1. フレンチ・コネクション2
ネタバレ 薬漬けのオッサンが苦しむ姿をなんでここまでの時間を使って描くのか疑問に思ったが、それだけ苦しんだからこそ、ラストの執念の追走に繋がったのだと納得した。 [DVD(字幕)] 5点(2025-05-05 22:09:28)★《新規》★ |
2. グレート・ビューティー/追憶のローマ
ネタバレ これは大マジのマジで凄い。 何が凄いか、それは説明ムリ。 本当に凄いものを見た時、その凄さを自分の持ちうる言葉で表すことは到底不可能だ。 まず映像面。 今まで見てきた映画の中で最も美しかった。 それはどちらかと言えば、芸術的な美しさというより技術的な美しさ。 いや、それら両面での美しさかも。 そんな事はこの際どうでもいい、とにかく美しいのは間違いないから。 次に音楽面。 エンドロールで流れる曲、これがおそらくメインテーマ曲だと思われるが、この曲が劇中で何度か流れるたびに、なんて素敵な曲なんだろうと感動した。 思わずこの曲を聴いて泣くんじゃないかと思うくらいスゴい曲だ。 内容的には難解な部分もあるかもしれない。 難解な作品はあまり得意ではないが、それなのに心地よいから不思議。 難解だからこそ、また見て少しでも理解を深めたいという思いさえ出てくるからますますもって不思議な映画だ。 シスターマリアだっけな、名前は正確には分かりかねるが、100歳超えのシスターがラスト階段を這い登るシーン。 なんたる神々しいシーンだろうか。 ほんとヤバいな、この映画。 [インターネット(字幕)] 10点(2025-05-05 17:57:52)★《新規》★ |
3. インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌
ネタバレ 売れないフォークシンガーが家なしで彷徨う話。 ロードムービー的面白さもあり。 一番楽しめたのは足の悪い爺さんとその運転手の車に同乗したところ。 この爺さんがクセが強いわ、最後も凄まじいわで、コーエン兄弟の本領が発揮されていた。 キャリー・マリガンは、顔は可愛らしいのに性格はかなりキツめで口も悪いという、この見た目と性格とのギャップが面白い。 [DVD(字幕)] 6点(2025-05-04 16:50:24)《新規》 |
4. ブルックリン橋をわたって
ネタバレ 後にプロやきう選手の嫁となった石橋杏奈のPVみたいな内容。 エンドロールで日本語バージョンと英語バージョンの二つ流すところなんか、アメリカでも売り出したいという作り手側のイヤらしい熱量が伝わってくる。 阿部祐二が父親役で出ていたが、これが大失敗。 しかも出ている時間が長い。 石橋杏奈のスタイルが良いのは分かるけど、脚を出してブルックリンを歩くのは危険だろ、そりゃ襲われるがな。 あと、登場人物たちとブルックリン内でバッタリと偶然に出会いすぎだ、行動範囲が極端に狭すぎて不自然。 [インターネット(邦画)] 4点(2025-05-03 11:33:47)《新規》 |
5. いつまでも君を愛す
ネタバレ 序盤から中盤にかけてフィルムが一部焼失してるんじゃないなと思うほど内容が分かりにくかった。 要するに男の子どもを妊娠した途端捨てられ、幼き娘を一人で育てるシングルマザーが、やがて愛してくれる別の男と出会うまでを描いた内容。 かなりシンプルなストーリーなのに、何故にこここまで分かりにくいのか永遠の謎。 この作品を見る人は皆無であろうから、尚さらこの謎は解けないに違いない(わたしはフィルム一部焼失説に一票)。 [インターネット(字幕)] 3点(2025-05-02 07:19:32)《新規》 |
6. Be Here Now
ネタバレ 出てくる登場人物がことごとく好きになれない。 愛すべき作品の真逆で、愛せない作品。 あと音声がものすごく聴き取りづらい。 巻き戻して繰り返し聴いても何を言っているか分からない。 最大音量でも聴き取れない。 微妙な笑いを誘っているのは分かるが、面白くないどころか不愉快でさえある。 [インターネット(邦画)] 2点(2025-05-01 09:44:53)《新規》 |
7. 6時間 (2019)
