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プロフィール
口コミ数 2116
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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1.  ダラスの熱い日 ネタバレ 
オリヴァー・ストーンの「JFK」よりも創作味が強いので、その思い切りの良さにちょっとびっくり。もちろん実名ではないのでしょうが。 それにしても恐ろしかったのは陰謀を企むメンツが皆淡々と人殺しの計画をしていること。「ヴァンゼー会議」のアメリカ版みたい。 特にオズワルドをハメる為の入念な仕込みには言葉を失います。権力の暴力をじかに受けたD・トランボの筆が冴えわたり、怒りすら伝わってくるような脚本です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2025-06-30 23:41:02)(良:1票) 《新規》
2.  アリスの恋 ネタバレ 
本作は“女性自立映画”のハシリなんだそうな。シングルマザーとして遭遇する数々の困難は50年経った今でもリアルな「あるある」に感じられます。邦題も「シンママアリス奮闘記」とでもした方が一発で伝わるのでは。 歌手の夢を一旦棚上げして現実的にウェイトレスとして働き出す後半が、登場人物が男女ともがぜん個性的でおもしろい。まるで江戸の人情噺を見ているような泥臭さがあって、アメリカの田舎ってこんな感じなんだなあと。笑いあり涙あり。 ところでアリスって小学生の息子にけっこう口調がキツイなあと引き気味に観てたんですが。そのアリスが先輩ウェイトレスの下ネタ交じりの言葉の荒さにドン引きしてるんですよね。え、アリス的にはそういうのはNGなんだ?キリスト教文化が関係してるのかな。あと、あの牧場主ねえ、ワタシはあまり良い物件に感じなかったのですが、どうでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2025-06-28 23:18:50)《新規》
3.  トランボ/ハリウッドに最も嫌われた男 ネタバレ 
赤狩りをテーマにした映画作品のなかでも出色の作品と思います。非米活動委員会を悪役に、不屈の天才脚本家トランボをヒーローに仕立てて痛快娯楽作に寄せたのでたいへん観やすい。 トランボ役のB・クランストンがナイス・キャスティング。雰囲気も似てるし。 トランボ家の家庭事情も丁寧に描いて家族愛を織り込み、敵方の大物ヘレン・ミレンがこの上なく底意地の悪さを発揮すれば、味方側にはB級映画社のオーナーJ・グッドマンが痛快に暴れん坊ぶりを見せる。役者が揃ったとはこのことです。 カーク・ダグラスには惚れぼれしちゃうな。ジョン・ウェインには改めてがっかり。タフガイを気取ったところで権力をバックに威張っているだけ。投獄生活すら耐え抜き、才能一本で返り咲いたトランボと真に強いのはどっちか。 そしてまた「ローマの休日」が観たくなりました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2025-06-27 23:27:45)
4.  コンパートメントNo.6 ネタバレ 
昨今は女が一人でいると怖い事件が多いので、列車が動き出した時から「怖い」「危ない」「やめておけ」の気持ちでいっぱいでした。 気が気じゃなかったですよ。だいたい客室で赤の他人の男と同室になるなんて90年代のロシアだから起こりうるのか?それも見るからに危険そうな若いロシア男。 訴え出ても融通の利かないこと世界一の旧ソ連式サービスの権化みたいなオバサン車掌は何もしてくれないし、わたしもすっかり途方に暮れましたよ。 それがねえ、この物語次々とこちらの読み(警戒心)を裏切っていくんですね。え、コイツの知り合いのとこに行くの?危ないよダメだよ・・ あ、本当に老婦人の住まいだった。猫もいた。寝過ごして置き去りかと慌てたらアイツ薪割ってた。オバチャンも弁当まで持たせてくれた・・。 ワタシの警戒心はその後もロシア人が登場するたびピリピリと発動したのだが、犬についていった先でもらった酒は本当に単なる歓迎の印だったし、ペトログリフまで送ってくれた男たちもむしろ親切だったのだ。なんならあの無愛想な車掌オバサンも若干打ち解けた空気になってたし。 素行不良のヤバい奴と見せておいて中身は5年生なリョーハを演じたユーリ・ボリソフが上手い。人との距離をうまく構築するのが苦手そうなリョーハのこれまでは想像するしかないのだけど、老婦人との関係も含めて興味深い奴だなあと強い印象を残します。 「こういう人だ」という思い込みは現実でも覆されがち。客車の中で出会う裏切りや、意外なとこで築かれる信頼は人生の縮図にも見えます。思い切って列車に乗るとそれまでの人生と違う景色が見えるのかも。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2025-06-25 23:13:46)
