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コメント数 1747
性別 男性

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1.  BECKY ベッキー ネタバレ 
観終わると、最も根本的には、ここ数年来粗製乱造されているリベンジ・スリラー(エロ抜き)みたいなコトではあるとは思うのですね。ただ、最近のその手のヤツって、リベンジと言っても(ご時世的に)エロ抜きなので、イマイチ「ヤラれたら殺り返す!」みたいな切実な感じが薄くって単なる女性ものアクションスリラーと化してる…(+加えてB級でもある…)ので、正直あんまし面白くも無い…(+とゆーかコンセプトが分り難い…)みたいなコトにも為りがちなんだよな~と(常々)思ってたりもします。  んで、今作も(前述どおり)その範疇に括られるべき作品だとは思いますし、B級もB級なのもそれはそーでしょう(⇒前半半分が物量不足で今どき余りにも面白くない・テキトーなコトとか、あとクライマックス前に一番戦闘力の低そうなウスノロをボートのスクリューで殺るってスプラッタはこの手のの元祖とも言える『発情アニマル』にも在ったシーンですし)。がしかし、翻って今作って非常にコンセプトは明確で…とゆーのは確実にストロングポイントだとは思えども、でも、だからって明確だったらナンでも好いのか?とゆーと個人的にはごく非常に疑問だとゆーか、私個人としては「コレはアカンくね?(劇中設定で13歳、演者の実年齢も15,6でしょ?)」と、そのお待ち兼ねの後半開始直後=ベッキーちゃんのキチゲ全解放直後からワリと最後まで&かなり白けて観てしまってたんすよね。あと、例のあの「鍵」とか言うキーアイテムの説明(効果やら由来やら)ってありましたっけ?とかも気になってますが…  結論的には評点自体はまたワリと迷ったのですが、それでも、凡百のこのジャンルの疎むべき作品に比べれば諸々の点で「変化」を志していた作品ではあると⇒それをポジと取るかネガと取るかはただ私の匙加減…とも思い直しましたので高めに寄せてこの評価としておきます。他の、例えば特に最近のリリースであるなら、水着・薄着のおねいちゃんが馬鹿デカい銃を持ってる(ダケ)みたいなジャケ写のチープな作品を観る位だったら、今作を観た方が確実にまだマシかとは思ってますね。以上。
[インターネット(字幕)] 6点(2025-05-05 17:33:14)《新規》
2.  骨(1997) ネタバレ 
次作『ヴァンダの部屋』のヴァンダが俳優として別人役で登場していますが、他の登場人物も多く、リスボンのスラム街に屯するプロの俳優ではない人々が多々演じている…という意味で、前作『溶岩の家』から『コロッサル・ユース』以降までへと続いてゆくコスタの作風が固まりつつあったという作品なのかとは思われます。ただ、それでいて、やはりまだ後年の作品に比べればその「可読性」は相当に高度に備わっている…とゆーか、むしろ本来、別に「これ位に分り易いハナシでも全然好い筈ジャン!」と、後の作品を先に観てしまうと(どーしたって)そう思ってしまう…みたいな感覚もあるのですよね。  シンプルに、そのリスボンのスラム街に在る諸々の侭ならなさや、それに起因する人々の絶望(に極めて近いだろう感情)を、今作から感じ取るコトは(筋が明確で分り易いから)ごく容易でありますし、個人的には第一作『血』に比べると(ソコに加えて)ある種の進化と言うか、それは続く『ヴァンダの部屋』で更により一層明確になるコトだとは思いますが、今作も、その「取り繕わない」感じがまた演出方針や監督の作風自体には非常にマッチしていたかな…と思ったりもするのですよね。しかし、だからこそ、根本的にどうにも「出口の無い」お話だった様に見えている(⇒実際、終わり方自体は明確に解釈できる様なモノではなかったと思いますし)というトコロから、結論的には今作が、この建付けでこの内容であるのならば、描かれるモノの性質を鑑みると、私としては『ヴァンダの部屋』より高い評価になるかと言われれば、否…というコトになるのですよね。とは言え、いったんこの評価としておきます(私嘗て『ヴァンダの部屋』にもう一点高く付けたと勘違いしてた……)
[DVD(字幕)] 6点(2025-05-04 23:16:52)《新規》
3.  溶岩の家 ネタバレ 
