1. オーバードライヴ(2013)
ネタバレ ドウェイン・ジョンソンはコメディ俳優のイメージのほうが強かったのですが、こんなシリアスな演技もできるんですね~。 実話を元にしているだけに、かなり真面目で見ごたえのあるサスペンスドラマに仕上がっていました。 友人に嵌められて、麻薬取引の容疑で捕まってしまう息子。 大学合格も決まったっていうのに、初犯でも懲役10年は実刑でくらうらしい。強姦や児童性犯罪より罪が重いんですって。ヒョエ~。 その割には、アメリカ人は気軽にクスリやっているイメージがあるんですが。実はそれは偏見で、クスリやっている人は意外と少数なんですかね~。 しまった、話が脱線してしまった。 ドウェインパパは息子を助けるために、担当検察官スーザン・サランドンと司法取引をしようとするんですね~。 その内容は『麻薬の売人の情報を渡したら減刑』といういたってシンプルなもの。 いや、シンプルでわかりやすいんですけど、カタギの人間はそんな情報持っているわけもなく、めっちゃ不利。 つまり、この道にどっぷり浸かっている悪党のほうが減刑のチャンスがあるシステム。 ・・・・いや、それって制度としてどーなのー。 だからドウェインパパが、自ら麻薬グループに潜入して、その情報を検事や警察に売り渡すっていう荒業に出る羽目に。 しかも裏稼業から足洗って、必死に更生しようとしているダニエル従業員まで巻き添え。 息子のために手段を選んでられないってのはわかるんですけど、ちょっとそこは賛同しづらかったです。 ちなみに、『本当に実話かよ』って思うくらい、最後は力技で丸く収めます。 ・・・ま、ハッピーエンド好きだから別に良いけど・・・。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2025-05-05 00:20:42)★《新規》★ |
2. メイズ・ランナー
ネタバレ ここはどこ?私は誰?からスタート。 主人公も見てるこっちも、何が何だかわからない。 だから興味をひかれる。とゆーことは、ある意味つかみはOKです。 謎の巨大迷路から脱出する。そんなシンプルな設定だからこそ、多くの謎にワクワクします。 この若者たちはなぜ記憶を消されているの?なぜこんなところに閉じ込められているの? 巨大迷路は誰が何のために作ったの?断片的な記憶に出てくる研究施設はいったいなんなの? 迷路に巣食うグリーバーっていったいなんなの? あらゆる謎が、好奇心を刺激します。 そしてこのワクワクは、種明かしへの期待に他ならない。 そしてその種明かしが・・・・ああ、やっちまったなぁ・・・。 そもそも地球が滅亡しかかっているというのにもうゲンナリです。 どっかの富裕層の非合法なギャンブルでした~、とかのほうがまだいいわ。 そしたら脱出したときのカタルシスだって得られますのに。 だいたい、人類滅亡の危機に、『よし、巨大迷路を作ろう』って、正気ですか?それ、ほんとに最優先事項ですか? 『太陽フレアにさらされて、この子供たちはなぜ細胞が変異しないのか?よし、過酷な環境に置いていろいろ調べてみよう。それには巨大迷路とモンスターだ!』 え?人類が滅亡しようとしているそのときに?非効率すぎませんか?そんなこと言っちゃだめなやつですか? ・・・・あなたたちが用意したグリーバーのせいで、人類の希望とやらが全滅しかかってますけど・・・。 いや、種明かしされるまでは、普通に面白かったんですけどね・・。 中学生でさえ、もっとマシな答えを用意しますよ。 あとついでに言うと、モンスターもいいんですが、できれば迷路ならではのギミック(罠とか)でもう少しスリルや爽快感を味わいたかったかな。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2025-05-03 02:52:27)(良:1票) 《新規》 |
3. デッドマン・ダウン
