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アルメイダさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 604
性別 女性
ホームページ http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/
自己紹介 2004年から映画専門サイトをたちあげました。
ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。
リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に
のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ
ザフューチャーなどのアンブリンもの。
十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・
自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ
思いも変わると思います。その中で、共感できる人が
多ければ売れるのでしょうね。
たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・>
と、マニアックな映画にも手をつけますが、
できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、
子供時代に帰ってるみたいです・・
それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・

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181.  悪魔のいけにえ2 《ネタバレ》 
本編とあまり関係のないことですが主役のDJ役の女優がラジオ局でいてて、  その壁に貼ってあるポスターがやけに目につきました(苦笑)  これ・・ビートルズの確か販売中止になった例のアルバムですよね・・  ブッチャーズだったかな?  人肉と戯れるポスター・・おお、こんなところで使われて(泣)  ところで私はこの映画を1は高いから買えないので格安の2をDVDで持っています。  どうせ2だからと見ないままだったのですがレンタルの谷間で思い出しました。  どうせ2だから一般評価がイマイチだから・・  そんなことはありませんでした!  面白すぎ・・と思う私は変かも??  1のロードムービーのようなゆったり感と暗すぎる演出がちょっと合わなかったのですが、  2は演出の怖さは全くないのでその点は完敗ですが、  正直1より好きかもしれない・・  1よりずっと下品ですし新鮮さも割引ですが、  おかしすぎて全然怖くないからまた違うばからしさで大笑いできます。  レザーフェイスの現れ方にはもう開いた口がふさがりませんでした。  二人羽織のように人肉をまとい踊りながらチェーンソーを振り回す。  車で逃げるいかれたチンピラのセリフもおかしい。  英語では(ジーザス!?)なんですが・・とにかく日本語字幕の方がおかしい。  DJは保安官ことD・ホッパーの言うとおりその惨殺の様子をラジオで流したから大変。  それからレザーフェイス一家の報復劇が始まるのですが・・  今回はレザーフェイスの恋も描かれちょっと怪しい・・  前回の家族揃っての食事シーンもちゃんとあり、  なんと130歳を越えたじいさまもトンカチを握る役で登場。  こいつらの砦は今回は遊園地の地下ですから、  ちょっとしたアトラクション娯楽が楽しめます。  本物のレザーフェイスが現れないのならこんなアトラクション行きたい~(爆)  D・ホッパーはこの一家を退治する役なんですが、  なんと二刀流チェーンソー!  ここまでコメディにしていただくと楽しいですよ。  ただし相変わらずフーパー監督の悪趣味は変わらず(別な意味でいっそう強化)  お食事中(特に肉料理)は避けて見たほうがよろしいかと・・  あとに妙な気持ち悪さが残らないから1よりお手軽に見られるホラーです。 
[DVD(字幕)] 6点(2005-11-20 23:02:10)
182.  ビッグ 《ネタバレ》 
まさにハンクスのハマリ役といってもいいのでは。  脚本もよかった。  誰でも経験あると思うのだけども、  子供のころ背が小さかったころ大きくなりたかったと、  大人になりたかったと思ったことはあると・・  確かに笑わせようと見ればしらけてしまうのだけれど、  やはりおかしいものはおかしいんですよ。    大人になった主人公がホテルに隠れテレビを見ているところ。  「フレンチコネクション」ですよ。  このあとこのホテルはやばい環境だということがわかるんですが、  実にうまい演出でおかしいです。  職探しをしておもちゃメーカーに勤務することになるんですが、  社長にとても気に入られちゃうんです。  水を得た魚のように子供なる大人は社長と一緒にピアノダンス~ここ有名ですよね。  クラシックな遊び心を感じます。  前に観たときにも泣けたんですがこの別れのシーンでポプラ並木を車が止まる。  その色合いとせつなさはどこか初恋のような郷愁があり、  共存してゆくことはできないと悟る彼女の気持ちもわかるのでまたいいんです。  「コクーン」みたいな切なさもあるんですよ。  ビッグが影響を受けていると思われる「何かが道をやってくる 」  この作品を探してみて損はないと思いますよ。  移動遊園地でメリーゴーランドに乗ると若返っちゃうファンタジー・ホラーです。  
[DVD(字幕)] 9点(2005-11-04 08:08:32)
183.  戦争のはらわた 《ネタバレ》 
