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 > にじばぶ さんの口コミ一覧。107ページ目
にじばぶさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3228
性別 男性
自己紹介 監督別鑑賞作品数

成瀨巳喜男 69
溝口健二 34
川島雄三 40
小津安二郎 37
石井輝男 24
豊田四郎 19
石井岳龍 18
矢崎仁司 12
西川美和 8
山下敦弘 15
今泉力哉 21
フェデリコ・フェリーニ 24
ミケランジェロ・アントニオーニ 14
ピエル・パオロ・パゾリーニ 16
ルキノ・ヴィスコンティ 17
ジャン=リュック・ゴダール 34
フランソワ・トリュフォー 24
ルイ・マル 17
ジャン・ルノワール 15
ジャック・ベッケル 13
ジャン=ピエール・メルヴィル 11
ロベール・ブレッソン 12
イングマール・ベルイマン 27
アルフレッド・ヒッチコック 53
ジム・ジャームッシュ 15
ホウ・シャオシェン 19
ウォン・カーウァイ 14
ジャ・ジャンクー 9

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2121.  イタリア旅行
夫婦の倦怠を常に漂わさせながらストーリーが進行し、題名通り、イタリアを夫婦が車で旅するというロード・ムーヴイ作品・・・と、いえばいかにも私好みのイタリア映画だが、何故か退屈してしまった。 ロッセリーニという監督は、『ドイツ零年』や『無防備都市』『戦火のかなた』などのリアリズムに徹した戦争映画の名作を数多く残しているが、本作のような“愛”をテーマにした作品はイマイチなように思う。 愛の倦怠などはミケランジェロ・アントニオーニこそが真打であり、ロッセリーニはやはり戦争映画を叙事詩的に撮るべき映画監督なのではないか。 ゴダールがロッセリーニに影響を受け、後のヌーヴェルヴァーグを形作っていったというが、それは単に雛形にしたというだけで、本作とヌーヴェル・ヴァーグにおける男女の描かれ方とは、だいぶレベルが違う気がする。 ヌーヴェル・ヴァーグ作品には退屈な作品も多いが、本作よりはそれでも幾分かは面白い。 本作は、ただダラダラと倦怠期を過ぎた夫婦の旅路を映しているだけで、あまり観ていて面白くはない。 最後も唐突で無理矢理だった。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2008-07-20 16:59:31)
2122.  闇の中の音楽 《ネタバレ》 
ベルイマン作品としては異色作。 何故なら、爽やかにハッピーエンドなので。  ただし、随所に暗い影もあるにはある。 例えば、冒頭でいきなり盲目になってしまう青年。 射撃練習で、かわいい子犬が近くにいて、それに近づいたために、弾に当たってしまう。 それが災いして、盲目の人に。 これ自体はものすごい悲劇で、いかにもベルイマン。  だけど、その後が違った。 彼には、若くて美しい女性がそばにいた! 何たる羨ましいこと。 しかもその女性は、その男に献身的。 そして最後は見事に結婚・・・  と、およそベルイマンらしくない爽やかな展開。 だけど、美しい映像はベルイマンならではのもの。 少女はとても美しいし、映像美と爽やかなストーリーで、とにかく癒される。 マイナーながら、なかなかの良作だった。
[ビデオ(字幕)] 7点(2008-07-19 06:51:28)
2123.  鉄砲伝来記
何だか全体的にはチンケなお話。 だけど、若尾文子とポルトガル人とのロマンスはなかなか良い。 自分がタイ・バンコクを旅行した際に実体験した、異国の異性とのロマンスを想いだしてしまった。 「若い男女には言葉の壁など存在しない。」 このセリフは、とても的を射ている。 やはり映画というものは、観る者の実体験とオーバラップした時、感動が呼び起こされ、又、それが男女間の話となると、切なくも甘い記憶がよみがえる。 そういう意味では、個人的に楽しめたが、いかんせん話がチンケすぎる。 特に東野英治郎の鉄砲うんぬんのくだりはどうでも良い。 まあ、題名が「鉄砲伝来記」だから仕方ないが。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2008-07-19 01:44:33)
