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FSSさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 854
性別 男性
自己紹介 <レビュアー引退について>

他の方にとってはどうでもいい事ですが(笑)、
こちらでのレビュアーを引退させて頂きます。
理由はあまり映画自体を見なくなった事と、
結局、映画以外にもレビューを書けるAmazonが
レビュー投稿の中心になってしまった事ですね。

長い間、お世話になりました。 2021/11/27
   
<ジャンルの好みについて>

・好きなジャンルは「ホラー」「サスペンス」「ミステリー」。
・嫌いなジャンルは「ミュージカル」「恋愛」「韓国映画」「感動押し付け系」。
・どちらでもないのは「アクション」「SF」「コメディ」「時代劇」。

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1.  12モンキーズ 《ネタバレ》 
タイムトラベルものとしての矛盾以前に、根本的に脚本に穴があるような気がする。  作中のように比較的簡単に過去へ行き来できるのなら、精神的に不安定な囚人ではなく、もっときちんと訓練を施した「テロ対策部隊」でも送り込んで、抜本的に過去を変えるように動くべきではないだろうか?  SFとサスペンスとミステリーの要素が溶けあわずに混在しているため、作品としてのポイントがぼやけて中途半端になっている印象を受けた。  途中の精神病院のシーンもダラダラと長いばかりであまり意味があるとは思えなかった。ブラピの演技も微妙。どうせなら最後まで現実か妄想かが分からないサイコサスペンス路線で徹底してくれた方が面白くなった気がする。ラストも解釈を委ねるという終わり方には賛否両論。  まあ、自分なりに推理して楽しむ余地はある作品ではあるけど、やはり中途半端な印象は拭えず。
[DVD(字幕)] 5点(2007-08-16 18:01:37)
2.  GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 《ネタバレ》 
アニメーションの表現技術は素晴らしいものの、作品全体が「表現と思索の実験場」と言った趣で、恐らく原作やテレビシリーズを見ていない人は置いてきぼりだろう。  「情報化社会における個の喪失と再確立」という哲学的なテーマも、そこに共感出来ない人にとってはツライものがあるだろう。  ただ、「私って何?」という、どんな人にも大抵は共通する普遍的なテーマであるだけに、もう少し監督の自己満足よりも「娯楽性」を意識した分かりやすい作りにして欲しかった。  何より残念なのは、なまじ今作は話題性ばかり先行してしまって、普段アニメを見慣れない人が興味本位や偏見込みで見て、「理解できないから駄作」と評価してしまうケースが多いこと。テレビシリーズの方は劇場版とはストーリーや世界観が少し違い、物語の背景に社会的なテーマを含ませており、非常にレベルの高いものになっている。アニメ版を未見の人は偏見を捨てて見て欲しいところ。
[DVD(邦画)] 8点(2007-08-13 01:17:36)
3.  THE END OF EVANGELION 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に 《ネタバレ》 