 画面はところどころ白黒で音楽は童謡ちょうちょ!やけに明るい始まり・・  本編に入るとカラーになります。 娯楽としても楽しめるのがたいくつしないところです。  普通バイオレンス描写がきつい戦争映画ならば、  シリアス面だけが勝ちしめっぽい暗い作品になるところです。  ところが中半には脳を患ったというヒントは出てくるものの、  主人公であるJ・コバーンがところどころで見る幻想シーンや、  細切れのわけのわからないカット・・  これらは意図して入れられているのですが私は十分理解できませんでした。  例えればキューブリックの作品によくある手法なのですが・・  最初に死んだロシア少年兵があちこちに出てきたり、  最後にも登場したりするので不気味この上ない。  ということは全て幻想なのかそれとも少年のいる世界へ近づいてるのか、  これは観客にまかせるということなのか、  ただヒントは主人公が野戦病院で脳を患っていたということ。  戦場に戻った主人公は意気揚々としています。  この描写はアラビアのロレンスを思い出しました。  でもかといって戦争バンザイという映画でもないのです。  が・・この監督の描写があまりに好戦的というか水を得た魚のような描写で、  爆発また爆発そして虐殺の連続とまるで兵士は楽しんでいるよう・・  こういった描写は気が狂ったような楽しさのようであり、  政治的に戦争を考えるもうひとりの主役とは大いに違います。  貴族の出であるもう一人の主役や上官はあくまで政治的に考える戦争。  最後のほうでやはりこの監督は西部劇が好きなんだと思わせるところがある。  敗者の美学を描いている作品ともいえますが、  こういった作品はハリウッドでは受けません。  戦争をしてなにが残るとかなんのためにとか難しいメッセージではなく、  あくまでも敗者の美学・・  戦いは負けたらこんなものという悲惨さを描いているのです。  逆にいえばハリウッド映画は主に戦争は勝っても何も残らないという考え、  何をなくしたとかしめっぽい反戦映画が多いのです。  戦争という国同士が決める政治手法を美化していないか?  この映画はあくまでも個人の名誉のために戦う軍人や、  敗色濃厚なドイツ軍の最後のあがきや他の映画にはない視点から描いています。   
[DVD(字幕)] 7点(2005-11-04 08:05:42)
184.  熱いトタン屋根の猫 《ネタバレ》 
シリアスな舞台劇風なドラマは観れる範囲なのですが、 これちょっときつかったです・・ 社会派ならきつくても我慢できるんですが、 家族愛がテーマですのでセリフの応酬ばかりでは苦痛でした。 どうにかついてゆけたのはP・ニューマン(若い!)がなぜそんなにE・テイラーを嫌うのか? その謎がはっきり知りたかったことがサスペンスとしての面白さでした。 それをここでばらすとこの退屈な映画が全く面白くなくなるので伏せます。 ある理由は中半から父を通してわかってゆきますが、 この夫婦の父は家族全体の嘘(この世の全ての嘘とも)に嫌気がさしているのです。 嘘偽の嫌いな父は誕生パーティで息子のニューマンによって余命の事実を知ります。 地下室に閉じこもりショックを受ける父に長男より愛されていたニューマンは・・ ここの親子の本当の語らいはなかなかよかったです。 ラストもそれまでの悪舌合戦が見事に新しい嘘というアイデアで後味はよい。 この新しい嘘というのは父についた嘘と同じようなよい嘘だと思います。 真面目に考えれば実に難しい問題を扱っているので、 もう少し見やすく映画的な面白さがほしかったです。 おそらく10年くらいまだ前の白黒の時代なら作風に余裕もあり、 セリフ回しももう少しコミカルでいてブラックユーモアにあふれた作品になったかも。 映画の作り方で大分違うと思うのです。 ラストからしてこれはブラックコメディにしたほうが面白く、 また緩急もついた感動作にもなったかもしれません。 出演者が豪華なのでちょっともったいないなぁとおもいました。 E・テイラーはやっぱりきれいでしたね~!
[DVD(字幕)] 5点(2005-11-04 08:02:14)
185.  復活の日 《ネタバレ》 
ほとんどの人がこの作品のラストに感動をしたかもしれませんが・・  私は(嘘だろ?)とひいてしまいました。   人類終焉のスペクタクルドラマともなれば仕方のないことなのかもしれないけれど、  シリアスな内容をテンポよく重苦しくなく描けていたのでよけいリアル感があり、  逆にあのメロドラマチックなラストが非現実な物語となったわけです。  非現実さだから感動できるのかもしれないけれど、  読めてしまうから私にはついてゆけなかった・・今のハリウッド映画になってしまいました。  さて、未見の方はぜひぜひ見終わってこのラストをどう見るか・・  原作と比べてみるのもまた面白いかもしれません。    「渚にて」のオマージュといわれるだけあり導入部から潜水艦が登場。   こちらは最初の潜水艦からしばらくすると長い回顧シーンとなります。  なぜ世界がこうなったのか、世界がどういうふうに滅んでゆくのか、  実に丁寧に描かれています。  パニックSFで私が重要視する(苦笑)逃げ惑う人々や暴徒の描写もきちんと描かれてる。  悲惨な映像の連続から世界各地のニュースまで盛り上げ、  見ているほうもSFだし変な映像もあるんだけれど見入ってしまう。  非現実さの中に観客も入ってゆけるのです。  この描写の細かさはハリウッド映画にはちょっと見られないです。  ウィルスに感染した死体の山を焼いたり(現実問題ならあるはず)  廃墟になった街のあちこちには骸骨・・  水槽の魚や鳥かごの鳥の屍なんて細かい!  どんな悪い奴らがどんな操作をしてこうなったのか・・  悲劇の共感の次は勧善懲悪です。  普通の映画なら勧善懲悪はつまらないのですが、  ここまで地球規模となるともう悪なんて狂気だとしか言えません。  しかも計算された報復コンピューターなる同じ人間が作ったもの。  「博士の異常な愛情」この作品のオマージュ(というか完全なるパクリ)もあり、  「未知への飛行」もちろんこちらの作品にも似ているのは仕方ない。  けれどこれ邦画なんですよねぇ・・いやぁすごい!  ウィルスによって世界の多くが滅びる・・今では古いSFかもしれないけれども、  この作品の原作はなんと1964年!  