2124.  愛人
誰が誰を好きだの、誰が誰と結婚したいだのと、何人もの男女の中で巻き起こる喜劇的内容は、なかなか良くできている。 特に、三國連太郎が愛を打ち明けるシーンは、緊張感がみなぎり、傑出したシーンとなっている。 だが、しかし、交錯する愛のお話っていうだけで、それ以上がない。 喜劇としても中途半端だし、愛憎劇とは言えないし、かといって家族愛を描いた感動作でもない。 脚本的にはとても良くできているし、複雑な話をよくまとめた感はあるが、いかんせん全ての要素が中途半端になってしまっているのがイタイ。
[映画館(邦画)] 6点(2008-07-18 00:27:44)
2125.  新宿酔いどれ番地 人斬り鉄 《ネタバレ》 
新宿を舞台にした現代ヤクザの抗争劇ならば、私の大好きなパターンだが、ところがどっこい、舞台は新宿ではなく何故か福生市。 おいおい! 「新宿」ってサブタイトルに入っているのにほとんど新宿が出てこないじゃないか!! これはサギ同然だ。 そして目当ての一つであったミッキーこと成田三樹夫の出番が少ない! 冒頭でかっこよすぎのキメキメヤクザスーツを着たミッキーが出てくるものの、中盤以降はてんで音沙汰なし。 最後にやられ役で出てくる程度。 なんてこった。 冒頭のミッキーがかっこよかっただけに、事のほか残念で仕方ない。 ミッキーが主演で、新宿歌舞伎町を舞台に繰り広げられる現代ヤクザ劇が観たいんだが・・・
[ビデオ(邦画)] 6点(2008-07-15 23:08:23)
2126.  めんどりの肉
なんだかコレ面白いぞ!! 掘り出し物をした気分。 細かいことを言えば、多少無理な部分もあるが、全体的にとてもよくできたストーリーで、スピーディに楽しく観ることができた。 少なくとも、そこら辺の有名フランス映画よりは面白いし、よくできている。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-07-14 22:54:16)
2127.  雪崩(1937)
1930年代の邦画としては素晴らしい出来。 何より、セリフの一つ一つに含蓄があるのが良い。  例えば、「現代において幸せでいるためには、他人の不幸を見ないようにしなければならない。」なんて、実に的を射ている。 あまりに痛烈すぎて、こんなことに同意してしまうと、周りから冷たいと思われるかもしれないが、生きていく為には必要な割り切りでもあり、偽善者ぶって否定したところでそれは嘘になる。 自分がいかに幸せな状態にあったとしても、他の人間は幸せとは限らないわけで、全員が全員幸せなんことは実社会であり得ないのだ。 それを見事に言い表したセリフだが、こういった歯に衣着せぬ痛烈な風刺的セリフが、本作では沢山飛び交うのである。  1時間程度の短い作品であるが、処世術の様な、実にためになる印象的なセリフがそこかしこにあり、何度も観れば人生勉強になるかもしれない。 そういう意味で、本作は実用的な作品であり、また、純愛とは何かをテーマにした恋愛劇でもある。  ところで、助監督に本多猪四郎や黒澤明の名があるのが興味深い。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-07-13 22:50:19)
2128.  哀しみのトリスターナ
カトリーヌ・ドヌーヴはやっぱり骸骨に見える。 しかも本作では、その美脚を披露することもない。 話としてはそれなりに楽しめるし、映像も綺麗だ。 しかし、全体的に少しずつ物足りない。 全ての面において、何かが欠けている。 つまり中途半端なのだ。 話としてはかなり過激な部分を含んではいるが、少し描き方が上品すぎる。 フランス映画的と言ってしまえばそれまでだが、もう少し工夫が欲しいものだ。
[ビデオ(字幕)] 6点(2008-07-13 17:36:35)
