1. WATARIDORI
公開時ドキュメンタリー好きな友人と映画館まで観に行きましたがねぇ・・・。途中からもう眠くって眠くって、睡魔と戦うのに必死でした。「映画イコールフィクションである」という観念が、自分のアタマん中では固まっているからなのかもしれません。黒い油にまみれたショットと、鳥が群れを成して空を跳んでいる姿しか記憶に残っていないですね。その友人とは、二度と一緒に映画館に行ってません。だって誘われる映画が、「アース」とか「ムーン」とか、そういう系統のドキュメンタリー映画ばかりなんだもん・・・。いくら鳥がすごい!鳥が美しい!って言われても、それだけ90分以上見せられても・・・。むしろ、ヒッチコック「鳥」のように、突然理由もなく人間を襲い始めたら、どんなに映画としては面白くなるだろうかと、そればっかり考えてましたね。多分ドキュメンタリー映画自体、自分には向いてないんでしょう。 [映画館(字幕)] 3点(2010-05-06 09:11:34) |
2. 私の中のあなた
《ネタバレ》 ええ、もちろん泣きましたとも!!この映画!!催涙度のみで言えば、今年ナンバーワンの作品かもしれません。常々自分の涙と下半身には節操なしだと思っているので、散々グシュグシュになりながらも、映画としての評価はこの点数にとどめさせて頂きます。要するに「泣ける」映画イコール、少なくとも僕にとって佳作止まりの「素晴しい傑作」にはならなかったわけで・・・。なんつーか・・・、ちゃんと真っ当な人生を歩まれている方には、絶対的に支持され、評価も高くなる作品ではないかと思います。わき道に逸れて、最早正規の軌道に戻し難い「非家庭的」人間にとっては、自分が欠落人間の烙印を押されてるみたいで、ポロポロ涙ぐみながらも、疎外感というか、終始非常に居心地が悪い気持ちを味わう結果に。主役キャメロンより、「リトル・ミス・サンシャイン」のアビゲイルちゃんよりも、場をさらったのは長女ケイト役の少女の、まるで「菩薩」のようなぶ厚い唇。人生を達観した境地の人間の表情っていうのは、まさにこの映画のクライマックスの彼女みたいな表情なのではないんだろうか?すっかり肥えたアレック・ボールドウィンや、久しぶりに観たら、往年の大女優べティ・デイヴィスに面影が似てきたジョーン・キューザックら、大物脇役のキャラが結構深くまで掘り下げられているのに、肝心の父親と失語症の長男の描き方が少々喰い足りない。元弁護士という役柄はともかく、ご贔屓キャメロンの初の三児の母親役はなかなかサマになっていました。もういい加減、ルーティンなラブコメの主役は卒業して、こういう役柄にシフトしていった方が良いんじゃないかと思いますね。 [映画館(字幕)] 6点(2009-10-13 16:42:42)(良:1票) |
3. ワルキューレ
《ネタバレ》 テレビCMや予告編で盛んに喧伝されている「ワルキューレ作戦は10分」・・・。映画を実際観るとそこに至るまでより、計画が遂行されてから破綻するまでの人間ドラマの方が断然面白い。逆に序盤がいささか平坦な為退屈してしまった。クライマックスに向けグイグイと押しまくる演出は、やはり「ユージュアル・サスペクツ」の監督ならでは。どう転んでもアメリカ人にしか見えないトムクル氏が純ドイツ人将校というのは致命的なミスキャスト。ここはプロデュースに回って主演は別の人に回したほうが良かったのでは?トムのスター性と作品の硬派性とが、互いに反発し合ってちぐはぐな印象に。もちろんトムとしては生真面目に演じているのはわかるんですがね。同じナチスもの「ブラックブック」で正に体を張っていたトムクル妻役の女優さんが、今回はさして見せ場も演じどころもなかったのは、男性キャスト中心のこの物語では致し方なかったのかな?「大いなる陰謀」といいこれといい、トムクルは役柄の方向転換を懸命に図っていると思われるが今の所あまり結果は芳しくない。ナチス内幕ものとしては平均的な出来栄え。 [映画館(字幕)] 5点(2009-03-21 09:59:17)(良:1票) |