[DVD(字幕)] 7点(2005-11-04 08:00:27)
186.  首都消失 《ネタバレ》 
  首都消失という題のまんまなのですが、  日本沈没もまんまなんですが違うんですよね・・  恐怖が伝わらない。  SFはある意味ホラーなのですから恐怖が伝わらないと辛い。  日本沈没は世界の中で日本だけがなくなる恐怖、  これは世界地図から日本が消える想像をするだけでも怖い。  首都消失は日本の中で東京だけがなくなる・・  のなら怖いかもしれないのですが(いわゆる神隠しやタイムスリップ)  雲に覆われて東京は存在するのです。  孤立するという状態で生物の消息もわからない。  私が面白いのになぁと思ったのは日本を救うのは日本しかないということ。  ここらは面白く映画を作っていたら今でも観られるテーマだと思います。  そしてこの作品は今のハリウッド映画(それもB級の)によくあるパターンだと・・  先進的かもしれなかったのですが・・  自然災害が起こり同じように救うのも自然なる力、  そして人間の祈りが救ったようにつじつまが合う。  これはスケールは天と地ほど違えどディアフタートゥモローなどたくさんあるはず。  やはりSFは見せ場の自然現象にお金をかけないと。  もしかしたらこの作品はハリウッド向けかもしれません。  邦画には向いていなかったということ。  舞台がアメリカでワシントンが厚い雲に覆われたとしたらどうでしょうか。  ワシントンと世界中が連絡が取れないのです。面白いと思う。  軍事の指揮参加も政治もできないのです。  さらに自然災害が首都を救うとなれば・・  例えるのもなんですがハリケーンが雲を吹き飛ばす。  これは風刺にもなるしハリウッド映画として成功すると思うんだけれどなぁ・・  余談ですが音楽はなんと、  モーリス・ジャールなのでした! 
[DVD(字幕)] 3点(2005-11-04 07:57:33)
187.  ロスト・ハイウェイ 《ネタバレ》 
全く持って意味不明な内容の作品でした。  私が不得手とする頭ではなく感性で考える世界というのがあります。  それがキューブリックでありリンチだと思います。  ヒッチコックはまだ次の予告めいたシーンでネタをばらしてゆくのですが、  観客に不親切なのはリンチやキューブリックのような、  監督が自分の演出に酔ってしまっている作風なのです。  わかる人にしかわからないから特定のファンがつく。  でもそれ以外の人はその特定さを味わいたいから仲間に入ろうとする。  要するに敷居が高い作品が多すぎるのです(苦笑)  芸術的に怪しいとかわからないところが気になるからと観るのですが、  これは2回観たいとは正直思わなかったです。  なぜなら全くもってわからないのですが、  最初に考え抜いた結末どおりに終わったのです。  やはりそうだったのかと納得はするものの、  これは頭で考えた今までの映画の記憶から考えたもので、  そんなのあるの?とやはりわからないのが感性で観るという、  私があまり観ていない手法の映画なのですから記憶の推理は合いません。  やはりあの手法は突っ込みどころがありすぎる。  オムニパス映画か?  と思ったくらい前半と後半の主役が変わっているのです。  俳優が変わるなんて違反でしょう(笑)  いや、B・プルマンはどこかで現れるはずだ!  そう信じて観続けましたが・・  ひょっとしたら現れず終わる方がさらに不可解になってたかも。  あまりこのての映画は観ないので比べようがないのですが、  昔に見た「エンジェルハート」をすぐさま思い出しました。  そういやぁ久々に観てみようかな・・  こういうの結末がわかってても後味悪いんですよね。  あと、「ユージュアルサスペクツ」これになると確信犯だから逆に面白い。  ちょっと、B・プルマンとG・バーンがかぶったり(爆)  一番似てるかなと思い出したのが「ファイトクラブ」でした。 
[DVD(字幕)] 5点(2005-11-04 07:53:28)(良:1票)
188.  クイルズ 《ネタバレ》 
観るきっかけとなったのは俳優の演技が見たかったからなのですが、 何でも出ちゃあいけないでしょう。J・ラッシュ(笑) でも他にやりそうな俳優は現在いませんよね・・ J・フェニックスもうまいんですがアカデミー賞他ノミネートされた(てゆうか常連) ラッシュの演技は普遍的でもあります。 いつもうまいからこれも普通ですね。 ただ「シャイン」は映画自体が感動作でしたからよかったのですが、 「エリザベス」もまあよかったけど他はぱっとしない・・ これは久々の主演でしかも史劇っぽいからハマリ役かなと期待したのですが、 もとからうさんくさい演技ですからはまってはいるもの・・ まあパチーノがやってたとしてかなり濃いでしょうから他にいないでしょう(爆) 俳優は悪くはないが作品にクセがありすぎるということで、 次回のスピルバーグのテロ映画でのモサド役のラッシュに期待大! 配役であと気になったのはM・ケイン。 もしかしたら一番胡散臭いのは彼かもしれない。 ラッシュが十字架を飲むシーンで終わっていれば作品の価値も上がったかも。 後味が悪くメッセージ性を残すということならばね。 そのあとJ・フェニックスがエクソシストの神父状態(取り付かれた)でしらけた。 