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1.  赤い天使 《ネタバレ》 
序盤でいきなり発生する集団レイプも、前置きにすぎないかのようにあっさり置いていかれる。この先どこへ進むんだろう、という混沌の中で展開される軍医との情事未遂、そして患者への性的奉仕。それらが「当たり前のように淡々と」主人公の中で処理されているところに、くらくらしそうになる。そうしていつしか、軍医との関係性を通じて、戦闘や傷病や手術(そしてコレラまで!)などのくだりも含めた全部が、理知的で醒めた静かなる狂気ともいうべき中に収斂されていく。特段何も強調することなく、すべてを同一平面上に位置づけるこの懐の深さと、揺るぎなき創作精神。見ているうちに呆然となってしまいます。
[DVD(邦画)] 7点(2025-04-30 01:55:51)★《新規》★
2.  1,300万ドルの女 女優誘拐計画 《ネタバレ》 
女優を誘拐してそのHシーンをライブ中継し、配信で儲ける!という、そんなもんいくらでも足がつくだろ、となるトホホな計画を大真面目に実行する作品。まあ、2002年当時なら、まだ斬新だったのかもしれませんが・・・。まあ、そうは言っても、そういうくだらない計画に真剣に取り組むという登場人物のスタンスは、嫌いではありません。よって中盤まではそこそこの内容で進んでいきます。ところが、後半は急失速で雑になっていて、まずクーリオのキャラが暴走してかえってスリルを削いでいますし、天才とのふれ込みで登場したはずのボールドウィンのキャラも、何も活躍しません。むしろ一般人色満載でおどおどしています。さらに、一応オチらしきものがあるのですが、それもなぜか終盤入口あたりであっさりネタばらしをしてますし。というわけで、最後の方のさらに雑なまとめ方も含めて、途中でいろいろ力尽きてしまったという感じでした。
[DVD(字幕)] 3点(2025-04-29 23:22:48)《新規》
3.  同胞 《ネタバレ》 
導入部で「あーよくある『田舎の人たちはみんないい人』系のやつかなー」と嫌な予感に襲われつつ、しかし序盤でそれを吹き飛ばしているのは、誰あろう、市毛良枝さん(当時25歳!)なのです。さらっとした台詞の一つ一つに、丁寧な重みが乗せられている。この存在感。それでいて方言女優としても完成形です。倍賞千恵子も押されています。●で、いざ公演をどうするということになるのですが、こういうときの定番(?)である、内部分裂とか謎の妨害勢力とかの方向には見向きもしない。目の前の会議の一つ一つで、その場にいる人を納得させるのがどれだけ難しいか、そこにきちんと向き合っている。そこに誠実性を感じます。●そして公演本番となるのですが、これはこれで面白いものの、結局、映画としての力ではなく、元の劇団の芝居の力だという気が・・・。●あと、序盤であれだけのインパクトを残しつつ画面から消えてしまった市毛さんですが、本番公演には地元に戻って駆けつけました!なんて感傷的な方向にはならない。東京で何とかしていることだけが1シーンでさらっと語られる。この辺のけじめのつけ方は、この頃の山田監督ならではです。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2025-04-28 01:42:48)《新規》
4.  ボーイズ・オン・ザ・サイド 《ネタバレ》 
何だ、ロード・ムービーではなかったのですね。しかし、それはそれで、何でその人がそこにいるのか、が見えにくくなっている気はします。全体的にもひたすら暗い感じで各登場人物が流されている一方に見えるのですが、他方で、主演がウーピーだったりすると、1人で何とでもできそうに見えてしまうので、3人組にする意味自体が乏しくなってしまいます。当時はまだ20歳だったとはいえ、ドリューの突出した安定感も同様。●ただし、テーマソングとしてボニー・レイットのバージョンの"You Got It"を生み出した功績は大きい。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2025-04-27 01:50:05)《新規》
5.  現代やくざ 与太者の掟 《ネタバレ》 
とりあえずこれが、文太さんのやくざ映画初主演作ということになるのかな?中身については、文太さんを動かすために制作側が思いつくままを連ねていったという感じで、怪しげに登場した待田さんといきなりタメになってしまうし、孤独狼だったはずが弟分が何人もできてしまうし、なぜか安部徹が敵ボスポジションに据えられるし、なぜか手形パクリに手を出してしまうし、若山さんも強引に割って入るがごとく登場する。というわけで、一貫性は感じられませんが、それでも、後のやくざスター街道につながる文太さんの安定ぶりは大いに感じさせます。なおそれとは別に、山城新伍のしょぼい下っ端(ほとんど台詞もない)に無名な頃の石橋蓮司&小林稔侍という秘かな強力タッグが紛れ込んでいたりして、それも隠れた見どころだったりします。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2025-04-26 02:09:17)《新規》