ネタバレ 王道復讐劇。 コリン・ファレルはもともと好きな役者さんですが、今作での彼が演じるヴィクターは特に良い。 妻子を殺された復讐の鬼。 でも相棒やベアトリスに対して垣間見せる優しさ。 人として堕ちるところまでは堕ちきれない、自然と出てしまう善性。 でも復讐という目的は一切ブレない。そんな魅力的なダークヒーローを見事に演じ切っていたと思います。 問題があるとしたらヒロイン。 個人的な好みになりますが、ヒロインにしては外見も内面も華がない。当然応援したくなるキャラでもない。 それに顔の傷が中途半端。もっと目を背けたくなるような傷跡にしたほうが良かったのでは。 あの程度で子供たちがいつまでもからかってきたり、石を投げてきたりってのはいくらなんでも過剰演出でしょう。 そして最悪なのが終盤での絶対やっちゃいけない愚行。 ヴィクターが頼んだ重要な郵便物を届けない。 『私が傷つくと思って、あなたはあの男を殺さなかった。』 『だから私も同じように、あなたの復讐を阻止したくて、送らなかったの』 いやいや、正気ですか。全然同じじゃありませんから。 そもそも、マフィアに対して復讐計画を実行しようとしているのを妨害すれば、どんな恐ろしいことになるかなんて馬鹿でもわかるでしょう。浅はかすぎ。愚かすぎ。知性のカケラもない女の浅はかすぎる行動にドン引きです。 で、ヴィクター、そんな女を助けるんかーい。 私だったら見殺しにします。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2025-05-02 02:16:26)《新規》 |
4. 神さまの言うとおり
ネタバレ 原作漫画がくだらないので、映画もくだらない出来になっております。 ある意味、原作に忠実と言えるでしょう。 このくだらなさは、悪くないくだらなさ。 『バトルロワイアル』とか『人狼ゲーム』とか、理不尽なデスゲームのなかでは、一番ライトでポップな作品。デスゲーム初心者にはオススメです。 それにこんなシナリオでも、演者のみなさま、なかなかの熱演でございます。これぞプロ魂。みなさま素晴らしいです。 原作同様、主人公の高畑瞬がここぞというところでひらめきを見せる爽快感もあり良い感じ。 原作にあるゲームもないゲームも、誰もが知っているゲームをデスゲームにしちゃっているからとっつきやすい。 ラストの缶蹴りは実はデスゲームでもなんでもなかったっていう、ここにきての意外性。 そしてそこからのアイスの裏切りが最高。 とまあ、エンタメとしては全然悪くないんですが、なにせ人物の掘り下げが浅い。 原作自体が、アイデア先行みたいな出来なので、人物の掘り下げが甘いのは仕方ないのですが。登場人物と一緒にハラハラしたりドキドキしたりしたい人には絶対物足りない映画でしょう。 とりあえず、かみまろもニートも、この2人のおっさんは映画版には不要でしょ。ストーリにからんでこないんだから。 むしろこの2人を全カットにして、そのぶん尺を短くしてテンポよくしたほうが良かったと思いますよ。 そうやって謎を残したまま終わったほうが理不尽さも際立つし、こんな映画でも多少ラストが引き締まったんじゃないかな。 [ブルーレイ(邦画)] 6点(2025-04-23 04:13:26) |
5. 権力に告ぐ
ネタバレ まず思っていた以上に話がややこしい。 ある程度専門的な知識がないと、ストーリーのすべてを理解することができないと思います。 つまり、私もおおまかに、ふわふわした理解しかできていないうえでのレビューです。 スターファンドっていう投資会社が大韓銀行を買収するんですけど、それにどうやら違法性があるらしく・・・。 それを知っている銀行員の女性と、金融監督院の所員?が検察から出頭命令を受けるんですけど、殺されちゃいます・・。おそらく口封じ、じゃないかな、たぶん・・・。 で、殺人だってばれないような工作がされます。銀行員の女性は、検事からの取り調べでセクハラを受けたことを苦に自殺した、ってことにされちゃうんですね~。ちょっとそれで自殺ってのは、無理がある気がしますが。 で、その濡れ衣を着せられた検事が、今作の主人公。 汚名を返上するため、女性の死の真相を探るうちに、その裏にある巨大権力(投資会社スターファンドとその仲間たち)の存在に気づいていくっていうお話・・。のはず、私の理解が間違っていなければ・・!(うう、…自信ない) この映画、どうやら実話ベースらしいのです。 そのせいか、なんと真実は闇の中のまま、映画は幕を閉じます。 いやいや、それはないぜ~。ここまで頑張って見たのに~。 しかも後味がめっちゃ悪いです。 これまで最初はいがみあいながらも、最終的には強力な仲間になった2人の人物、検事部長とスターファンドの女弁護士。 この2人がめっちゃ良いキャラ出していたのに、なんと最後の最後で見事なまでの手のひら返し。 いちばん信頼していた2人が、主人公を裏切っちゃうのです。 その結果、黒幕連中も、暗殺の実行犯も、誰一人として捕まりません。 主人公も、検事をやめる羽目に。 ・・・・なんじゃそりゃ~。後味悪いというか、もう胸糞悪いんです。そして全然すっきりしない終わり方。 韓国の実話ベースの話って、どのジャンルも救いが無い結末が多いからほんとヤダ・・・。 [DVD(吹替)] 4点(2025-04-22 02:41:26) |