かなり下品なそれでいてセリフ回しは品がある困った官能映画を、 コミカルに(途中笑えてしまうところも)面白く描いていたので、 なかなかブラックな作品だとも観ていたので、 ラストに怖さを持ってきてほしかったなぁ・・ なんというかよくわからない人物の物語なのですが、 この時代の宗教は腐敗していることの風刺と、 サド男爵が最期に実は洗濯女のK・ウィンスレットが処女であることを知り、 かなりショックを受けたところと神父ゆえ正直に生きられぬJ・フェニックスが、 その両方を失うショックはちょっと入り込みました。 役者の演技が良いとしかいえない映画かな・・ それとも私が拒否反応を起こしているのかもしれません(笑) 想像の主人公であるK・ウィンスレットを愛したふたりは、 実は彼女こそ存在していたいとしい人だった。 実際のところ彼女はどちらを本気で愛したのか・・ 小説の中の主人公になったつもりでいたのかもしれません。 ある意味この男爵は「時計じかけのオレンジ」のような本能を剥奪される人間で、 精神病院の患者もその物語のなかで本能のまま自分も生きられる自由を持っています。
[DVD(字幕)] 5点(2005-11-04 07:51:23)
189.  大統領の陰謀 《ネタバレ》 
なかなか面白かったです。  まさに事実は小説よりと申しましょうか・・  しかし期待も多かったのと誰を主体に描いているのかぼやけてしまい、  緊迫した面白さとはまた違う普通のドラマの面白さにとどまりました。  夏ごろからニュースで気にはなっていたのですが、  謎のディープ・スロートというあだ名の真のFBIが名乗りをあげて話題になりましたね。  6月ごろだったかな・・気にはなってたんです。  トム・ハンクスとユニバーサルが彼の映画化権利を買い取ったらしいから、  91歳の元FBI副長官来年には映画化されるでしょう。    こちらはワシントンポストの記者ふたりを中心に展開されています。  が、鬼気迫るシーンというのは(銃撃戦など)あっても良かったと思うのですが、  当時できないならば心理描写で記者の演出をもっと描くべきだと思うのです。  それが事件をただ追うような説明不足の展開で、  デスク役のブッシュ似のJ・ロバーズの方が演技的によかったのです。  この映画のホフマンとレッドフォードはあまりよい演出ではなかったと思う。  特にホフマンはうまい俳優なので役が地味すぎたかも・・  演出の最大の面白さはやはり今年になって自身を暴露した謎の男。  この描き方がサスペンスチックで面白い。  全体的にはシリアスな社会派映画でありながら軽めに見えてしまった。  もっともっと重大な事件のはずですから、  このての作品演出は抑揚ありすぎでも昔の黒沢監督の政治ドラマが面白い。  そしてS・ルメット監督の白黒映画のほうが・・  ただ実話になりますので派手な演出や娯楽は無理だったのかも。  たぶん2006年には映画化されるであろうこの事件、  決してリメイクではなく謎の男の目で見た裏の真実ということで、  ユニバーサルも賞狙いで作るはずです。  ここらでまだ未見の方、昔見た方も今一度見直してみられてはいかがでしょうか。  なおこの作品は調べてから見たほうが何倍も面白い事実の歴史サスペンスです。 
[DVD(字幕)] 6点(2005-11-04 07:50:15)
190.  失はれた地平線 《ネタバレ》 
ここまで理想主義だとちょっと怖いです・・  キャプラ監督は共産主義で理想家であると言われますが、  政治ドラマや家族ドラマではなく今回は超娯楽冒険ミステリー。  でも実は本当に描きたかった作品がこれだったのかも・・  インディジョーンズのノリで軽く観てたら実は壮大なる世界平和のお話だった。  これは冒険サスペンスとして見る分には面白いけれど、  壮大な社会風刺映画としてみるとどうかなぁ・・  この作品はしかし後々のあらゆる映画に影響を与えています。  最近見た「復活の日」のラストがまんま思い出されるエンディング。  もはや聖書の世界というのはいつの時代の映画からでも登場する。  聖書の世界を使うということはそれだけ作品を高められるんですが、  いつどこにそして内容もさることながら難しい。  そしていつのまにかシャングリ・ラという世界は、  シンドバッドシリーズからインディジョーンズ魔宮の伝説へと継がれる冒険モノ。  この作品は冒険ものと社会風刺と聖書の世界をミックスした、  キャプラ監督にしては真面目に作られた娯楽作です。  そこが問題なのですが・・  キャプラ監督は固い真面目な内容のシリアスな作品でも、  笑い泣きのようなこっけいで人情あふれる作品を作ってきた。  私はそういう世界の方が好きなのですが・・  しかしどの監督も映像を表現する自由と権利がある。  いつまでもご近所の人情話や法廷劇を撮りたくはない。  いつかはこういった撮りたい作品を撮るのでしょう。  
[DVD(字幕)] 5点(2005-11-04 07:49:11)
191.  西部開拓史(1962) 《ネタバレ》 