『エヴァに出てくるセリフや伏線等で無駄なものはひとつも無い』。  この前提で見る事が基本中の基本。  確かに製作者の意図を離れていたり、説明しきれずに破綻している伏線もある。しかし「マルホランド・ドライブ」などの評価もそうだが、「理解出来ない=駄作」と即断してしまい、作品内に配置された謎や伏線を自分から積極的に解釈していこうという意欲が無いと、この作品の意外な奥深さや面白さを発見出来ないのも確か。しかしそれではあまりに勿体無い。  私も最初は「完全に破綻した」と思ったが、色々な本やサイトを参考に解釈した結果、謎に解釈を摺り寄せるようなマネをする事もなく、ほとんど全ての謎はすっきり理解できた(本は北村正裕氏著「エヴァンゲリオン解読」がお奨め)。  一見、破綻しているとしか思えない内容も、きちんとした知識と想像力を持って解釈すれば、設定やストーリーはもちろん、使用されるセリフや専門用語以外にも、各タイトルやキャラ名、シーン毎に使われる音楽に至るまで意味があり、その演出が齎す効果のあらゆる部分に監督の計算が浸透しており、決してデタラメな作品ではない事がよく分かる(使途とは何か、人類補完計画とは何か、ゼーレとゲンドウの目的の違いとは、レイは何者か、何故シンジはアスカの首を絞めるのか等、全て説明可能)。  ただそこまで理解したり、謎解きを楽しむには、この作品に対する愛着だけでなく、宗教や哲学、オカルト、神話、雑学的興味なども含め、相当の知的好奇心が必要とされるので、そこまで付き合えない人がいるのも仕方ないかも知れないが、あらゆる意味において強烈な印象と影響を残す歴史的傑作であった事に疑う余地は無い。OPだけでも一冊本が書けてしまう位の情報量が詰まっている作品なんてアニメに限らず前代未聞だろう。  この映画の公開直後から現在に至るまで、監督の妄想や裏切りと糾弾する人は多いが、それはこの作品を従来の普通の「ロボットアニメ」の感覚で見ているからだろう。例えば、やろうと思えば、ラストもシンジが大活躍して、量産機を倒しまくり、皆の魂を救ってハッピーエンドとする事も出来たはず。しかしシンジを「人類を守るヒーロー」にせず、とことん人間の内面や他者との付き合いに悩むキャラとして描き、「アイデンティティの追求」に徹した事に、この作品の意義があるのだ。
[映画館(邦画)] 10点(2007-08-10 23:32:58)(良:1票)
4.  101 《ネタバレ》 
<アニメ版未見>  アニメ版はちゃんと見た事が無かったので、今回初めて内容を知ったが、原作がディズニーアニメの古典で、もともと低年齢層向けとは言え、ここまで幼稚な内容とは思わなかった。はっきり言って、これは「子供向け」ではなく、「子供騙し」というもの。好きな人には申し訳ないけど、個人的には、こんな作品こそ子供に見せたくないと思ってしまう。  当たり前のように犬が人間と同じレベルで喜怒哀楽や人語を解する世界で、やたら「地球上に生きる生命は皆兄弟だ」という共生の友愛精神を強調してくれるけど、こういう動物にまで簡単に適用される、不自然で一面的な博愛・人道主義の押し付けが、本当に低年齢の子供の情操教育にとってプラスになるのだろうか。  ファンタジーだからという言葉で片付けるのは簡単だけど、人間側の勝手な「解釈」で動物を「擬人化」するというのは、ある意味、飼い犬に服を着せて喜んでいるバカ飼い主のような、人間の自己満足や驕慢を見ているようで気色悪い。  また「ホームアローン」もそうだったが、悪人(=大人)はとことん愚かで、犬や馬ごときに手玉に取られてしまうというシーンなどは、いくら子供向けとは言え、あまりにもバカらしく、これを見た子供が大人を見下すようになるんじゃないかとすら思ってしまう。  主人公のふたりが同じ犬を飼っているというだけの理由で、出会ったその日に結婚してしまったりするのも、まるで「動物を飼う人間に悪人はいません」と言わんばかり。そのくせ飼い主は作中で犬を助け出す努力をほとんど何もしていない。  そして「可哀想だから」という理由だけで101匹もの犬を飼うという、およそ現実離れしているラストに至っては、もはや偽善とかを通り越して「動物愛護教」のような宗教的な狂気すら感じる。  もちろんディズニー映画にはハッピーエンドが似合うし、非情な現実やらを描く必要も無いけど、こんなにも現実から乖離した動物愛護精神と勧善懲悪の押し付けは、子供の精神的成長のバランスにとって良い影響を与えるとは思えない。