ネタバレ 自ら6時間土の中に埋まるという話なんだけど、アイデアの勝利だね。 確かにそのアイデアだけで映画は撮れそうだ。 ロシアのどこか分からないが、まず日本ではお目にかかれないであろう荘厳な景色が素敵だ。 こんな寒々しい場所で、しかも夜中に土の中に埋まるのは自分なら絶対にできないと断言する。 それだけ厳しいチャレンジだ。 そりゃあ泣くわな。 もう少し家の近くで穴を掘るとか考えないのかな。 それだとチャレンジの意味がないか。 あと凍死しそうな気がする。 あとはストローで息が出来るほど浅いなら、一人で簡単に穴から出られると思う。 とまあ、色々疑問はあるものの、企画自体は斬新ではあるのでそこら辺は問わないのがよろしいかと。 それと生きて帰れたら、生きてる有り難みとかも感じられる気はする。 (補記) ホテルで妹のいる部屋と隣の部屋を外から並べて撮影しているシーン、完全にジャック・タチの「プレイタイム」だ。 [インターネット(字幕)] 6点(2025-04-29 22:28:32) |
8. AREA
ネタバレ 積極的に話しかけている方が本当に死んでしまうという意外さ。 生き残った方は死ぬ気力さえない雰囲気。 物哀しい二人のやり取り。 自殺する直前の人と会話した経験がないので分からないが、もっと会話しないのかもしれないし、この映画の通り淡々とした会話をするのかもしれないし、もっと何も話さないのかもしれない。 実際はどんなんだろう。 自殺する直前の人と話すなんて経験はしたくないものだが、少し気になった。 あとこの映画、綺麗だよね。 死ぬ直前に見える世界って綺麗なのかもね。 そんなことも思ったりした。 [インターネット(邦画)] 6点(2025-04-29 19:15:36) |
9. くたばれ!ヤンキース
ネタバレ 小林信彦が選出したベストに本作が入っていたため観賞。 こりゃ、小林信彦を恨むね。 いや違うか、小林信彦のベストを見ようと思った自分を恨むべしか。 アメリカ版淡島千景にとにかくやられた。 あの髪型にハイレグはないだろ… 内容的には3点をつけたいが、淡島千景にやられてマイナス2点で、結果1点で。 [DVD(字幕)] 1点(2025-04-29 17:45:48) |
10. シーラ山の狼
ネタバレ まったく期待せずに見たが、意外としっかりできたストーリーだった。 ラストシーンこそ緊迫感があって、意外なところから弾が飛んできたし面白いのだが、そこにいたるまでの過程で退屈した。 シルヴァーナ・マンガーノの撮り方がとてもうまい。 さりげなく上半身がはだけるシーン、川辺で素足をばたつかせるシーン等は、彼女をとても魅力的に捉えており、それを見た野郎どもが色めき立つのも納得の出来栄え。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-04-29 15:04:23) |
11. 魔人ドラキュラ
ネタバレ ドラキュラ伯爵の目つきが爆笑できるほど露骨にヤバい! あの目つきだと、吸血鬼以前にキチガイ認定されそうだ。 しかし伯爵も食っていくために深夜に起床し、コウモリに化けてまでして苦労して人間に近づき、生き血を吸わなければいけない。 まったくご苦労なこった。 人間、吸血鬼を問わず、食っていくのは大変なことなのだと、本作を見て改めて感じた次第。 [DVD(字幕)] 6点(2025-04-27 18:08:08) |
12. ちょちょぎれ
ネタバレ 三組の男女+女2人=合計8人が絡むラブストーリー。 序盤でラブラブ新婚夫婦だった組は、結局夫の浮気で破綻。 逆に序盤であまりうまくいってそうもなかった「女性が口をきけない」組は、終盤でいい感じに仲良くしてた。 そして主人公の組はというと、厚化粧のウザキャラ女をふった後、いつも缶コーヒーをくれる序盤から気のありそうだった女性に告白するも、何故だかゴメンナサイと言われる。 以上のように、最初の印象とはことごとく別の結果に終わる内容。 男女の仲はそう単純にはいかないということだろう。 なかなかひねりが効いていて面白い。 [DVD(邦画)] 7点(2025-04-27 17:56:05) |
13. 脳内ニューヨーク