 4人の監督がそれぞれの作品を担当しアメリカの歴史のお勉強ができます。   贔屓目にではないのですが1作目のJ・スチュワートの章、  こんな創世記のような作品を観られて貴重でした。  おかしいし面白いのでわりと好きかも(短編だから描けたのかもね)  そして2章目のG・ペックもまあまあ面白い。  両方とも土の匂いがする章なのです。  そして両方ともの俳優が西部劇っぽくない(数観て比べてないからわからないけど)  東部から西部へと旅を続けたたった一人の男から物語は始まります。  同じように旅を続ける家族の娘と恋に落ちるのですが、  恋の落ち方がなんかほのぼのしててかわいいです。  そのふたりから始まる血の物語というか題名どおり西部開拓史なのです。  聖書のように語りが入り音楽の入れ方もそんな感じで、  自由と冒険がテーマのようだが実はアメリカという国は好戦的とよくわかる。  つまりは自由のための戦いが開拓であり冒険なのです。  第1章がこっけいでほのぼのしているのに、  いきなり第2章では街が出来て賭博場まであるのです。  この間が描かれていないのは絶対時間不足です。  どうやってアメリカが発展していったのかが日本人には説明不足。  前半だけでひとつ作品を作ってほしかったり・・  第3章になると南北戦争が始まり西部劇ではなくなっています。  そして第4章で汽車が登場しよく見たような光景が現れます。  昔の特に西部劇はあまり観ていないので第3章4章の配役はわからない。  でもこれ1作観るとアメリカの昔の歴史がわかるので、  近代史の映画を観るときに便利かもしれませんよ。  映画が当時画期的だった3台の映写機でパノラマ上映されたらしく、  同じような演出では「ベン・ハー」「80日間世界一周」などがあり、  ここらはやはり劇場で観ないと臨場感がないなぁと・・  「砂塵」で有名だったミルクを注文するシーンもこの作品では、  きっちりとミルクを飲んでパロデイしていますし、  「バックトゥザフューチャー3」のインディアンと遭遇シーンも思い出します。  もちろん汽車のシーンもおんなじです。  急ぎ足で西部開拓を160分にまとめた作品。  音楽はおなじみのグリーンスリープスが聴けたのでよかった。  
[DVD(字幕)] 6点(2005-11-04 07:47:20)
192.  七人の侍 《ネタバレ》 
映画自体は非常によく出来ており、  侍モノが大好きな人には特にこたえられないと思う。  私は新選組は大好きなのですがちょっとこれは趣味の問題・・  でも面白かったです。  特によかったのが脚本です。  洋画のほうを多く見ているのでこの出だしは新鮮でした。  普通は無法者や新参者が現れて街や村が荒れるんですが、  これは主役は農民たちなのです。  野武士に荒らされた村を守るために考えたのは・・  農民たちのわずかな食料で侍たちを雇い野武士を退治してもらう。  出演者が知らない人ばかりでしたがマゲを切り坊主になる役の俳優さんよかったです。  実はこの出演陣の中で唯一知っていたのが他の黒澤作品でほとんど主役の三船敏郎。  他の作品は(天国と地獄など)演技が固くて演技力に疑問を持っていたのですが、  この役はあまりにはまっていたしうまいのでびっくりしました(苦笑)  三国志でいえば張飛みたいなおっちょこちょい。  コメデイのような前半はとても楽しかったです。  7人集めてゆく過程も面白いし戦術を練る坊主侍を中心としたやりとりもよい。  ただ中半からが長く感じてしまいました。  200分少々あるからというのもでしょうか。  野武士が来るまでのあたりがわりとテンポがよかったです。  カメラワークについてです。  さすがにハリウッドの有名監督がこぞって参考にしている映画。  構図の素晴らしさは他の(といっても侍モノ以外しか観てないけど)作品でも気になっていました。  特にいいなぁと思ったのが柵や小屋の隙間から魅せる演出。  このあと野武士は前を駆け抜けカメラは切り替わります。  ラストの坊主侍のセリフもよかったです。  「また生き残ったな」これは深いものがあります。  荒野の7人を見終え比べてみたいと思いました。 
[DVD(字幕)] 6点(2005-11-04 07:45:35)(良:1票)
193.  群衆(1941) 《ネタバレ》 
最初の方で首を切るしぐさをする男優をどこかで見たような気がするのですが・・  「街角/桃色の店」のパシリの店員もどきだと思うのですが(笑)  あともう気になって仕方なかったのですが、  ジョン・ドゥという架空の名!  「セブン」でK・スペイシーがやってた役名ではないですか!  「セブン」はこの時点では1回しか観ていないのですがこの名は記憶から去らない(爆)  あとあと・・「未来は今」のあらゆるシーンが思い出されました。  実は「未来は今」という作品は「素晴らしき哉!人生」とも激似しております。  もちろん後作のほうがオマージュ(というよりジョン・ドゥなどはまんま)です。   映画の演出は面白いし迫力もありました。  良い人間が悪い人間をやっつける映画ではありません。  良い人間にも普通に悪いところもあり悪い人間もそれ以上の罪は問わない。  ごく普通の(今回は異質ですが)善良な人間が落ちて最終的には大衆に救われる。  キャプラ監督のワンパターンともいえますがいいんじゃないでしょうか。   そしてやはり今回も感じたのはキャプラ監督は聖書の世界が好きだということ。  後半は説教くささが気になるくらい・・  主人公はイエスになろうとした。ならざるを得なかった。  祭り上げられ自らを正当化し大衆の夢を壊さないために・・  しかし大衆が望んだのは実は彼に死んでイエスになってもらうのではなかった。  映画として観るならば私は飛び降りようとするそこで終わってほしかった。  そうしたらかなりメッセージ色が強くなり忘れられないと思う。  最後に救うのは群衆ということくらいわかる作りなので、  観終えたあと感動はしなかったしぼやけてしまいました。       母性を感じる女性が主役という作品が多いんですが、  この「群衆」は明らかに逆で珍しく父性がテーマと思いました。  女性記者が亡き父の思いを語りニセ記事を作る。  主演男優は弱々しいのパターンはカリスマ教祖状態に変わり、  この設定はキャプラ作品の中では(といっても古い方)珍しい。  群衆が待っていたものは死んだ伝説のイエスではなく、  愛すべき隣人であり引っ張っていってくれる父役だったのです・・  
