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2021.  トゥームストーン 《ネタバレ》 
今から見ると異様に豪華なキャストなんですよね。ただし、登場人物の描写は類型的で没個性的で、各俳優の持ち味が生かされていません。なお、私の最大の興味は、パクストン先生がいかにヘタレぶりを発揮して下さるかというところだったんですが、中盤までは冷静で落ち着いた役回りで、これなら出た意味ないじゃんと思っていたところ、いざ決戦前という段階で、実に情けないやられ方でお約束のように退場してしまったのは、やはりパク先生でした。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2013-10-14 02:46:12)
2022.  ママの遺したラヴソング
トラボルタはこのキャラを演じるにしてはヘンさ、エキセントリックさが足りないし、ヨハンソンは相変わらず表情不足で、ただの根暗少女にしか見えない。キャスティング次第でもう少しなんとかなったかとも思うが、この凡庸な脚本では限界があるか。あと、尺も長すぎです。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2013-10-13 00:16:46)
2023.  やればやれるぜ全員集合!!
背景の作り込みができていないので、その中での可笑しさも出てこない。つまり、とりあえずドリフを出しておけ、という制作上の安直さを感じてしまうのです。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2013-10-08 01:12:15)
2024.  幸福のスイッチ 《ネタバレ》 
肝心の主人公が、背景もなければ出発点もなく、ただ単にごちゃごちゃと自分以外への不満や文句を垂れ流しているだけなので、その時点でほとんど内容的な興味が湧きませんでした。あーそれと、お父さんの浮気がどうのこうのって部分は、話の筋の上で全然機能しておらず、明らかに無駄ですね。しかし、私にとって唯一目を引いたのが、すまん、実を言うと、中村静香ちゃんなのだ。演技力はぎりぎり基本クリアレベルながら、画面の一部にいるだけで人目を自然に集める雰囲気がある。途中、意図的なほどださいダウンベストやジャージで登場するのは、まともな衣装にしてしまうと、主役より目立ってしまうのを恐れられたからなのだろう。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2013-10-01 02:20:30)(良:1票)
2025.  新しい人生のはじめかた
脚本も演出も何とも凡庸で・・・ホフマンとエマ・トンプソンを投入している意味がまったくない。大体、エマ・トンプソンとかだったら、あんな鬱陶しい子供依存症的母親でも、速攻で全部論破してさっさと家を飛び出しそうに見えるのだが。もっと鈍そうな人をキャスティングすべきでした。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2013-09-29 03:43:57)
2026.  NEXT-ネクスト-
内容がどうこう以前に、この作品で何でニコラス・ケイジとジュリアン・ムーアなのか、というのが最大の謎。しかし2人とも老けたなあ。ジェシカ・ビールが意外にチャーミングでした。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2013-09-25 00:55:18)
2027.  知りすぎていた男 《ネタバレ》 
冒頭、何気ない世間話の中で、自分の情報はことごとく聞き出され、こちらは相手のことは何も知らない状態になっている、というのは、物凄いこだわりを感じさせ、導入部としては最高なんですよ。しかしその後は、ラストまであらかじめ考えず、思いつきで脚本をつなげていったのではないか?と思わせるほどの場当たり的な展開の連続で、テンションが冷めていくのです。そもそもこの主人公、陰謀とか暗殺とか誘拐に立ち向かうには、ノーガード過ぎを通り越して天然過ぎだしね。アフリカ式のレストランでじっくりとシーンを撮ってくれたのは、ちょっと現地に行った気になって面白かったので、+1点。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2013-09-23 14:00:45)(良:1票)
2028.  ハッピーフライト(2008) 《ネタバレ》 
