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tottokoさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2002
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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【製作年 : 1970年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  ワンダラーズ 《ネタバレ》 
つるんでケンカして馬鹿をやる。いつの時代も共通の、男の子たちの青春が眩しく描かれます。一人一人皆キャラが立っているのでとても見やすい。女好きで仲間想いのリッチー、腕っぷしの強い正義感ペリー、口だけ達者の逃げ切りタイプのジョーイ。裏切者のターキーは最後まで惨めなまま。敵対チームもスキンヘッド系、チャイナ系、黒人グループとまあ色彩豊か。たくさんいるけどちゃんと見分けつきますね。ユニフォームがあるし、そんなものないアイリッシュ系は顔つきがすでに殺人者ぽくて、他グループとは次元の違うヤバさがあったり。 ケンカとパーティ、女の子へのイタズラ、彼女をめぐる諍い。若くて青くて、日々勢いで元気に生息しているように見える彼らにも複雑な家庭事情があったりとビターな差し味が効いています。 映画の終わりは青春の終わり。アメリカ社会はこの先ベトナム戦争が泥沼化して行くのです。ほとんど騙されて兵隊にとられたボールディーズの連中のこれからも、家から逃れて独立を目指すペリーとジョーイの将来も明るい展望を抱けそうにありません。リッチーは間違いなく嫁の尻に敷かれる人生が待ってるし。さらば青春。 フォーシーズンズの歌がぴったりハマる60年代の息吹がリアルに伝わりました。彼らがもっと不良化すると「ウォリアーズ」になるのね。(こちらも好き)対で印象に残る二作品です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-09-14 23:25:49)
2.  わらの犬(1971) 《ネタバレ》 
”監督of暴力”のサム・ペキンパー、彼の筆致はキューブリックほど洗練されてなくて、人間の本質をむき出し且つぶちまけ型である。単に不快だから、という理由で目を背けて否定しては、ウソつきと言われそうだ。 陰気臭い田舎町と低所得風な労働者たち。そこへ乳首もはっきりわかるぴったりニットの若い嫁。すでに不穏な空気がこの冒頭だけで充満している。イヤな感じしかしない。 半世紀近くも前の作品だけど、女への暴行シーンや彼女の抱えるPTSDの描き方等、これほどショッキングで生々しく痛みを感じさせる作品は他に見た事がない。 猫を殺られても煮え切らなかったヘタレのD・ホフマンが窮鼠の如く、信条と真逆の暴力行為へと狂い出す、この凄まじさ。青白い額に汗を浮かべて妙に座った目つきで油を沸かす。ホフマンの嫁が幼なじみの男連中に気があるような素振りを繰り返すのもなかなかに不気味で気分が悪いのだが、やはりその地の出身者らしく「知的障害者を差し出せ」と暴力発言をするのだ。これにより完全に周囲を暴力で包囲されたホフマン、「二度と帰ってはこれない」地点まで行ってしまう。ああやっちまった。しかし、一番共感をできるのは誰あろうこの人なのだ。震撼するやら呆然とするやら。自分の暴力性まで暴かれた気分だ。こちらも冷たい汗でびっしょりだ。
[DVD(字幕)] 8点(2017-04-19 00:27:59)
3.  鷲は舞いおりた
たぶん原作はもっと違うんだろうなー、と思わせる情感の乏しさ。戦時下のスパイものにしては、どことなく全体的にユルいような。真昼間から落下傘降下したり村人たちがのほほんとしてたりで。ドイツ軍の偽装がばれた時、村人のじーさんが一言「外国人ばっかり」だって。ここ笑うとこじゃないよね?と思いつつ吹き出してしまった。もっと手綱を引き締めた演出にしてくれたらラストの悲愴感も高まったのになあ。 あとやっぱりドイツ軍の軍服はかっこ良いなあ。M・ケインが軍帽を被り、ドイツ軍人の姿を現した時はあまりのかっちょ良さにぞくぞくしちゃった。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-01-18 23:10:11)
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