5.  マイケル ネタバレ 
マイケルって天使はトラボルタを当て書きしてる?と思うほど、トラボルタがどハマり。天使マイケルのキャラクターを細部まできっちりと詰めた制作の仕事がみごと。 たいていの人が抱くエンジェル像をばーんとひっくり返すような、その見た目。ビール腹を揺すりながら登場のその巨体。雑なつくりの羽根。清潔とは何キロも遠い風貌だけど体臭は焼きたてのパンの香り。砂糖と女性が大好き。愛が大切でビートルズを好み、人間が作り上げたその時代の“最上のもの”に興味大あり。そしてすんごくモテる。 これだけしっかりとキャラを練り上げれば、お話も面白く付いてくる。トラボルタですもん、ダンスシーンももちろん一級品。 “潤んだ子犬の目”なんですよねトラボルタがまた。「コイツは本物なのか?」という疑問を早い段階で放棄したタブロイド紙記者の三人も、観客もマイケルの子犬の目にやられちゃってるんですな。 シカゴからアイオワへの大きな風景も印象的でロードムービーとしても楽しいマイケルと一緒の旅でした。 W・ハートとアンディの恋バナに今ひとつ興味が湧かないのと、個人的には生命を蘇らせることまではしないでほしかった。(マイケルも管轄外だって言ってたじゃん)気になったのはそのくらい。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2025-06-19 23:36:50)
6.  歌うつぐみがおりました ネタバレ 
あらら困ったもんだギアみたいな奴は。なんでひとつの事すらちゃんと腰を据えて取り組めないの。 誠実とは程遠く、金など絶対に貸せないタイプ。クズというには周りからの愛されっぷり許されっぷりの大きいことよ。たしかに“気さくで良い奴”でもあるからね。 本人に悪気はゼロ。「いつも俺が悪いってことになるんだよ」は100%本心で言ってるんだろうな。多面体のような人間の本質を軽やかに描く脚本はなかなか手練れています。 70年のジョージアって旧ソ連下のはずですよね?こんなにタッチが明るくて自由な空気なのには驚きました。女性のファッションもおしゃれだし。 忠告をしたり説教したりする友人らもいる。ギア本人も自分が結局何もしていないことに気づいてる。だけどこういう生き方しかできない人間もいるのだろう。 不意打ちのように終わりを迎えたギアの人生。でも周囲の時間は変わらずに進んでゆく。この無常観は「勝手にしやがれ」と比べられているようだけれど、ゴダールよりずっと入っていきやすくてジョージア製の本作の方が好き。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2025-06-18 23:12:05)
7.  国際諜報局 ネタバレ 
なかなか個性的なスパイ映画でした。スパイものといっても007的な華は皆無。足を使って調査したり上司に報告を上げたり、の地味な画ヅラで八割方占められます。でも思わせぶりなカメラワークや演出が巧くて引き込まれます。のぞき見させられるカメラアングルや不意打ちのタイミングで起こる殺人。観る推理小説、といった形容が合います。 軍の物資を横流しして懲罰を食らったというパーマーの破天荒キャラに、意外にも知的イメージのマイケル・ケインがハマりました。 ちょっと人を小馬鹿にしたような目つき、クセになりそうです。まつ毛長いなあ。 料理が得意で食材には一家言あり。コーヒーは豆から挽く。モーツァルトとバッハが好き。と、パーマーの人となりをこの一本で紹介しつくしている。マイケル・ケインの次作以降のハリー・パーマーシリーズにがぜん興味が湧きました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2025-06-17 23:54:26)
8.  シングルス(1992) ネタバレ 