肝心の綾瀬はるかのCAが、職業モラルも低ければ接客技術もCAとしてのトレーニングもなっておらず、見ていて苛々させるだけ。あのドジでノロマな松本千秋でも、いざ本番でお客さんの前に出たときには、人前に出して恥ずかしくない状態にはなっていたのを見習え。なおかつ、キャラクターとしても実は役に立っておらず、ストーリーの上でも、また危機を乗り切る上でも、ほとんど有効に機能していない。なので、最初から設定が成り立っていないのです。ほかの人たちもことごとくステレオタイプで面白みがないんだけど(客側含む)、唯一、自然な存在感を爽やかに発していた田畑智子に3点。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2013-09-23 02:05:44)(笑:1票) (良:1票)
2029.  初恋の想い出 《ネタバレ》 
何かが起こりそうで起こらないまま、最後まで延々引っ張られてしまうという困った作品。要するに、主人公の2人がうじうじうじうじと悩んで考え続けるのを見せられるだけなのである。したがって、ドラマとしては何も起こっていません。過去にあったことがどうこうという部分も、もっともらしく提示されてくる割には、それを踏まえた各親の思考が停止状態なので、設定として安直になってしまっているのです。
[DVD(字幕)] 4点(2013-09-17 00:21:33)
2030.  リカウント 《ネタバレ》 
この硬派な題材に挑戦し、しかもその軌跡を忠実に残そうとした制作者の誠実な姿勢だけで、作品としての十分な価値がある。ケヴィン・スペイシーの真面目一本の役柄というのも実はなかなか似合っているが、その彼を筆頭に、俳優陣にも気合が感じられる。内容的に一番驚いたのは、連邦最高裁でもきちんと「弁論」があり、「審問」があるということ(日本とは大違いだ)。他方、間違って投票できなかった人が数万票だなんて、日本だったら集計方法以前にそこだけでアウトだと思うんだが・・・こういう制度論の違いも垣間見えて面白い。
[DVD(字幕)] 7点(2013-09-16 01:51:33)
2031.  八日目の蝉 《ネタバレ》 
誰がどういうことを考えてそうなってしまったのか分からないのだが、最大の敗因は、井上真央の側に重点を置きすぎてしまったこと。●原作では、まず逃亡時の部分を全部一続きにまとめることにより、先がどうなるか分からない、どこから誰が追ってくるか分からない主人公の不安感に読者を巻き込み、また逃亡終了の際のあっけなさ、容赦なさを際立たせることができた。しかも、そこから現在の話が始まることにより、自分が物心ついたときにはすべてが終了していて、その十字架を背負わされることになった、娘にとっての環境の理不尽さをも実感させることができた。この作品では、同時並行の形をとることで、永作の側は単なる過去の回想同様の扱いになってしまっている。裁判後(出所後)の永作が完全に無視されているのが、その象徴。●ラストの部分は、ほとんど別作品といってもいいくらい改変されているが、とりあえず、物語の最大のクライマックスである、岡山港でのすれ違いの場面を奪ったのはなぜなのか。また、娘が新たな視野に気づくのが、「その子はまだ朝ご飯を食べていないの」というたった一言であるところに意味があるのに、現像された写真などという分かりやすすぎるアイテムを持ち出しているのは、見る側をなめているとしか思えない。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2013-09-15 01:42:50)
2032.  遠距離恋愛 彼女の決断
こんな凡庸な見るべきところのない脚本で実際に作品を作ってしまえるというのが謎だし、ドリューが今頃になって何でこんな作品に出ているのかというのも、謎。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2013-09-14 02:34:17)
2033.  百万長者と結婚する方法(1953)
ローレン・バコールの押しの強い存在感は異様なのですが、それだけで終わってしまったような・・・せっかく3人の主役キャラクターを備えていながら、個性が生かされてもいなければ、筋立てで差をつける工夫もされていないのです。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2013-09-08 21:57:18)
2034.  マッドマックス2
主人公は何のために闘っているのか?とか、敵は何でコスプレ軍団なのか?とか、根本的なところがほとんど解決されないままに終わってしまいました。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2013-09-08 00:06:49)
2035.  サブウェイ 《ネタバレ》 
