで観るのとでは、感想も変わってくると思う。ネットで調べれば結末から裏話まで何でも出てくる時代なので、初見の映画に対し、どうやって、どこまで予備知識を入れるべきか、悩む。  ~Rope~縄以外に、だます、言いくるめて丸め込む、(人を)乗せる、なんて意味もあるそうな。 デイビッドを殺害したブランドンとフィリップ。二人が招待したのは、被害者の両親、婚約者、親友、恩師。死体の入ったチェストの上に料理を並べて関係者に食べさせる。チキンを食べているときに鶏を絞める生々しい話、お土産の本を縛る紐が息子を殺害したロープ…サイコだ、なんて悪趣味なんだろう。 殺人を指示したブランドンは完璧な犯罪に興奮し、手が震えてシャンパンも開けられない。代わりに実行犯だけど冷静なフィリップが開けるとこなんか、理想論を言うだけで何もしない旦那と、実際に動かされて心配事ばかりの奥さんみたいだ。 悪趣味な(自称)完全犯罪だが、帽子のイニシャルから尻尾を掴まれる。これは、日本で言えば玄関の靴を隠し忘れるくらい初歩的なミスだと思う。この映画では完全犯罪のトリックよりブランドンの異常な思想を強調したかったんだろう。 背景の摩天楼は大道具だそうで、時間とともに暗くなったり、煙突から煙が出ていたり、ネオンが点滅していたりと、見ていて飽きない。  デイビッドのお母さんの代わりに、関係の薄い義理の姉が来る。映画的には「母親は体調不良で欠席」で良いとも思うんだけど、『舞台を映画で表現する』となると、義理の姉が出てくる意味がある。 『舞台で母親役の看板大女優が欠席したときの代役』の役だ。普通なら別な役者に母親役をさせるんだろうけど、映画だと伝わらないから、台詞をちょっと変えて、母親の代わりに占いをするアトウォーター夫人登場。 玄関で大女優が今回出てこない理由(夏風邪)をセリフで観客に説明。と解釈してみたが、どうだろ。 妄想ついでに、代役の夫人役がジャネットをデイビッドと言い間違えるうっかりミスを、周りが上手にフォローする場面も再現しました。と思うとフフってなるけど、違うか。 グラスで手を怪我したのに、直後の手相を見るときには出血は止まってる。ってか、手を怪我した直後に手相なんて観るか? 手の怪我は最後に拳銃を取り押さえたルパートの怪我ともシンクロするし、フィリップの動揺を表す、映画に必要なシーンだと思うけど…次回観た時にでも考えようか。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-02-21 11:20:14)
11.  ロスト・バケーション 《ネタバレ》 
スマホの画面が浮き出る演出。そういう機能を持ったスマホが出来た時代のSF映画かと思ってしまった。  ナンシーとサーファー男二人の格好いいサーフシーン。この辺で、序盤のサーフボードとカメラヘルメットの持ち主が解る。彼女たちに待ち受ける、良くない未来も。  「もうひと波」とサーファー達と別れるナンシー。でも波も少なくなり、荷物もちょっと心配になったり、寂しさと心細さを感じさせる演出が上手い。  そこからクジラの死骸…あれは、怖いわ。  サメとの闘いはスリリングで迫力もある。だけど決着は、あそこまでドラマチックじゃなくても良かったかも。  太ももの傷が痛い痛い痛い。見てるこっちも大口開けて「ア~~・・・アフッ!!」って思わず声が出る。  そしてカモメが可愛い。捕まえて食べるのか?ってミスリードからの治療→指かじり。可愛い。  サンゴ、クラゲのフラグもキッチリ回収。  タイトルのThe Shallows =『浅瀬』が充分に活かされた、もどかしいシチュエーションが見事。  なのに敢えてロストバケーションにした効果はイマイチ感じられない。原題ままで良かったかもしれない。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-11-26 00:31:36)(良:1票)
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