61. 若草物語(1994)
《ネタバレ》 前半は、もうとにかく倍速回しかと思うくらいいろんなエピソードが右から左に流れていって、まあびっくり。「エイミーの転落事故」にしても、「メグの舞踏会デビュー」にしても、「ジョーの25ドル」にしても、もっと本来はいろいろくっついているのですが。せめてクリスマスの父の帰還部分は、もうちょっとじっくりやってくれないと、その意味合い自体がやたら軽くなってしまわないか?で、後半は突然テンポが弛緩して、ウダウダの恋愛沙汰を中心に進んでいく。よって、最後も本当はいろいろ着地しているはずなのに、ゴール感がありません。結局、役者陣で一番存在感があったのって、途中出場のサマンサ・マシスではない? [CS・衛星(字幕)] 4点(2003-05-04 00:59:40) |
62. ワイルドカード(2014)
《ネタバレ》 冒頭、知り合いのお姉ちゃんが酷い目に遭わされて、何だかんだでその復讐に立ち上がるジェイソン!と思っていたら、それは早々にあっさり解決してしまう。で、今度はカジノで大金を賭けてどうのこうの。終盤にはさらに反転して、コルシカ島がどうとかヘタレであるとかないとか。いや、一体これは何だったんでしょうか。一つ一つのシーンはそこまで悪くないのですが、前後のつながりがここまで何も考えられていないというのも珍しいです。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2023-01-15 01:41:27) |
63. ワンダーストラック
設定や筋立てからすればものすごく感動的な話になるはずなのに、そうなっていないのは、前提部分の描写が観念的で、表層的だからです。当事者の音のない世界を追体験させて半分サイレント風味で作ってみたのも、もちろん狙ってのことでしょうけど、意外なほど機能していません。 [DVD(字幕)] 3点(2020-02-17 00:53:24)(良:1票) |
64. 若草物語(1964)
えーと、このタイトルで四姉妹が主人公なんだけど、オルコットのあれとは全然関係ない、ということでいいんですよね?で、せっかく四姉妹にしていながら、対比もなければ個性もないので、設定の意味がありません。そもそも、関西出身とかにする必要もなかったというか、その必然性も感じられないんだけどなあ。慣れない関西弁を喋らされて、芝居がぎこちなくなっているだけです。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2019-12-31 02:39:02) |
65. わが青春に悔なし
《ネタバレ》 中盤くらいまでは、弾圧がどうのこうのといいながら、ほとんどは台詞で説明されるだけであって、空気感もなければ心理の動きもないので、(時期的に終戦直後であるにもかかわらず)生々しさを感じないのです。田植えを巡るシークエンスだけは、作業そのものや近隣住民のアクションを粘着質に撮りきっており、またそれが素材を変えれば現在でもどこでも起こりうる事象なので、局所的に恐怖を感じます。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2017-04-20 00:57:49) |
66. 私は二歳
《ネタバレ》 幼児の視点から見た、というのがウリらしいのですけど、途中では視点がぶれまくっているので、あまり設定の意味がないのです。そこは技術上の限界として大目に見るとしても、あの赤ちゃんのナレーションはダメ。完全に大人の感性と視点というフィルターを入れてしまっており、赤ちゃんの心理というものに対する洞察力や想像力が感じられない。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2016-01-29 02:07:04)(良:1票) |
67. 鷲と鷹(1969)
演出も展開も何だか妙に単調で見場がないのだが、そもそも中心の二人が何を目的として何をしようとしているのかが練りこまれていないので、銃撃戦とにらみ合いだけで2時間持たせるのは、やはり無理があると思うのだが。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2015-07-02 18:39:09) |
68. わたしの可愛い人―シェリ
ミシェル・ファイファー様と年下青年の恋愛沙汰なんて、想像しただけで胸キュンもので期待が高まるのに、何ともしょぼい内容。最大の敗因は、その場を乗り切るだけの最低限の会話しかさせていない脚本であり、例えば元高級娼婦(ココット)という設定も、ただ言葉で説明されているだけであって、それを反映する言動が何も設定されていない。したがって、登場人物が全然生きていません。ミシェル様を投入しておきながらこれはもったいない・・・。 [DVD(字幕)] 3点(2013-12-02 02:23:11) |
69. 私がウォシャウスキー
「私は女探偵!ダサい男どもなど蹴散らして、カンと行動力で突き進むのよ!」みたいなところを終始強調する演出と台詞の数々が、何とも痛々しい。 [DVD(字幕)] 3点(2013-03-13 00:29:03) |
70. ワールド・オブ・ライズ
ディカプリオの魅力や実力を、これほどすべて消し去ってしまった作品も珍しい。ラッセル・クロウにもさしたる見せ場なし。つまり、見所が全然なかったということ。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2012-05-15 02:18:11) |