[地上波(吹替)] 1点(2007-08-05 13:22:32)
5.  ファイナル・プロジェクト 《ネタバレ》 
大仰なだけで陳腐な「核兵器」絡みのストーリー、国家規模の重大な事件なのに、コメディっぽいお茶らけたノリのおかげで、ご都合主義ばかりが目に付く下手な演出と緊張感に欠けたダラダラとした展開、そしてキレの無いアクションと、ジャッキー映画なのに褒める部分が見当たらない。  序盤の雪山をスノーボードで逃げるシーンはスピード感が無いし、人殺しとの「誤解」を受けたまま長々と見せられるカンフーアクションにも爽快感など感じられるはずがない。特に後半の水中でのスローな殴り合いには呆れ果てた。まさにドリフのコントレベル。スピード感が売りのカンフーアクションの良さを殺すだけで何のプラス効果も無い、まさに無意味な演出(いや、やってもいいけど、このシーンもダラダラと長すぎる)。  ラストも逃げるクルーザーに車で突っ込んで終わりと言う、これまたどこかで何度も見ているご都合主義的でありがちなオチ。
[地上波(吹替)] 3点(2007-08-05 12:03:02)(良:1票)
6.  最後通告 《ネタバレ》 
現代の「神隠し」として、十二人の子供が行方不明になるという話。概して「神隠し」とは、子供が自分の「存在理由」を見失っていることに起因するらしいが、そういう意味で、「何か」の問題提起を促すための作品のようだが、なんとなく思わせぶりな雰囲気作りに終始していて、結局、作中では具体的な解決は何もされないまま。「行方不明の謎」で引っ張っておきながら、「解決無し」という終わり方には、途中経過がダラダラしているだけに余計に腹立たしく感じる。  出来るだけ好意的に解釈しても、「子供がいなくなると困るでしょ」、「だから大人がガンバってもっと良い世界を作ろうよ」というような、抽象的な理想論の押し付けにしか思えない。「具体的代案」無くして、そんな事わざわざ言われても、「だからどうした」としか言い様がない。  こんな監督の独りよがりで自己完結的な内容では、伝えたいものも伝わらないのでは?
[ビデオ(字幕)] 0点(2007-06-15 23:46:49)
7.  ロレンツォのオイル/命の詩 《ネタバレ》 
ツタヤで「裏窓」を借りたら、何故か中身がこれだった(笑)。おかげでこんな名作に出会えた。ありがとう、中身を入れ間違えたツタヤの店員さん。  とにかく、これが実話というのがスゴい。そして実話であるからこそ意味がある作品。これがフィクションなら、こんな都合の良い展開なんてあり得ないと思っていたはず。また不謹慎ながら、病気の謎を冷静かつ論理的に追求していく過程が、非常にミステリー的な謎解きのようでとても興味深く見れた。  それにしても、あの両親の決して諦めない精神力には脱帽。自分なら、医者に不治の病と診断された地点で自暴自棄になって、家族と共に病気と戦って行こうという気力は出てこないかも知れない。  ただ、この感動の裏側で考えなくておかなくてはならない事は、現実的な意味での「命の定義」や「人間の尊厳」だと思う。植物状態の人間を、「本人の意思」とは無関係に、ただひたすらに延命させておく事の是非、看護する人間(この場合は両親)がいなくなった後の問題など、非情な現実問題として考えておかなければならない事は山ほどあるはず。  そうした事をすべて含めて、「命の意味」を考える上で貴重な作品。
[ビデオ(字幕)] 8点(2007-06-09 14:15:19)
8.  CURE キュア 《ネタバレ》 