6. エクス・マキナ(2015)
ネタバレ SFにありがちな、やたら難解だったり、哲学的だったり、そーゆータイプの映画かと思ったら全然違いました。 思っていたようなひねりはほとんどなく、AIロボットが自由を手にするまでをスリラー仕立てにしてみましたって感じです。 後半から終盤にかけては、緊張感が高まり、見た人ならわかると思いますがいろんな意味で目が離せなくなります。 だから終盤は面白いんです。 ・・・ただ、・・・前半が・・・だるい。もうだらだら。あまりにも退屈。 登場人物がそもそも少ないし、ずっと同じ建物の中なので、さすがに飽きます。 主人公の青年と、女性型AIエヴァとのやりとりも、ずっと同じようなパターンなので、やはり飽きます。 画に変化がないのであれば、会話やストーリーやキャラクターで楽しませてほしい。 もしくは、もっと好奇心や興味をかきたてるような何かが前半にだってほしいものです。 社長は殺されるほどの悪人だとは思えません。主人公の青年にも共感できません。 登場人物の誰にも好感がもてません。感情移入することもありません。 そのうえでこの変化の乏しさ。さすがに前半は見るのがだるかったです。 終盤やっとサスペンスが盛り上がるのですが、このストーリーでこの後味の悪さ。・・・なんか好きになれない・・・。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2025-04-19 03:27:10) |
7. ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語
ネタバレ 次女のジョーは何かと理由をこねてはローリーの求婚を断るうえに、歳を重ねたら『寂しい』とか言ってやっぱローリーと結婚したがる面倒くさい女だし。しかも時すでに遅しで四女のエイミーとローリーが婚約しちゃうし。なんて間の悪い。 そのエイミーは四姉妹のなかでなんか一番性格ブスだし。腹いせにジョーの原稿焼いちゃうなんて、サイコパスすぎて引くんですけど。それにヴィジュアルも四姉妹のなかでは一番かわいげがありません。 メグはエマ・ワトソンですから、ヴィジュアルは100点ですが。『好きな人との苦労なら喜んでするわ』とか言っていたのに、働いている旦那に『貧乏はもううんざり』とか言っちゃうし。性格キツめのマーチおばさん、結局この人の言っていることが一番正しかったりするし。 一番好感度が高かったのは、三女のベス。一番性格良い。一番謙虚。一番みんなから愛されていました。・・・・ただ、ずっと体調悪いんですよね、この娘。 現在と過去をやたら行ったり来たりするのも、最初のうちがちょっと混乱して、理解するのが大変でした。幸せだった少女時代と現在とを対比させたかったんでしょうけど。過去のベスは助かって、現在のベスは助からないのがほんと辛い。 最後は仕事も恋も全部うまく言って、家族もみんな仲直りして、後味は悪くないです。 ただ、出版社の社長とのやりとりで、ジョーが結婚したのが現実なのか、それとも小説のなかの話なのか、そこだけあいまいあやふやでもやもや。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2025-04-14 00:15:43) |
8. ローン・サバイバー
ネタバレ マーク・ウォールバーグとベン・フォスター以外は誰が誰やら見わけがつきません。 戦争の怖さ、痛さ、緊迫感、絶望感というものがこれでもかっていうくらい伝わってくる本作。 本編の大部分がタリバンとの戦闘シーンで、他ではなかなか感じられないリアルを感じさせてくれます。(もちろん、戦争に行ったことがないので、これが本当にリアルかどうかは判断しかねますが) 私は、『戦闘シーンばかりだと緊張感が続かない』タイプの人間です。そんな私に、ダレさせることなく終始釘付けにさせた本作の戦闘シーンは、一見の価値ありかと。 この映画には、『1秒でも早く戦線を離脱したい。』という思いを、見ている側にも抱かせるほどの臨場感があります。 惜しむらくは、『人物の区別がつかない』『今、だれがどこにいんの?』この2点でしょうか。 実話ベースなので、リアルを優先してのことかもしれませんが、ちょっとわかりにくかったですね・・・。 軍人さんは装備が似ているというか、ほぼ同じなので、見わけがつきません。 一番ぐっときたのは、エンドロール。 なんかもう辛かったです。 こーゆー映画で怖いのは、米軍が他国で民間人を殺しても、『いや、生かしておいたらこんな悲惨なメに遭うから仕方ないよね』と思われかねないことです。軍が民間人を殺すことが正当化されないことを願います。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2025-04-12 03:13:49)(良:1票) |