[DVD(字幕)] 6点(2005-11-04 07:42:33)
194.  真昼の決闘 《ネタバレ》 
これが西部劇観賞3作目となります(ただいま克服中)  「ワイルドバンチ」は娯楽があり面白かったけど濃すぎた。  「砂塵」は楽しかったけどあまりに娯楽すぎた。  さて・・超有名なるこの作品。  濃すぎることもなく娯楽もあまりないどちらかというとサスペンスドラマ。  大人の西部劇だと思いました。  本当の西部劇ファンに受けるべき渋い心理的な娯楽があるのでは・・  だからついてゆけませんでした(爆)  上映時間と劇時間を同時にしたという点では「ロープ」と同じなのですが、  全然「ロープ」のほうが面白いです~  時計があちこちに出てきてさて汽車が到着する時刻はと気をもませるのですが、  あまり復讐の殺し屋が来ることに恐怖はなかったなぁ・・  主人公が仲間もできずたったひとりで戦うために遺書を書くシーンはちょっときたけど・・  テンポも悪くはないのですが時間をテーマにもしているので、  劇中のドラマの背景に時計を使うと現在時刻が気になり、  あ、まだこんな時間だとか気になって集中できなかったり(笑)  昔は劇場で実際の時刻に合わせて上映されていたそうです。  G・ケリーの出番は少ないですがやはり「裏窓」のほうがきれいだったなぁ・・  どちらかというと現代的なかわいい美人なので時代衣装は合わない気がします。  G・クーパーも年齢を重ねた「昼下がりの情事」のほうが好きです。  というとなんだ趣味に合わなかった映画か~としか見えないのですが・・  有名な「バック・トゥ・ザ・フューチャー3」のあるシーンが出てきますよ。  時計ももちろんですが棺おけを2つ用意するくだり(話だけなんですが)  出た~!と笑ってしまいました。  でも後半やラストはかなり大人な渋い演出ですよ。  私も西部劇を数観るようになればその心がわかると思いますが・・  アクションの娯楽はほんの少しだけであとは想像力です。  観るというより読むに近い作品かもしれない。  日本の侍ものみたいな感じでしょうか。  男は孤独であるの世界・・ハリウッド的には女性が活躍しますね。  主題かもよくわからなかったのですが、  劇中にみんなで歌っていた「リパブリック賛歌」はよく聴きますね。  ♪ひとりひとりが腕組めばたちまち誰でも仲良しさ~だっけ・・  日本の歌詞でゆうとあああれかという(苦笑) 
[DVD(字幕)] 4点(2005-10-22 12:58:31)
195.  オズの魔法使 《ネタバレ》 
 総天然色という感じ!  借りたDVDのは何回目かの手を施されており、  デジタル処理ステレオとなり(これがあとから色をつけたのか)と疑うほど、  肌色も自然になりびっくりしますが花などを見ると絵本の世界のようでエポック。  作った色という点では最近のSFによくある青黒い銀残しという技術もありますが、  私はファンタジーはちょっとくどい絵本色のほうが好きなようです。  たとえば「E.T.」のあのちょっと人工的な絵本色は「A.I.」より素敵だと思う。  ファンタジー映画に現実さはあまり必要ではないと思ったりしますよ。  魔王に会いに行く場面でも見ほれます。  馬の色が行進するたびに紫や赤や黄色に変わるのです。  お花畑のシーンはさすがに鮮やかすぎてひきましたが(爆)  全体的にはもうおもちゃ箱をひっくり返したような色で、  ドロシーが夢から醒めたとたんにまたもとのセピアに変わります。  夢の中のお別れシーンでは感動してしまい泣けてきました。  魔王がそれぞれカカシ、ライオン、ブリキの人形に言葉とシルシを贈り、  これで冒険が終わるのかお別れなんだという寂しさと、  贈られたものより実は本当はみんな持っているのに気づかないもの・・  心や知恵や勇気は実は持ってるのに気づかない。  これはいつまでも冒険する気持ちを忘れないでっていう映画なのかもしれないなんて・・  感動していたら夢から醒めるドロシーの周りを見てさらに感動しちゃいました。  だって周りで心配して集まったのはカカシ、ブリキの人形、ライオンじゃあないですか。  あわてて終わったあとまた冒頭から見返しました。  最初に出てきた配役は全部夢の中で姿を変えていたのでした。  ここでまた感動して泣いちゃいました・・  この作品、大人が観るべき映画なのかもしれません。  「千と千尋の神隠し」を思い出しました。  田舎を離れて暮らしている人とか観たらあったかい気持ちになるかもしれません。  なくしたものを見つけることができるかも・・  それは夢を見ること、夢を観ていたころを、そして忙しくはない毎日だったころ・・ 
[DVD(字幕)] 8点(2005-10-22 12:55:28)
196.  桃色(ピンク)の店 《ネタバレ》 