邦画、洋画含めてサスペンスホラーの中ではトップレベルの怖さ。  怪物や殺人鬼に襲われるよりも、自分も他人も含めて「人間の精神」こそが、最も不可解で恐ろしいものだという事を再認識させられる。  「あんなに簡単に催眠術に掛かる訳がない」とか、「犯人に魅力が無い」という部分もあるが、この作品の恐怖の本質は、「人が誰でも潜在的に持っている他者への殺意は、きっかけがあればすぐにでも顕在化する」という点にある。つまりあの伝道師や催眠術はただの「きっかけ」でしかなく、「殺意の象徴」という存在であり、イコール犯人という位置付けではない。そこを見誤ると、この作品の恐ろしさは理解できないと思う。  殺意の本質は自分の心の中にあり、犯人がいるとすれば、それは見ている自分自身という事かも知れない。
[ビデオ(邦画)] 10点(2007-06-06 16:24:30)(良:1票)
9.  ナインスゲート 《ネタバレ》 
「中途半端」。この一語に尽きる。  ホラーとしてもサスペンスとしてもどっちつかずだし、悪魔の書を巡る「オカルト風味の謎」も、「金田一少年の事件簿」や「名探偵コナン」にでも出てきそうな程度もので、ミステリーの謎解きとしてもありがちで低レベルなもの。  怪しげな「組織」や「陰謀」がらみと言うほど大げさでもなく、結局は金持ちの個人収集家同士の本の奪い合いでしかない。  それでいて「悪魔の書」に魅入られていく「人間の愚かしさや恐ろしさ」にも焦点が当たっていない。とにかく、その辺の突っ込みが甘い。  また、他の人の指摘にもあるように、単に調査するだけの立場だったコルソが、自分の命の危険も顧みずに、調査を続行しても利益が無い「悪魔の書」の謎解きに懸命になっていくプロセスに、納得できる動機が感じられなかった。  すべてが嘘ではなく、真実も隠されているという終わり方や、謎の女の正体をはっきりさせないのも、「見ている者に解釈を任せる」と言うと聞こえは良いが、結局、きちんと結末を描かないで済ませようという安易さが見える。  おまけに、お粗末なワイヤーアクションのおかげで、せっかくの作品の重厚な雰囲気も非常に安っぽいものになってしまっている。  ミステリーとして悪魔の書を巡る「人間の思惑が絡んだ謎解き」に特化するか、それが出来ないなら、ホラーとして「不可知的な存在が絡んだ恐怖演出」を徹底するべき。
[ビデオ(字幕)] 4点(2007-06-03 05:42:08)
10.  金田一少年の事件簿 雪夜叉伝説殺人事件<TVM>
たいていアニメや漫画の実写化は失敗するのが邦画のお約束だけど、このシリーズは意外とレベルが高い。無理に原作のイメージに固執することなく、それでいて原作をおざなりにすることもなく、実写化する際のバランス感覚が取れている。もともと初期の作品である原作が、ミステリーとしてかなり高いレベルで完成されているのも勝因のひとつ。  見慣れていくと堂本剛のはじめも、ともさかりえの美雪も悪く無い。  
[ビデオ(邦画)] 8点(2007-05-24 22:56:16)
11.  フラッド 《ネタバレ》 
「面白いか」「つまらないか」で言えば、間違い無くつまらない作品。  単にボートに乗ってドンパチやってるだけで、せっかくの「洪水」という設定をほとんど活かせていないのが致命的。中盤、保安官が悪役に転職すること以外、ストーリー展開にも意外性や起伏が無い。撮影するのは大変だったろうけど、二時間近くもやるには、これではさすがに内容が薄すぎる。  また、アクション演出にしても、よくあるご都合主義の連続で途中で飽き飽きしてくる(ギリギリで助かるに決まっている牢や手摺での時間稼ぎシーンや、殺せる時に殺さないせいで何度も窮地に立たされる主人公たちにウンザリし、そして当たり前のように主人公たちには弾丸が当たらない緊張感ゼロの銃撃戦にウンザリetc.etc)。  案の定、悪役に徹しきれないモーガンフリーマンのキャラも中途半端だし、そもそもミスキャスト。肝心の主人公とヒロインに至っては、見終わった後に彼らがどんな顔だったすら思い出せないくらい印象が無い。おまけに敵キャラもチンケな小物揃いで、悪役としての魅力が無いから、作品として引っ張っているものが「洪水」以外に何も無いという有様。  洪水という舞台設定の手間の割りに、作品の面白さとして還元されていないのが痛い。その手間に免じて+1点しときましょか。
