Menu
 > レビュワー
 > タコ太(ぺいぺい) さんの口コミ一覧。10ページ目
タコ太(ぺいぺい)さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1369
性別 男性
自己紹介 ※他のSNS等に合わせてニックネーム変えました。(2024.2.28)

①製作者の映画愛を信じて0点は付けません。(0点級の作品は鑑賞中止してしまうのでレビューが書けないとも言えますが)
②レビュー作品に「あらすじ」がない場合は率先して書いてます。
③最近時間が出来たのでレビューが長くなりがちですがお許しを。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
616263646566676869
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
616263646566676869
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
616263646566676869
>> カレンダー表示
>> 通常表示
181.  プラネット・オブ・ロボット 《ネタバレ》 
ワープ航法?についての解説には若干「?」という感じですが、オープニングはこれから始まる謎の惑星冒険譚への期待が高まる雰囲気です。命からがら脱出して地表に降り立つ辺りまでのスリリングな展開も良い感じです。  がしかし、そこからの展開が何ともスピード感がないと言うか。宇宙飛行士の動きが緩慢なのが一番のビジュアル的な問題だとは思いますが、画面の転換の度に入るブラックアウトや背景のボカシ過ぎとか、演出自体の問題も無視できません。それらを纏めて一言で言えば只管退屈。ストーリーそのものは決して退屈ではないだけに非常に残念です。  ただ、肝心のストーリー展開においても、高度に発達した科学技術に基づいた宇宙旅行の筈なのに、計算ミスで到着時間が太陽5周分もズレちゃったから事故が起きたというのはどうなんでしょう?何かもう少しそれっぽい理由は見つけられなかったのか?  結局、やや「猿の惑星」的展開で件の惑星が核戦争後の地球だということが判る(観ている者にはその前に「ジャックダニエル」と「ユニオンジャック」で知らされてますが)訳で、宇宙飛行士は希望の星を抹殺された悔しさから核戦争を起こして自滅した地球人を批判するのですが、だからって非業の死を遂げた人の白骨死体をタコ殴りして良い訳はないです。  モチーフ的には「猿の惑星」を想起させられますが、時折り挿し込まれる赤ちゃんの映像は「スターチャイルド」?と思えたりもして。決してつまらなくはないのですが、観終わってみれば、全てを知って彼はこの先何処へどうやって前進するのだろうか?という虚無感ばかりが残る物語でした。  ちなみに、エンドロールでキャストとスタッフを見る限り、かなり親族で固めた作品のようですね。そういう意味でも結構小さく纏まった作品です。
[インターネット(字幕)] 4点(2023-07-13 20:50:51)
182.  ザリガニの鳴くところ 《ネタバレ》 
ミステリーあるいはサスペンスドラマという形を採っていますが、メインとなるのは謂れなき差別に苦しむひとりの女性の生き様を描いたヒューマンストーリー。  親に棄てられ、兄姉と生き別れながらも、この世に生を受けて以来彼女を優しく包み込んでくれて来たノースカロライナの湿地帯で独り逞しく生きるカイア。恋人との悲しい別れ、嘘で固めた顔で言い寄って来る傲慢な男による屈辱的な扱い、彼女を苦しめる更なる試練にも耐えながら、彼女の愛する湿地帯について独自の研究に没頭していた彼女は、或る日突然、彼女に言い寄っていた男の変死事件の容疑者として逮捕・勾留されてしまう。  彼女に手を差し伸べ続けて来た雑貨屋の優しい夫婦、幼少期から彼女を知り気にかけていながらも何も出来なかった老弁護士、そして若さ故彼女を愛し続けていながらも町を去ってしまっていた元交際相手。検察と町全体を敵にしながらも温かな人間関係が彼女を絶望から救い上げてくれます。法廷劇としては比較的ライトな雰囲気ですが、老弁護士の一言ひとことにはずっしりとした重みと胸をすくような鋭さがあります。  なぜ彼女自身は何も述べなかったのか?ラストシーンに至って驚くべき事実が判明するものの、真相が具体的に語られることはありません。真相はどうだったのか?含みを持たせるエンディングから、これで良かったんだ、という彼女の人生への賛辞が聞こえて来るようです。  単純なハッピーエンドではないし何が正義かという疑問を残しながらも、虐げられてきた一人の女性の人生にとって仄かな希望と救いのある物語。原作を読んでみたくなりました。