まず最初に登場人物が次々と街角のある店の前に並びおしゃべりをする。 これでここの従業員の人間関係がわかります。 遅れて社長登場で、これでこの店の状態もわかります。 どこにでもあるごく普通の光景なのですが人物紹介としておしゃれでスピーデイ。 主人公のひょろっとした長身のスチュワートには秘密がある。 同僚の気の小さい人のいい友人に内明けます。 彼には秘密の文通の恋人がいるのです・・ わからないままの彼女のかわいらしさと鈍さも面白いのですが、 彼の最初は神経質で理知的な表情が子供のような表情に変わっていきます。 クリスマスの飾りつけからクリスマスイブまでのおよそ1カ月・・ この間に二人以外に店の中での事件がおきます。 社長は彼を気にかけていたのに密かに社長の妻と・・ そのいわれのない疑惑で店をやめることになってしまう。 人間関係がしっかり描かれているのでとても面白いです。 恋愛だけではなくそれ以上に面白かった人間ドラマ。 後半はジーンときちゃいました。 アイテムがおしゃれで面白いと何度でも使っても嫌味ではない。 そういうお手本が出てきます。 従業員には不評の販売用の開けると♪黒い瞳が鳴るシガレットケース。 この在庫がたまっているのですが、ショウウィンドウに飾ったシーンは「未来は今」そのもの。 シガレットケースを山積みされた玄関に放り出される不倫相手、 箱は壊れて♪黒い瞳があちこちで鳴る・・ おかしい!ただひとつの箱が無事でクリスマスプレゼントにそれを選ぼうとする彼女。 彼はそんないらないものより本革の財布が欲しい・・このくだりもおかしい。 実に誰もが共感し後ろめたくなるくらいのこっそり笑いが満さん。 エンディングになるまで彼女は彼だと気づかない・・ さてこれをどうやってまとめるのか。 一気に楽しめる舞台劇ドラマです。 色んないいシーンおしゃれなシーンがあります。 彼がそろそろ身を固めようと引越しを考え友人に相談する。 3つも部屋はいらない1つで十分。じゃあお客が来たときどこへ招待するんだ? 君は大使か?本当の友人は食事が終わった時間に来るんだ・・な~るほど! イブの夜従業員たちはドアを開け出てゆく。 妻とケンカしている社長はひとりで迎える。 従業員に声をかけるんですがこれもまたいいんですよ。 
[DVD(字幕)] 8点(2005-10-22 12:52:30)
197.  日本沈没(1973) 《ネタバレ》 
 今の邦画はハリウッドに追いつこうと何かを無くしてしまっている。 そのひとつが特撮だと思うのです。 ハリウッドはCG使い放題ですが役者も時間もお金も邦画とはかけ方が違います。 「ゴジラ」などの特撮は邦画のオハコだったはず・・ 特撮がチャチだなと観ていて思いましたがお話がよければいいんですよ。 日本が沈没するくらいの現象がおきているのにお隣の国に影響が出ないのはおかしい。 しかしそれはSFの範囲でかまわないのです。 なぜなら日本だけアトランティス大陸のように沈むお話なのだから。 突っ込みどころを引いても魅了するのがSF映画だと私は思います。 この日本沈没は暴徒&逃げ惑う人々を描いています。 マドンナ役のいしだあゆみが恋人とはぐれるんですが、 あらら「宇宙戦争」しちゃった~まあいいか暴徒も描けてるしと苦笑。 考えれば宇宙戦争の原作も死んだと思った家族と再会なんてあるんだし、 左京氏がこれをオマージュとさせたのは間違いない。 渚にて、宇宙戦争、ここらの原作を読んでいない昭和のSF作家はいないでしょう。  人間ドラマとしてみるならば「復活の日」より重く深いです。  最初に観た時は東宝の特撮のチャチさで減点しました。  ところが今回は最初に違和感を感じた特撮も、  人間ドラマとして見ることが出来(すでに見たから)  後半なんか感動して泣けました。  日本人にしかわからないかもしれない感情・・  それを沈む島国に残る人に見ました。  一番日本のことを思い力になった人が・・  そこを離れたくないと言うのです。  それもまた彼らの生き方なのです。  しかし・・あの感動したキーワード役の渡老人・・  来年のリメイク作ではないかもしれないのです。  渡老人を抜きにして制作して何の意味があるのか・・  もし災害になったらどうなるかがこんなチャチな特撮でも、  リアルに感じ感情移入ができる怖い映画です。  この感情を洋画に感じるのは難しい。  やはりいしだあゆみの役どころや突っ込みどころはありますが、  あの「宇宙戦争」だって原作も生き別れ再会なんだし、  SF映画に細かい突っ込みは仕方なくそれを上回る出来なので許せる。    良い映画なら邦画に高得点をつけたっていいと思うので、  7点から8点に加点したいと思います。   
[映画館(字幕)] 8点(2005-10-22 12:46:49)
198.  情婦 《ネタバレ》 
 さて、私は実はこのサスペンスの途中でなんとなくわかってしまいまして、  たぶんこの作り方でかなりの人気の作品ということはとんだどんでん返し、  普通では考えられないのではなく普通に考えるという逆転の発想で、  中半にわかったそのままラストになったのです。  オモシロさは減りましたが嫌いではないノリだったのでさて、  どうオチをつけるのか観ていましたらば・・  またまたどんでん返しがあったわけです。  最後のどんでん返しが私には気に入らない・・  この映画やはりB・ワイルダー監督作ということで品がありテンポもよい。  このオチが私には合わなかっただけです。  「情婦」というタイトルがふさわしいとはいえませんが、  このオチにはこのタイトルが似つかわしい・・それがちょっとメロドラマ(爆)  でもオデブの弁護士のこっけいで愛らしい演技は高評価できますし、  オチが気に入らないからといって作品全体の品が落ちるわけではありません。    