[地上波(吹替)] 4点(2007-05-22 18:53:44)
12.  パラサイト 《ネタバレ》 
これまた評価高いな~。  個人的には、ホラーも学園ドラマも恋愛も、すべてが中途半端な作品にしか思えなかった。「宇宙からの寄生生物」、「学園ホラー」という基本設定からしてありがちで、オリジナリティは皆無。そのくせB級路線を狙っている割には特に破綻した部分も無く、終始、行儀の良い予定調和的な展開の連続に拍子抜け。ある意味「まとも」過ぎ。  どう見ても無表情なロバート・パトリックはT-1000にしか見えないんだから、いっそのこと、流体金属みたいなエイリアンにするくらいのバカさが欲しかった。  PS.原題「THE FACULTY」を訳したら「教授陣」という意味だと知って、微妙な笑いが込み上げてきた。この作品で面白かったのはこのタイトルくらい。いっそこの邦題にした方がインパクトがあったと思うw。  
[地上波(吹替)] 3点(2007-05-20 23:42:26)
13.  ナッティ・プロフェッサー/クランプ教授の場合 《ネタバレ》 
「大事なのは自分を好きになる事」という、陳腐な結論を述べるために、ダラダラと下品なコメディを二時間近くも見せられたのはまいった。  CGや特撮を駆使してはいるが、笑いの発想や表現の仕方がいかにもアメリカ的で古臭い。下ネタや見た目の動作で笑わせようとするのは、日本で言えばドリフ時代のセンス。  エディ・マーフィの演技も、山寺氏の大声もハイテンション過ぎて癇に障る。特に教授の家族が出てくるシーンがウザい。「なんと家族全員が同じ顔で同じようにデブなんですよ。面白いでしょう~」と言わんばかりの押しつけがましさに引く。いわゆる「出オチ」として使うならともかく、その後もストーリーと直接関係も無いのに、何度も出てくるところを見ると、やはり監督は本気で面白いと思っているらしい。  早送りしながら辛うじて見たが、とにかくギャグもドラマも中途半端で古臭く、ひたすらお寒い内容。「人が突然太ったり痩せたりしたら、こりゃ面白いぞ~」、という発想ありきで作られたであろう映画。
[ビデオ(字幕)] 1点(2007-05-20 23:32:23)
14.  いとこのビニー 《ネタバレ》 
コメディと言うよりは、意外と真面目な法廷劇。最後まで飽きずに楽しめるものの、個人的には傑作とまでは思えなかった。コメディとしても法廷劇としても、全体的に中途半端で、どっちつかずな内容になってしまっているのが残念。  登場人物には個性があり、魅力的ではあるものの、その反面、いかにも「この映画のために用意されたキャラクター」と言った印象が強い。主人公がなぜ弁護士になったのかという背景も語られずじまいなので、人間的に掴み所が無く、余計にそう感じる。  肝心の容疑に対する反証も平凡なもので、この手の映画にあるべき意外性や工夫に欠けている(最後のタイヤ痕以外は素人でも思いつく程度の反論しかしていない)。  結局、最終的に婚約者の「豊富な車の知識」のおかげで勝てるというのも、えらくご都合主義的。主役のその半人前なキャラが憎めないけど、やはり法廷劇として見ると物足りない内容と言わざるを得ない。  また、コメディ要素も微妙で、笑わせられるようなシーンも少なく、中盤までのテンポが悪い事も大きなマイナス。もっと証拠の蒐集や分析、証人の確保など、コメディとして笑わせるためにこそ、リアルな弁護内容が見たかった。
[ビデオ(字幕)] 6点(2007-05-20 23:16:52)
15.  金田一少年の事件簿 上海魚人伝説