[インターネット(字幕)] 8点(2023-07-13 20:26:23)(良:1票)
183.  ハイキック・ガール! 《ネタバレ》 
短い尺で寸止めなしの生身の空手アクションを繰り広げる。一見ひ弱そうな細身の女子高生が並居る敵をバッタバッタとなぎ倒す映像はシンプルに爽快!と言いたいところですが、既に皆さんご指摘のとおりスロー混じりのリプレイの連続がどうにもいただけません。折角の熱演が冷めてしまう演出。敵キャラのアニメ的な設定とも相まって何とも残念です。  武道は素人の私ですが、香港等々の功夫アクションとは明らかにテイストの異なる空手アクションは間違いなく爽快です。主役が誰だか分からなくなってしまう終盤の無敵の先生大活躍も、そもそものストーリーを考えればダブル主演も当然かなとも思え、それはそれでアリかなと思えます。お約束のピンチも若干あるものの、やはり無敵の強さは見ていて楽しいです。尚更にリプレイ演出の連続が残念なのです。  この際ストーリーはいいでしょう。浅い、薄い、という批判も仕方ないところです。15年前の出来事の詳細とか師匠のその後の人生の転機とか良く解らず。でも、あくまでも生身のアクションに拘るのであれば、この尺ではこれが限界と思えます。だからこそ、もっとアクションを魅せて欲しかった。レベル的には十分なのだと思います。あくまでも見せ方です、魅せ方。  和製アクション作品の弱点を見せられた感が強く残った作品でした。ヒロインと先生、そしてヤラレ役の皆さんの熱演に+1点の4点献上します。  (追記)そう言えば、やられ役が頭部にハイキックとかを受ける度に何か飛び散りますね。最初、汗?とか思ったけどそんなに汗まみれじゃないし。でも、頭部アップのカットで何やら白いものが毛髪に。粉振ってる?格闘技系の演出にそういうのってあるのでしょうか?
[インターネット(字幕)] 4点(2023-07-10 09:28:28)
184.  シャドウ・イン・クラウド 《ネタバレ》 
グレムリン伝説をベースにしたホラーとして捉えるには、諸々の他の要素(サスペンス、アクション、ミリタリー、社会派、ヒューマン)が詰め込まれ過ぎていて評価が難しくなる作品。ただ、逆に言えば比較的短い尺の中に良くぞこれだけ詰め込んで大きな破綻もなく纏め上げたと湛えたい作品です。  怪物は途中から本来のグレムリン伝説から離れて悪役怪獣的になって行きますが、懐かしいTV版トワイライトゾーンとちょっと懐かしい劇場版トワイライトゾーンで描かれた登場シーンを想起させられ、あくまでもこの存在が本作にはなくてはならないのだと確信して観始めた次第です。(観終わってそれは間違いではなかったと思います)  前半の下部銃座内のヒロインの一人芝居的な展開は見応え十分。一見芯の強さを感じさせる彼女が垣間見せる何かをひた隠ししようとするが故の弱さ。機外の異音と未知の生物の姿という想定外の事態への戸惑い。更には機内に戻れなくなるアクシデントの最中に現れる日本軍の機影。息つく間もなく惹き込まれます。B17内部のセットも丁寧に作り込まれてますね。CGの合成もあるのでしょうか?  零戦との交戦が始まる後半は、皆さんのレビューにもあるように確かにヒロインは単に強い女性から超人と化します。爆風で機内に生還する場面には驚嘆。マジに考えたら全身打撲と火傷で重症間違いなし?いやいや強風と低温で大丈夫?んな訳ないです。でも、だからこそアクション映画は楽しい。マジにヒロインの身体を心配してたら見てられません。ここはアニメ的に割り切らないと。アニメのアクションだったら当たり前の不死身っぷりですから。ここはヒロインが無敵の母性に目覚めた表現なのだと受け入れます。  そして終盤。手強い怪物のラプトルばりの鉤爪を恐れることもなく素手で殴り殺す最強のお母さんの誕生。誰にも何も言わせない慈愛に満ちた授乳シーン。  エンドロールに差し込まれる女性の権利を勝ち取ろう的なカットは、脚本家のスキャンダルへの言い訳的に映らないこともないのですが、全編通して溢れんばかりに映し出されるクロエ・グレース・モレッツさんの魅力(単に変わらぬ可愛さというだけではなく、繊細な演技もキレのあるアクションも)が炸裂する本作は、優れたエンタメ作品として大いに気に入りました。クロエちゃん大好き!とばかりに+1点です。
