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1.  悪い男
タイトルからして、かなり激しい暴力シーンの多い作品だが、その中でも再度に渡って腹部を刺される主人公のハンギ。その苦悶の表情が象徴するるように、無表情で寡黙なはずの彼が場面場面で見せる様々な表情の変化。それは、ときに凶暴なほど激しく。ときに恍惚感溢れるほどに愛おしく。キム・ギドク作品には“ある痛み”を伴うというのが特徴としてあるのだが、ハンギにとっては致命傷とも思える大ケガよりも、女を失ってしまう心の痛みの方が遥かに大きいのだろう。映画は、愛に飢えたひとりの男の揺れ動く心情を描くことで、彼の壮絶な人生を浮び上がらせてみせる。なにかと設定に無理があったり、辻褄が合わなかったりの作品だが、この不条理劇も一種の寓話として捉えれば、終盤のシチュエーションなどは男の願望(=夢)として説得力も帯びてくるというもの。倒錯した愛の表現といった難しい役どころを(蛍雪次朗と山本太郎をミックスしたような)チョ・ジェヒョンが好演し、本作をより魅力あるものにしている。
7点(2004-07-15 15:20:28)
2.  ワイルド・レンジ 最後の銃撃
近年めっきり製作本数が少なくなった西部劇だが、忘れた頃たまにやって来るだけに懐かしさとある種の新鮮味を感じざるを得ない。思えば、J・フォード&J・ウエインに代表されるような伝統的な西部劇のスタイルに変化が芽生えたのは、ニュー・ウエスタンとも呼ばれた「明日に向って撃て!」あたりからだろうか。ヴェトナム戦争以降、アメリカ社会の価値観も変わりさらに粗製濫造も手伝って西部劇が持っている本来の面白さが失われ、やがてポリス・ムービーやSF映画などといった新しいジャンルの出現により、あたかもその役割を終えたかの如く衰退し、やがてその王座を奪われてしまったという経緯がある。しかしこのジャンルにも根強いファンがいれば、西部劇の火を消すまいとして奮闘している映画人も多くいる。本作のK・コスナーもそのひとり。話は、流れ者のカウボーイが、町を牛耳る実力者と悪徳保安官に対して復讐を誓い対決を挑むという、極めてオーソドックスかつシンプルなもの。映画は孤独な男たちの生き方と友情を描く傍ら、ヒロインに擁くほのかな恋心、あるいは町の住民たちが最後に立ち上がって協力する等々、御馴染みのパターンはきっちりと踏襲されている。しっとりとした情感溢れる描写から一気にクライマックスのガンファイトへと、全編メリハリの効いた演出で些かもダレることなく展開されるが、ただ終盤に至る作劇には釈然としないものが残るのも事実。結末も少々意外で、しかもやけに甘ったるい。コスナーという人はそれだけロマンチストだということなのだろうか。
7点(2004-07-14 14:56:33)
3.  WATARIDORI
時折挿入されるナレーション以外、鳥たちがひたすら飛んでいるシーンで占められるというユニークな作品。俳優でありこの作品の監督でもあるJ・ペランは「決してドキュメンタリーではない」と言い切る。懸命に羽を動かして飛翔する鳥たち。その“被写体”に接写し“彼ら”と並列しての撮影技術の素晴らしさにより、我々人間が抱く空を飛ぶという感覚を存分に味あわせてくれる。決して大空高くというのでなく、海面すれすれ、あるいは木立の間を縫うようにして飛べるということが素敵なのだ。この作品を作るにあたって、あらかじめ沢山の鳥を調教・訓練し、膨大なカメラテストを経て撮影に臨んだとか。そういう意味においてもドキュメンタリー作品ではなさそうだが、労作である事には違いない。金と時間をかけて作る映画にも、こういうジャンルもあるのだという事を知りえただけでも、観た価値があろうというもの。
8点(2003-07-26 23:31:02)
4.  笑う蛙