やたら酷評が多いけど、客観的に見れば、アニメなどの原作の実写化としては金も手間も掛けているようで、かなり健闘している作品と言える。  確かに実写化する必然性は疑問だし、ミスキャストも多いが、これはこれとして割り切って見れば、ミステリーやサスペンスとして、それなりに見られるレベルには達している。慣れれば堂本剛の一も悪くない。
[ビデオ(邦画)] 6点(2007-05-20 02:30:38)
16.  ツイスター
ディザスターパニック映画として見ると駄作。とは言え、竜巻を追う研究者たちのドラマとして見ても、彼らの「情熱」や「狂気」が中途半端なので、いまいち感情移入し切れない。  竜巻はCGとは思えないほどの迫力で、現実に撮ることが難しいシーンの映像化には成功している。でも、残念ながら見所はそれだけ。ストーリー展開上のドラマ性が薄いので、見続けさせるだけの訴求力に欠けている。「パーフェクトストーム」と同じ欠点を踏襲してしまっている。竜巻の凄さを見るだけなら、ドキュメンタリー番組で十分。
[ビデオ(字幕)] 4点(2007-05-04 01:06:23)
17.  トレマーズ 《ネタバレ》 
低予算B級映画ながら、モンスターパニック映画としては良く出来ている。あまり金やCGを使わない事による丁寧な手作り感覚が好印象。  多少、都合の良すぎる部分もあるけど(岩場の近くに手ごろな長さと丈夫さの棒が三本落ちていたり、ラストの崖の近くで怪物が左右に逃げる二人を追わず、動いていない(音を立てていない)主人公の方に真っ直ぐ来る、とか)、そういう突っ込み所にさえ目を瞑れば、「与えられた条件下で何とか工夫して危機を脱する」という展開が良く出来ていて、そこそこ楽しめる。  各登場人物も個性的な割に嫌味が無く、良いキャラが揃ってる。特にあのアーミー夫婦がカッコイイ。今回の一番の功労者。逃げずにとことん銃乱射で怪物をしとめるシーンはちょっと鳥肌が立った(笑)。  ただ、怪物の知性と強さ(耐久力)が場当たり的な感じで、少し一貫性がなかったのが難点。
[ビデオ(字幕)] 7点(2007-05-04 00:48:01)
18.  PERFECT BLUE 《ネタバレ》 
サイコサスペンスとしてはオーソドックスで、ストーリー展開やオチにもそれほどインパクトは感じないが、全体的には丁寧な作りで好感。何よりも、あまりニーズが無いであろうアニメで、ここまできちんとサイコサスペンス映画を作ったという点を高く評価したい(事実、サスペンスやホラーを扱った長編アニメはほぼ皆無と言って良い)。もちろんアニメならではの演出も活かされていて、単なる実写映画の劣化コピーのような安易な代物ではない。  ストーリー展開もありがちなストーカー殺人に見せかけておいて、ちゃんと色々なパターンのどんでん返しを用意してある(ただ、序盤から見当をつけていた人物がやっぱり真犯人だったのは少し残念。所謂ミスディレクションとして、あのオタクを不気味に描き過ぎたのが失敗)。  それでも、この手のジャンルが好きなら一度くらい見ても損は無い完成度。
[ビデオ(邦画)] 8点(2007-05-03 08:38:26)(良:1票)
19.  コレクター(1997)
「羊」や「セブン」以降、雨後の筍のごとく作られた犯罪捜査サスペンスのひとつ。  特に目新しい部分も無い、中途半端な作品。真犯人も予想の範囲内。
[ビデオ(字幕)] 4点(2007-04-17 01:12:48)
20.  金田一少年の事件簿 学園七不思議殺人事件<TVM> 《ネタバレ》 
たいていアニメや漫画の実写化は失敗するけど、このシリーズは意外とレベルが高い。  無理に原作のイメージに固執することなく、それでいて原作をおざなりにすることもなく、実写化する際のバランス感覚が取れている。  見慣れていくと堂本剛のはじめも、ともさかりえの美雪も悪くない。
[ビデオ(邦画)] 7点(2007-04-16 22:31:07)
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