[インターネット(字幕)] 9点(2023-07-09 10:49:56)
185.  ラ・ジュテ 《ネタバレ》 
名作と噂された本作にアマプラで漸く出逢えました。  物語としては、短編作品だけあってシンプルな構成のSFサスペンスですね。哲学的とも思える内容は、古典的なSF作品に通じるものも感じました。タイムパラドックス(正確には本作にはそれは登場しないような気もしますが)に関する想定が自分自身の理解するところと非常に近く、そのこともあって決して難解に感じることなく鑑賞することが出来たのだと思います。  ただ、本作の場合、特筆すべきはやはり「フォトロマン」と称される技法でしょう。モノクロ静止画を巧みに合成し、荘厳なBGMと冷静なナレーションに載せて演出する。恰も普通に動画を鑑賞しているかのような錯覚に陥ります。1962年(1958年製作との記載もあるようですが)というCGもVFXも殆ど一般的ではなかった時代に、これだけの映像を創り上げた技術は素晴らしく思います。中盤に一か所のみ(私には二か所に思えたのですが)挿し込まれる動画が非常に効果的。心憎い演出ですね。バンダム的風貌の「男」と素朴な美しさの漂う「女」のビジュアルも、モノクロ画面に溶け込んで魅力的だったと思います。  今の時代に最新技術を集結してリメイクしても、恐らくはここまでのシンプルな佳作を創り上げるのは難しいのではないかと。8点献上します。
[インターネット(字幕)] 8点(2023-07-07 14:09:57)
186.  ゾンビ・リミット 《ネタバレ》 
冒頭いきなりのゾンビカットで始まるものの、物語としてはヒューマンストーリー感がかなり強いですね。  医師としての倫理に背を向けてでも夫のために貴重な治療薬を不法に確保してしまう妻。偶発的かつ正当防衛による射殺でありながら秘密の暴露を避けるために警察を呼ばず死体を遺棄してしまう妻。妻に一目会いたいがために自らを拘束し死への恐怖を必死に耐える夫。親友のために彼の妻が必死に集めた貴重な薬剤を自らの妻の命を守らんとして奪う夫、等々。いずれも、常軌を逸した混乱の中で愛する人のために選んでしまう究極の選択。  そのあたりの心の移ろいはそれほど丁寧には描かれていないものの、八方塞がりの劣悪な状況に必死に立ち向かおうとしている人間の強さと弱さはしっかりと表現されていて、思いがけず出逢った佳作でした。  それだけに、復讐に燃える身重の妻のラストシーンが必要なのかどうか?少なからず疑問に思え、その分マイナス1点です。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-07-06 21:33:21)
187.  サメデター 《ネタバレ》 
原題のひとつ「頂点捕食者」というのが本作のテーマに通じるようです。捕食行動をサメ目線で表現したかったのじゃないかと。あくまでも海の頂点捕食者はサメ。人間はそれを理解していない、みたいな。(この後は批判的に書きますが、基本的に本作のような作品を支持していますので誤解なきようお願いします)  けれども、観終わってみれば何とも意味不明な作品。冒頭の妙に長い、と言うか長すぎるダイビングシーンから嫌な予感が…。さりとて、続くビーチではいきなりのサービスカットでそれを忘れさせ、タイトルバックのヘビメタが「お、これは期待していいのか?」と思わせてくれたものの、そこまででした。  75分という短かめの尺なのに、つなぎ的なカットが長いことしきり。それで押されてしまったのか肝心のサメシーンはかなり少な目。登場しても泳ぐばかりで大口開けた捕食シーンは2カットぐらいかな、いやそのうち一つは魚を捕食してるし。  