6.  シャンティデイズ 365日、幸せな呼吸 《ネタバレ》 
導入部の主人公の「絵に描いたような田舎者ぶり」の時点で、底の浅さが透けて見える。それと対置されるモデルも、いかにもな人工美人というだけで、内面は何も掘り下げられていない。というかこの2人だったら、敵役っぽいリサの方が単純に魅力的に見えてしまうのだが・・・。最後には「瞑想タイム」という趣向もあったりはしますが、そこに突っ込む気力もおきませんでした。とにかく、全体として制作側が自らハッピーオーラを振りまいてしまっているので、表現がそれに追いつかなくなっているのです。
[DVD(邦画)] 3点(2025-04-24 00:41:00)
7.  炎上 《ネタバレ》 
前半、まともな人がほとんど存在しない(鶴川君くらい?)折り重なりがもたらす迫力はかなりのもの。もっともらしいやりとりの一つ一つに、不協和音的な居心地の悪さがにじみ出ている。そしてそれが仲代達矢の登場によって、さらに高次元に引き揚げられる。それでさらに期待させるわけですが、そこからが何か失速気味でした。主人公は前半と(もっといえば入門時と)あまり違いがなくて、あのような行為に出る狂気がどこに宿っていったのかが分からない。また、不気味な脇キャラの行く末も、さほどのインパクトがありませんでした。あと、それとは別に、美術と映像関係は美しく、そこだけでも鑑賞できました。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2025-04-22 01:28:52)
8.  こんにちは、母さん 《ネタバレ》 
もう山田監督に新たに期待するものはないと思っていたし、しかもここへ来て吉永小百合が年老いた母親役って、一体どこまで依存するんだとも思っていたのだが、何と意外に悪くなかった。その母親が、どこまでも「普通の人」であるのがいいし、目立った何かをしないのもいい。だから、牧師とのささやかな恋愛未遂沙汰も、じわっとした重みを持ってくる。ほかの人もみんな「普通の人」ばかりだし、そう、この監督はいつも、そういうどうということのない人たちの平凡な市井の生活を大切にしてきたんだよね、ということも思い起こさせる。●空き缶集めの爺さんが、何だかんだで最後まで達者なのもいい。唐突な空襲話は余計だけどね。●監督の近時の作品でほとんど暴走気味だった説明台詞も、今回は何とか許容範囲内に収まっています。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2025-04-19 00:21:01)
9.  悪い奴ほどよく眠る 《ネタバレ》 
冒頭、延々と続く結婚式のシークエンスの迫力はなかなかなんだけど、その後がちょっと・・・中盤、西村晃がおかしくなっていくくだりで、「ちょっと長すぎるのでは?」となり、正体がばれた後も、やっぱり長すぎ。脚本担当がなぜか5人いるようなんだけど、それが悪い方に作用してしまったのでは、と思わなくもない。そもそも、主演が三船さんという時点で、異様に安定感があって、正体不明の謎めいた雰囲気とか、復讐ものに必須のある種の危うさなどとは逆方向に流れてしまいました(もっと若くて一見普通っぽい人にするべきでした)。●ただし、終盤、加藤武が正義感に燃える堅実サポート役というのは、結構新鮮だった気もします(笑)。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2025-04-18 01:04:34)
10.  あゝ海軍 《ネタバレ》 
タイトルどおりの主人公の海軍生活の作品です。全体としてはエピソード羅列的な感じで、もっと引っ張れるはずのシーンでもさらっと先に行ってしまったりしますが、誠実な作りではあります。キーパーソンの何人かの戦死を伝聞や推測で済ませているところなどは、かえって重みを感じさせます。●吉右衛門と峰岸が同年代の友人というのに違和感があったのですが、この2人は一つ違いなだけ(しかも峰岸さんが年上)なのですね。さらに、宇津井健が偉そうに吉右衛門を叱り飛ばすのにも驚きましたが、宇津井さんが10歳以上上だったとは・・・。●あと、職務と命令に忠実な軍人である成田三樹夫さんというものが見られるのも貴重かも。
[DVD(邦画)] 5点(2025-04-17 01:23:43)
11.  ジュリアス・シーザー (1970)
53年のブランド/メイソン/ギールグッド版がすでに完成されたものだっただけに、あえてリメイクした意図は何だろうと思っていたのですが、単にリメイクしたというものにしかなっていませんでした。まず両方出ているギールグッドの違いが目につくわけですが、53年版のカシウスで存分に重みと引き締め力を発揮していたこの人も、こちらのシーザー役では光っていません。ヘストンは正面突破の軍人路線でしかなく、ブランドが滲ませていたある種の胡散臭さがもたらす味わいがありません。また、セットとか画質の安っぽさにもちょっとびっくりです(最初、もしかしてテレビ作品だったか?と思っていました)。最後の合戦も、何か間延びしている感じで、焦点が定まっていませんでした。というわけで、やっぱり53年版だった、ということになります。
