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ロカホリさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1504
性別
自己紹介 先日(2023/6/10)PCが逝ってしまいました。
長年のデータが全てパーです。登録前のレビュー数十本も全部消えました。
バックアップは大事ですねえ。

皆さんも気を付けてください。

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181.  キングスマン 《ネタバレ》 
予告編が面白く出来ていて『キック・アス』のマシュー・ヴォーン監督最新作ということで、かなり期待をもっていました。「マナーが人間を作る」をモットーに高級スーツ店を拠点にする諜報組織キングスマン。古き良きスパイ映画を思わせる紳士然とした佇まいから繰り出されるスマートかつエグいアクション、扱う武器は紳士の小物アイテム風なスパイの七つ道具。往年のスパイ映画をスタイリッシュにカヴァーした作りでなかなかカッコいいですね。コリン・ファースは伊藤俊人に見えてしょうがなかったですが60年代英国紳士風でキマってました。 敵は無料で通話やインターネットを利用できるSIMカードをバラ撒き、それを利用した装置で理性を失わせ互いに争い殺し合い人類を滅ぼそうとするIT長者のエコテロリスト。良い人だけど極端でバカっぽいサミュエル・L・ジャクソンは存在感たっぷりだったし、その片腕ガゼルは義足の陸上選手のようなモノを装備していてキャラも立ってて相手に不足なかった。 ただ、いつも余裕綽々だった諜報部員ハリーはその相手に薬を盛られ気が付かない上にアッサリと居場所がバレるわ、その装置に踊らされ米国の某教団そのままの人たちをスパイ仕込みの殺人フルコースで片づけてしまうわで、一流のエージェントと思えないお粗末さで釈然としないですね。あまりにもブラックすぎるのもありますが、何の落ち度もない(不快な教団の信者だけど一切描写はないし)一般市民へのいきなりの虐殺と場にそぐわない音楽にもテンションダダ下がりでした。「それはやるなよ?」というコトをやってしまうある種お笑いのようなモンですが倫理観や道義的に外れてる気がする。イギリス映画だからアメリカを笑ってるんだろうけど、どうもノレなかったですね。その挙句に殺され、以後まったく姿を現さないのも大きくガッカリしました。ある日突然的にスカウトされたエグジーも良いキャラをしてたので、彼の成長を影から見守り最後にはフォローする流れが見たかったですね。全体的に悪くないんだけどその2点だけどうにかして欲しかったな。
[映画館(字幕)] 5点(2015-09-11 23:50:18)(良:1票)
182.  バケモノの子 《ネタバレ》 
人間界の渋谷からバケモノが棲む中華風の渋天街へ入る導入部は『千と千尋の神隠し』の焼き直しにしか見えなかったし、終盤の人間の闇ってのは『ゲド戦記』を思い起こさせた。序盤はツンデレで豪快な性格の熊徹と、冷めた性格ながら子供らしい純粋さを持つ九太のデコボコ師弟コンビっぷりが面白く、コミカルさもありお互いの成長物語的で良かったが、中盤以降、九太が青年になってからがはガラッと雰囲気が変わって、九太はさらに刺々しく冷めた人間になって葛藤してるわ、無駄に恋愛要素も絡めてくるわ、最後には意味不明な鯨が出るわで「うーん」な感じ。熊徹と九太の親子成長物語でまとめときゃまだ良かったものの、いてもいなくても問題ないヒロインを登場させ、人間界でもバケモノ界でも迫力ゼロの中途半端なバトルと色々な要素を入れようと欲張りすぎた結果、非常に中途半端で散漫なモノになってしまった感がありますね。最後は人間の世界でもバケモノの世界でも人間が問題を起こしてて、その暴れた張本人の顛末はスルーしといてヒロインや人間の親父とすべて丸く収まったって体なのも違和感があった。バケモノのみなさんは寛大なお心をお持ちのようで。