9. プリズナーズ
ネタバレ 今まで扱ってきた事件はすべて解決してきたスーパー刑事。 ・・・・・のはずなのに、トラックからクラクション鳴らされて尾行がばれるわ、被疑者取り調べ中に拳銃奪われて自殺されるわ、素人にも劣るダメっぷりなんですけど。どこが敏腕刑事なんでしょう。 早い段階で行方不明になる子供たち。 緊張感のある展開でぐいぐい惹きこまれたのですが・・・。 アレックスの拷問のくだりがくどいうえに長すぎて、ちょっとダレてしまいました。結局アレックスから全然ヒントを得られないし、見ていて不愉快なだけでした。 それに、アレックスに容疑がかけられた時点で、アレックスが住んでいた叔母ホリーの家も家宅捜索が行われたはずで、そこで娘たちを見つけられなかったのは警察の落ち度でしょう。森を捜索する意気込みがあるんだったら、普通容疑者の家の庭だって調べるはず。車で多少隠しているとはいえ、あんなあからさまに庭にでかい板があれば、とうぜんひっくり返して調べるでしょう? とゆーことで、『そんなところに子供たちが・・・!』みたいな驚きは感じられず、警察の無能さへのイライラのほうが勝ってしまうのでした。 しかもこんな杜撰な犯行をずっと検挙できなかったせいで、大勢のこどもたちが犠牲になっているみたいじゃないですか。 とまあ、文句しか出てこないんですけど、映画はまあまあ面白かったです。 オチも全然すっきりはしませんが、ミステリーもサスペンスも好きなので・・・。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2025-04-10 03:34:34)(良:2票) |
10. ロードキラー デッド・スピード
ネタバレ こーゆーおバカスプラッタ映画は大好きです。 イエーッな若者たちを血祭に上げていく殺人鬼。 どうとでもなりそうな状況なのに、どうにもならずに殺されていく若者たち。 (*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪良い感じです。 若者たちが同情できないアホばっかなのも良いんです。 オープニングの2人は論外だし。 レースチームの最初の犠牲者も、すげー嫌なやつだし。 むしろ胸がスッとするくらい。 この人たちが殺られても、なんの罪悪感も湧かないので、安心して殺人ゲームを楽しめます。 ただ、女の子はちょっとかわいそうだったかな。ずっと正しいことを言っていたし。 トラックの運ちゃんに何か悪いことをしたわけでもないし。 バカなヤローどもの巻き添えで殺されるのはちょっと不憫でした。 殺し方は、トラックを使っていろいろ工夫していたのが良かった。 こーゆージャンルを好き好んで見る人たちが求めてるものをちゃんとわかってくれています。 ジャッキを使ってのやつだけ、あっさりしすぎていてもう一工夫ほしかったところ。 頭を挟んだ状態で、命乞いの駆け引きとかやって盛り上げてほしかったかな。 パトカーが破壊された現場で、女性の警官が『橋の上で女性の上半身が発見された』とさりげない伏線を入れていたのがgood。 犯人は逃げきっちゃうけど、主人公グループも2人は生き残るので、後味を悪くしすぎないバランスもgoodです。 [DVD(字幕)] 7点(2025-03-31 02:00:00) |
11. パリの調香師 しあわせの香りを探して
