2041. π(パイ)
ほとんど意味が理解できなかったというのが正直なところで、難解とも言い難いそのストーリーの面白味の無さには嫌悪感しか感じなかった。サスペンスフルな雰囲気には興味をそそる部分もあったが、結果的に退屈の極みだったことは否めない。よってつまらないと言うしかない。 1点(2003-11-29 02:14:53) |
2042. 海の上のピアニスト
同監督作品の「ニューシネマパラダイス」と比べると、感動作という気概が全面に強い気はするが、結果的に感動的なのだから問題はない。ぎりぎりのところで結局船を降りなれなかった主人公の姿に人間心理の奥深さを感じる。あまりに奇想天外な物語でドラマとしてリアリティがあるわけではないが、良い意味で映画らしい物語が秀逸だった。主演を勤めたティム・ロスの素晴らしい演技にも注目したい。 8点(2003-11-29 02:09:28) |
2043. ジキル博士とハイド氏(1941)
原作も完全には読んでいないし、映画版も観たことがあるのは今作のみだけど、今作は小説の世界観を忠実に表現できていると感じた。もう60年以上も前の作品で、映像的にはかなり古めかしいけど、それがすこしも陳腐ではなく趣向を凝らした映像作りには味わい深いものがある。この物語独特の緊迫感と恐怖感を見事に映像化している。 8点(2003-11-29 02:02:08) |
2044. フロム・ダスク・ティル・ドーン
クライマックスにかけての徹底的なB級ノリは本当は好きなんだけども、映像の見にくさが好印象を残さなかった。クエンティン・タランティーノとロバート・ロドリゲスの破天荒なノリは好きだし、今作にも反映されてはいるのだけれどどこか中途半端な印象に終始した感は否めない。 3点(2003-11-28 18:42:19) |
2045. ワイルド・ワイルド・ウエスト
B級的な軽いノリや大掛かりなVFX、さらには主演がウィル・スミスと娯楽傑作である「メン・イン・ブラック」をにおわす素材は大いにあり、製作者側の狙いもまさにそこであったはずだけど、出来栄えには大きな差を感じずにはいられない。おそらく微妙なセリフのタイミングだったり、展開のアヤだったりすると思うが、絶対的な娯楽性の差があった。 3点(2003-11-28 18:34:43) |
2046. ファイト・クラブ
ブラッド・ピットの正真正銘のクセ者ぶりが素晴らしかった。並んで、精神を支配されたエドワード・ノートンの演技も抜群だったと思う。強烈な映像世界と確信犯的なストーリーが顕著な映画ではあるが、それらを裏付けしたのはさらに強烈な主演俳優二人の個性だったと思う。 [映画館(字幕)] 9点(2003-11-28 18:25:14) |
2047. ジャンヌ・ダルク(1999)
ストーリー展開にやや間延びする部分はあるが、圧倒的なスケールで描き出した映像世界は目を見張る。独特のスマートさがない分、リュック・ベッソン作品らしさはあまりないけど、ミラ・ジョヴォヴィッチの等身大の熱演を見るだけでもその価値は充分にある。 7点(2003-11-28 18:18:37) |
2048. デスペラード
崇高なまでに単純なアクション満載のストーリーは日本のサムライ映画に通じる部分もあり、娯楽映画の真骨頂と言える雰囲気を醸し出している。ひたすらに撃ちまくり、ひたすらに濃いアントニオ・バンデラスがカッコ良い。 [ビデオ(字幕)] 7点(2003-11-28 18:15:01) |
2049. ドラゴンハート
童話的なストーリーを承知で見ればそれなりにファンタジーに溢れた映画に仕上がっていると思う。しかしながら、映像や展開など陳腐と言うしかない部分はあり、完成度は低いと言わざるをえない。 [地上波(吹替)] 3点(2003-11-28 18:12:16) |
2050. 黒い家(1999)
原作を読んでなくても、原作を無視しているということがはっきり分かる問題作。恐怖感たっぷりのサスペンスから、後半一気に完全なホラーに突っ走ってしまう。明らかにモンスターと化した大竹しのぶの女優魂をはじめとして、その暴走ぶりはややもすれば評価したくなるほどのキレっぷりである。しかし、冷静に考えるとやはり駄作としか言いようはない。 1点(2003-11-28 18:07:12) |
2051. 依頼人(1994)
トミー・リー・ジョーンズ、スーザン・サランドンら出演陣の雰囲気はとても良いが、彼らが演じるキャラクターにどこか魅力が感じられない。それはそのまま物語自体の魅力の無さにもつながるかもしれない。映画自体に雰囲気の良さがあるようで、実際には極めて印象が薄い作品だった。 4点(2003-11-28 18:01:26) |
2052. 博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
チープに見える映像とストーリーの中に、人間に対する本質的なブラックユーモアを巧妙に仕掛けている。ナンセンスな演出の中に潜む絶対的な問題意識が素晴らしい。鬼才の名にふさわしいスタンリー・キューブリックの傑作。 8点(2003-11-28 17:57:33) |
2053. ドラミちゃん ミニドラSOS!!!
