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 > にじばぶ さんの口コミ一覧。106ページ目
にじばぶさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3227
性別 男性
自己紹介 監督別鑑賞作品数

成瀨巳喜男 69
溝口健二 34
川島雄三 40
小津安二郎 37
石井輝男 24
豊田四郎 19
石井岳龍 18
矢崎仁司 12
西川美和 8
山下敦弘 15
今泉力哉 21
フェデリコ・フェリーニ 24
ミケランジェロ・アントニオーニ 14
ピエル・パオロ・パゾリーニ 16
ルキノ・ヴィスコンティ 17
ジャン=リュック・ゴダール 34
フランソワ・トリュフォー 24
ルイ・マル 17
ジャン・ルノワール 15
ジャック・ベッケル 13
ジャン=ピエール・メルヴィル 11
ロベール・ブレッソン 12
イングマール・ベルイマン 27
アルフレッド・ヒッチコック 53
ジム・ジャームッシュ 15
ホウ・シャオシェン 19
ウォン・カーウァイ 14
ジャ・ジャンクー 9

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2101.  魔術師 《ネタバレ》 
ベルイマン作品としては異色作。 まずベルイマン作品に共通するテーマである「苦悩」というものが描かれていない。 しかも、最後はハッピーエンド。 なんか拍子抜けだし、なんだか物足りない。 やはりベルイマン作品には“陰なる刺激”を期待してしまう。
[ビデオ(字幕)] 5点(2008-08-09 10:44:47)
2102.  足摺岬
とにかく暗い。 決して退屈という作品ではないが、とにかく暗いのだ。 木村功は大根気味だが、ここでもそれなりの存在感を発揮。 津島恵子は、お姉さん的で優しさが滲み出ていて、とても魅力を感じた。 そういや、森川信の若い頃って、本作で初めて観た。 『男はつらいよ』の初代おいちゃん役で有名な俳優だが、この頃から既にオッサンで、しかも同じキャラだった。
[ビデオ(邦画)] 5点(2008-08-08 03:00:33)
2103.  四畳半襖の裏張り 《ネタバレ》 
セックス・シーンがほとんどで、いかにも日活ロマンポルノといった感じの作品。 内容は非常に乏しく、当時の日活の低落ぶりを実感できる。 出てくる女優も魅力に欠ける。 そんな中、唯一楽しめたのが、部分に挿入される文字の数々。 なかなか含蓄のある面白い言葉が多かった。
[ビデオ(邦画)] 3点(2008-08-08 01:21:41)
2104.  噂の娘
何だか全体的に流れがギクシャクしているし、終り方も唐突すぎてまとまりがない。 1930年代の邦画って、どうも合わない。 1920年代は言わずもがな。 ただし『残菊物語』だけは例外だが。
[映画館(邦画)] 4点(2008-08-05 04:08:00)
2105.  夢の中の人生 《ネタバレ》 
これは退屈な作品だ。 どうみても失敗作。 ベルイマン作品の特徴である「苦悩」をテーマにした作品であるものの、とにかくつまらない。 ホモセクシャリティや売春、殺人といったセンセーショナルなネタ満載なのだが、かといって刺激があるわけでもない。 登場人物たちの精神的苦悩が深く描かれているが、これも何だか観ていてつまらない。 作品の趣向としては『ある結婚の風景』に共通したものを感じる。 しかし『ある結婚の風景』の方がまだ良かった。 ベルイマンの輝きは、この時点で完全に消失してしまっている。 やはりベルイマンの全盛期は50年代~60年代にある、と感じた次第である。
[ビデオ(字幕)] 3点(2008-08-05 03:55:38)
2106.  
うーん、、これは久しぶりに「期待していた割に良くなかった」作品になってしまった。 渋谷のホテル街・円山町にある映画館まで足を運び、週末のカップルでわきかえる雑踏の中を必死に一人で歩いていったのに、良くなかった。 うーん、いやー、残念! 大体、音声が聞き取れんじゃないか!! こらぁ!!