サイドストーリー的に進行するレジャー施設オープニングセレモニーは、机上論ばかりでパーティも施設も登場することなし。強気の腹黒そうな経営者はいきなりお亡くなり。男コンビと女コンビの二組の賑やかし出演者は只管滑り続ける。  極めつけはラストシーン。謎の爆発、大怪獣出現?そして出演者のお顔付きの長~いエンドロール。最後の最後に監督?の口元の大アップ。意味不明のまま忽然と終了してしまいました。ただただ唖然です。  この作品、クラファンで資金を募っていたということですが、もしかしたら資金の枯渇で終了?的なエンディングだったのかも。  ただその結果、よくよく考えてみればサメ映画の王道的な作品に落ち着いたのかも知れません。ある意味、オーソドックスな古典的サメ映画の雰囲気が感じられないこともありません。やっぱサメは海でしょ!みたいな。  ちなみに邦題は原題のダジャレアレンジ?それとも単純に「サメ出たー」というオヤジギャグ?ポスターのカタカナ文字に至っては最早私の理解を超えていて全く解りませんでした。  これぞサメ映画?だとしたら楽しみはまだまだ尽きない予感がします。
[インターネット(字幕)] 3点(2023-07-05 22:40:08)
188.  Melanie Martinez: K-12 《ネタバレ》 
ヒロインは、個性を受け入れることなく画一的に行われる学校教育に不満を持ち、そんな学校は破壊してしまえとばかりに画策する訳ですけれど、画面全体を彩るパステルカラーの世界には不思議な浮遊感があって、独特の哲学的とも思える詞が綴られる楽曲の数々や子どもとも大人とも思えてしまう様な不安定感たっぷりのヒロインの雰囲気とも相まって、作品全体に独特の世界観が醸し出されています。  決して理屈ではなく、あくまでも感覚的なものとして、ミュージシャンならではのメッセージが伝わって来る印象です。  ヒロインが物語の展開とともに次第に大人っぽくなっていくあたり(表情から子どもっぽさが抜けたり、衣装の露出度が増したり)から、彼女が一歩ずつ成長していく過程が感じられ、それ故ラストシーンで目の前のドア(学校システムから抜け出る)をくぐることを躊躇う彼女の表情からは、実はまだ子どもの世界に留まっていたいという悔しさのようなものが感じられました。  一風変わったミュージカルですが、映画というよりステージで繰り広げられる音楽ライブを鑑賞しているかのような感覚で楽しめました。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-07-05 22:27:37)
189.  ヴィレッジ(2023) 《ネタバレ》 
ひとことで言えば、恐れることなく社会の闇に光を当てた脚本、出演者の迫真の演技、優れたカメラワーク等々、ハイレベルな社会派サスペンスだと思います。120分、緊張感をもって鑑賞することが出来ました。  ただ、どうなんでしょう「ヴィレッジ」というタイトルは。先行する同タイトルの作品の記憶と、本作の予告編の構成、それらが相まって「これはホラー?」という先入観が生まれてしまうような?実際殆ど予備知識なしで観始めたので、途中までホラーテイストを期待してしまいました。  寒村の閉そく感、幽玄な薪能、能面を被り練り歩く人々、処分場の色彩の抜けたような光景等々、ホラー作品に繋がるようなファクターは多々ありながらもホラーには向かわないという展開に、勝手に肩透かし感を受けてしまった感じです。何だか種蒔きはしたものの伏線回収はしないままみたいな。  村長の息子の事件については、ある意味現実的と言うか脇の甘さが際立ってますね。処分場に遺棄という短絡的な行動、散々写メ撮りまくられてたケータイの放置など、行き当たりばったりの犯行故の致し方なしさではあるのでしょうけれど、尺の関係もあって一気に事件が収束する仕掛けのようにも思えてしまいました。  エンドロール後に描かれる弟の離村カット。この村に居ても未来はない。唯一の希望であった優は堕ちてしまった。優が断念し姉が失敗した離村という選択肢。最早ほかの選択肢はないのだという決心。解るのですが必要だったのでしょうか?  一方、犯罪者の親族に対するいわれなき誹謗中傷、職業差別とも解されかねない廃棄物処理業者の描き方、社会派作品としての鋭い視線を大いに感じました。  そして、優の心理に呼応するような能面の微妙な表情の変化や、全てを知っていて沈黙を守り自らの運命を受け入れる老婆の存在など、作品の魅力をしっかりと支えるなくてはならない映像表現も多々ありました。  改めてひとことで言うならば、チグハグさがあるがための残念な作品という印象でした。