そもそも、宗師とかいう何でも見透かした気になってる無能なウサギが問題で、奴がバケモノの世界の統治者らしく有能であれば嫉妬からくる一郎彦の暴走も未然に処理し、どうみてもカウントアウトしてたのになぜか勝利し宗師となった熊徹も剣に転生せずに済んだ話だな。 熊徹の選択のした「心の剣になって一緒にいる」というのも悪くないけど、付喪神になってまで剣にならなくてもいいんじゃないか?と思った。ブータン国王は「みんなの心の中に竜が住んでいて、経験や知識を餌にしてどんどん育ち強くなります」と仰ってましたが、そんな方向で良かった気がする。細田監督はジブリ同様に芸能人を使いまくりで、今回も多数の人が声を当ててますが総じてお上手でした。ヒロイン役の広瀬すずはセンスがあってビックリ。収獲はそれだけ。
[映画館(邦画)] 4点(2015-07-14 21:14:35)
183.  ターミネーター:新起動/ジェニシス 《ネタバレ》 
シュワを担ぎ出し歴代シリーズのセルフオマージュだらけなので、ずっと見てきているシリーズのファンの人にはグッとくるかもしれません。でも、淡々と消化している体であまりテンションは上がらなかったですね。ストーリーはもはや何でもありな状態になっていて、タイムスリップするたびに歴史が上書きされ別の未来ってのは避けた方がよかったと思う。あの設定じゃじゃキリがないしカタルシスも生まれなそう。常に相手より前の時代に送ればいい話ですしね。T-800も30年待ってる間に壊せるんじゃ?的なものもあるし、タイムパラドックスの平行世界の中の一つじゃ物語が軽くなるだけだし制約があった方がいいのでは?と思う。 主要キャストは人類の救世主であるはずのジョンはイケてない下っ端みたいな太り気味の中年でカリスマ性ゼロだし、カイルも若目なだけで野暮ったく二人揃って華がない。老けっぷりに理由付けをして誤魔化してたシュワも凄味が無く鈍さも相まってサラがだいぶマシに見えた(まあ前任がゴツイ人でしたしね)。T-800のアップデート、あの終盤の破壊される局面まで描いたら仕方がないけど、壊れる旧型タイプT-800の悲哀が無くなってしまったのは嬉しいようだけど寂しいな。T-800(型番どうすんだろう?)が液体金属じゃねえ。次からは変化の術も見せまくりで、さらに何でもありになりそうだな。 まあ三部作らしいけどこのリブートでどうなるか見ものですね。俳優復帰してコケまくりのシュワは、この最後の砦がコケたらどうするんだろうな。
[映画館(字幕)] 4点(2015-07-11 14:07:04)(良:1票)
184.  アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン 《ネタバレ》 
各ヒーローそれぞれの映画が作られ、そのメンバーが集結するオールスター大集合映画が作られ、伏線を張りながらさらにどんどん世界が広がっていくマーベル・シネマティック・ユニバース。2026年まで続くそうですが、映像表現技術やCGの進化もあり、もはや作れないモノは無さそうな勢い。凄い時代になったモンですよねえ。それもトップバッターである『アイアンマン』の大成功があったおかげかと思いますが、今回の問題はそのアイアンマンことトニー・スタークがトラウマをえぐられ誘発された事による暴走から始まる物語。冒頭からクライマックスか!と思わせるほどの総登場アクションの連続で抜群のチームワークを発揮し、各シリーズの小ネタを振りまき、ギミックに溢れたメカやアクションは行きつくところまで行った感がありますね。新キャラの人造人間ヴィジョンや改造人間の姉弟も面白い存在でした。特に幻覚を見せ相手のトラウマを引き出せるワンダ。彼女の精神を乱す攻撃でメンバーのエゴや弱さや過去のトラウマも明かされ、ただ単に強い人たちではなくキャラクターとしての深みがより増した感がありました。今回の話では脇のキャラのホークアイの男っぷりがだいぶ上がりましたね。ただ、その弱さや暗さを描いてるものの十分とはいえず色々と消化不良気味かな。スタークと改造人間姉弟の因縁も消化されてないし姉弟はアッチコッチにフラフラしすぎ。人間嫌いと言いながら人間以上に人間っぽく理論武装出来てるようで出来ていないかったウルトロンは、社長&バナーの天才コンビ(主に社長だが)のやらかし事件の尻拭い話に使われた小物って感じだった。まあ彼も被害者か。 全体的に言えば悪くなく上手くまとめているとは思いますが、新キャラの改造人間姉弟と人造人間まで詰め込んで141分ではだいぶ尺が足らなく思えましたね。