とある夏の別荘で展開される人間悲喜劇。乱歩の「屋根裏の散歩者」をヒントにしたような、納戸の中と外というどちらも隔絶した世界という構図が面白い。納戸の節穴から好奇の目で覗き見するものの、自らはどうする事も出来ない立場の男。終始覗かれていることも知らずにいる来客たち。たった一人事情を知っている男の妻。このほとんど感情を表さず、自分の気持ちひとつでどの様にも転ぶ、悪く言えば男を手玉に取る女の存在が、恐ろしく痛快である。それを実にクールに演じる大塚寧々は、なかなかのハマリ役。お定まりではなく、少々キツい結末にしたことで、人間ドラマとしての深みと面白さが増したように思う。自分の都合と欲望だけで生きているような人間たちを、庭の蛙たちが高見の見物をして笑っているという図は、あたかも小噺の洒落の世界。監督は平山秀幸。今まさに旬の人だ。
8点(2003-03-07 00:33:08)(良:1票)
5.  ワンス・アンド・フォーエバー
時代が中世であろうと現代であろうと、M・ギブソンの戦う男のイメージは一段と定着しつつあるようで、とりわけ妻や子供を守るというアメリカ人が最も好みとする理想的な男を演じさせたら、おそらく彼はその代表格だろう。その姿にはもはや貫禄と風格すら漂わせている。ただ残念ながら、時代設定が違うというだけで、いつもの“メル・ギブソン・ショー”を見せられているという感は拭えない。しかもハリウッド映画界にとって特別な意味のある“一粒で何度も美味しいベトナム戦争映画”に、甚だウンザリしている我々にとっては、なおさらその思いは強い。それがいかに映像的に良く出来ていても・・・だ。敵であるベトナム人にも愛する家族がいるという描写などは、いかにも付け足し・申し訳程度で、むしろあざとさを感じてしまうし、まるで騎兵隊とインデアンの攻防のような図式でのなりふり構わぬ殺戮シーンは、明らかに常軌を逸して悪趣味ですらある。
6点(2002-07-12 00:33:32)(良:1票)
6.  忘れられぬ人々
愛する人を守るために人は何ができるのか。作品は戦後を生き抜いてきてなお、晩年になって新たな人生の転機に直面した三人の男たちを、同じくこの難しい時代を生きていくことに悩み・苦しむ若いカップルを対比させて描いていく。その描き方はひたすら暖かく穏やかで詩情溢れるものだが、作者の目は鋭く“今”を突いている。国の為に必死の思いで戦ってきたかつての戦友同士が、丘の上から街並みを見下ろしながら「俺たちがあんな思いをしてまで戦ったのは、こんな日本にする為だったのか・・・」と嘆く。その言葉が深く心に響く。終盤、悪徳霊感商法に業を煮やし、義憤で殴り込みをかけるという展開には驚かされるものの、ひたすら家族や友情を大切にし誇り高く生きてきた彼らと、実際の出演者たち(いずれ劣らぬ名優たちは円熟した深みのある演技で、その存在感を余すことなく見事に表現している!)とがオーバーラップして何とも魅力的な作品となっている。彼らは僕にとっても、まさに“忘れられぬ人々”である。今年も素敵な作品にめぐり合えて良かったという感想に尽きる。
9点(2001-10-26 00:56:36)
7.  惑星ソラリス
“死”は絶対的なものでありそれは人間の終結をも意味する。そして“愛”もまた死する。しかし夫クリスの自殺した妻ハリーが“知性を持つ海”=ソラリスにより復元され、しかもすべての記憶と感情を備えているとしたら、愛は再び蘇生するか?という哲学的な命題を、タルコフスキーがこの作品で表現したかったことだと思う。彼女が甦るシーンや無重力のシーンなどはとりわけ息を飲むほど美しく、ハリウッド製SFとはひと味もふた味も違った印象をもたらしてくれる。この作品が「2001年宇宙の旅」の対極にある、もう一つのSF映画史における金字塔と言われるほど完成度が高く奥深い内容ものであることは、疑う余地のないところだ。
10点(2001-10-06 14:30:31)
8.  ワンダフルライフ
ここで描こうとしている作品世界は解からないでもないが、是枝監督の製作意図そのものが良く判らないでいる。モノトーンで終始静かな拘りの演出には惹かれるものがあるものの、昨今のCG主体のエンターティンメント作品に毒されている観客にとって、これは辛すぎる。この作品をどれだけの人が観て、どのような評価をしたのか聞いてみたいところだ。少なくとも2回観ようとは思わない類の作品だ。