ネタバレ 分かりにくいだけでなく、死生観を扱った内容で気分が晴れない。 人生讃歌になってない。 [DVD(字幕)] 0点(2025-04-26 19:11:01) |
14. ギリシャからの帰還
ネタバレ ギリシャからの帰還という訳で、題名で既にネタバレしており、非常に予定調和な作りになっている。 マッシモ・ジロッティが看護助手をやたらに口説きまくるのが何故だか気に障った。 何故、気に障ったのか自分でも分からないけどね。 本作はロベルト・ロッセリーニの戦争映画三部作の一つであるが、この作品を現代において見る人は果たしているのだろうか。 おそらく、そんな物好きはいないだろう。 そして見なくて正解である。 何しろつまらないので。 [インターネット(字幕)] 2点(2025-04-25 21:39:32) |
15. ただ・いま
ネタバレ 点数について6点か7点かで迷ったけど、7点でいいかな。 なんで迷ったかというと、始めから終わりまでセリフの応酬で息つく間もなかったから。 そういった内容の映画はあまり好みではない。 登場人物も多めでずっと何かをしゃべっている。 言ってみればコントを見ているようなものだ。 だけど38分と、尺が短めなので気づいたら終わっていた。 これが2時間だったりしたら疲れて嫌になっただろう。 10代や20代の頃って、仲間と集まって話す機会がたくさんあった。 そこでは仲間同士でいろんなやり取りがある。 その様子を少しコミカルな風味を加えて描いたのが本作。 なんてことのない集まりだけど、でも若い頃にしかない時間。 その頃限定の雰囲気をリアルに感じられた作品だった。 [インターネット(邦画)] 7点(2025-04-24 14:25:34) |
16. 十字架の男
ネタバレ ロベルト・ロッセリーニ戦争映画三部作のトリを飾る作品。 従軍司祭が敵味方関係なく人々を導き救おうとする話だが、宗教的だし真面目過ぎるし戦闘シーンは単調だしで、非常につまらない。 [インターネット(字幕)] 2点(2025-04-23 21:53:16) |
17. 異し日にて
ネタバレ 今年見た映画の中で最狂かつ最凶な映画。 もちろん称賛の意味で。 苦手な系統のジャンルながら、めちゃくちゃ引き込まれた。 電車の中で見ていたのだが、思わずニヤついてしまった。 いや、正確には苦笑いかな。 女の狂気の描き方も巧いし、単純に物語としても面白い。 出演者の方々も皆、個性的で粒揃いだ。 印象的なシーンはいくつもあるが、一番のシーンを挙げるとすれば、玄関のドア越しに「やっぱり部屋に入れられない」と女が言って、それ対して男が「一緒にケーキだけでも食べさせてくれ」と懇願したところ、女がにこやかに玄関ドアを開けるシーンかな。 この短編には完全にやられたね。 参ったね、降参だ。 ものすごく面白かった! [インターネット(邦画)] 9点(2025-04-23 10:03:02) |
18. 白い船(1941)
ネタバレ 戦時中に政府から依頼されて撮った作品らしく、もちろんプロパガンダ映画なのだが、最後にはドラマ性をしっかり持ってきたところが凄い。 おそらくそれが評価され、後のロベルト・ロッセリーニの活躍につながっていったのだろう。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-04-22 23:38:49) |
19. ポトフ 美食家と料理人
ネタバレ トラン・アン・ユン監督作の中で最低の出来。 あれだけ鮮烈な映像を撮り続けてきた監督なのに本作の映像は凡庸だし、相変わらず人が簡単に死ぬわ、しかもジュリエット・ビノシュの体型が気持ち悪いときている。 料理に関する鼻につく蘊蓄を筆頭に、嫌味で妙にイラつく映画。 [インターネット(字幕)] 2点(2025-04-22 00:24:58) |
20. 煙霧
ネタバレ 戦禍にあるウクライナの風景をただ映したドキュメンタリー。 何も起こらず普通に終わる。 ドキュメンタリーというか、これは単なる戦地の取材映像レベルの内容だ。 [インターネット(字幕)] 2点(2025-04-20 18:45:31) |