[映画館(字幕)] 6点(2015-07-06 21:40:41)
185.  呪怨 -ザ・ファイナル- 《ネタバレ》 
前作が「終わりの始まり」で、次がもうファイナルって「早いなあ」としか思わなかったんですが、前のよりはだいぶマシな作りですね。今回の主役は平愛梨で前回は佐々木希。なんでこんなのに出るんだろうと思いますがホラーファン拡大にも貢献したのかな?他の出演者もおおむね悪くなく、演技できるのかな?と思った「おのののか」は前作のトリンドルとは雲泥の差で出来てました。ただ、今回も明るい場面が多く、怨念のこもった家も壊されてるし移動先も古臭いけど洒落た家になってるし、おどろおどろしさが希薄なのが残念。伽椰子役と俊雄くん役は前作に続いて出演してるけど、伽椰子はメイクも単純だったし特徴がないから面白みがないので前の人に戻して欲しい。 いつも通りな終わり方で「まあそうだろうな」と思ったんですが、エンドロールの後にまさか「貞子vs伽椰子」が待ち構えてるとは思いませんでしたわ。アレは今作公開を控えていたエイプリールのジョークとしてたのに、まさかヤル気だったとは。ホラー界では「フレディvsジェイソン」に匹敵するタイトルですから大事に作って欲しいですね。監督は清水崇でお願いします。
[映画館(邦画)] 5点(2015-06-24 21:02:07)
186.  マッドマックス 怒りのデス・ロード 《ネタバレ》 
荒廃した世界の荒野を武装した大型タンク車で逃げる主人公たち。それを、男子の心を躍らせる頭の悪そうなデザインの武装マシンに乗り込んだ山海塾のような異形の集団がどこまでも追いかけてくる。全編ほぼカーチェイスのみのシンプルな構成ながら、魅力的なキャラクターとギミックにあふれた車とアクションで一気に駆け抜けた感がありますね。味方を鼓舞するような演奏車、背面では「ドンドコ♪ドンドコ♪」と太鼓を鳴らし、前面では爆音ギター(しかもダブルネック)をかき鳴らす奴なんかは一発で心奪われましたわ。旧作に影響を受けた数々の作品のネタを逆に採用し、さらに上回った演出で見せまくっていてハイテンションで圧倒的だった。敵側のキャラはフリークス風味の連中も多数いて、いかにも独裁者ですといったイモータン・ジョーや幹部連中も狂信者感があって良かった。連れ出した子生み女は美形揃いでむさ苦しい連中の後に出た時はパッと画面に花が咲いたかのような華やかさだったのに、砦に残ってた母乳牧場の女はマツコ・デラックスみたいで笑ったな。マックスは一歩引いていてフェリオサが主人公ですね。全然期待しませんでしたが、これは面白かった。欲を言えばインターセプターの見せ場とモヒカン野郎が欲しかったな。
[映画館(字幕)] 8点(2015-06-22 23:56:41)
187.  トゥモローランド 《ネタバレ》 
世界中の人を虜にしているディズニー。その世界を構築したウォルト・ディズニーが生前に構想を練っていたという未来都市計画。その夢を受け継ぎ、世界の名立たる天才が作った全てが可能になる未来(別次元)世界トゥモローランドという設定が本作。 発明大好き天才少年フランク、数十年後の悲観的な引きこもり中年フランク、知的でイケイケのポジティブ女子高生ケイシー、謎の少女アテナとキャラが立っていて世界観も良いので物語に入りやすかったです。特にアテナ役のラフィー・キャシディは60年代の舞台設定もあってかオードリー・ヘップバーンを思わせるノスタルジックなキュートさでとても可愛かったですね。未来都市の世界観や中年フランクのからくり屋敷や随所に出てくる各種小道具のギミックやビジュアルがよく出来ててワクワクしました。イッツ・ア・スモール・ワールドに入口が隠されているという設定も面白く、今後秘密のアトラクションとして入れるのもアリなんじゃない?と思いましたがディズニーの人どうでしょう? まあ終盤は取ってつけたようなベタな理由で失速感がありましたが思いのほか楽しめました。最後は夢と希望に満ち溢れた人材が世界から集まり地球は滅亡せず、全てが可能になる世界を築くコトが出来たんでしょうね。実社会においても諦めずに夢と希望を持って前向きに行きましょう。