[DVD(字幕)] 5点(2025-04-16 00:25:17)
12.  必殺女拳士 《ネタバレ》 
何と千葉ちゃんと倉田さんが共演!さあ悦ちゃんにどんなアクションが!と期待が高まるのですが、何とまあ、まったく使い方が分かっていませんでした。まず、千葉ちゃんが悦ちゃんの父親という設定なのですが、スパルタを施すのはいいとしても、敵の襲撃であっさり退場してしまう。おいおい。で、敵の集団の中に倉田さんがいて、まあこれが隠れた善玉なのは誰でも分かりますが、その絡ませ方も実に中途半端です。あと、なぜか悦ちゃんが寺で山伏みたいな生活をしていることになっているのですが、わざわざそういう動きにくい服を着せているもんだから、アクションも映えていません。●ただしこの作品の価値は、蛾次郎さんを登場させて、しかも結構その出番が多いことなのです。悦ちゃんとのプチアクションっぽいシーンもありますし、啖呵バイまで見られますよ。
[DVD(邦画)] 4点(2025-04-15 02:12:33)
13.  女必殺五段拳 《ネタバレ》 
いや、こういう作品って、とにかく悦ちゃんの格好良いアクションを見たい、というように誰もがなるんじゃないの?作る側も、それが見せたくて作ってるんじゃないの?それをこの作品は、いきなりお着物姿で登場、いやそれはそれでいいんだけど、何か限りなくインチキな京風家族の趣で進行しようとしている。肝心の悦ちゃんのアクションは全然出てきません。最後の方で何かそれらしくはなるんだけど、なぜかとある映画の制作陣が黒幕だったなどというトンデモ展開で(まさか、撮影費を浮かすためにそうしたのでは・・・)、しかも物置場みたいな狭く暗いところでやり合うため、視覚的にも面白みなし。結局、見どころがありませんでした。
[DVD(邦画)] 2点(2025-04-14 00:53:06)
14.  キングダム(2019) 《ネタバレ》 
意外にきちんとした作りだったのでびっくりしました。サシのアクションシーンもこだわりを持って撮られていますが、それ以上に、役者をきちんと鑑賞できる内容になっているのが良い。山﨑君は、歴史物というよりも熱血スポ根モノの主人公みたいで、実は浮いているのですが(これ、演出側はどういう演技指導方針だったんだろう?)、脇役がしっかりしています。吉沢亮は、王位継承者の品位と、その下を流れる冷たい情熱みたいなものを体ごと表現していますし、敵役の本郷奏多も、悪逆非道オーラ全開で、ラスボスとして機能している。橋本環奈ちゃんはやや棒読み気味ながら、あのフクロウいでたちも使いこなして、コメディ・リリーフにきちんとなっている。出番はそれほどないながら(だからこそ?)そびえ立つ迫力を押し出す大沢たかおは言わずもがな。そしてそして、やっぱり長澤まさみさんですよ。討ち入りのところでバーン!と上衣を脱ぎ捨てる一瞬で、すべてが決まっています。強さと色っぽさをこれだけ両立させた例って、ほかでもあまりないんじゃないかな。ただ、いざアクションに入ってからはモブキャラ相手ばかりで、何か見せ場は作ってほしいところでした。全体としては、王位を奪われた側が仲間を集めて逆襲しました、という単純極まりない内容ですが、その基本を逸脱しないところには好感が持てます。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2025-04-05 14:55:28)
15.  野良犬(1949) 《ネタバレ》 
若き日の三船敏郎が主人公の刑事ということで、どんな犯罪捜査のあれこれを展開するのかと思っていたら、何と最初に盗まれた拳銃というシングル・イシューで押し切ってしまっていたのにはびっくりした。その捜査も、まずは手がかりの女スリをただ追う。ひたすら追う。で、今度は、引っかかるかどうかも分からない拳銃商を探し続ける。この一本筋ぶりには、清冽さすら感じます。そして満を持して志村先生が登場します。1シーンで実力のほどを表す取調室のシーンも見事です。ところが、そこから後がいけない、というか意外に弾まない。重要なキーパーソンが登場したのだから、そこで主人公がスパークするなり、相棒によって主人公の隠れた素質が生かされるなりしてくれないと、前半で細い糸を延々とたどった甲斐もないと思うのだが、それほど何かが効果的に進んでいるわけではない。したがって、後半は何か停滞した感じになってしまいました。あと、全体の尺ももっと短くできたはずです。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2025-04-04 01:01:44)(良:1票)
16.  マガディーラ 勇者転生 《ネタバレ》 