主演は前作から引き続きのイネス・デ・メディロスで、可愛いのですが(彼女も彼女で)高度に得体は知れないですし、全体としても(またワリと)筋書きは明確な様に思えるのですが、随所での可読性は前作よりも少し(否だいぶ)下がってるかな…という感覚もあります。再び、夜のシーンも多いのですが、明るいシーンも比較的多くって&そもそもカーボベルデが舞台なのでごく高度な南国感も確実に存在するので、物理的にはやや観易い感じではありましたかね。実は、これ以降の監督の「ドキュメンタリ指向」=ドキュメンタリと劇映画の狭間を行く、みたいなトコロが今作から発揮されつつあった…とのコトらしく、カーボベルデという土地そのものの空気感や思想信条や「魂」?みたいなモノがそのまま描き込まれて居た…という部分が確実に在るってコトなのでありましょう。残念ながら、今回の初見だけではその辺マデを十分に感じ取って共感するには至りませんでした。なので、いったんこの評価としておきます(いずれ再見します)。
[DVD(字幕)] 5点(2025-05-04 23:11:04)《新規》
4.   ネタバレ 
ペドロ・コスタの記念すべき監督第一作。1989年の作品ですが、モノクロ&スタンダードで撮られていることも含め、もう少し古い時代…50年代か60年代位の、方々の(アートみのある方の)映画に近い質感を端的に感じ取れるし、作品全体としても特に「ノワール」としての構成や雰囲気が強く感じられるのです。しかし一方で、ポルトガル映画史上最も「美しい映画」であるとの評価を獲得したこともあって画づくり(⇒特にその黒・暗さを活かした表現)の卓越ぶりは処女作とは思えないレベルで洗練され、かつ少~し(年代相応に)モダンなエッセンスもまた覚えられるトコロではあります⇒それこそ、70年代以降の、隣国のヴィクトル・エリセの諸作品に倣ったかの様な絵画みが、やはり感じられて已まない。コスタの後年の作品群と比べれば、それでも今作は、筋書き自体の可読性という意味では大いに上回ると言ってしまえるかとは思いますが、それでも、コトの真相の部分は謎のままであるし、本質的にも(少なくとも)主人公ヴィセンテとクララの心情や辿り着いた境地に対しては、劇中の他登場者とも&我々鑑賞者との間にも、確実に大いなる隔絶が存在する⇒それそのモノを、ニヒルに描き出して「突き放すコト」が今作の一つの目的にも思える…と言ってしまえば、その部分こそもまた「ノワール」の系譜にあるモノだったのかな…とも(個人的には)思われましたですね。非常に静かな=観ているコチラ側の意識も静かなまま(あまり波風が立たない)という映画ではあったかな、とも思われますが(=その意味でも、個人的には再び絵画的な作品だと思いました)評点は少しダケ上の方に寄せておきます。
[DVD(字幕)] 7点(2025-05-04 23:04:01)《新規》
5.  サンダーボルツ* ネタバレ 
うーん……世評は非常に好い様なのですが、個人的には(ワリと思ったより高度に)ハマらず……何より・とにかく・何度でも言ってしまうってコトではありますが、如何せん、過去作品&ドラマ作品やらも含めてユニバースが長大・複雑に為りすぎて、正直「付いていけてない=これ誰だっけ?」状態になっちゃってるので、ソコでアクションよりはドラマの方に比重を置かれちゃうと…みたいなコトなのは確実かと思われますね。確かに、再びのシンプルな「チームビルディング」のお話なので、2012年の『アベンジャーズ』(の再来)的な楽しみ方を(出来るなら)しておけば好いダケだ、とは思うのですケドも……  とは言え、2点ほど、終わり方が結構適当(⇒あのヴァルとか言う悪役のオバハンがどーなったのかもイマイチ分からん)だったり、あとはアクション的な映像面の新規性もちょっと押し出し弱めだったり、みたいな部分は、シンプルにフィジカルに今作の弱点だったと言っちゃって好いのではねーかとも思いますケドね。結論、もし鑑賞されるなら、登場キャラのバックボーンとかは把握されてから向かわれた方が好いかとは思われます(MCUではもはや常識…かも知れませんが)。
[映画館(字幕)] 5点(2025-05-03 16:09:31)《新規》
6.  台風家族 ネタバレ 