[インターネット(邦画)] 5点(2023-07-05 10:41:19)
190.  ゾンビプーラ 《ネタバレ》 
近隣のインドネシアやタイのホラーはかなりハードな作品が多いという個人的印象があるのですが、本作は「コメディ」というジャンルということもあるのでしょうけれど、かなりソフトなホラー、ゾンビ系作品でした。  もしかしたらシンガポール映画は初めて観たような気がしないでもないのですが、言われなければコテコテのギャグの連発から香港映画のようなテイストを感じました。まぁ、この作品をもって「シンガポール映画は中華系の雰囲気が漂う」などと言い切ってはいけないとは思いますが。  そんなどの登場人物にも感情移入しかねるコテコテのコメディ感に少々苛つくこともありましたが、ストーリー的には極めてオーソドックスなと言うかベーシックなゾンビもので、低予算なのか基地内(しかも部分的)から出ることなく展開される脱出劇は、手に汗までは握らずとも決して退屈なレベルではありませんでした。初心者向けゾンビ作品とでも言いましょうか。  筋肉の記憶によってゾンビの行動が制約されることと、虫除けクリームがゾンビ忌避剤になるというのは新しいですね。ただし、そのネタが使えるのはコメディ限定とは思いますが。  大量の犠牲者が出ている内容ながら、なんとなく微笑ましく終わる不思議な雰囲気に+1点の4点献上します
[インターネット(字幕)] 4点(2023-07-04 17:51:54)(良:1票)
191.  跡形もなく消える(TVM)
我が国で言うところの所謂2時間ドラマ。オーストリアの都会から離れた郊外の小さな村の独特の雰囲気をベースに、一種異様な濃密なドラマが展開され見応え十分でした。  登場人物がそこそこ多く、そこに描かれている人間模様を把握するのに少々苦労しましたが、ミステリーとしてのツボを巧みに捉えていて、そうやすやすと先読みはさせてもらえませんでした。原作の翻訳本は見つけられませんが、小説として読むとまたひと味違う面白さが味わえそうです。  ただ、終始イラつかされまくる、妹を案じて捜し回るヒロインと、それに対する父親や村人たちの反応の空回り具合等々、我が国の2時間ドラマとはまた異なる捏ね繰り回し感があって、面白いことは面白いのですが万人受けするかというと違うかな?  特に肝心要の種明かし的な部分は、賛否両論、好むか好まざるか、大いに評価が分かれそうな気がします。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-06-30 23:09:31)
192.  地獄へつゞく部屋 《ネタバレ》 
ひとことで言えば「古き良き時代のモノクロ怪談映画」と言いたいところですが、本作はホラーと言うよりホラー風味を効かせたミステリー。最後の最後にネタバレしてしまえば、幽霊や呪いに殺されるなんてことは全くなく、恐ろしいのは飽くまでも人間と言ったところでしょうか。  とは言え、作りは王道を行く幽霊屋敷モノ。お約束通りに登場するバケモノ(らしきモノ)や勝手に閉まるドア。不気味な管理人。秘密の部屋や恐怖の地下室。遭遇した美女の悲鳴(キャーッ!)。それらがモノクロの画面で展開していく様は、只管に時代を感じノスタルジックな気分に浸らせてくれます。  CGも特殊効果もなかった時代にどうやって人を怖がらせるのか?遊園地のお化け屋敷を手本としたのも時代背景あってこそなのでしょうね。1959年という時代を感じながら観てこその作品と言うべきでしょう。なので、リメイク版の「TATARI」との単純な比較も出来ないと思います。  難を言えば、人間による完全犯罪(到底完全性は見出せませんが)モノという〆括りではなく、飽くまでも呪いあってこその事件という作りにして欲しかったです。ホラーだぞ~!と持って来ておいてホラーではないというあたりで1点減点しました。