徹底的に地下にこだわった構成はそれなりに潔いが、ローラースケート男以外は、出てくる人のキャラクターがあまり面白くない。退屈な時間の方が長かったです。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2013-09-03 02:40:48)
2036.  ホームレス中学生 《ネタバレ》 
すでに指摘されていますが、前半のホームレス生活が、服は綺麗なまま、髪はサラサラ、お肌はつるつるで、何のリアリティもありません。友人宅で食事にありついた際の描写にしても、えらく落ち着いて普通に食しており、それまで飢えた生活を送っていた人にはとても見えません。なので、そこから3人の生活が始まるに至っても、予定調和にしか見えないのです。なお、当時27歳の池脇千鶴が女子高生というのも凄いキャスティングなのですが、いろいろな意味で巧すぎで、周りの芝居を助けています。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2013-09-02 00:59:34)
2037.  すべて彼女のために 《ネタバレ》 
平凡な国語教師がいきなり脱獄実行というのが面白いのに、延々と準備をしてる風である割には、肝心の作戦自体が目新しいわけではないし、また地道な調査の結果が特に生かされているわけでもない。というか、作戦に関するゴミを適当に捨てていたり、あまり所有者がいないであろう車で危険な部分を実行したりとか、結局細かいところが雑なんですよね。なので、全体が限りなく予定調和的です。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2013-08-28 02:06:32)
2038.  男はつらいよ 噂の寅次郎 《ネタバレ》 
大原麗子という人は、絶品の美貌と同時に程良い庶民性があり、そして人生の影のようなものも表現できて(しかもそれがとらやの中で浮いていない)、つまりこのシリーズのマドンナとしては完璧な適役なのです。そして、麗子様のキュンとするような声であんなことやこんなことを言われると、見ている方まで一緒になってどきどきしてしまうわけですが、それだけに最後の切なさ、そしてあっさり旅立ってしまう寅次郎の宿命が際立っています。●改めて見てみると、この作品は、マドンナの魅力を引き出すために脚本も集中している。冒頭恒例のとらや騒動(今回は起こっていること自体はハッピーなのも良し)から、まだ大物化する前のピン子のスパイシーなアクセント(実は麗子さんより年下だったとは・・・)、そして博父との出会いと同道というドラマが、まるで一筆で流れるように描かれて、ここぞというタイミングで満を持してマドンナ登場。以後は怒濤のマドンナ一本筋。その中でキラキラした湖面のように交錯するマドンナの光と影(離婚しそうな状態とした後という設定をフルに生かしている)。シリーズを代表する傑作だと思います。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2013-08-27 01:33:08)
2039.  明日への遺言 《ネタバレ》 
米軍の国際法違反の観点を俎上にきちんと挙げた点は評価したいが、それ以外の作り込み方の部分がグダグダで。まず、カメラがあまりにも単調で(4パターンくらいを使い回しているだけでは?)、照明の安っぽさもテレビドラマ並で、法廷としての迫力が皆無。中将の妻視点のナレーションで進行していながら、では法廷での進行を受けて妻や家族はどう影響したか、という描写がないので、もっともらしく登場する意味がない。法廷劇でありながら、その背後で被告人と弁護人はどのような意思と方針をもってそこに挑んだのか、という観点が存在しない。藤田まことがその辺のいいおじさんっぽくて、軍人のトップとしての威厳や格式が感じられない。などなど。大事な内容ではあるので、誰か、きちんと作れる人にきちんとリメイクしてもらいたい気分です。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2013-08-19 02:25:13)
2040.  ジャンゴ 繋がれざる者 《ネタバレ》 
得意の回りくどい会話を重ねながら、いつしかベタな王道を歩んでいる作りは、さすがタランティーノ。基本に忠実であることと、オリジナルなひねった味を出すことをきっちり両立しているのも、さすがタランティーノ。伝統と洗練の両方が存分に味わえる作品です。160分ありながら、ほとんど退屈しないのも凄い。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-08-17 02:03:10)
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