昔、ユアン・マクレガーさんの出てる何かの映画を観た時にも思ったのですが、演技力とか経験値とかってハナシでもなくて、根本的&根源的に全く悪役に向かないって俳優さんとゆーのが世の中には居るんではねーのかな…というコトなのでして、個人的には草彅さんも、どちらかと言うとそーいう系統の方なのではないか…と思っては居りますかね。中盤過ぎの大騒ぎの辺りは(再び個人的には)ちょっと痛々しさ迄が感じられてしまい、あまり心地好く観ては居れなかった…と言いますか。。  とは言え最後まで観ると、ソレはソレで(二つの意味で)「演技だった」というお話だとは思ってるのでして、ソコには(逆に何故だか)ちょっと筋が通っている…とも思ったりしますよね。しかし今作、全体的にはかなり高度に筋の通らない・辻褄の合わないお話だったな…とも思っておりまして、舞台が、かなり長いコトあの実家の中のみに留まるコトも含めて、途中からは何となく舞台劇(=舞台原作?)みたいに感じられていたコトもあったりしますし、確実にコメディではあるモノの終始どーにも朗らかに笑えない…みたいなトコロは、例えば落語でいうトコロの滑稽噺と人情噺の中間にある様なヤツ…みたいなコトにも思えたり、要は、一般的な映画的作品=前述のその手のモノに比べるならもう少し精密さ・整合性・リアリティが求められる方のヤツ、とはちょっと異なるって質感が強めに感じられたな⇒なので映画としては多少、個々人の好みも分かれるであろうかな…みたいな感覚が確実にある、とはお伝えしたいトコロですよね。  再び、その意味で言うと、結局は(よく見ると超豪華な)俳優陣のややエキセントリックな演技そのもの=特に草彅さんのソレ、とゆーのが、今作の最大の見ドコロ・コンセプトなのだとは思ってしまいますかね(⇒そして、ソレそのものに私は個人的にあまりハマらなかったのだ…と)。再々度、今作のこの感じをもし実際に舞台で再現とかしてくれたなら、私でも、も少しダケは、興味深く観れたりするのかな~と思ったりもします…
[インターネット(邦画)] 5点(2025-05-02 23:58:13)《更新》
7.  クーリエ 最高機密の運び屋 ネタバレ 
スパイ映画としては極め付きに地味な作品ではありましょーが、実録もの・実話ベースだからある意味当然のコトだし+だから(事実に裏打ちされているという意味からは)緊迫感やスリリングさはつくり話のソレに全く劣らないとも思われますし+そーいうモノをひっくるめた全体の質感としては逆に「オツな」と言って好い様なユニークさまで感じられて、全編とても興味深く観てゆけました。ペンコフスキーにせよウィンにせよ、まァ~立派なとゆーか勇敢なとゆーかこんなん絶対真似できねーな…とゆーか、これこそが「歴史に名を残す」というコトなのだろうな…とまたもや思わされてしまいましたよね(その意味でも、色々な側面での価値の在る映画だと思いました)。機会が在れば是非。
[インターネット(字幕)] 8点(2025-05-01 22:17:13)《新規》
8.  アンダーカレント ネタバレ 
何とゆーか、どこもかしこも「昭和」みたいな映画だな…とゆーか、メインの舞台となる銭湯も&ほか周りの町の感じも諸々の情景も、あるいはソコに描かれる人々の物語・関係性のそのものも、そして何より、その非常に緩慢な「時間感覚」こそが最も昭和な=旧時代的な要素にも思われましたよね(⇒令和人は流石にもっと忙しなく生きてると思ってる)。マジで、コレって舞台は昭和?と怪訝にまで思いつつ観てたって時間帯が(私にも)確実に在ったのですが、道行く小学生の鮮やかなランドセルの彩りで「あ、令和だった…」と思い直したって位で。。  ただとにかく、その「間合い」とゆーか会話シーンのテンポなんかには、私は最近はこの監督(or 濱口竜介監督)とかで結構慣れているから全然「耐性」がある方だ…と思っているのですが、それでもやはり中々に「癖の強い」方の特徴かな…とは(再び)思ってしまいましたかね。特に、今作は、今泉監督作としては相当にシリアスな物語で、その「緩さ」もそれ自体が正直あまりポジティブなコトには思えて来ない=何らか人間の奥底に在る「望ましくないコト」が、ソレがソコに在り続けたまま時間が緩やかに流れ続けたことで、その人間そのものを蝕んでゆく、みたいなテーマを共有する人々の群像劇というものかと、私には今作がそう見えて居たのですよね。  原作は未読ですが、おそらくは相当に繊細な作品なのだろうとは思われましたし、だからそれを事細かに別媒体で再現できるのか、と言う根本的な疑問も無くはないトコロです⇒本来は、どちらも体験すべき創作物なのかも知れない、と。その上で、個人的には終盤までの(前述したとおりの&元来の構造的なモノとしての)居心地の好くなさはやや際立っていたとも思われますが、ラスト付近の(サスペンス的な)種明かし・種々の告白の辺りには、まずまずに共感も清涼感も得られたかとは思われますので、いったんこの位の評価に致しておきます。ひとつダケ、蛇足を申し上げてしまうのなら、評価についてもし、一点上げるか上げないかを迷ったとしたなら(結局は)上げない方を選んでいる、とゆーのは、これも個人的に、私は今作の真木よう子さんには(残念ながら)終始あまりしっくり来なかった…というトコロが、その理由になるものと思われます。
[DVD(邦画)] 6点(2025-05-01 10:02:49)《新規》