[インターネット(字幕)] 4点(2023-06-29 11:12:54)
193.  シャーコーン!/呪いのモロコシ鮫 《ネタバレ》 
冒頭いきなり「実話を元にしている」との文字が…んな訳ないだろ!と思いつつも、いや待て、もしかしたら予想外の猟奇的犯罪をモデルにした作品かも、と思い直して鑑賞。  いきなりのサービスカット(サービスになっているのかいないのかは好みが分かれるところかも)で始まる本作品。畑を泳ぐサメ、謎の邪教集団の暗躍、さらに犯罪組織とCIAエージェントまで加わり、盛沢山過ぎて物語は混沌の極みへ。  主たるテーマは何なのでしょう?普通に考えればサメの神様の復活により最終戦争(サメマゲドン?)に臨むべく活動する邪教集団の物語なのかも知れませんが、何にしてもタイトルは原題も邦題も早い話が「トウモロコシ畑のサメ」。やっぱり主役はトウモロコシ畑を悠然と泳ぐサメなのか?でも、そのことについては殆ど語られない。ただ単にトウモロコシ畑をサメが泳ぐだけ。たまに人を喰うだけ。それも完食せずに噛むだけだったりもする。微妙なコメディ要素も判断を鈍らせられます。  兎にも角にも(「良くも悪くも」ではありません)とっ散らかった作品。この監督がプロデュースした「ハウスシャーク」は未見ですが、恐いもの見たさの欲求にかられるようなかられないような…。それを観ても本作のモヤモヤが晴れるとは思いませんけれど。  それにしても「実話」って?
[インターネット(字幕)] 3点(2023-06-28 14:17:20)
194.  温泉防衛バスダイバー 《ネタバレ》 
暑海市、いや熱海市の比較的近くには住んでいるのですが、「熱海怪獣映画祭」の存在は申し訳ないことに全く知りませんでした。なので本作についても未知の存在だったのですが、井上森人監督が和製サメ映画の製作に向けて現在展開しているクラウドファンディングによって偶然知りました。否、偶然ではなく必然かもしれませんが…。ネット上の動画サイトで期間限定公開されていたのを拝見しました。  ひとことで言えば、極めてオーソドックスな特撮怪獣vsヒーロー作品をドタバタコメディ風に仕上げたといったところでしょうか。20分のショートムービーですが、尺の短さを生かしてテンポよく展開していくので、「なんなんだこれ?」との思いが頭をかすめる間もなく完結します。  荒唐無稽な物語ですが、そもそも特撮怪獣vsヒーロー映画というジャンル自体が荒唐無稽と言えないこともなく、そのジャンルが大好物という方には結構ハマるのではないかと。ベタなギャグが大いにスベるのもご愛敬。古き良き特撮モノを懐かしみつつ、実に楽しい気分で過ごせた20分間でした。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-06-28 13:22:05)
195.  15キリングス 《ネタバレ》 
この作品で語られて行く物語は、70~80年代にロンドンで起きた事件と酷似しているように思われるのですが、ネットで検索する限りでは「実話」という記載は確認できませんでした。同事件をベースにした映画・TVドラマは他にあるのですが本作はそのラインにはないような?  さて前置きはそこまでとして、本作では一貫してシンプルかつリアル、半ばドキュメンタリ―的に連続殺人犯の行動が語られて行きます。基本的には、面会している脳科学者の医科学的解説をなぞるように彼の行動が語られて行くという構成で、それ故にサスペンスドラマでありながらもドキュメンタリー風に感じさせられるのだと思います。  主役のスティーヴ・ボンジョルノという方は他作で拝見したことはないのですが、かなり恐ろしい雰囲気を醸し出していて、脳科学者を演じるマリア・オルセンさんも只管訥々とサイコパスの脳について解説していて恰も本物の科学者のようであり、そのあたりもドキュメンタリー風味を強くしている要因と思います。  個人的に残念だったのは、150人に1人がサイコパスというところで纏めてしまったあたりで、サイコパス=殺人者のように受け取られかねないのでは?という部分です。ドキュメンタリーのようでありながらあくまでもフィクションという作品であることが、医科学的な深掘りを必要としなかったといったところでしょうか?