[映画館(字幕)] 7点(2015-06-09 01:14:47)
188.  REC/レック4 ワールドエンド 《ネタバレ》 
1と2の重要キャラだったアンヘラを出してこれでシリーズ完結だそうですが、いつものように後先を全く考えてない作りでしたね。陳腐な設備としょぼい武装兵がいる今にも沈没しそうな船に隔離しておいて適当な検査で検疫して、「はい!感染してない!」ってねえ。序盤で「あー、こりゃダメだな」と思いました。結局、悪魔憑きにしろ、未知の生命体にしろ、ウィルスにしろ、原因は何でもよかったんですけど曖昧なまま終わってしまって案の定な作り。シリーズを通して一貫性がなく明確なビジョンがないとこうなりますよ?というお手本のようなシリーズでした。3と4はPOV(主観映像)やREC(録画)のネタを考えるのも疲れたんだろうなあ、というようななげやりな作りでした。肝心のアンヘラも年のせいか陽気さも色気も消えていて、単なるうるさいオバサンになってたのも残念。
[映画館(字幕)] 2点(2015-06-05 23:28:47)
189.  チャッピー 《ネタバレ》 
人工知能を搭載したロボットが自らの存在意義に苦悩したり悲哀がこれでもか!と描かれているのかと思いきや、割とエンタメに振っているので小さな子にもウケそうですね。それを狙ったと思われる配給会社の残酷シーンのカットが問題視されてましたが、特に気になる程でもなかったかなと思います。 育ての親となるギャングの影響を受け、悪い父親と優しい母親にのはざ間で揺れ動く純粋無垢ゆえの暴走や、チャッピーの成長につれギャングに芽生える親心など流れも悪くない。ロボやメカの造形、各シーンなど色々とオマージュ(と好意的に見ておきますが)もあり、ギャング一味もキャラが立ってて飽きなかったです。ただ、チャッピーの終盤の思考と最終的な選択を見るとあまりにもベタだなと思いました。ニール・ブロムカンプは日本のアニメも好きそうですね。
[映画館(字幕)] 6点(2015-05-29 00:31:32)
190.  王妃の館 《ネタバレ》 
原作未読。ポジツアーとネガツアーでダブルブッキングしてヤバい会社を立て直そう、というツアコン会社社長と部下。面白い発想ですね。パリで本格的なロケをしているだけあって観光名所の数々は迫力があって良いです。特にルーブル美術館やヴェルサイユ宮殿なんて一生行くことはなさそうなので色々見られて楽しい。 登場人物は多種多様で問題を抱えていて配役も悪くないので会話も面白くあります。ただ、水谷豊演じる北白川右京による小説の17世紀のパリの劇中劇にだいぶ尺をとっているせいか、どっちつかずになってしまいほとんどが中途半端な処理で終わっている感が強い。小説の神が降りてくるのは良いけど、あそこまで執拗に描写する必要を感じられなかったし最後のミュージカル風な歌もクドかった。もっと現代のツアー客たちの話の方に尺をとっていたら感想ももうちょっと変わった気がするけど原作はどんな感じなんだろう。まあなんにせよ、世間一般には杉下右京のイメージが完全に定着している中で、志茂田景樹にしか見えない奇抜な格好はある意味思い切ったなと。せめてハーフパンツとタイツは止めて欲しかったが座長がヨシとしてるのでいいんでしょうな。アレでお客さんを逃している気もするけど。色々な意味で水谷豊ワールドといった映画でしたね。
[映画館(邦画)] 5点(2015-04-28 00:34:25)
191.  寄生獣 完結編 《ネタバレ》 