71. ワンダフルライフ
こんなファンタジックで幻想的な話で、何でこんな「ただカメラを回しただけ」みたいな撮り方をするのかね。根本的に合いませんでした。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2011-08-28 00:58:51) |
72. わが谷は緑なりき
あれもこれも手を拡げたあげく、いつの間にか勝手に完結してしまった感じ。家族生活上のいろんな問題点や障壁が出てくるのですが、どれも顔見せ程度ですぐに次にいってしまう。なので、制作者に都合の良い進行にしか見えません。大体、タイトルからして自分に浸りすぎですよね。とても退屈でした。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2009-02-28 02:07:34) |
73. 我が心のオルガン
年上の同僚女教師に憧れて、他方おませな小学生から憧れられる、なんて、いろいろひねれそうで面白そうな設定なのですが、関係の変化に何の工夫もないばかりか、後半の力技、というか滅茶苦茶な、というか考えるのを放棄したようないい加減な収束には唖然。邦題もほとんど中身と関係ありません。 [DVD(字幕)] 3点(2006-11-19 01:54:35) |
74. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地黎明
とにかく筋立てが適当すぎて、その割に中途半端なキャラがごちゃごちゃ出てきていて、誰が何をしたいのかがほとんど分からない。この内容にしては尺も長すぎ。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2005-11-24 01:29:14) |
75. 私の男のロマンス
そろそろ結婚を考えている相手の男が、いきなり大女優に見初められて、さあどうなる・・・というまさにラブコメ王道の出だし。のはずなんだけど、導入部はえらくとっちらかっているし、その後もどうしたいのかが分からない継ぎ接ぎシーンの連続です。しかし、そんなことよりも一番まずいのは、サブキャラを含めたどの登場人物も、さっぱり魅力的でないという点です。ラブコメでこれは致命的でしょ。また、笑わせようとしたり驚かせようとしたりする、つまり「引っかけ」シーンも、えらくネタの一つ一つが下品なのが目につきます。 [DVD(字幕)] 2点(2023-09-20 01:21:11) |
76. 若き人妻の秘密
《ネタバレ》 ある日突然夫が失踪する。その妻に弁護士が近づいていく。と、なかなかいろいろ展開できそうな初期設定なのですが、サスペンスとしてもロマンスとしても、さっぱり盛り上がりません。それはなぜかというと、肝心のヒロインがひたすら混乱しっぱなしの一本調子演技だからです。そこでいろんな心理の綾を表現したかったのかもしれませんが、迷いを表現するのと、表現そのものが迷っているのとは話が別です。オチは一応ひねったつもりなのでしょうが、前フリができていないので、オチていません。 [DVD(字幕)] 2点(2023-06-26 22:23:26) |
77. ワイルド・スピード/MAX
このシリーズって、もっと爽快に脳天気に走り回るものではなかったっけ?と、妙に陰鬱で閉塞した空気感にちょっとびっくり。思い出したようにカーアクションを繰り出してつないではいますが、話の根幹がないので、効果的に作用しているわけでもないです。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2023-05-05 00:11:48) |
78. わたし出すわ
何でひたすらつまんないのかと思いながら見ていたのですが、結局、全員が同じ喋り方で同じ演技しかしていないんですね。したがって、ここに出てきているのは、人間ではなく、お人形さんの集団なのです。演出側は一体どういう演技指導をしていたのでしょうか。主人公の背景よりも、そっちの方が謎です。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2015-06-11 01:13:46) |
79. わが母の記
主演の3人のキャスティングが決まった段階で制作者が安心してしまい、その後の創造や表現を止めてしまったのがまる分かり。その3人以外の扱いの雑さ、1つ1つのシーンの妙な軽さなんかにも、そういったスタートの低さがもろに表れています。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2014-05-16 01:21:02)(良:2票) |
80. 私は貝になりたい(2008)
《ネタバレ》 導入部は想像していたよりは良かったのですが、中盤までがあまりにもとんとん拍子に進んでしまい、しかも裁判のシーン以降は、今度はやたらテンポが悪くて緩すぎる。署名集めの下りなんて、仲間由紀恵の登場時間を稼ぐ以外に何の意味があったんでしょうか。そして、やはりそうなってしまいましたか、美術やメイクの安っぽいピカピカ・ツルツル具合が、作品の崩壊に輪をかけています。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2014-04-25 02:02:42) |