[映画館(邦画)] 3点(2008-08-03 01:22:39)
2107.  サニーサイド
チャップリン映画は無意味に暴力的な部分が多すぎる。 バイオレンスな映画は嫌いなどころかむしろ好きなのだが、平和な雰囲気をかもしながら、実は暴力的なのが好かないところ。  でも、そのユーモアあふれる暴力描写に思わず笑ってしまうのが正直なところ。  それにしても本作の終り方はあまりに唐突すぎて納得がいかない。  また、本作でも動物の使い方が実にうまい! チャップリンは動物使いの名人だ。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2008-08-03 00:59:26)
2108.  夜の河
エロチシズムを安っぽい濡れ場でみせることなく巧く描いている。 最近の邦画をみると、「とりあえずベッドシーンを入れておこう」といった安易な演出、安易なエロシーンが多く、レベルが低いと感じる。 しかし本作には、そのような稚拙で安易な演出はなく、光の加減や足袋などを映すことによって絶妙に描いている。 山本富士子と上原謙は、両者とも完璧な演技をみせてくれる。 ただし、不倫というテーマはやや苦手なので、その辺が少しひっかかった。
[ビデオ(邦画)] 7点(2008-08-02 11:47:24)
2109.  ジャスミンの花開く 《ネタバレ》 
映像のレベルからすると、ここ最近の邦画より遥かに上。 特に冒頭の、淡いグリーンで統一された映像は素晴らしいの一言。 内容的には、母子の三代記的な内容で、やや飽きがくる。 ただし、最後の出産シーンは、あざとい演出ながらも感動できた。 チャン・ツィイーのワンマンショー的な映画で、彼女のファンなら十分に堪能できるはず。 色っぽいチャイナドレスを惜しげもなく披露してくれてます。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-07-31 00:00:02)
2110.  ジョゼと虎と魚たち(2003) 《ネタバレ》 
本作はとても考えさせられる作品だ。 相手の女性が障害を持っている、それがきっかけで愛するようになった。 そして、少なくともある期間は、相手を本当に愛した。 だけど、やっぱり重荷に感じた。 そして別れを決心した。  ただ単純に捉えれば、好奇心で近寄った女性を、飽きたから捨てたということになるだろう。 でも果てして、そんなに単純か? 男が障害を持つ女性に惹かれたという事実、そこに嘘はない。  先まで読んで、それで付き合うか付き合わないかを決める。 確かにそれが一番賢明な考え方だろう。 でも本当の愛にそんな打算が必要か? 本当に愛しいと思ったからこそ、後先考えずに女性を好きになったのではないか?  そう考えると、この男の心情もとても良く理解できる。  かくいう私もこの男を好きになれない。 だけど、どこかで理解できる。 殊に、男女間の恋愛というものは、理屈では整理しきれない部分がある。 そういった問題を、本作はうまく問題提起している。  物事をただ一面からしか捉えなければ、ただ肯定的もしくはただ否定的な解釈ばかりが浮かんできそうだが、より客観的にこの男をみれば、何が絶対に間違っているとか、こうしなければならないとかの結論は出ないように思う。  こういったことを観る者に投げかけ、観た後にも考えさせられる。 これは映画としての、大事な魅力の一つではなかろうか。  ただ楽しければでいいといった様な娯楽作品だけを観たければ、本作は観ない方が良い。 逆に、映画から色んなことを考えさせられ、自分の人生観などと比較し、人間的に幅の広い考え方を持ちたいという人にはオススメしたい作品である。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-07-30 00:21:38)(良:2票)
2111.  湖の琴
結構見応えはありました。 しかし、キャスティングが悪いです。 中村鴈治郎がメインを張りすぎです。 脇役だからこそ良い塩梅な俳優だと思うのですが、本作では終始出ずっぱり。 おまけにイヤらしいキャラときたもんですから、始末に終えません。 まあ、あのにやけ顔からすれば、悪役の方が似合っているとは思いますが、ここまで重要な役をやられちゃうと飽きちゃいます。 それと佐久間良子。 確かに清純なイメージはありますが、魅力が中途半端です。 もっともっと汚れなく清楚なイメージの女優をもってくれば、傑作になったかもしれません。  それにしても中村賀津雄の若い頃はやっぱりかっこ悪かった! もう少し好青年的な俳優を出して欲しかったです・・・
[ビデオ(邦画)] 6点(2008-07-29 20:21:10)
2112.  鉄コン筋クリート
とても細かく描かれていて、画的には良かった。 しかし、舞台となっている街の雰囲気にオリジナリティがない。 色んな映画・場所からパクってアレンジした感じ。 ストーリーについては、どうでもいい内容。 はっきり言って、内容は無いに等しい。 両眼が離れた登場人物たち、悪役のダササも問題アリ。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2008-07-29 05:02:19)
2113.  神様の愛い奴 《ネタバレ》 
「ゆきゆきて、神軍」を観て衝撃を受け、奥崎謙三という人物に傾倒し、本作を鑑賞した。 しかし、あの奥崎先生は、もうそこにはいなかった。 本作の時点で存命してはいるものの、「ゆきゆきて、神軍」でみせてくれたあの気概はもうなく、奥崎先生は実質的に死んでしまっていた。 ラストのインタビューシーンが、それを如実に物語っていた。 奥崎邸を訪れ、奥崎先生カムバック!と、奥崎先生本人に必死に訴えかけるも、奥崎先生は、「血栓溶解法」と称し手首を振るだけ。 もう何を言っているのかわからない。 どんな変人も歳には勝てないのだ。 体も衰えるが気概も衰える。 そして、ますます世から離れていき、やがて誰からも理解されなくなる。 「ゆきゆきて、神軍」は、そういう意味で、もっとも良い時期に撮れた作品だと思う。 奥崎先生のキチガイぶりと、世の中の接点とかがギリギリのところで存在していた。  本作の時点では、残念ながらその接点をみることはできない。 奥崎先生は、手首を振るだけだ・・・   それにしても過激な内容だった。 スカトロシーンあり、アナルファックシーンあり、嘔吐シーンあり、オカマプレイあり、SMあり。 こんなん必要だったのか?? 奥崎先生が素晴らしいのは、その思想と信念が一つ芯が通っていたからであり、それをカメラに映したからこそ、「ゆきゆきて、神軍」は素晴らしかったのだ。  本作の変態AVまがいの部分については、不要ではなかったか? あんな変態シーンより、せめて意味が分からなくても良いから、奥崎先生の語りをもっと見せて欲しかった。
[DVD(邦画)] 7点(2008-07-27 11:26:53)
2114.  女はそれを待っている 《ネタバレ》 
前半はベルイマン作品らしい苦悩に満ち溢れた内容で、気分はかなり落ちる。 それでもベルイマン作品ならではの映像にひきつけられた。 そしてラストは、ベルイマン作品らしいまとめ方で、何かを世に問うような問題提起をしつつ、だが単なる暗い話に終わらせずに、希望の持てる部分を残して、作品に幕を閉じる。 この辺の配分が実に絶妙で、とても巧い。  話としては、とても皮肉にみちた内容である。 子供を望まない女性には子供を授け、妊娠を望む女性は流産を繰り返し、順調に妊娠していた女性には最後の最後で死産、という無慈悲な内容。  だが、子供というものは天からの授かりものであり、産まれるか産まれないかは、人知の至るところではない。 そういった現実の厳しさ、自然の法則の残酷さをベルイマンは観る者に訴えかけてくる。  人間の誕生の神秘、どうにもならない運命、自然の摂理というものの力、そういった要素がふんだんに組み込まれた作品である。 これは現代にも通ずるテーマであって、人工授精や代理母などの、現在進行形な社会的問題にも十分参考になる内容であった。  真面目な作品であり、重苦しい側面もある作品だが、ベルイマンの生命の誕生という問題に対する真摯な考えが、とてもよく伝わってくる作品だ。 中絶などを安易に考えている人間にとって、何よりもタメになる作品かもしれない。  学校の性教育、特に避妊や中絶などをテーマにした授業で、この作品を生徒たちにみせると良いような気がする。
[ビデオ(字幕)] 7点(2008-07-27 01:03:06)
2115.  7月4日に生まれて
前半はドンパチドンパチの典型的なアメリカ戦争映画だったのが、後半は反戦に主題を置いた思想的な話になる。 前半は下世話なセリフが飛び交い、後半は反対に真面目の一点張り。 これが本作の評価を低くたらしめる原因ではないだろうか。 つまり、どっちつかずなのだ。 もちろん、前半部分は反戦というものをうったえる上での敷石になっていて、反戦というテーマは一貫しているともいえるが、いかんせん、娯楽映画と真面目映画が混在してしまっているのが痛い。 ハリウッド映画好きが娯楽作品として期待してみても後半で期待はずれになるし、戦争に関する教訓を得たい者にとっては、前半部分のおふざけが長すぎる。 これは監督の演出と脚本に問題がある。  それにしても、こんだけ悪評が目立つ作品なのに、レビュー数が多い。 アカデミー賞の影響もあるだろうが、これは問題だ。 素晴らしい作品なのにレビュー数が一人とか二人とか、そんなのが非常に多い。 もとい、ハリウッド映画などより、古きよき日本映画やセンスの良いイタリア・フランス映画、そして躍進著しいアジア映画をもっとチョイスすべきだ。 そこが映画好きとして、とても残念に思う部分である。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2008-07-25 00:29:51)
2116.  ナビィの恋 《ネタバレ》 
沖縄のリアリティが欠如した見掛け倒しの沖縄映画が多い中、本作は中江裕司監督によるさすがの出来栄え。 特に、登川誠仁が登場するのが凄い。 しかも重要な役だ。 登川誠仁、その人を知らない人は、まずこの映画の良さを理解するのは難しいであろう。  単純でありがちなストーリーだし、途中意味もなく挿入されるミュージカル調の外人演奏は邪魔でしかない。  しかしながら、西田尚美の露出度、村上淳の控えめな爽やかさと、キャスティングに関しては、なかなかいい線をついてるように思う。 沖縄好きの内地の人間にとって、沖縄の離島で島の女性と恋し、そのまま結婚して島に永住というストーリーは、ただそれだけで魅力的である。  比較的沖縄に深く傾倒したナイチャーなら、感情移入できて楽しめるはず。   そしてナビィの駆け落ち。 これでこそ駆け落ちだ! これでこそ60年越しの恋だ! 本当の恋をしたら、家族のことなんて考えちゃあいられない。 それが本当の恋というもの。 あそこで男と島を出るのをやめたら、おそろしく都合のよい甘っちょろい作品になっていただろう。 そういう点でも、非常なほどのリアリティを感じて秀逸。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-07-23 22:54:06)
2117.  さくらん
まあ、普通に楽しめましたが、同時に、この蜷川実花という女流監督の問題点も明らかになったという意味では、失敗作かもしれません。  “江戸東京・北の花町”としての吉原を描く上で、女流監督の限界を見た気さえします。 もちろん、吉原の女性社会的なある側面を、アートな感じで女性目線で描いたといえるのかもしれません。 しかし、女性目線で描いたといえば聞こえは良いですが、吉原のリアリズムを重視しているとはいえず、ただひたすらファッションやインテリア的な部分を楽しんでいるだけなのです。 つまり、調査に裏づけされたリアリティというものが欠如している。 やはり吉原という町は、殿方の町であって、男性目線で描くからこそ面白いし、そこに歴史的史実を踏まえたリアリティがあってこそ、素晴らしい作品に仕上がると私は思うわけであります。  蜷川実花監督と同時期に注目された西川美和という女流監督がいますが、西川美和監督の方は、女性の描き方がとても男性目線でエロティックです。 うまく女性の魅力を表現しています。  しかし、蜷川実花という女流監督は、女性雑誌のノリでしか女優の魅力を引き出せておらず、「女性が作った女性のための映画」という狭い範疇に納まってしまっているのです。  それと、主演の土屋アンナですが、個性的でかっこよさやキレもあり良い女優なんですが、どうみても花魁には向いていないですね。 しかも、控えめな演技の部分に未熟さがあります。 勢いのあるシーンは、ほんとナチュラルで良いんですけどね。  、、と書いて終わらせると、いかにも不満だらけかと思われそうですが、実は気に入った部分があります。 それは極彩色の映像美! これは凄かった。 リアリティは思い切って捨てて、サイケで独創的な世界を創り出しています。 特に色使いが凄い。 これには驚嘆いたしました。 映像の作りかたに関しては、間違いなく天才的な監督さんですね。  
[CS・衛星(邦画)] 6点(2008-07-23 01:31:05)(良:1票)
2118.  全身小説家 《ネタバレ》 
癌とたたかい、癌が進行していく中で、必死に生き延びたいと願う小説家を追ったドキュメンタリー。 途中、必要以上にグロテスクなオペシーンが登場したり、はっきりいって嫌悪感以外の何も感じることはできなかった。 癌が進行し、やがて末期癌ともなれば、もうすぐ先に死が待っているわけで、助かるはずなどない。 だが本人からしてみれば、もしかしたら生き延びられるのでは?と考える。 これは至極当たり前な患者心理であるが、しかしそれをカメラに映すことは極めて残酷なことである。 これは悪趣味以外の何物でもない。  本作が良い面において、どれだけ社会的に影響を与え得るか? そんなことに私は興味がない。  映画は、観ていて楽しいか、または何らかの刺激を受けるものでなければ嘘だ。 このドキュメンタリーには、その両方が欠落している。 刺激どころか、気分は落ちるばかりだ。 私はどんなに相性が悪い映画でも、いったん観始めたら最後まで絶対に観る主義だ。 しかし、このドキュメンタリーに関しては、マジで途中で鑑賞を中止しようかと思った。 だが、何とか最後まで観た。 最後まで救いは感じられなかった。 それほど嫌悪と苦痛を感じた作品だった。  医療関係者として最後に言わせてもらえれば、末期癌という助かる見込みのないテーマは、無縁の人には考える必要のないことである。 そして不幸にも末期癌になってしまった人は、こんな映画なんて何の救いにもならないし、残された時間を自分なりに精一杯過ごし、死を待つのみである。 つまりは、癌とは無縁の人、末期癌になってしまった人、双方にとって無益なドキュメンタリーなのである。
[ビデオ(邦画)] 0点(2008-07-21 02:01:34)
2119.  ドイツ零年 《ネタバレ》 
前に一度観たことがあったような気がしたが、記憶が定かでなかったので、もう一度鑑賞してみた。 やはり観たことがあった。 しかし、どうも印象が薄い。 第二次大戦後の風景をフィルムに残した記録映画としては貴重な作品だが、話はただ単純。 それがイタリアン・ネオリアリスモなのかもしれないが、映画としての面白さという点では疑問が残る。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-07-20 18:30:23)
2120.  イタリア旅行
夫婦の倦怠を常に漂わさせながらストーリーが進行し、題名通り、イタリアを夫婦が車で旅するというロード・ムーヴイ作品・・・と、いえばいかにも私好みのイタリア映画だが、何故か退屈してしまった。 ロッセリーニという監督は、『ドイツ零年』や『無防備都市』『戦火のかなた』などのリアリズムに徹した戦争映画の名作を数多く残しているが、本作のような“愛”をテーマにした作品はイマイチなように思う。 愛の倦怠などはミケランジェロ・アントニオーニこそが真打であり、ロッセリーニはやはり戦争映画を叙事詩的に撮るべき映画監督なのではないか。 ゴダールがロッセリーニに影響を受け、後のヌーヴェルヴァーグを形作っていったというが、それは単に雛形にしたというだけで、本作とヌーヴェル・ヴァーグにおける男女の描かれ方とは、だいぶレベルが違う気がする。 ヌーヴェル・ヴァーグ作品には退屈な作品も多いが、本作よりはそれでも幾分かは面白い。 本作は、ただダラダラと倦怠期を過ぎた夫婦の旅路を映しているだけで、あまり観ていて面白くはない。 最後も唐突で無理矢理だった。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2008-07-20 16:59:31)
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