[インターネット(字幕)] 6点(2023-06-28 12:57:11)
196.  モンスターズ/地球外生命体 《ネタバレ》 
タイトルやポスターから怪獣映画と理解しつつ観始めると、次第にあれ?っという違和感を感じて行き、中盤で実は社会派作品?それともヒューマンドラマ?と思い始め、終盤では怪獣が出ているのに怪獣映画ということを忘れさせてくれるという風変わりな作品。結論から言えば、大いに気に入りました。  低予算作品ということが前面に出ていますが(製作者の意図するところではないでしょうけれど)、そんなことは微塵も感じさせない作り込みだと思います。廃墟や残骸はCGなのか実写なのか私の理解力では判別できないカットが大半ですし、登場人物もドキュメンタリー的な作りが幸いして演技がどうのこうのというようには受け止めずに済みました。  怪獣たちの平和的な光景を間近に目撃したことで、自分の中に溜りに溜まっていたものがフッと吐き出されて思わず抱き合う二人。安易と言えば安易ですが、観る側もフッと力が抜けてホッとするエンディングです。如何にも続編あり的なブラックアウトは微妙ですが。  SF怪獣モノではないという前提で、丁度良い尺、解り易いストーリーの佳作。7点献上します。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-06-15 11:29:39)
197.  エイリアンVSジョーズ 《ネタバレ》 
「もう結果だけ教えろ!」配給元のひねり出したコピーはどう受け取っていいものやら。いや、これ結果だけ聞いても面白くも何ともありませんから。  毎度のことながらのサメのチープさ、謎のマントに身を包んだゴムマスクのエイリアン、お約束とばかりに登場するビキニ美女と悩殺?ヒロイン、「AKIRA」のポスターとか見たことのないデカいサイズのエナジードリンクとかさり気なく目に入るマニアックな小道具等々、じっくり見るとなかなか味わい深い仕上がりの作品です。  マーク・ポロニア監督作品は、ありがちなB級ホラーのように「結局どれも同じじゃん!」みたいなことにはならないところが良いです。勿論、だからといって何でもかんでも諸手を挙げて受け入れられるわけではありませんが、これもひとつの「味わい」と思えば結構楽しみになったりもします。  毎回「え?!」という仕掛けがあるのも楽しいですね。今回は何とサメがしゃべりました。否、正確に言うと心の声なんでしょうけれど、感情表現をしたことには真違いない訳で、意志疎通が出来るサメの登場となると一体次はどんな驚きを放ってくれるのか?まだまだ楽しみなサメワールドであります。  ちなみにタイトルは間違いなく原題の方が良いです。お洒落です。
[インターネット(字幕)] 3点(2023-06-14 21:02:52)(良:1票)
198.  ロバマン 《ネタバレ》 
吉田照美さんの「68」歳記念作品。「68」分の尺を通して活躍するのは「68」が胸に輝くロバマン。活動時間は「68」分、変身できるのは「68」回、ついでに言うならDVDの発売日は2020年「6月8日」とロバづくしの作品ですね。  河崎監督の作品は知っていても観たことがないというのが今までだったのですが、今回はポスターに惹かれて恐いもの見たさでついに鑑賞させていただきました。  くだらない!実にくだらない!でも観てしまう。途中でやめる気などしない。何とも不思議な魅力に溢れる作品でした。棒読みの台詞もベッタベタのギャグも一切構わず突っ走る展開。ある意味お見事です。いかなる評価も不要!と言わんばかりのパワーです。  豪華&レアな出演者の皆さん、そして主題歌、何だか吉田さんの68歳バースデイにプレゼントしたんですか?みたいなノリの作品ですけれど、これって劇場公開したのですね?吉田さんと河崎監督のコアなファンの皆さんは、きっと大喜びで劇場に馳せ参じられたことと思います。  出演者に個人的に知っている方がいらしたということもあって+1点の5点献上します。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-06-14 16:59:45)(良:1票)