92年か!や、なんだかあの頃の空気感が懐かしい。住んだことないアメリカだけど。 駆け引きに振り回されたり、深読みしたりの独身あるあるエピソードがセンス良く脚色されてて可笑しい。 この頃って「リアルな」とか「赤裸々な」ドラマがちょっとしたムーブメントでしたよね。 ケータイが無いから電話。それも留守電。コミュニケーションのスピードが今よりずっと遅くて、だから男も女も考える時間が取れた。今は創作のドラマも昔より展開が早くなっているから、脚本家もそのあたり苦労しているのだろうなあ。 90年代初頭のアメリカ。今と比べるとずっと明るくて豊かで呑気なことにしみじみしました。メイン出演者が白人ばかりというのもちょっと古さを感じるけれど。 “ビデオデート”なる商売があったんだね。出演陣のなかでも「やり過ぎ」担当のデビーの奮闘ぶりには笑いました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2025-06-14 23:19:53)
9.  グレイテスト・ショーマン
華やかでゴージャス。色の洪水。たたみかけるダンス、驚異的なカメラワーク。おじさんなのに見事な身体のキレを見せるヒュー・ジャックマン、これぞミュージカル。 だけどもわたしはミュージカル苦手なんだった。映画に物語を求める客にとって本作の浅いストーリーはなかなかきつい。巷の高評価に釣られた自分が悪いのです。 でも凄く素敵だなと思ったシーンが一つ。夜中の屋上で回転灯から光がくるくるとシーツに映える場面、ここに心を掴まれたので最後まで立たずに付き合うことができました。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2025-06-13 23:09:11)
10.  フレンチ・コネクション2 ネタバレ 
映画自体がハックマン演じるポパイ刑事そのもの。泥臭い男っぽさ。70年代のギャングものって、ざらっとしたフィルムの質感と相まって本当に恐い。本作もボンドシリーズのような華やぎは皆無で渋面のおっさんたちが走ったり怒鳴ったり、陰気で汚い雑居ビルなどの画ヅラが続きます。キツイです。 ポパイが麻薬漬けにされるシーンは陰気恐怖の極致。異彩を放つヤク中の婆さんがギャングを凌ぐ凄まじい恐怖インパクトで、早く忘れたい。親切そうにポパイの世話を焼きに来たのかと思うでしょ、さにあらず弱った奴からの窃盗ときたもんだ。骨ばった白い腕にたくさんの注射跡・・トラウマになりそうだ。 ポパイはかなりの自己中オヤジでアクが強いキャラクター。仏当局の注意を無視してギャングに捕まった揚げ句、なんでもっと早く助けに来ないのかと仏警察に食ってかかる。逆切れってやつ。女好きで若い娘には色目を欠かさない。件のヤク中婆さんにまで(薬で自意識がハッキリしてないとはいえ)イイ顔しちゃってんのには腰を抜かした。 ここ2~30年ほどはめっきりお目にかかることの無くなった男くさいオヤジ中のオヤジ、ドイル刑事ことG・ハックマン。先日訃報を耳にして、ああポパイ逝ってしまったんだなと思った。彼を偲ぶのに最適な本作。ラストのカタルシスは他の追随を許さないレベル。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2025-06-10 23:49:01)
11.  NOPE/ノープ ネタバレ 
たくさん指摘されているように、ほんとシャマランの感じに似てます。いたって平穏そうな日々の画に不意打ちのように発生する異常事態。その後ずっと続くもやもやした嫌な怖い雰囲気。オチの精度はともかくとして、ストーリー全体が纏うスリラーな空気感は絶妙です。 広大な米国西部の荒野に等間隔に並ぶカラフルなチューブ人形と抜けるような青空、白い雲。~からの巨大クラゲ型エイリアン、と視覚に訴える情報も洗練されています。 でもこの監督のいつものテーマである社会問題については話の中でうまいこと咀嚼されてない。盛り込んだメタファーが多すぎてちょっと良く分かんないな。見下されてたチンパンジーが白人にキレる場面。アジア人の子どもには共感を見せるといったあたりは言わんとすることは分かりやすいけれど。 OJの家が赤く染まったのは聖書の予言通りということ?違うかな単なる視覚効果狙いかな。あと直立してる靴の意味はまったく分からなかったな。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2025-06-07 15:05:01)
12.  ストーリー・オブ・ラブ ネタバレ 
いやー、洋の東西問わず夫婦って似たようなカタチをたどるものなんだねえ。 愛情って形を変えてゆくモノですから。ましてや恋心など一時期脳から出るアドレナリンの作用ですから有効期限は人生と比べると短い短い。 ミシェルとウィリスのカップルもほんとよくケンカする些細なことで。まあそこは脚本ありきで口論のための会話に感じる展開も多々あるけど。現実も火種は実に小さいことだったりするから「夫婦あるある」として大いにわかるわかる、となりますね。 酸いも甘いもひっくるめて一緒に過ごしてきた時間を丸ごと大きな優しい目線で捉えるロブ・ライナーはさすがだし、涙でぐしゃぐしゃになりながらのラストシーンのミシェルにはついついもらい泣きです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2025-06-02 11:56:15)
