2001. エド・ウッド
才能が無い事にこれっぽっちもへこまなく常にポジティブな姿勢にリラックスさせられる。落ちぶれたベラ・ルゴシに、82歳でオスカー受賞のクリストファー・プラマーが「70歳からいい役が回ってくるようになった」と言った事が思い浮かんだ。うら寂しさを見せつけたマーティン・ランドーの熱演に点数の全てを。 [インターネット(字幕)] 6点(2017-08-20 01:29:35) |
2002. 二ツ星の料理人
ネタバレ ネズミを放ってミシェルの店を潰した報いを受け「死にたい」と取り乱すアダム。リースが作ってくれたオムレツは腹にも胸にも沁みたでしょう。味わって食する(ヒトの特権)者に料理を提供する超一流の料理人に欠けていたものに気付いた今後に希望が持てる結末の余韻を味わいました。 [インターネット(字幕)] 8点(2017-08-18 13:56:57) |
2003. ピンク・パンサー2(1975)
初見。お目当てのクリストファー・プラマー。オ・ト・コ・マ・エ、オトコマエ、このオトコマエ~! 1975年当時ゾッコンだったアラン・ドロンに優るとも劣らなく、子供時分のトキメキを思い出す。警部のギャグにはドリフターズに大笑いさせられた事を思い出す。この二人の直接対決は見たくなかったのでつまんないストーリーでも許しちゃう。 [DVD(字幕)] 7点(2017-08-17 01:18:30) |
2004. 王様のためのホログラム
ホログラムの商談が二の次三の次なのは大いに不満。心身共に疲弊してゆくアランがユセフやザーラとの出会いを通じて活力が甦る模様は、「プロの仕事人」とは別の顔「困ったなぁ、トホホ」のトム・ハンクスのオーラが全開。「大丈夫、まだ時間はある、必ず時間はある」という彼の言葉を心に留めておこう。砂上の楼閣を形にしたようなサウジアラビアの建築物が印象的。 [インターネット(字幕)] 6点(2017-08-16 13:30:09) |
2005. ハイヒールを履いた女
ネタバレ 寂しさを埋める為のパーティ参加はまだしもその後のジョージとの行為は共感出来ない。犯人であることは容易に解りますが、精神が何処か病んでいる様子に不気味さを感じていた中での誰も乗っていないブランコを押す姿に寒気が。そんな彼女に惚れてしまった警部さん。久々のガブリエル・バーンに期待は大きかったのですが、よく解らない人となりのキャラクターで残念。ラストで警部にしがみついて号泣するアンナに二人の行く末を想像させられる。アンナを演じられるのはシャーロット・ランプリング以外は考えられない。 [インターネット(字幕)] 7点(2017-08-15 17:54:16) |
2006. イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ
「クソのような作品をバカに売りつける方法」とティエリーを揶揄しているバンクシーですが、絵心の無い私からいわせれば、クソみたいなやり方で作品を作り上げ悦に入っている者の目くそ鼻くそに見えました。芸術の世界で何が売れるかという点で興味深い作品でした。 [インターネット(字幕)] 7点(2017-08-15 17:06:20) |
2007. ドラグネット・正義一直線
生真面目すぎるダン・エイクロイドと悪ガキな(若い!)トム・ハンクス VS スケベおやじのダブニー・コールマンと薄気味悪くて腹黒いクリストファー・プラマー。気楽に楽しめました。 [インターネット(字幕)] 7点(2017-08-13 13:29:41) |
2008. ハノーバー・ストリート/哀愁の街かど
ネタバレ バスの行列の割り込みあいという出会いからアッという間に肌を合わせる二人に白けてしまい、(若い!)ハリソン・フォードのぎこちなさに苦笑する。安易なメロドラマから一変するフランスのゲシュタポ本部潜入ミッション。ここではハリソン君の大活躍とクリストファー・プラマーのもたついた身のこなしに苦笑する。知らぬは亭主ばかりなりの結末にホッとするやら、物足りないやら。 [インターネット(字幕)] 7点(2017-08-13 13:04:43) |
2009. あの日の指輪を待つきみへ
「貞女二夫にまみえず」が思い浮かぶ。50年の歳月を経て尚皆を縛っている指輪の約束。その指輪をもたらしたのがエレノアの孫というところに因縁を感じる。「私の母を好きだったの?」と問われたジャックが「それだけは聞かないでくれ」と慟哭するのに、この人も胸の奥底に思いを封じ込めて生きてきた事に気づかされる。50年経って明らかになったテディの遺言「これからは自由に生きろ」が切ない。ラストショットに、これからは娘も愛してあげてほしいと思わされた。名優達の共演に感じ入る作品。 [DVD(字幕)] 8点(2017-08-13 12:42:04) |