ネタバレ 誰が見ても『良い映画』だと思う作品。じゃあ誰が見ても『面白い映画』かと問われると、それはどうでしょうかねぇ・・・。私はちょっとだけ退屈のほうが勝っちゃったかな。 ですが、眠くなるような作品ではありません。ハマる人にはめっちゃハマるでしょう。 この映画は調香師アンヌと運転手ギヨーム、2人の人間関係に終始しています。そしてそれが凄く良い。 ギヨームの雇い主やギヨームの娘、アンヌの仕事仲間も重要人物として出てきます。 ですが、彼らは脇役に徹しています。結果、ストーリーもキャラクターも、すっきりわかりやすくまとめられています。 見ていて疲れることがなく、落ち着いて映画の世界を楽しむことができます。 ただ、あまりに落ち着きすぎている気もします。 それに、2人の関係は良くなっていくのですが、2人が置かれている状況はなかなか良くならないのです。 じれったい、もどかしい状況が延々と続きます。 むしろ、状況が悪くなるようなトラブルさえ起きちゃいます。 最後の最後で、一気にハッピーエンドに向かってはいくんですけどね。 これはラストのためだけにある映画と言っても過言ではないくらい、ラストは良かったです。 サクセスストーリー好きとしては、大好きな結末なんですが、その幸せな描写がほんの5分程度しか描かれないのがちょっと・・・。 潔いと言えば潔いのかもしれませんが・・・。 [DVD(字幕)] 6点(2025-03-31 01:47:45) |
12. グランド・マスター
カンフーアクションを見たかったのですが、カンフーはほぼおまけ。 伝記と哲学の2時間でした。 映画を見たというより、なじみのない歴史書をずっと読まされたような・・・。 ジャッキーやジェットリーみたいなカンフーエンタメを期待しないほうが良いですね・・・。 ドラマとしての面白味も感じず、ただ事実を羅列しているだけの印象でした。 ストーリーも、半分はルオメイの伝記だし。 エンターテイメントを映画に求めている身としては、肌に合わない作品でした。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2025-03-24 00:58:56)(良:1票) |
13. アオハライド
ネタバレ たま~に若かりしときのノスタルジーを求めて、こーゆー青春ものを見てしまう。 そして見たあとにいつも思う。 自分にはまったくなかった青春時代であると・・・。 まあ、漫画原作、しかも少女漫画原作みたいですから、そりゃそうだ。 映画の出来とか、ストーリーとか、特筆すべきものはこれといってありません。 とりたてて非難すべきところもなければ、かと言って人におススメできるようなものでもありません。 お暇な人や、学園青春ものがお好きな人はどーぞといった感じです。 あと、ばっさーが好きな人。もう本田翼のプロモと言っても過言ではないくらい、ばっさーな作品です。 個人的には、前半の売店のシーンが好きです。 売店のおばちゃんから、『あんた、お金払いなさいよ。』と言われて、『払いました』と言ったのに、信じてもらえず、周りの友人たちも助けてくれないシーン。そこに颯爽と現れる東出君、『こいつ払ったよ。』。いや、ベタだけどい~ですね。 で、それだけで終わらず、ばっさーの友人たちを一喝したあと、売店のおばちゃんに向かって『謝れよ』の一言。 このシーンはスカッとします。 でもここが割とピークで、こっから先はどっちつかずなグダグダ男になりさがっちゃって残念。 まあ、悲しい過去があるのはわかるけどさ。原作未読なので、原作を読んだらこのキャラも素直に受け入れられるのかな? 後半はお約束のオンパレード。 よくある『親しい人の死』によるお涙頂戴ものへとストーリーがシフトしていくのです。 まあいいけどね。 本田翼が好きだという理由だけで、この映画を見たわけですから。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2025-03-17 04:16:56) |
14. ミッシング・デイ
ネタバレ 序盤は何かが起こりそうな不安感と緊張感があるものの、退屈な感じは否めません。 中盤、子供がいなくなり、仲介業者のサイトがなくなっているあたりから、ちょっと面白くなってきます。 が、妻がやたらと旦那を責めまくるので、そこがちょっと気に障ります。 旦那はジョン・キューザックの一味に一方的にからまれただけの被害者なのに、旦那の話を聞こうともせず、一方的に旦那を悪いと決めつけてしまう妻。いやいや。ちょっと胸糞悪いかな・・。 更には、妻のためを思えばこそ、キャンセルされる前に追加料金を支払ったのに、それをまた妻から一方的に責められちゃう。 こんなヒステリックなヒロインは嫌だな~。 もうちょっと共感できるような、仲睦まじい夫婦のほうが良かったんじゃないだろうか。 ジョン・キューザックはなかなかの悪役ぶり。もう一人の黒幕おばさんを問い詰めて射殺するときの迫力はさすが。 警官もグルかと思っていたのですが、それは違いましたね~。 雰囲気づくりはけっこうイケてるんですが、ミステリーは弱めかもしれません。種明かしがけっこうしょーもない。 ただのサギ。ただの人身売買。いや、人身売買ですらないな。 結末まで見たときの満足感は正直いまひとつだったのですが、そのプロセスは楽しめる映画だと思います。 [DVD(字幕)] 6点(2025-03-07 00:19:51) |