13.  推定無罪 ネタバレ 
殺された美人検事補事件の謎解きと、彼女と不倫関係にあった同僚検事の冤罪を主張する法廷ドラマと、ストーリーの骨格は二本立て。良く出来てる脚本と思います。 冤罪と書いたけれど、や、実のところH・フォードは真犯人なのか?との疑念を抱きながらの鑑賞となり、週刊誌的な下世話な興味を大いに掻き立てられる内容でした。面白かったですが。 なるほど観終わってみれば勝者ハリソン検事の失ったものってなんと多いことか。家庭は言うに及ばず、不倫相手は死んでしまうし信頼を寄せてた上司のまさかの裏切りにも遭うし。息子のためにこの先も怨念妻と暮らさなくてはならないとは新たな地獄の幕開け。不倫ていいことないよ、という教訓話ですかね。違うか。 軽いノリの娯楽作ではあるけど、どんな感情なのか今ひとつ伝わらないH・フォードの能面演技とラストの女房の長口上によるネタ明かしは洗練されてなくて頂けない。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2025-05-29 11:27:00)
14.  奇跡の海 ネタバレ 
わたしはキリスト教徒ではないので作品の解釈にあたって欧米の人たちとは温度差があるのかもしれない。なんたってカンヌでグランプリ獲ってるんだから。 なんとなくは分かりますよ。ベスのしたことはキリスト教の神が求める「自己犠牲」ってやつでしょ?キアヌ・リーヴスが出てた「コンスタンティン」でやってた。 ベスは神の求めに応じて殉教したのに、現世の教会幹部らはまったくその意を汲まないあたり、痛烈な教会批判にも感じるけれど。 でもこの監督の作品を観てもこちらは救われた気持ちにならないんですよ。深い愛って素晴らしいな、ヤン良かったねえ、と手放しで喜べるはずもない。 なんでこんな物語をこしらえるのですかと監督に聞きたい。なぜいつも女がいたぶられる筋書きにするのですか。神への奉仕として自己犠牲を行うのは男性神父でも良いのではないですか。デンマーク映画にありましたよマッツ・ミケルセン主演の。 身を犠牲にしたのはベスが自ら望んだこと。であるならせめて報われた思いを得るのが監督としての優しさではないですか。なぜ「全部間違ってたわ」とベスに言わせるのですか。絶望しながら死なせたのはなぜですか。彼女に鐘の音は聞こえないじゃないですか。 「奇跡の音」を聞いたのは油田の労働者たちでなく。教会のクソ爺たちであるべきだとも思う。1カットでいいからその画が欲しかった。 こんな鬼畜な監督の要求に応えたエミリー・ワトソンが凄まじい。点数は全部彼女に。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2025-05-27 23:27:07)
15.  教皇選挙 ネタバレ 
ひゃー、(一見)高潔な宗教者らの権力闘争はこちらの期待どおりのえげつなさと生臭さでありました。一人の枢機卿の台詞にあったように「我々は神に仕えているが生身の人間だ」なんですよね。 野心を隠そうともしない者、水面下で地ならししていた者、発言だけは謙虚な者。クセ強なキャラクターが勢ぞろい。 選挙を左右しそうな真偽不明な噂だとか謎の報告書だとか、世俗の選挙と変わりないサスペンスフルな脚本でわくわくしました。 また画ヅラが素晴らしいですもん。格調高い法衣と歴史の重みに圧倒される礼拝堂での投票。投票箱(?)まで銀器(名称はわからない)なのかあ。 主人公の首席枢機卿が一度だけ名誉への色気を抱いたその瞬間に天窓が破壊され天井画と目が合う。「神の怒り」とローレンス氏が感じるように設えた描写は印象的でした。わたしは彼に教皇になってほしかったですが。 なにしろ世界一の格式と重厚感で満ち満ちた舞台。そんな空気に押し負けしないベテラン名優らの演技には圧倒されます。レイフ・ファインズ扮するローレンス枢機卿は作品中99%苦悩してる。亡き法王の部屋で一人男泣きするほどに。そのしんどさは枢機卿といえど中間管理職となんら変わりなく見えて、俗世間の我々としても大いに同情してしまいます。 候補者のスキャンダルや聖職汚職やらをやっとこ片づけて新教皇選出までこぎつけたというのに、今度は前代未聞の事態が出来するとは。 おそらく人脈乏しい新教皇はローレンス氏を今後も近くに置いて頼ることになるのでは。 ああ、ローレンス枢機卿の心の平穏はいつになるやら。私はカソリックじゃないけれど、彼のために祈りたくなりました。