9.  ゴーストキラー ネタバレ 
あの『ベイビーわるきゅーれ』の面々…とゆーか、そちらではアクション監督だった園村健介さんが監督に⇒監督だった阪元裕吾さんが脚本を書き⇒で主演はそのまま髙石あかりさん(⇒だけどお初の単独主演!)みたいな、その意味では一種の「バリエーション」というコトには思えてしまいますかね(好くも悪くも)。映画自体の規模感は、それこそ阪元監督のちょっと過去作なんかと比べても格段に「普通の映画」っぽくなっている様にも思われるのですが、なんでしょう、有り体に言えばそれでも、どこもかしこもど~にも「安っぽい」とゆーか、個人的にはあんまし「映画っぽく」も観れなかった気もしますかね⇒映画と言うよりはスペシャルドラマ位な感じっぽい、とゆーか。キャラにも設定にも(=件の裏組織とか「飼い犬」とかってヤツとかなんかにも)どこにもど~にも奥行きや綿密さが無いので、シンプルに「広がってゆかない」感じがしてしまいましたね⇒何なら寧ろ、その『ベイビーわるきゅーれ』の方で広げたモノ頼みで何とかしてるとゆーか。それでも古今東西、娯楽映画にはこーいうのは付いて回るモノだとも思いますし、ファンの方が気楽に観に行くぶんには、行って損した…とまではならないのではねーでしょーか。オーラス付近のお待ちかねの大アクション=流麗な銃撃戦&超絶死闘のタイマンなんかは、私もかなり引き込まれて観てましたですよ。でもまあ、続編はなさそうかな…
[映画館(邦画)] 5点(2025-04-30 21:57:21)
10.  プロジェクトBB ネタバレ 
話題作『トワイライト・ウォリアーズ』のルイス・クーが、ジャッキーの相方を務めている…というバディもののジャッキーものなのですよね。タイトルの『BB』は(そのまま)Babyのコトで、それも含めてメインの筋はごくオーソドックスだと思いますし+ジャンルとしても(カンフー)アクション・コメディという王道娯楽作…なのもまた間違いないトコロだとは思うのです。ただ、2000年代の作品ってコトでまず大昔のその手の作品とは根本的に少し質感は異なってますし、何よりも無視できない特徴としてそのジャッキーとルイスがかな~りアレなダメ男だ⇒そのふたりの「改心」的な成長ドラマの比重が思ったよりワリとデカいのだ⇒だから(前言撤回すると)ジャンル的にはアクション・コメディ・ドラマに(確実に)なっちゃってるってヤツなのだ、というコトですかね。  個人的には正直、その点のデメリットばかりが大目立ってる…とゆーか、また根本的に肝心なカンフーアクションの比率もだだ下がってますし、必然的に尺も長いし+重めのシーンも多いからテンポも上がり切らないし、んでまた重~いシリアスな雰囲気の所為でコメディも総じてイマイチ笑えないし……何よりそもそも、こ~んなダメダメなジャッキーなんて観たくもない(⇒ルイス・クーなんて尚更)てな感じで、ごく個人的には最早、ジャッキー映画であるコトの意味すら失っている様な気もしてしまって…ですね。。  なので、最後に一言ダケ、こーいう系統のドラマ(+質感的にはアジアン風のかなりコッテコテなヤツ)がまま受け容れられる・嫌いじゃないって人にじゃないと、ちょっとオススメは出来ない作品かな…てのが結論ですかね。で、ココまで言ってしまってナンですが、個人的な採点は(ギリ)この点数にしておきます⇒そーはゆーて、オーラス付近のジャッキーの熱演には結構グッと来るモノがあったのでして。以上。
[DVD(字幕)] 6点(2025-04-29 19:26:48)
11.  インフィニティ・プール ネタバレ 
個人的には、観終わった瞬間は正直「サッパリ分らん…」という感じでしかなかったのですが、ソレでも、クローンとしての「自分を殺す」みたいなトコロにはそこはかとなくテーマとして感じ取れるモノは在ったのかな~とは思われて居ました(⇒言い訳として記しておきます)。んで、観終わってからちょっと、解説とか他の人の意見・感想も探してみると、概ねその方面に向けては(人間性そのモノに於ける)ごくグロテスクで且つシニカルな一つの解釈が可能…という作品だったのかとは思い直しても居ます。ただ、仮にそういったモノが明確に(裏に)在ったのだとしても、あくまで私の評価=感想としては「ちょっと分り難い=分り易さを欠く」というコトでもあるので、評価自体はこの位に留めておきます。一言ダケ付け加えるならば、主人公にせよミア・ゴスにせよ(上述の「後から気付いた」背景事情を踏まえたとしても)キャラクターと行動に一貫性が無さすぎる…と(観てる最中も&後からも)思ってしまったのですよね⇒特にミア・ゴスの方。