15. ハウス・バウンド
ネタバレ 心霊→怪人?→サイコパス。 予想に反して二転三転していく状況と容疑者が大変面白かった。 最初のうちは殺人鬼に殺された少女の霊が起こしている心霊現象だと本気で信じでしまったなぁ・・・。 よくあるケースと言われればそうかもしれませんが、油断していたのでまんまと騙されてしまいました。 これは予告が流れることが少ないマイナー映画の長所かもしれません。 予備知識や先入観がないまま視聴するので、やっぱ騙されやすい気がします。でもこの騙されちゃう感じ、とても楽しい。 最初は隣人を怪しむんだけど、当然こいつはシロ。もちろん、なにか重大な秘密は知っていそうですけどね。 シロなのはわかっているんですけど、こいつんちに忍び込むシークエンスが、劇中一番緊張します。これはもう脚本というか演出がうまいのでしょう。 で、やっぱり真犯人は別にいるわけです。ちなみに心霊現象の犯人もこいつ。壁の中の怪人ユージーン。ま、実際は変人ではあっても怪人ではなかったわけですが。 ユージーンの存在に、主人公と警官が別々の場所で同時に気づきます。 とまあ、ここまででも全然面白いんですが、過去に少女リジーを惨殺したのは、ユージーンではなかったんですね~。まさかまさかのお前かよ! 後半はホラーよりもサスペンスよりも、コメディで笑える演出が多く、それがすごく楽しかった。 ホラー系に多い、突然大きな音で驚かせるような、低俗で勘違いな演出もほとんどないし。 これはもう掘り出し物認定。 最後、ユージーンを家族の一員として受け入れたことがわかるひとコマがすごい好き。 [DVD(字幕)] 8点(2025-02-26 03:31:04) |
16. イノセント・ガーデン
ネタバレ ミステリーとしては弱いし、サスペンスとしても弱い。 登場人物の誰にも、人をひきつけるだけの魅力がないのが、この手のタイプの映画としては致命的に感じます。 要は、叔父のチャーリーと娘のインディアは頭のネジがはずれているようです。 インディアの父はそれに気づき、弟チャーリーは精神病院に、娘インディアにはハンティングをさせることで、問題を解決しようとします。ですが失敗。退院したチャーリーにインディアの父は撲殺。そのチャーリーに唆されたインディアは立派なシリアルキラーになってしまうお話。 ・・・・正直、もっと面白くできそうです。もったいぶった雰囲気と演出を重視しすぎて、もったいぶったまま映画が終わってしまった感じです。 チャーリーがインディアに殺されてしまうのも、予定調和過ぎて意外性がなく、何の感情も湧きません。 せめてサイコパスな自分の本質に気づいたインディアがそれに苦悩し葛藤する一面でも見せてくれれば、インディアにもう少し感情移入することもできたかもしれませんが・・・。なんかそんな自分をすんなり受け入れちゃっている感じで。 王道、よくあるストーリー、そーゆーものが結構好きな私。 でもこの映画はありきたりで間延びした展開が、ただただ退屈なだけの映画にしてしまった印象。残念。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2025-02-24 03:53:21) |
17. アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たち
ネタバレ 精神を病むことと、頭がおかしくなることは、似て非なるものですね。 主人公医師(本当は医師ではありませんでしたが)は、精神を病んではいましたが、頭はいたって正常だったように感じます。 こーゆー映画は人間ドラマ、もしくは『謎の解明』に興味が向かないと、なかなか楽しめないものです。 昔からゴシックホラーとは相性が悪かったのですが、この映画も例外ではありませんでした。 映画の流れとしても、気に言わない点がちらほら。 例えば、大男と心を通わせるエピソードを盛り込むのであれば、終盤ピンチのときには大男に助けに入ってほしかったわけです。そーゆー展開にしないのであれば、大男とのエピソードは蛇足でしかないでしょ? サイラスのラストもあまりにあっけなさすぎて、『え?二人ともそれで終わり?』って感じです。 元院長は電気ショックによるものだから100歩譲って仕方ないにしても、サイラスは簡単に心壊れすぎでしょう。 ・・・・ちなみに、ラストはハッピーエンドととらえちゃって良かったのでしょうか。 [DVD(字幕)] 5点(2025-02-19 12:40:19) |