思いましたよ。  こういう昔のいい映画があるおかげで「ユージァル・サスペクツ」や「セブン」が楽しめると。  今の映画のほうが演出も面白いに決まっている。  全体的に比べるのはかわいそうじゃあないですか。  今こういう映画を初めて観るとありがたいなぁとも思います。  昔の映画を昔に観たわけではないから味のある見方はできないけど、  今の映画を楽しんでさらにその影響を与えたであろういい映画を見つける楽しさ、  今の映画に飽きが来たときその間に探し物をするのも楽しいです。    マレーネ・ディートリッヒの演技も観モノでした。  砂塵 の厚化粧の歌手と同じなんですよ!    キャプラのつぎはワイルダーを観ようと計画している最近白黒ファンになった私ですが、  今の時点で「アパートの鍵貸します」「昼下がりの情事」はすでに観ております。  この監督で気づいたことはとにかく品があるなぁということと、  テンポがよくてコメディも切れがいいということ、奥の使い方(ドアや別部屋)がうまい。  どちらかというと舞台劇のような撮り方で好感が持てます。  長回しの向こうに別部屋や鏡があったりと・・ヒッチコックの「ロープ」にもありました。  サスペンス特に演技合戦の法廷劇などの基本的に面白い見せ方は、  役者の演技と監督の演出がモノをいう舞台劇だと思うのです。 
[DVD(字幕)] 7点(2005-10-22 12:37:15)
199.  パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 《ネタバレ》 
・・見事につまらなかったです。  面白いと思う人もいると思うけど私は合わなかったです。  最初にディズニーと現れた瞬間、まさかピーターパンやフック船長みたいなお話か?  とひいたのですが、やはりそんな感じでした(アニメはディズニーいいんですが)  この長い作品中全くヒトコマも笑えなかったのです。  笑わせようと見えるというかコメディに入る前にタメが入り笑えない。  同じギャグや同じことを何度も繰り返す。  採点も同じような冒険モノで「バロン」と比べて明らかにバロンが大笑いできたので・・  それにバロンはついてゆけない独走ギャグわが道を行く精神がある。  これはそれがなぜか感じられず立ち回りばかり目立ちました。  チャンバラ(に見えるのよ)が固い、笑いが台本どおりのような間合いがある・・  と同じように思う人もいるはずです。  何も考えずに楽しむには時間が長く間延びしてしまいました。  役者も主役級を揃えているのになぜなんだろうか??  さてこの作品をなぜ観ようかと思ったか?  冒険モノだろうということと、  好きな役者が出ているからです。  さてその好きな役者とは・・ジェフリー・ラッシュです。  ところがこの役もそつなくこなしてはいるものの、  コメディなのか娯楽なのか中途半端な演出ゆえちょっと・・  そういえば同じように「フック」でも、D・ホフマンの演技が映画と合っていなかった。  役者はよくても演出がチグハグだったのかもしれません。  このての映画はどれだけ役者をそろえても演出が難しいのかも。  ドタバタになっちゃってお金だけかかっちゃう・・  ということで意外にもワケがわからない「バロン」を再評価したくなったのでした。  ところで面白いことに私はこれがJ・ディップ出演作初観賞です。  実は・・苦手なのですよ(爆)  苦手な俳優が今のハリウッド映画で活躍しているほとんど上位の人!というこまりもの。  観る映画というかジャンルが限られてしまうので努力しようと思います。  さて・・これをディップ初観賞は失敗でしたね。  これは演技も素顔もわかったもんじゃあないですね(苦笑)  J・プライスが(未来世紀ブラジル)どこに出ていたのか・・?  
[DVD(字幕)] 4点(2005-10-22 12:33:58)
200.  エルマー・ガントリー/魅せられた男 《ネタバレ》 
アカデミー賞作品といえど合わないものは個人の評価をつけたいです。  一応賞作品でシリアスな社会風刺ドラマですので、  気になった方はいかがでしょうか。  人によって色んな見方があると思うので・・  まず私はB・ランカスターが合わなかったです。  「泳ぐひと」はまだよかったけれど、あ、「ドクター・モローの島」もだ・・  ちょっと濃すぎるんですよね。  で、奇妙に明るい役とか多かったり(今回もですがハイです)  伝道師に恋し自らも宗教活動のまるでエンターティナーとなる主人公。  ほんとエンターティナーですよ。  選挙活動かミュージカルか・・とにかく濃い(爆)  ここまで宗教に入れ込むと怖いよ~ということを描きたかったのか、  それとも単なる人間はただの人間でしかないということなのか、  主人公の弁舌達者ぶりと悪を説くおどしのような説法、  しかしその対極にある本当の熱心な信者は愛を説き、  その個性が同じ舞台に立てば立派な商業としても成り立つ。  こういう演出は舞台的で面白いのですが、  音も大袈裟だし品が感じられなかったです・・  コミカルな風刺もほしかったわけで、  シリアスなんだけれども暗くも感じなかった。  それがあまり印象に残らないという評価です。  結局主人公の勝手さから始まったことなのです。 
[DVD(字幕)] 4点(2005-10-22 12:30:01)
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