4. once ダブリンの街角で
《ネタバレ》 一時間半にも満たない小品、私が大の苦手とするストリートミュージシャンが主人公の映画では有りますが、これはなかなか面白かったです。アイルランドの首都ダブリンというあまり馴染みがない都市の風景、ヒロインがチェコからの移民という設定が巧く生かされています。特に好きなシーン二つ、徹夜明けのレコーディングの後で、躁状態のまんま皆で海岸に繰り出すシーン、あとヒロインが電池を買って夜道を帰って来るシーン。バスに乗っているお婆ちゃんとか、楽器屋の店員さんなんかのごく市井の人々の何気ない表情が巧く捉えられてましたね。ヒロインの家にいきなりズカズカと若い男達が上がりこんでくる場面はちょっと面食らいましたが(笑)流れる楽曲も自分好みの佳曲がズラリ。この監督の演出を半ば放棄してるのかと思わせつつ、観客をダレさせないタッチは結構好きかも。ラストのクレジットが流れて、初めて彼ら二人が『名無し』だった事に気付きました。人間は他人とのちょっとした出会いで生活を変えられる、この映画ってボーイ・ミーツ・ガールのごく普遍的なオハナシだったんだなあ・・・。 [DVD(字幕)] 7点(2008-08-29 11:20:43)(良:1票) |
5. ワールド・トレード・センター
《ネタバレ》 ん~?ん~??んん~???なんだか自分、この映画過剰に期待しすぎちゃったかもしれないですねぇ。勝手に己の中で先日公開された「ユナイテッド93」があくまで前座、こっちが9・11映画真打ちだと思いこんでたっていうのもあるんだけど・・・。映画的昂奮みたいなものが意外に稀薄で拍子抜けしてしまいました。もちろんあらかじめ事実というか、結末がどうなるのかっていうのはどちらの映画も知っていた上での鑑賞。地下からの必死の救出劇と、待機してる家族たちの想いっていうのは誇張なく見ごたえはあったんだけど、途中から「なんかこれ別に『ワールド・トレード・センター』じゃなくても良くねえ?」ってついつい余計な考えが頭から離れず・・・すみません!それにしてもマギー・ギレンホールって目元あたり弟のジェイクそっくりですね。 [映画館(字幕)] 4点(2006-10-07 15:16:47) |
6. ワイルド・エンジェル(2002)
まあまあ皆さん、そんな目くじら立てなくても・・・。疲れて帰ってきた金曜の夜観るには肩凝らなくて最適でしたよ、これ。映画の「チャリエン」というより、昔のテレビシリーズの方の雰囲気を再現してるような感じでした。ドイツならではのロケーションもうまく生かされてたし。欲言えばもう少し「いやん、やめてぇ♪」的露出シーンがあっても良かったかもしれん。 [地上波(吹替)] 5点(2006-04-01 10:24:22) |
7. 私の頭の中の消しゴム
この映画の一番弱いところは、中盤までの「世界は二人のために」部分がかなりの分量 を占めている事だと思います。もちろんそれがラストの感動を盛り上げる為の伏線にしたいんだろうなっていう作者の意図はよくわかるんですけどね。それにしても二人のラブラブ描写にもう一工夫あっても良かったような気がします。悲劇に向かっての序奏という点でも喰い足りない。でもバッティングセンターやコンビニのシーンでは、ついもらい泣きしてしまった事は正直に告白しないといけないっすね。ソン・イェジン主演作では感涙度で「ラブストーリー」に今一歩及ばずといった評価です。主役の彼は昔の吉田・ビック栄作にどことなく面影がないですか? [映画館(字幕)] 7点(2005-12-22 21:32:52) |