18. 虐殺器官
ネタバレ いやー、もうなんか難しくて、わかりづらくて。 アニメーションやアクションシーンはとても良かったのですが。 疲れていたからアニメでも見ようと思って借りたのですが、疲れているときに見るような作品ではありませんでしたね。 ヒロイン的立ち位置だった人が、主人公が信頼している仲間であり友人から射殺されちゃうシーンは強烈でした。 でも、それからなんの躊躇もなく、その友人に発砲する主人公の行動はまるで意味がわからず。 ソレニアナタタチハカンジョウヲヨクセイスルヨウナショチヲサレテイルンジャナカッタデスッケ? その割に、主人公はずいぶんと感情で動くなぁと思った次第。 なんかね、ヒロインが殺されてしまったことも悲しかったですが、それ以上に簡単に友情が壊れちゃうような展開のほうがよほど悲しい。 終盤、子供兵しか出てこない、そして子供兵を躊躇なく撃ち殺していくシーンは、なんとも悪趣味。 なんにせよ、映画やアニメを娯楽として楽しみたい自分には、まるで向いていない映画でした。 ああ、なんか無性にドラゴンボールが見たい・・・。 [DVD(字幕)] 4点(2025-01-15 04:12:18) |
19. 屍者の帝国
ネタバレ ワトソン、バーナビー、ニコライの3人で旅をする前半はなかなか面白かった。 謎の美女のハダリーが時々助けてくれるサプライズも好印象。 完全フィクションの世界なのに、実在する人名や小説の登場人物を使って、さもそんな時代があったかのような舞台設定が斬新で楽しい。 ゾンビを社会の労働力として当たり前のように使役している世界観も面白い。 ただね、後半になればなるほど、ストーリーがわけわかんなくなるんですよね・・。 登場人物の行動原理も抽象化されすぎて、みんなが何をしたいのか、何を目指しているのかがよーわからんのです。 ザ・ワンと、それに対立する組織のトップみたいな人間。 でもどちらもやってることは似たり寄ったりで、結局ゾンビを暴走させてるだけなんじゃ・・。いったい何がしたいのか。 事態が収拾したら、もともと生きている人たちは元に戻ったみたいですが、ゾンビに咬まれた外傷やらは普通に大怪我だと思うのですが、その辺は何の説明もなしにスルーしちゃうんですね。 ストーリーはつまらないうえに、わけがわからなさすぎて、これはハズレだと確信したのですが、エンドロール後の後味はなかなか良かったので、そこは加点しておきます。 ※ニコライさんがゾンビにされちゃうの、かわいそうすぎて見てられんかった。劇中一番衝撃的なシークエンスではありますが、ニコライさんはあんな形で離脱させんでほしかったです。 [DVD(字幕)] 5点(2024-12-16 08:14:27) |
20. サプライズ(2011)
ネタバレ 無条件に楽しめるサスペンスホラーとしてよくできています。 このころ割とよく目にした、不条理サスペンス、無差別殺人ものかと思いましたが、ちゃんと動機が用意してありましたねー。 まあ、それが逆に『サプライズ』ってことなんでしょうけど。いまどき遺産目当ての殺人なんて・・・。 タイトルで若干ネタバレしてしまうのはいかがなものかと。 個人的には、『超ウザい長男のせいで、上手くいってそうであんまり上手くいっていない家族、理不尽殺人鬼集団相手に一致団結』っていう家族の絆みたいなものを見せてほしかったかな~。雨降って地固まる、みたいな。それだとますます王道すぎますが、この歳になると王道が見たくなるのですよ。 主役のエリンは途中からランボーと化しちゃって、ちょっと面白かったですけどね。 ラストのオチも、仕掛けた罠がどこで発動するのかと思いきや、まさかまさかでした。 正直ストーリーは穴だらけ。穴しかないと言っても過言ではない。 だって、オープニングの殺されたカップルも謎だし、隣人まで殺しちゃったのも謎だし。 エリンが終盤仕掛けた罠だって、戻ってきたのが家族、それこそ彼氏のクリスピアンだったらどうするつもりさ。 まあ、そーゆー粗もひっくるめて、とにかくパワーと勢いのある、痛さ120%の映画で面白かったです。 丁寧な映画を求める人には不向き。 [ブルーレイ(字幕)] 8点(2024-12-02 03:38:25)(良:1票) |