ミアちゃんに関してはもう一点、冒頭からも一見また非常に高度に「一癖有りそうな」&「ヤバそうな」極上のオーラを纏って居たのですケド、最後まで観るとその面のクオリティ=尖り具合は寧ろ却ってそこそこ・まあまあ程度の落ち着いたモノだったのかな…?とも思えていて、率直に「ちょっと勿体無い」位な感覚を覚えたコトも評価には反映しております。  ただ、もう一つ申し上げておきたいのは、私自信も(チンプンカンプンに)観終わった瞬間からも、もう少しチャンと理解したい(⇒ナンならもう一回観直したい)と思わされるホドには、映像その他の(映画全体としての・内容以外における)クオリティの高さとゆーのはごく立派に備えた作品だったというコトですかね。監督の、親父さん譲りと言って好いであろうサイケでエログロなショック映像も(それが寧ろ逆に月並…だと感じる人も居るのかも知れませんが)私自身はまだまだごく興味深く観てゆけたってトコロではありますし、他、もっと物理的な(スプラッタ)描写以外のトコロでも、そもそもの島のリゾートの心地好い情景(⇒だケドも、同時に何とな~く人工的な「違和感」も感じられる様なヤツ)とかだって、結構精密につくり込まれた上質な映像だったという感覚は十分に有るのですよね。監督も、まだ三作目ですし、それでこの出来はやっぱ全然悪くないと思うのですよ⇒引き続き今後に期待してます。
[インターネット(字幕)] 5点(2025-04-01 07:28:54)
12.  リンダはチキンがたべたい! ネタバレ 
主人公が8歳の女の子ってアニメだというコトからも、後半のコメディはごく子供向けっぽいハチャメチャ&ドタバタって感じの質感で、また全体に対する割合的にはその子供向けな辺りがメインだなコレ…と言ってもいい作品かとは思われます。が同時に主人公と周囲の人々の背景にチャンとドラマが在るのも十分に察せるトコロではありますし、もっと言えばアニメなのに何となく彼らの生活がごく高度に「侭ならない」感じであるコトには最近のフランス映画に多く見られる社会的テーマみたいなトコロも感じられますし、何よりも、手書きアニメとして相当にユニークな表現を実験的と言って好いレベルで貫き通しているコトからだって、子供向けアニメの枠に嵌り切らない色々な美味しさが(76分に)凝縮されていた…と言うべき作品なのかとも(大いに)思われます。かなり評判の好い作品だったと(⇒本国でも世界でも日本でも)記憶しているのですが、確かに十分に見ドコロの在る映画だと感じました。興味があれば。
[インターネット(字幕)] 6点(2025-04-01 07:23:49)(良:1票)
13.  トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦 ネタバレ 
本国で空前絶後の大ヒットを記録した…という香港製カンフー映画で、とは言え、お話の内容的にはごくオーソドックス、でまたあくまで個人的には「あんまし見たことある人ばっかりじゃないな…(サモハンは別にしても…)」みたいな感じでは(第一には)あったのですよね。加えてカンフー自体の質感も、最近の中華製娯楽アクションかまたは(邦画だと)『キングダム』みたいなごく「漫画的」な感じとゆーか、高度にCGその他のアシストが施されているって方のヤツで、個人的には(少なくとも本場・香港製のカンフーだってならば)好みか否かで言ったら本音は後者…みたいなことでもあったのですよね。しかし、そのカンフーのクオリティ自体やボリュームはかなりゴージャス!だったとも思われますし、先ほどオーソドックスとは言ったものの、お話の中身の方にも俄然感情移入して血沸き肉躍る!こともごく容易だったとも思われますし、再び個人的にはもう一つ、肝心の「九龍城砦」のつくり込み=セット美術その他のトコロ、が(終始)実に好い雰囲気・優れたクオリティだったと思ったのですよね。諸々、完成度という意味ではこのジャンルに留まらずに、映画として相当に高度なソレがあったのではねーか…と思われているトコロです(⇒超・出来の好い娯楽大作である、と)。お暇なら是非。  ※蛇足:あと二つだけ申し上げるならば、好い方のコトとして、今作では(実質ラスボスの)サモ・ハン+その右腕…のチンピラ風のヤツがフツーにしっかりと超強敵!(+味方もオッサンが皆強い!)とゆーのがナンか好かったと思ったのですね。んで、好くもない方のコトとしては、ネタバレには為りますが結局龍捲風と陳占の関係性ってどーいうモノだったんすかね?⇒ちょっと調べた感じだと、要は「ロミジュリ」みたいなコトだって言ってる人もいて、私としては???となってるトコロではあるのですが……(原作を読まないとアカンのすかね……?)