原作既読。人間が垂れ流したり野山に捨てた産業廃棄物が絡んでくる下りを放射性廃棄物にしたのはいただけなかったな。どう見ても普通のゴミ処理場で放射性廃棄物を燃やしてるのはスルーしても、それが付着している棒を食らって後藤は壊れたのに、そこにいた新一とミギーはミギーの治療で完治ってねえ。期間未定で眠りにつくほど力を使ったとはいえパラサイトは放射能すら浄化できる存在とでも?良い方へ解釈してもそれはナンセンスだな。地球に対して人間の毒性を表していた大事な部分を、震災以来大きな問題とはいえ無駄に叩かれるようなモノに改変しててセンスを疑う。挙句に後藤は焼却炉にポイ捨てで終わりってのも放射能を選択した結果そうせざるを得ないのかもしれないが、新一が葛藤しながら自らの手で始末をつける重要さやメッセージ性が全て台無し。「この種を食い殺せ」は「人間を捕食し減らしてバランスを保つために人間から来た」なんて陳腐でズレた解釈を入れちゃうし、最後にはミギー健在を印象付けるためにしか存在していないと言っても過言ではない狂気と残虐性の薄いボンクラ風の浦上にも萎えた。そもそも対面式じゃなくマジックミラー越しでしか会ってない浦上が、わざわざあの場に出て新一を狙う必要性もなくなってると思うんだけどな。脚本から演出全てグチャグチャでしたね。出来る役者が多く出ていて雰囲気は良いのにもったいないな。あの原作を映画2本(109分+117分)で描かなければいけない制約もわかるけど無理があったわ。最低三部作でやって欲しかった。
[映画館(邦画)] 3点(2015-04-27 22:03:58)
192.  龍三と七人の子分たち 《ネタバレ》 
元ヤクザのジジイ軍団vsオレオレ詐欺集団。今回はコメディに振ったエンタメ作品とのことで予告編を見たかぎり、仁義を重んじる旧型任侠ヤクザが現代にのさばる悪徳連中をヤリ込める、と思いきや、組を再結成してから無駄に右翼的なモノを入れたり、一般の人や店からゆすりたかり行為(まあ思い直すけど)をしたり、いちいち余計な脇道に逸れるんですよね。訪問販売員が強引に部屋に入ってきて話を進め、本丸の羽毛布団を売りつけようとしたら、そこには入れ墨を入れた強面のジジイが!というようなギャグはイケてて面白いのに、無駄なシーンがところどころ入るので本題がボヤケちゃってる。せっかくのコメディだからアレもコレもと入れたがるのは分かるけど、ネタが盛りだくさんなだけでストーリーになっていないし、もうちょっと本題に沿って絞って欲しかった。もっとストレートに老人を騙して多額のお金を得ている連中をイジメ倒して鉄槌を食らわすのが観たかったですね。最後の商店街を破壊してるだけの意味不明なカーチェイスもいらない。着想は良くて面白く出来そうだっただけに残念。
[映画館(邦画)] 4点(2015-04-26 19:46:17)(良:1票)
193.  バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) 《ネタバレ》 
ヒーロー映画で大ブレイクするも、その後は鳴かず飛ばずの落ちぶれ俳優で私生活もボロボロ。そんな彼が俳優としての評価を取り戻そうとアートな舞台へ挑戦するが、といったお話ですが、それをかつてバットマンを演じ大当たりするも共演のジャック・ニコルソンに食われ、その後は堅実なもののいまいちパッとしないマイケル・キートンが演じているってのが面白いですね。彼のために書かれたかのような脚本ですが、今回もエドワード・ノートンに食われ気味で笑いました。続編やアメコミが蔓延しているハリウッド映画界や古臭い固定観念を持った閉鎖的なブロードウェイを皮肉り、優れた才能を持ったスター俳優は強欲で強烈なエゴを持ったトラブルメーカーな上にインポという、一芸に秀でただけの最低な男に描いている。そのおかげかアメリカでは業界ウケが良かったんでしょうね。 現実と空想を織り交ぜた物語ですが、最後はそれぞれが望んだ形なのかな?と思いました。リーガンは舞台で秀でた演出と演技を見せながら自殺をし、名声を得てあらゆる呪縛から解き放たれ(ワンカットも)終わり、病室での出来事はヒーローだった親父を見ていた娘や映画を見ている観客へ向けた本当に能力があったというような爽快感を感じるハッピーエンド的。いろんな解釈が出来るようになっていたり、奇抜な撮影スタイルなのはあざとい気もした。まあ観る人を選びそうな内容ですがキートンの起用が良い方向へ作用していてますね。ワンカット長回しで撮影されたかのような手法で撮られドキュメンタリータッチで、実際に劇場や舞台裏にいるかのような臨場感と緊張感に包まれていたおかげで観てて疲れました。