[映画館(字幕)] 8点(2025-05-24 15:55:06)
16.  スイング・ステート ネタバレ 
現代アメリカの選挙狂騒っぷりを真正面からぶった切ってて面白かった。 民主党VS共和党という構図だけじゃなく、中央にいいように利用されて小馬鹿にされてきた地方の逆襲という筋書きもナイス。 お金なんですねえ、とにもかくにもこの民主主義社会は。 お金様が独り勝ち、というラストが直球すぎグロテスクすぎ。 S・カレルとローズ・バーンがやり過ぎなくらいにはっちゃけた怪演を見せてます。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2025-05-12 23:44:00)
17.  殿、利息でござる! ネタバレ 
18世紀の庶民の暮らしのリアルなところは歴史のメインとしては語られることが少ないですもんね。磯田氏が古文書を読み漁って発掘してくれたおかげで本作の歴史背景を知ることができてちょっと感銘を受けます。 宿場町に課せられた責務や支払いなど、理不尽にも思える決まり事があったとは。なんとなくお気楽さを感じるタイトルとはかなりかけ離れたシビアな生活なのだと冒頭から明かされます。 お話は興味深いし、役者陣も手堅い。(農民にしてはちょっと小奇麗すぎるけど時代劇ってまあそんなもんか)けど、映画作品に仕立てるために盛った家族ドラマの部分はややクサイ。 笑わせどころも泣かせどころもどっちもパンチ不足なのでコメディと言っていいのか戸惑う。 タイトルも本筋と違う印象を与えてしまうよね。わたしは困窮する藩の財政立て直しがテーマのコメディかと思ってました。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2025-05-11 23:19:17)
18.  タイム・アフター・タイム ネタバレ 
H・G・ウェルズと切り裂きジャックは同時代の人物なのですね。タイムマシンで逃げた殺人鬼を追うって筋は興味深かったけど、20世紀に来てからは半ば強引に恋愛話になっちゃったのが好みではなかったな。展開のキレも今から見るともっさりしてるし。 19世紀の世界でスタートした冒頭の雰囲気は素敵でした。こっちに来る前の方が面白かった、という意見にわたしも同意。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2025-04-30 23:41:09)
19.  ロストボーイ
うん、つまんないな。でも画ヅラやフィルムの色味とか空気がザ・80's!という懐かしさでいっぱい。なんかこう締まりのない明るさで景気の良かった時の米国って感じがします。 音楽もだっさいなー。ロック系のを挿入曲に使う映画ってたまにあるけど、作品のテイストを一気に格下げする効果になってるやつしか見たこと無い。 それなりの脚本だけど時代も良かったし予算もついたのでしょう。わりと映像はしっかりしてます。制作陣がやりたいことはちゃんとできたんじゃないのかな。勢いはある。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2025-04-28 23:11:04)
20.  ボルベール/帰郷 ネタバレ 
三世代の女同士のつながりで展開されるスペインの「カムカムエブリバディ」。でも日本の朝ドラと違って言葉はキツイし遵法精神は危ういし警察とかちゃんと機能してんのかいな、とツッコミどころ満載のメチャクチャぶりである。 だけどパワフル。力技すぎるきらいもあるけど、落としどころが愛だという意外性あふれるラストが鮮やか。 スペインぽく派手で強い。ストーリーも色彩も。女が4人集まると服の色が4種の原色で画面を彩る。そしてその色味の強さに押し負けしないペネロペの美貌の強烈なこと。昭和の百貨店で店頭を飾っていたマネキンみたいだと思った。八頭身で頭部が小さくて目鼻くっきり、本当にああいう作ったみたいな人種っているんだなあ。 その大きい瞳に涙をためて母だったり娘だったりの表情を演じ分けたペネロペ。彼女の演技に初めて見入りました。 このお話の続きを考えると心配なのは14歳の娘に出生の真実を話すのかな、ということ。明かすにはキツイ事実だけれど、彼女らの生命力の強さがあれば乗り越えられる気もするな。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2025-04-26 23:22:37)
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