[映画館(字幕)] 8点(2025-04-01 07:19:46)
14.  教皇選挙 ネタバレ 
私の様な「部外者」が観てる分には、ただただ非常に重厚・硬質でハイクオリティなるサスペンスだった…と暢気に喜んで居れば好いダケだとも思うのですが、ふと思えば、まあまあ結構ラディカルな内容だったな~とも思われますね。肝心なコンクラーヴェの悲惨な有様と来たら、当初からの有力候補者なんぞ文字通り全員(=スタンリー・トゥッチですらも)到底「適格者」とも思われない様な有象無象の集まりでしかなくて…そしてラストの驚愕の「オチ」も、またコレだって中々の…とは言え、でもその辺には実際のヴァチカンだって「心当たりが全く無い」な~んて状況では毛頭無いって感じでしょーから、逆にソコをまろやかに描かれたってそっちの方がもはや気色悪いかな…とも。。  再度、外から観てる分には年イチ(或いは数年イチ)レベルと言ってしまうべき重厚な傑作サスペンスだったと思いますし、中で、サスペンスとしての筋書きの他にも、寧ろ宗教とゆーよりは「権力」って方面に関して諸々とモノ思わされる・考えさせられる=現代的で社会的なテーマ性も感じさせられる、様な「奥行き」も在ったかな~と思われてます。そして、終始何か妙に暗い(⇒パット見はだいぶ物理的に観にくい)画面の質感+音楽の(コレまた)硬~い質感とか、またレイフ・ファインズを筆頭とした俳優陣のスリリングな熱演の数々を含めて、演技・演出面のクオリティも再び言うまでもなく上質だったとは思われてます。流石、オスカー8部門ノミネートというダケあり、ごくごくフツーに鉄板な映画だったすね。
[映画館(字幕)] 8点(2025-04-01 07:14:58)(良:1票)
15.  心中天網島 ネタバレ 
『天網島』とは、心中の現場が網島であるのと同時に「天の網」=疎にして洩らさぬアレ、とも掛けてあるのだそーで、コレも20年ぶり位に再見して気付くのは、心中だからってメロドラマでも何でもない、人間の「性」とか「業」とかってのを剥き出しにしてくる様な、ごくグロテスクなお話だったってことですかね(⇒20年前に比べれば、その「黒子」の役目が非常に好く理解できた、というのが第一の発見としてあります)。主に、紙屋治兵衛の情けなさに中々同情してゆけないことが、この物語を悲恋ものに見せてはくれない…という感覚もあるのですが、小春・おさん含む他の登場人物の振る舞いとのバランスも鑑みると、ただ治兵衛(&小春)を突き放して観終われば善い…というダケの映画には(私の中では)また決して為ってはおらず、何とも好ましく、複雑でやり切れない妙なる鑑賞後感を得られたとも思うのです。たった一文字「終」を投げ遣りに映しっ放して終わってゆくオーラスも、個人的には非常に好みなモノだったと言えます。  ただ、それは、演劇の脚本としてのシンプルな高品質ぶりも含めて、やはり原作=古典の持つチカラだとも思うのですよね。しかし、今作は加えてソコに、その古典の意義を損なうことなく、映画としての固有で新規的な表現のクオリティをつくり込むことが(その辺の古典原作映画とは比較にならないレベルで)立派に出来ていた…という意味で、やはり傑出した作品だと(再び)思われました。月並な感想だとは思いますが、やっぱ構図から何から徹底的に考え抜かれてつくられてる映画だなァ…とはモ~唸らされてしまいましたよね(⇒んで助監督で入ってる小栗康平さんが、この約10年後に『泥の河』を撮ってるのだなァ…とも得心したと)。願わくば、古典をこーした様な映画を、また再び邦画で拝見したいものですね。
[インターネット(邦画)] 8点(2025-03-29 10:10:21)
16.  かそけきサンカヨウ ネタバレ 