[映画館(字幕)] 7点(2015-04-11 16:58:11)(良:2票)
194.  イントゥ・ザ・ウッズ 《ネタバレ》 
元になったというブロードウェイミュージカルは見たことありません。 おとぎ話の主人公たちのその後、と宣伝してますが、それぞれが同一世界に存在し誰もが知っているおとぎ話を消化しつつゴチャ混ぜにして絡んでいくという、新たに再構築したIFの世界というかパラレルワールドのようなモンですね。それぞれが願いを胸に森へ向かうワケですが、予告編の雰囲気は抜群で歌も良くて出演者も達者なメンバーなので楽しみだったものの、話が酷くて色々と中途半端なためにノレませんでした。 おとぎ話を混ぜてその後を描くという着想は良いと思いますが、見た目も悪い色ボケの馬鹿王子兄弟は不快なだけだったし、混ぜた世界もゴチャゴチャになってるだけでまとまりがなく無駄に悲劇的な扱いを受けるキャラもいて、現実社会の人間のようにキャラを生々しくしてるだけ。後半の肝心の『その後』が特に酷く見どころは無いですね。同じディズニーの『魔法にかけられて』のような振り切ったモノが無かったです。
[映画館(字幕)] 3点(2015-03-15 12:11:48)
195.  マッハ無限大
『マッハ』名義ですが、トニー・ジャーの長回しシーンが凄かった『トム・ヤム・クン』の続編ですね。関係者は『マッハ』の名の方が売れると思ったんでしょうか? 相変わらずキー・ポイントはゾウで笑いましたが、「CGもワイヤーも早回しもスタントマンも使いません!」が売りだったトニー・ジャーが全てを解禁して持ち味が消えてしまってますね。話のテンポが悪いうえにCGの出来も悪くアクションもイマイチでした。尋常じゃない身体能力で誰も真似の出来ないほど物凄いアクションをしていたトニーも年には勝てないってことでしょうか?まだ楽をする年じゃないと思いますがね。せっかくジージャーと共演したのに残念な出来でした。
[映画館(字幕)] 4点(2015-03-03 00:22:32)
196.  アナベル 死霊館の人形 《ネタバレ》 
実在の悪魔祓いの事件を映画にした『死霊館』にも出てきた、これまた実在する呪いのアナベル人形。それがどのようにしてパワーを得たのか?という前日譚的なお話。1969年が舞台なだけあり、オーソドックスな古典的オカルトホラー映画のようなジワジワと迫ってくる控えた演出で悪くはない。年代的に合う狂信的カルト集団マンソン・ファミリーを持ってきたのも不穏な感じで、同じ系統の悪魔崇拝カルト信者に襲われたり、アナベルに悪魔が宿る導入部の流れは上手くまとまってたと思います。ただ、悪魔崇拝がらみの事件で妊娠中に不安定になる女性といえば『ローズマリーの赤ちゃん』を思わせるし、なによりマンソン・ファミリーが起こした事件をよく知っているアメリカの人にしてみれば、状況が似ていて不快な描写だった気もします。 教会や神父が出てきたり、怪奇現象が随所に起こり、悪魔が自分の存在を知らせ、狙った相手を精神的に弱らせ憑依を狙う、といういつものオカルト系にはよくある三段攻撃が繰り返されますが、最後はほぼ関係のない第三者が急に自己犠牲精神を発揮して助けていてなんか釈然としませんでした。ウォーレン夫妻が(とりあえず)仕留めないとダメでしょうに。いつ出るんだろうと思いながら観ててちょっとガッカリしましたね。
[映画館(字幕)] 6点(2015-03-02 23:58:55)
197.  アメリカン・スナイパー 《ネタバレ》 
父親から「番犬であれ」と教育されてきた主人公カイル・クーパーは愛国心を持ち仲間を守り家族を愛する、強い信念を持った優しい男。それが残酷な戦場での極限の任務と幸せな家庭環境の狭間で精神を蝕まれ徐々に精神が崩壊し、守ってきた仲間に撃たれるという衝撃的な最後を迎えるのは下手なフィクションよりはるかに皮肉が効きすぎていた。 一方的に押し付けてくるモノでもなく戦意高揚映画やヒーローを描いたわけでもない。様々な角度から淡々と事実を提示し進んでいくイーストウッドらしい抑えた演出が功を奏していた気がします。無音のエンドロール中は「この世には狼、羊、番犬の三種類の人間がいる」というカイルの父親のセリフが改めて頭に浮かんだ。たった一人の男の苦悩はアメリカの闇でもあるんだよな。この問い掛けを超大国アメリカの国民はどう受け止めたんだろうか。