6点(2001-08-19 01:34:03)
9.  ワイルドバンチ
失われつつある西部の男たちの生きざまと、スローモーションによるヴァイオレンス描写の美学が見事にひとつの頂点に達した傑作。橋の爆破で馬もろとも落下するシーン、クライマックスの皆殺しの大殺戮シーン、そしてラストのR・ライアンの渋さが際立った印象を残す。
9点(2001-05-20 16:04:23)
10.  ワンダラーズ
ひとつの時代の終焉につきまとう、もの悲しさとやがて来る新しい時代への希望を、様々な表情をみせるストリート・キッズたちの青春群像を通して描いてみせる。この時代、ビートルズがデビューし、ヴェトナム戦争が本格化してB・ディラン等のメッセージ・ソングの芽が出始めた頃でもあり、徴兵を免れた主人公たちは、ただひたすら“夢のカリフォルニア”を目指す。ケネディ大統領暗殺のTVニュースを一種ドキュメンタリー的視点で見せるなど、F・カウフマン監督は時代の空気を卓抜な映像で表現してみせてくれる。
8点(2001-04-22 17:33:47)
11.  ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ
この映画は、暗黒街を背景に主人公がのし上がっていくサクセス・ストーリーではないし、彼が一敗地にまみれ一転して敵に報復するという、よくある復讐モノでもない。ただただ長いだけの老い先短い老人の青春回顧映画だと言えば嫌味に過ぎるだろうか。それほどにこの作品は、マカロニ・ウエスタンでならしたセルジオ・レオーネ監督としての資質から考えると、どうしても違和感があるし中途半端な印象しか残ってない。
6点(2001-03-16 01:04:41)
12.  ワーキング・ガール
私の記憶が正しければ、たしかアカデミー賞にノミネートされるほどの作品ではなかったように思います。あくまでもM・グリフィスの映画であって、ラブ・コメディなど本質的に不似合いなH・フォードが、いかにも浮いているって感じの印象しか残っていません。(男優:ハリソン・フォードが欠落しているのはイヤミなんでしょうか?>たかさん)
7点(2001-02-07 00:33:40)
13.  わらの犬(1971)
若い魅力的な人妻に目をつけ、やがて精薄の青年を追っかけてきた村のならず者たちを、自宅への侵入を防ぐため自らの知力と体力の限りを尽くし皆殺しにする数学者。都会から逃れて新天地の田園での平穏な生活を求めてやってきた主人公夫婦だったが、しかしこの世の中、何処へ行こうとも暴力の危機からは逃れられない。S・ペキンパー監督は、主人公が大惨劇のあと精薄者を車に乗せて霧の中を彷徨うラストに、当時のベトナム戦争末期のアメリカの姿をダブらしているかのように描いてみせる。
8点(2000-10-15 14:59:48)(良:1票)
14.  わが街(1991)
今をときめくハリウッドの名優たちの楽しい会話に、まるで自分もその場に参加しているようで、このまま延々と続いて欲しい気持ちでいっぱいでした。地味だけど大好きな作品です。
8点(2000-10-12 15:10:03)
15.  ワンダー・ボーイズ
さまざまなエピソードが小さな事件(出来事)を絡めて、静かにそして淡々と語られていく。それだけにかえって深く胸の中に残る。K・ハンソン監督だからこその老成した大人の映画です。うらぶれた冴えない中年の小説家M・ダグラス、なにかにとり憑かれたような不思議なキャラのT・マグワイヤ、そしてほとんど“地”でやっているような翔んでるR・ダウニーJr等、キャスティングも見事!
8点(2000-10-08 16:45:22)
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