正にそのサンカヨウの花の如くに非常に繊細な映画だとは(第一には)思われます。且つそれ故に、監督その人はまた非常に作家性の高い個性的な方だと当然に認識しつつもその個性が強く感じられるという方の作品でもなかったかな、と思われるのが(また)正直なトコロではありますね。お話の内容としても、主人公は明確に志田彩良さん演じる女子中学生⇒で鈴鹿央士くんの演じるその同級生がサブ…だとは思えるものの、他にも色々な大人達にも確りと背景事情とドラマ=見せ場が在るという意味ではまま群像劇にも見える⇒筋がはっきりと一本通ってると言うよりはどちらかと言えばややフワフワっとした(+加えてその上でごくごく繊細な…という)方の作品であった様には思えるのですね。諸々と、色々な意味で多少「好み」は生じる方の作品かな、とも。  ただ私も、再び正直に、監督の名前にこそ最も食指を動かされたという事情は在るのですが、それでも今作、全然観て好かったな~とは思えたのですよね。元が短編小説で、未読ですが(というコトは)映画化に当たっては脚本を映画サイズに膨らませる、みたいな作業も必要だったハズだし…とか、その上でも(重ね重ね)ごく繊細かつ非常にゆったりとした会話の間合いなシーンが多い(⇒特に志田さんと鈴鹿くんの二人のシーン)というモノを、そんなに当り前の様にココまで「観れる」映画に仕上げるってのは並大抵ではねーよな…と思ったのですよね。今泉監督もそーですが、脚本の澤井香織さんも、モチロンこの2人のコンビの作品が沢山在るってコトを踏まえても、どっちも最近結構な頻度で作品を拝見させて頂いてて+且つまあまあ当たりを引く確率も高いのだよな…というトコロで、やっぱ実力者だな…とゆーのを(今作を観ても)再認識しました。その意味でも、寧ろ私は、ひとつのバリエーションとして(今作を大いに)楽しめた…というトコロですね。機会が在れば是非。
[インターネット(邦画)] 7点(2025-03-26 23:24:51)
17.  十福星 ネタバレ 
福星シリーズの続編ではあるのですが、もう一つ『悪漢探偵』という作品からも登場人物を借り出して来ており、そもそもその『悪漢探偵』の監督とゆーのが福星シリーズの「チビ」ことエリック・ツァンその人だ…という事情のよーです。前作・前々作までの「五福星」もチラリとは登場するのですが、チームとしてはメンバは総取っ換えで(サモハンを除いても)コレがまた5人居る…というコトで「十福星」なのでしょーかね。ジャッキーもユン・ピョウもまた降板しており、五人組の新リーダー?(とゆーかカンフー面での主役)的なトコロもアンディ・ラウに代替りしていて、アクションの大半はこの人の仕事になってますね。実際、主演な筈のサモハンすらも、その存在感は前作よりも更に薄れてしまってるって気もしました⇒中盤のいつもの悪ふざけには全く関わりませんし、アクションもオーラスだけ美味しいトコロを持ってってはいるのですが、基本は『悪漢探偵』から借りて来たカール・マッカさんとシルヴィア・チャンさんとの三角関係痴話喧嘩コメディの方に注力してる…みたいな感じっすね。中盤の(セクハラ)悪ふざけの犠牲者は、今作ではマリア・モックというエキゾチックな美人女優さんが務めてました(⇒まあ、私はどちらかと言うと今作では、ナンだカンだシルヴィア・チャンさんの方が遥かに魅力的には見えてしまいましたケドも)。ラスボスの松井哲也さんの雰囲気・オーラも中々のモノだったとは思うのですが、シリーズ作との前後関係を鑑みてこの位の点数にしておきます。
[DVD(字幕)] 5点(2025-03-17 22:18:38)
18.  七福星 ネタバレ 
再び前作に引き続き(否、前作以上に完っ全に)悪ふざけ!⇒アクション!⇒悪ふざけ!⇒アクション!⇒悪ふざけ!(セクハラ!)⇒アクション!…みたいな、言葉を選ぶならば「シンプル」だとしか言い様が無い様な娯楽作・大衆映画的なヤツですかね。前作・前々作に出てたちょいイケメン(私の観た媒体だと「ダンディ」って役名)は何故だか抜けてて、ちょっとカンフーも出来る若造が替りに入ったと思ったら後半からは『五福星』のモジャモジャも(別人役で)再登場して存在感を見せつけてます。地味に、ジャッキー&ユン・ピョウの仲間役でアンディ・ラウが出てたり、ミシェル・ヨーも(別名義で)出てるんですねコレ。ジャッキーが負けたまま終わる…とゆーのが一部で有名ってコトでもある様ですが、相手役の倉田保昭さんは(確かに)ガチの武芸者だったっすねアレ。