[映画館(字幕)] 8点(2015-02-23 20:20:17)
198.  KANO 1931海の向こうの甲子園 《ネタバレ》 
史実については全く知りませんでした。日本統治時代の台湾が舞台とはいえ、全編にわたってほぼ日本語で作られているというのは驚きましたね。当時の街並みや風景、出てくる人々の所作振る舞いなど、本当の日本人以上に日本精神を持った人が多かったという当時の台湾らしさが出ていてとても良かった。台湾で野球経験者をオーディションして選び、そこから演技指導をして喋った事のない日本語のセリフも覚えなければならないというのは物凄く労力のいることだったと思う。たどたどしくも頑張って覚えたと思われる面々は、ひたむきさがあり野球命の田舎の野球少年の顔をしていて、見ていて微笑ましい気持ちになりました。日本人、漢人、台湾原住民という混成チームを率いた近藤兵太郎監督役の永瀬正敏は、民族に関係なく分け隔てなく接して威厳のある古風な日本人然としていて抜群の配役だったと思います。台湾に功績のある八田與一の史実もからめ、『黄金の稲穂』という締めはとても清々しかったな。素晴らしい作品をありがとう台湾。
[映画館(字幕)] 9点(2015-01-30 01:34:22)(良:1票)
199.  シン・シティ 復讐の女神 《ネタバレ》 
原作未読。グラフィック・ノベルの世界を光と影のモノトーンで映像化した斬新な映像美は健在で楽しめる。前作の前日談と後日談で構成されており、無敵の女暗殺者ミホがデヴォン・青木じゃなくなってしまい残念だったけど、前作で逝ったキャラも登場するためファンは楽しめるでしょう。エヴァ・グリーンは『ダークシャドウ』と『300 帝国の進撃』で味をしめたのか、すっかりエロ悪女化してますがハマってて良い感じでした。 ただ、概ね悪くはないけどアクの強いキャラが少なく、エヴァのエロシーンばっかりでストーリーも間延びしてるし、黒い感情が渦巻く罪の街も緩くなったなと思った。今作のメインであるナンシーの自傷行為もやりすぎな気がする。顔面をやり出した時は「顔はやばいよ、ボディやんな、ボディを。」と、思わず三原じゅん子の名セリフを言いたくなりましたわ。
[映画館(字幕)] 6点(2015-01-11 00:25:10)
200.  ホビット/決戦のゆくえ 《ネタバレ》 
原作未読。遂に完結を迎えたシリーズ最終章ですが、よくぞここまで作り上げたなあと思いますね。ニュージーランドの雄大な風景にVFXのキャラクターたちを合わせ、ここまで壮大なスケールで描けたのはピーター・ジャクソン監督の手腕のおかげだったなと思います。『ロード・オブ・ザ・リング三部作』と『ホビット三部作』で製作期間を含めたら20年ほどになりますが、お疲れさまでしたと言いたいですね。ただ、今回の最終章はかなりショートカットした印象が強いのが残念。濃密に描かれてはいるものの、アレはどうしたんだろう?という顛末が気になるモノが多く投げっ放しな印象が強いです。『旅の仲間』に繋がるシーンや、ガラドリエル、エルロンド、サルマンの戦闘はファンにはたまらないモノがあると思いますが、尊厳を取り戻すも戦死したトーリンや王国再建に向けたシーン、モノに執着した感が強いスランドゥイルも評価を下げたままだし、『王の帰還』くらいとは言いませんが、終戦後の歓喜に沸く群衆や主要キャラのその後のフォローが欲しかったな。まあホビット(ビルボ)の物語としては良いのかもしれませんが、上映時間144分とシリーズでもっとも短かかったのも解せません。なので、もう一頑張りして、とっととエクステンデッド版を編集して出していただきたいところ。敬意を表してこの点数。
[映画館(字幕)] 8点(2014-12-14 01:01:17)(良:1票)
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