2010. イルマーレ(2006)
会いたいのに会えないもどかしさを味わえないもどかしさを抱えたまま終わった味気ない作品。 [DVD(字幕)] 4点(2017-08-13 12:07:59) |
2011. ラッキー・ブレイク
ネタバレ ミュージカル大好きな所長さんの能天気ぶりにリラックスさせられる。ハラハラ感が皆無の脱獄劇でありながら惹きつけられた作品。 [DVD(字幕)] 6点(2017-08-06 20:20:30) |
2012. ドラキュリア
ネタバレ 序盤から膨らんでいった期待がヴァン・ヘルシングがいともアッサリと殺された時点ではじけ飛んでいきました。吸血鬼に気品のカケラも見当たらないのも相まって、そこから先は退屈で「ユダ」と言われても「だから?」としか思えませんでした。 [DVD(字幕)] 3点(2017-08-05 22:19:54) |
2013. 終着駅 トルストイ最後の旅
秘書ワレンチンの目を通して語られるトルストイ夫妻の愛憎劇。深い絆で結ばれているのに、互いの価値観を振りかざして折り合えない姿がもどかしい。激情の根底に愛情があるソフィアを演ずるヘレン・ミレンの名演に釘付けでした。 [DVD(字幕)] 7点(2017-07-30 22:07:02) |
2014. ニュー・ワールド
【ドラマ・アドベンチャー・歴史もの・ロマンス】全てが凡庸。癒し系の音楽・映像と共にダラダラと垂れ流された睡眠導入剤としては有効な作品。 [DVD(字幕)] 3点(2017-07-30 09:29:20) |
2015. リベンジ 極限制裁
展開が思わせぶりにひねくり回されているが話の本筋が見えなく空回り。要の敵討ちのシーンのとってつけた感に白けかえる。邦題もお粗末極まる。 [DVD(字幕)] 3点(2017-07-29 13:34:11) |
2016. アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場
ネタバレ 会議室で起きている事件の中で決断に尻込みするリーダーの有り様が生々しく描かれており、手に汗握る展開に見入りました。80人を護る為に蔑にされた1人の命。事実を捻じ曲げた大佐の行為に正義と善の違いを痛感します。 [DVD(字幕)] 8点(2017-07-24 13:20:12) |
2017. トレヴィの泉で二度目の恋を
孤高で生真面目で偏屈でありながら情けを持ち合わす爺さんとモラルに欠け嘘八百のおしゃべり婆さんのキスシーンが美しいと思えるのは、年輪を重ねる大樹のような名優二人ならではでしょうか。私の叶わぬ夢は The Pierre, A Taj Hotel, New York で por una cabeza を愛する人と踊る事でアリマス。 [DVD(字幕)] 7点(2017-07-22 14:04:59) |
2018. 12モンキーズ
むさ苦しいブルース・ウイルスと暑苦しいブラッド・ピットに嫌気がさしてストーリーが頭に入らない。お目当てのプラマーの印象もまるで無く、激しい頭痛に見舞われた本作自体がウイルスのような作品。 [DVD(字幕)] 2点(2017-07-17 20:50:37) |
2019. インサイド・マン
ネタバレ 会長が何時までもブツを処分しなかった。犯人はブツの件を知っていた。犯人の目的。備品室の変異に気付かない警察。無理筋に満ちた展開に、豪華俳優陣が活かされず白けてしまう。とりわけデフォーの役どころは気の毒に感じた。 [DVD(字幕)] 4点(2017-07-17 20:22:36) |
2020. 黙秘
ネタバレ 娘を幼いころから虐げ夫を亡き者にし、今また仕える女主人に手をかけた極悪非道なドロレスに裁きを下す警部という展開予想は大ハズレ。娘が笑ってくれるなら、幸せになってくれるなら、私は悪になる。ドロレスの一貫した信念を見せつけられました。シモーヌ・シニョレを彷彿とさせるキャシー・ベイツが絶品で、とりわけ女主人との友情が生まれた無念の涙は圧巻でした。職責に私怨が入り混じった警部を演じたクリストファー・プラマーは厭らしさを振り撒いて母娘をしっかりと引き立てていました。金環日食の夫殺しを誰にも見られてなくても天はしっかりと見ており、天が罰をいずれ下すのだろうと思いました。 [DVD(字幕)] 8点(2017-07-10 15:17:12) |