七福星と言いつつ、元々の5人は(もはや)ほぼ蚊帳の外…とゆーかサモ・ハンもオーラスまであんまし存在感が無いんですよね⇒正直、流石にちょっと太り過ぎちゃってない?と思ってしまいました。中盤からはヒロインもロザムンド・クワンにシフトしてゆくのですが+彼女も彼女で非常にキュート(⇒ちょっと沢口靖子さん的な感じ)かつかなり攻めたお色気シーンもあったりもするのですが、私はまたまた前作から引き続き出演のシベール・フーの方がやっぱ好みです⇒前作の経緯からしてもどう見てもユン・ピョウとデキてるんだから、最後ぐらいそーいうシーンつくってあげても好いのに…とすら思ったり。結論、またかな~り纏まりの無い映画だなァ…とは思いつつも、それはそれで(この手のに関しては)好いのか…とも思い直せる様な作品かとも思いまして、この評価としてます(ギリ、前作より好きかも知れないっすね)。
[インターネット(字幕)] 6点(2025-03-17 22:15:08)
19.  大福星 ネタバレ 
前作『五福星』は『プロジェクトA』よりも前の作品だったのですね(公開は同年とのこと)。今作も、その『五福星』にかなり似通ったホンワカ質感ではありますが、前作や『プロジェクトA』よりは何か「熟れた」感も有るとゆーか、勢いで突っ走ってると言うよりは⇒もう少し現代的な娯楽作(商業的娯楽大々活劇!)みたいな感じで、結果的にはまた非常に楽しく観てゆけたかと思います。カンフーも、冒頭のジャッキー&ユン・ピョウのシーンからして再びハイレベルでしたし、終盤のジャッキーVS忍者(やらナンやら)のトコロもドコとな~く「和風」な質感が面白かったですし、オーラスの大暴れはシンプルにも~オールスター大集合!みたいな感じで好かったと思いました(⇒やはり今観ると、肝心な汚職デカが再びラム・チェンインだったり&地味にディック・ウェイもまた出てたり、でフツーに結構豪華なんだよな~と思うのですね)。  ただ…お話は正直よ~分からんのと(⇒そもそも、根本的にサモ・ハン以外の4人は端的にも~要らなかったろ!と…)あと一点、中盤がかな~り長いことシンプルに下ネタ・セクハラ的な低級コメディを延々やったってて……娯楽大作とは言えど、流石にこの辺は(21世紀の感覚からは)ちょいイマイチだったかな~と思ってしまいました⇒中盤にも一発しっかりとカンフーシーンが在ったらば…とも思われますかね。ワリとかなり迷ったのですが、しかし、一応点数は上に寄せておきます(⇒ヒロインも魅力的で、特に意外に「和服」の出で立ちがナイスだったと思ったんすよね)。
[インターネット(字幕)] 6点(2025-03-16 22:23:11)
20.  五福星 ネタバレ 
凄い!とか、痛快!とか言うよりは、唯々「楽しい!」て気持ちになれる…みたいな、ごくポジティブな映画かと思います。終始、ゆる~いコメディ調で、テンポもまったりでノリもお気楽で&音楽も実にそーいう方の質感で…とは思われるのです、が、とにかく楽しい(楽しそう)で、かつ私なんかにはごく「懐かしい」みたいな感覚も確実に在りまくるのでして、なので、観てる最中=多少細部まで値踏みをするって(いつもの)眼で観てた頃にはまァ~普通な出来かなァ…とも思われていたトコロも、観終わった時の感覚を重視してみるとこーいう評価になっちゃう…的なコトっすね。ソコは、大ヒットしてるダケあってある種の「完成度」の面に、確実に良作以上と言えるナニかが在る…という作品なのかも知れないとも思います。オススメ。  とは言え、特に中盤のジャッキーのアクションもキッレキレでしたし、それ以上にサモ・ハン・キンポーの動きは(ココだけは)凄い!凄まじい!見事!と言ってよい様なレベルだったとも思われます。今回、再見してよ~く見たら、地味にユン・ピョウとかラム・チェンインも出てるんですねコレ(⇒大昔に観た時は気付いてなかったすね)。個人的にはヒロインのコも、めっちゃ好みだってコトに気付いてしまいました(超健康的で)。
[インターネット(字幕)] 7点(2025-03-16 22:21:57)
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