未来世界ののび太たちの子供らとドラミちゃんの活躍を描いた作品だったけど、ドラえもんファンとしては、ジャイアンやスネ夫たちの大人になった様が楽しかった。作品的にも楽しい映画に仕上がっている。 [地上波(邦画)] 4点(2003-11-27 18:22:30) |
2054. ドラえもん のび太とロボット王国
諦め半分で何年かぶりに映画館にドラえもんを観に行ったが、やはりその落ち込みぶりに落胆してしまった。ロボットといえば藤子・F・不二雄がもっとも愛した題材であり、独創性溢れる作品を続出したものなだけに、あまりに安易なロボットの世界観に辟易してしまった。 2点(2003-11-27 18:18:52) |
2055. ドラえもん のび太と翼の勇者たち
テレビ版も含めて近年のドラえもん作品におけるCGの多様には大いに違和感を覚えている。藤子・F・不二雄先生亡き今、ストーリーの軽薄さに対して映像的なもので攻めようとう気概も分からないではないが、それは明らかにドラえもんの方向性としてはふさわしくないと思う。ドラえもんの存在が不滅なのは嬉しいが、今の子供たちには昔のドラえもん作品も観て欲しいと切に思う。 3点(2003-11-27 18:13:58)(良:1票) |
2056. ドラえもん のび太のねじ巻き都市冒険記
知能を持ったおもちゃたちの世界という題材は、いかにも藤子先生らしいものだが、そこから展開するストーリーの構築には陳腐さを感じざるをえず、藤子先生の存在の大きさを感じずにはいられなかった。この後のドラえもん映画の駄作ぶりを考えると、今作できっぱりと終わりにしてほしかったと思う。 4点(2003-11-27 18:08:51) |
2057. ドラえもん のび太と銀河超特急
単行本のエピソードの題材を映画化しているので目新しさが無かったことは否めない。正直、ネタ切れという感は拭えないところである。単行本のエピソードはミステリアスな秀作だっただけに、そのサスペンスフルなテイストで作り上げて欲しかった。 5点(2003-11-27 18:05:10) |
2058. ドラえもん のび太の創世日記
これまでのドラえもん映画と異なりドラえもんファミリーが揃って冒険をしたり、悪と闘ったりする展開がないということにおいては、異色的であるし他のシリーズ作とは一線を画すものと言えると思う。しかしストーリーの本質自体はまさに藤子・F・不二雄ワールドであり、真髄とも言えるテーマである。派手さはないことは確かだが、藤子・Fファンには充分に楽しめる作品でクオリティは極めて高い。 [ビデオ(字幕)] 8点(2003-11-27 18:01:09) |
2059. ドラえもん のび太と夢幻三剣士
昼寝好きののび太のキャラクター性の影響も大きいが、ドラえもんでは夢を題材にしたエピソードは極めて多い。その集大成とも言えるものがこの映画で、ネタ的には単行本のエピソードに被る部分もあるけどもファンタジーと映画ならではの迫力には富んでいる。夢と現実が曖昧になったり、夢の中とはいえのび太が一度は死んでしまうという展開にいささかの恐怖感がある。 7点(2003-11-27 17:51:52) |
2060. ドラえもん のび太とブリキの迷宮
明らかなロボットの支配という設定はよくあるけど、そのロボットをおもちゃ風にすることでファンタジー感を高めると同時に、おもちゃならではの不気味な雰囲気を醸し出していると思う。ナポギストラーや大迷宮の入り口などデザイン性にも優れていて楽しい。ドラえもんが半ば登場しないことでのび太たちの必死さと人間の非力さが際立つ。 8点(2003-11-27 17:46:29) |