199.  モーガン・ブラザーズ 《ネタバレ》 
バランス良く出来たホラーコメディ。皆さんがレビューで書かれていることは概ね頷けることばかりです。スプラッター系なのにキモさをまるで感じることなくクスっと笑えるというのは脚本と演出の妙ですね。オーストラリアの作品は結構激しくグロいイメージがあるのですが、この作品で印象が少しばかり変わりました。  ワタシ的にツボだったのは、おバカでKYでまるで役に立たない立ち位置の弟と、そんな弟を我慢に我慢を重ねつつ支え続ける忍耐強い兄、みたいな関係性だったのが、弟の方が田舎育ちの都会の女子の魅力に惹かれていった結果、兄よりよっぽど常識的で利発になっていく半面、一方の兄は本来の狂暴性が顔を出し、生きてる人間は加工するは、警官は撃つは、あろうことか叔母とヤッちゃって(もともと叔母は兄弟とそういう関係?)、挙句その叔母も撃っちゃって、若者一人も撃っちゃってと、大いに人格崩壊していって兄弟の立ち位置が逆転するところです。(長い一文失礼しました)  スプラッターとかお下品コメディはダメ!という方には受け入れていただけないでしょうけれど、これはある意味傑作ホラーコメディじゃないかということで7点献上します。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-06-13 10:47:46)
200.  ノーマッズ 《ネタバレ》 
ヒロインの女医の見る幻覚の中で(行動を伴うので単に見るだけの幻覚とは言い難いリアルな追体験なのですが)若きピアース・ブロスナン演じるところの人類学者があまりに無謀でアホな行動をしまくるので、その原因と彼の心境が明かされて行くまではイライラが募るばかりでした。  中盤以降に物語の全体像が見えてくるとある意味納得は出来るのですが、代わって存在感を増す悪霊?の存在が次なる苛立ちの元になって来ます。  ワケありの場所に人を引き込むという役回りのようですが、地縛霊のようでいて地縛霊ではない。強いて言えばやはり悪霊。それも集団行動するからタチが悪い。歩くしよじ登るしバイクやクルマを乗り回すし、悪霊なのに物理的に移動して迫って来る。そして結局人類学者も仲間入りしちゃう。  果たしてこの悪霊たちは何者だったのでしょうか?目を付けた人間の命を奪って魂を仲間に引き入れる存在、なのでしょうけれど、おそらくは旅先の未開部族の呪いか何かを連れて来てしまったようですが、そのあたりは電話のやり取りやビジュアル的な表現でほのめかす程度で明言はしません。それから、一人のシスターを残して壊滅的な状態に追い込まれた教会との関係も良く解りません。  全体的な作りは映像的にも音楽的にも丁寧に作られていて見応えもあり、少なくともB級ホラー的なイメージは薄いのですが、観終わってみれば恐さよりも何となくモヤっとした感じばかりが残る作品でした。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-06-12 11:14:32)
000.00%
1332.41%
2503.65%
3896.50%
41168.47%
516111.76%
625518.63%
734425.13%
822816.65%
9765.55%
10171.24%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS