181. ストーリービル/秘められた街
大ヒットドラマ『ツインピークス』の脚本家が手がけた作品で、路線的にも「2匹目のどじょう」を狙っている。しかし、残念ながら、D・リンチの独自性豊かなねちっこい映像もなければ、プロットにも軸がないため、ただただ退屈な時間が流れていくこととなる。気をつけろっ!「『●●』のスタッフ結集」というコピーは、他にウリがない証拠だ。駄作に決まってるんだぁ。間ァ違いないっ! 2点(2003-12-01 17:09:20) |
182. ストーリー・オブ・ラブ
『恋人たちの予感』同様、このような男女差認識ラブコメを撮らせればR・ライナーは上手い。とはいえ、両作とも男目線が強く、これで女性が納得するのか疑問に思うところもあるが、男である俺は興味深く観られた。決して美人とは言えないM・ファイファーが愛しく思えてくるのも、彼女の役への入り込みとライナー演出の賜物だろう。ウィリスも男の情けなさを好演。 7点(2003-12-01 17:02:50) |
183. スチュアート・リトル
ネタバレ ねずみを養子にするという設定が、この作品世界では何らおかしいことではない、と観客に思わせる努力が全くなされていない。また、プロット的にもスチュアートがねずみである必要性が感じられない。おそらくねずみはユダヤ人のメタファーなのだろうが、導入が甘いためユダヤ人の姿が終始透けて見え、ファンタジー物として見られないのが致命的。 3点(2003-12-01 16:36:38)(良:1票) |
184. バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲
シュワに気を遣ったのか、ラストでいい人にしてしまうのはいかがなものか。哀愁漂う悪役を登場させた『リターンズ』というお手本がありながらもったいない。ロビンやA・シルヴァーストーンの新キャラも邪魔なだけで、これ以上バットマンの存在感を薄くしてどうするのだろうか。クルーニーも雰囲気は悪くはないのだが、パッとはしなかった。シューマッカーの資質はこういったヒーローものには向いていないのだろう。 2点(2003-11-30 23:03:22) |
185. バットマン・フォーエヴァー
ネタバレ R・ウィリアムズの代役J・キャリーの熱演は面白いが、ジョーカー同様やはりやりすぎの感は否めず。一方のT・L・ジョーンズはあまり印象がない。そして、バル・キルマーは悪くはなかった。特にヒロインからもっと好きな人がいると振られた際の、バットマスクから見える口がゆるむ表情などは秀逸だったのだが。シューマッカーは原色を活かした演出を披露しているが、アクションシーンが整理できていないのが難点。 5点(2003-11-30 22:56:40) |
186. バットマン リターンズ
ネタバレ バットマン・キャットウーマン・ペンギン・・・3人のトラウマを抱えた怪人達の織りなす哀愁漂う物語に切なくなってくる。前作と違い、3人を対等に描いているのがよい。また、前作で秀逸だったゴッサムシティも相変わらず素晴らしく、T・バートンの脳内世界を堪能できた。ファイファーの死後、たくさんのネコが寄ってくる映像も不気味さ・狂気が感じられ印象的。 8点(2003-11-30 22:50:36) |
187. バットマン(1989)
ティム・バートンの作り出す世界の魅力に驚かされる一作。M・キートンは表と裏の顔を上手く使い分け好演しているが、如何せん野放し状態のニコルソンのせいで興ざめ。しかも、「『バットマン』を楽しむ会」のような有志団体が劇場に現れ、バットマークが出るたびに拍手をしていたのが痛々しい。アメリカの真似をしたいのだろうが、気に入ったところで騒げばいいのであって、無理矢理盛り上がろうとするのは他の客にとって只の迷惑である。 4点(2003-11-30 22:44:44) |
188. 素顔のままで
ラズベリー賞受賞も納得のふぬけたプロット。脚本家は本作で何を主軸に据えようとしたのか? サスペンス? ならば、しっかりとした盛り上げを。ユーモア? 奇人が出れば笑えるわけではない。親子愛のドラマ? 底が浅すぎるよ。あっ・・・もしかしてエロス? デミ・ムーアは肉体を鍛え上げてるけど、意図が伝わってないよ、彼女に。それに、残念ながら・・・デミの賞味期限はとっくに切れていて・・・(以下、自粛) 2点(2003-11-30 21:36:22) |
189. スカーフェイス
「暑苦しい」とはこの映画のためにある言葉なのか。ギラギラしたパチーノの狂気は観ていて、胸がしめつけられてくる。デ・パルマの流麗なカメラワークによって、無縁のはずのマフィアの世界にひきずりこまれ、その残虐性によって呼吸困難に陥った。時に映画の世界では、「暑苦しい」は褒め言葉となることを痛感した。 9点(2003-11-30 21:26:19) |
190. スコーピオン
映像遊びにこだわったB級アクション。B級スター揃い踏みでなかなか楽しめる・・・とついつい書きそうになるほど、K・コスナーにA級スターの輝きが感じられなかった。また、こういった作品ではK・ラッセルが活き活きとしているのも印象的。プロットはほころびだらけで出来は悪いが、まぁ軽く楽しめることはできたかな。それにしても、HILOさん、吹き替えは津嘉山さんだったのかぁ。吹き替え観ようかな。 6点(2003-11-30 21:20:04) |
191. 助太刀屋助六
真田広之の持ち味が存分に出た活劇。少々こぢんまりしすぎているのが残念だが、真田・村田の軽妙なやりとりが面白い。ラストも爽快! さすが岡本喜八だなと納得。ちなみに、本作は某映画祭で観たのだが、ゲストとして岡本監督が登場。しかし、言葉がうまく話せず、横にいた村田雄浩さんが一生懸命通訳していたのが可笑しく、印象的だった。岡本監督、まだまだ活劇を撮り続けてくださいね。 7点(2003-11-30 21:12:25) |
192. スクリーム3
ネタバレ 責任もってK・ウィリアムソンが書くべきだったんだけどね、このシリーズは。しかし、よかったこともある・・・ランディが出てきたぁ~~~!!!(笑) 3点(2003-11-30 21:02:46) |
193. スクリーム2
ネタバレ 前作に続く意外な犯人は、今度は『13日の金曜日』で来たかぁ。相変わらずパロディ・ホラーとしては楽しめる出来だったが、一つ大きな不満が・・・ランディを殺すなぁ~!!! 6点(2003-11-30 20:58:46)(良:1票) |
194. スクリーム(1996)
ネタバレ W・クレイブンが手がけるパロディ・ホラーの傑作。程良い笑いに程良いショック。そのバランスの取り方も巧みで、犯人探しのおまけまでついている。N・キャンベル、S・ウールリッチもなかなかの好演で楽しめた。それにしても、「ハロー、シドニー」は誰が言ってもあの機械を使えば全く同じ声になるというのには笑った。 8点(2003-11-30 20:55:41) |
195. スキャナーズ
ネタバレ 比較的大衆受けしやすいクローネンバーグ作品。有名な頭爆発はもちろんのこと、ラストのバトルもテンションが高い。しかし、それ以上にプロットに潜むテーマも深く、是非味わってほしい。ラストカットの男は誰か? ここにもクローネンバーグらしい融合・再生が描かれている。ちなみに本作の主人公を演じたスティーブン・ラックは『戦慄の絆』にも美術家役で出演している。ファンの方は是非チェックを!・・・っていないか(笑)。 8点(2003-11-30 20:40:38) |
196. ズーランダー
B・スティラー版『オースティン・パワーズ』というべきノリの作品で、観る人を選ぶコメディ。かくいう俺は、O・ウィルソンに今一つノレなかったものの、スティラーにはにべもなく撃沈させられ、笑いっぱなし。また、洋楽にはまっていた頃の曲ばかりが豪華に使われ、個人的には大満足。 7点(2003-11-30 20:27:14) |
197. スーパーの女
人間観察力の鋭さといい、題材の選択およびアプローチのキレといい、伊丹監督の才能を感じられる作品。もしこの題材に目をつけた人が他にいても、これほどまでに可笑しい人間喜劇には仕立て上げられないだろう。伊丹作品は、現代社会が持つ病理へのメスであり、これからも無視してはいけない作品ばかりである。 7点(2003-11-30 20:21:33) |
198. スーパーマン(1978)
とても贅沢なキャスティング。それに、原作・脚本がマリオ・プーゾだったとは!(←今、知った)『ゴッドファーザー』しか知らないのだが、この人は一体どんな経歴の持ち主なんだ。調べてみなくては。さてと・・・作品的には娯楽のツボをうまく押さえた作品でラストも含めて心地よく楽しめていい。C・リーブ・・・最近の状況を知らないが、幻のCMのように再び立ち上がるのは無理としても、映画界で活躍されることを心から願ってます。 7点(2003-11-30 20:14:58) |
199. スーパーガール
フジテレビで何度も観た。無料で観る分にはこれほど素晴らしい映画はない。目の保養としてはだが。今後、ビデオも借りず、ましてやDVD購入もないだろう。だけど、頼むから年に一度はcuteなスレイターを見せてください、フジテレビ様。♪きっかけは~(パンパン)フジテレビっ! 5点(2003-11-30 20:04:26) |
200. スウィート ヒアアフター
ネタバレ 静かで美しい街並みの映像にどことなく陰があり、これから始まる物語に期待をさせられる。そして現れる弁護士の正義感にもどことなく監督の冷たい視点が感じられる。当然物語は弁護士の活躍で解決などということにはならず、胸にひっかかりを残して幕を閉じる。映像作家としてのエゴヤンの力は感じるもののどうも消化できない。結局、人間の営みなんて全て「エゴやん!」ってことなのだろうか。 6点(2003-11-30 19:59:02)(笑:2票) |