400年前の悲恋譚が今日に甦って、というのはもちろんボリウッドの得意パターン。途中で回想というか前提となる過去シークエンスが延々続くのも、まあ想像どおり。というか、やっとこさ元に戻ってきたときには、そもそもどういう話だったか忘れているわけだが(笑)。ただこの作品は、さすがにストーリー自体が何もなさすぎという気がして、突然みんなで歌って踊り出すのが大好きな私でも、歌の部分の水増し感が拭えなかった。それでも、頑張って伏線を回収した最後の決戦のくだりは悪くなかったので、+1点。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2025-04-03 01:03:41)
17.  暗殺の森
いや何か、設定からしても、もっとスリリングなサスペンスになるかと思っていたんですが・・・。全体的にやたらもっさりした雰囲気で、登場人物にも緊張感がおよそ見受けられない。むしろ退廃的で刹那的ですらある。もともとそういうつもりで作られたのかもしれませんが、だとすると私には合いませんでした。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2025-04-02 21:12:03)
18.  しあわせへのまわり道(2014) 《ネタバレ》 
生活に疲れた中年女性とタクシー運転手の交流、となればそれなりに面白い設定なはずなのですが、何かその後が弾まない。原因の一つはやっぱりキャスティングで、クラークソンはどうやってもこのようにあれこれ悩みそうには見えず、むしろさっさとてきぱき物事を片づけそうな気がしてしまう。運転手の方も、どうということのない平凡な(あるいはむしろ胡散臭い)人物と思っていたのが、実は主人公にとっては人生の含蓄深さとなって、というところに意味があるはずなのだが、ベンキンだともともと奥が深く教養ありそうに見えてしまうので、ひねりがなくなっている。また、ジャスリーン登場のくだりはなかなかトリッキーであったりもするのですが、それも今ひとつ生かしきれませんでした。最後、2人に何かが起こりそうで起こらなかった慎み深さに+1点。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2025-03-31 21:51:40)
19.  バーフバリ 王の凱旋 《ネタバレ》 
前作では、回想シーンが長すぎて1作では終わらなかった、という驚異のバランス感覚の無さがいかんなく発揮されていたのだが、2作目の本作に入っても回想が延々と続く。何と、約1時間50分!残り30分しかないのにどうするの?というさらなるバランスの悪さ!しかも回想のうち30分くらいは、父バーフバリとデーヴァセーナが出会って恋に落ちるくだり「だけ」に遣われるという徹底したバランスの悪さ!そして前作では命がけの滝登りまでしてめぐり会った運命のアヴァンティカは、回想で出ないのは仕方ないとしても、いざ現在に戻ってからは、ほとんど出番がない上に戦闘シーンでもほとんどモブ扱い!あと、あの伯父さんは、悪辣ぶりではバラーラデーヴァと大して差がないんじゃないかと思うんだけど、最後はしれっと宮殿に残ってなかった?等々、まあ、突っ込むこちらの気力の維持も試される作品です。その辺の迷いのない歪みぶりを愛おしく感じます。水増し感ありありのCG戦闘シーンなどはどうでもいいです。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2025-03-24 00:59:04)
20.  赤毛のアン/アンの青春 完全版〈TVM〉 《ネタバレ》 
前半はダイアナとの交流のあれこれが描かれるのだが、このアンのダイアナへの傾き加減って、ほとんど依存症の領域ではないかと思う。これを友情だとか何だとか言われても、何も響かない。その後教壇に立つことになりますが、ここでは、生徒連の陰湿さとアンの生来のうざさ(笑)が相応に衝突して、それはそれでドラマになっています。●後半はさらに教職としてアンが成長するわけですが、何といっても、ただ座っているだけで発散されているウェンディ・ヒラー(エメライン祖母)のど迫力が目を奪います。よってアンも、時には正面突っ込み、時には裏交渉、時には奇襲攻撃と、いろんな手を使わねばならず、そこで人格の拡がりも示されています。●そうして、モーガンとの関係とかポーリーンの目覚めとか課題を解決した後で、ラスボス的にブルック校長と対峙するわけですが、ここはちょっと単調だったかなあ。「頑固な老女と心を開かせた上で信頼関係を築く」という流れは、すでにマリラでもレイチェルでもエメライン祖母でもやっているわけですから。ギルバートとの関係処理も含めて、ラストはちょっと駆け込んでしまった感じ。●あと、ちょっと興味深いのがいじめっ子ジェンについてであり、あれだけ敵キャラ扱いしたのであれば、打ち解けた後はその逆を描いていくのが常套手段です。しかしこのジェンは、演劇会の件を詫びた後は一切登場しません(台詞に出ていたバザーでさえ)。もしかするとこれは、無視こそが最大の報復であり制裁である、という制作側の思想を裏から具現化したものだったりして・・・。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2025-03-23 19:09:16)
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