2129.  一条さゆり 濡れた欲情
出演女優陣に魅力を感じなかった。 どうして70年代って、こうも化粧やら服装やらがイモっぽいのか。 むしろ、その前時代にあたる50年代、60年代の方が美しくないか? 70年代独特の色は出ているものの、決して良いとは言えないし、面白くもない。 ただし、それだけで終わらないのが本作。 「ストリップショーにおけるワイセツ物陳列」という、社会的出来事を記録したセミドキュメンタリーとしてみると、存在価値は十分にあるといえるかもしれない・・・し、言えないかもしれない。
[ビデオ(邦画)] 5点(2008-07-13 13:57:46)
2130.  われらの恋に雨が降る 《ネタバレ》 
ベルイマン監督作品としては、デビュー作に続く二作品目らしい。 日本で鑑賞可能なベルイマン作品としては最古のものだ。 元来、ベルイマン作品は画面の輝度が暗いものが多い。 本作は初期作品であるからして、特に暗く、観づらいのがネックだ。 話としてはロマンスあり法廷劇ありで、最後はハッピーエンドと、まるでアメリカ映画を観ているかの様。 およそ後年のベルイマン作品群からは想像もつかない内容だ。 とるにたらない作品であるが、かのベルイマンも初期の初期には、こういったストレートな映画、つまりは原理的な作品を撮っていたのだと知ることのできる貴重な作品である。
[ビデオ(字幕)] 5点(2008-07-12 12:56:10)
2131.  女殺し油地獄(1957)
前半は、目当てで2番クレジットの香川京子も出てこないし、話もイマイチだし、主人公に全く共感できないしで、どうなることかと思った。  ところが終盤にきて急展開が待っていた。 なかなかの手に汗握る展開。  やはりお金というものは怖い。 特に借金は身の破滅の元だ。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2008-07-12 00:29:58)
2132.  「女の小箱」より 夫が見た 《ネタバレ》 
田宮二郎はやっぱり怖い。 あのコワモテに、あの人を寄せ付けない雰囲気、そしてあの体格。 全てが怖い。 そのキャラクターが見事に本作のキャラクターとマッチしている。 まさにハマリ役。  田宮二郎演ずる男は、金のためなら何でもしてきた男。 まさに出世欲と金欲のかたまりの様な男だ。 ある日、その男は大会社をのっとるために、若尾文子演ずる女に計算づくで近づいていく。 最初は若尾文子を騙すために近づいたのだが、すぐにその魔性の女の虜になってしまう。 「大会社をのっとる」という本来の目的は達成したものの、若尾文子に「だんなと別れて俺と結婚してくれ」と迫る田宮二郎。 それに対する若尾文子の切り返しが凄い! 「私と結婚したいなら、大会社をのっとるあなたの夢を捨てて。私をとるの?それとも会社をとるの?二つに一つ。どっちをとるの?さぁ、どっちをとるの?私?それとも会社??」 これだ。 この迫力。 まさに“にじりよる”若尾文子の魔性の女の迫力炸裂!  男にはメッポウ強く、押しの強さもハンパじゃないコワモテ田宮二郎も、これには完敗。 最初は多少反抗してみたものの、「わかりました。あなたをとります。会社をのっとる夢は捨てましょう。」とアッサリ男の夢を捨ててしまった。  どんな怖い男より、魔性の女の方が怖いし、力も強い。 あの田宮二郎の筋肉質な体も、女の柔肌の前には力のない物体と化してしまうのだ。  あぁ、何たる女の怖さよ。 そして、純情な愛の強さよ。 田宮二郎が男の夢を捨てたワケは、若尾文子の性的な魅力によるところはもちろんだが、田宮二郎が若尾文子に対して持ってしまった「純粋な愛」もその一因の一つだ。  「愛した女の為なら何でもできる」 この、愛の力の凄さが、見事に表現された作品だ。  秀作揃いの増村保造作品の中でも、本作は上位にくる傑作であろう。 
[CS・衛星(邦画)] 8点(2008-07-11 02:20:08)
2133.  黒いドレスの女
成田三樹夫が出ていたので、まあ許すとしましょう。 しかし、しょーもない作品だ。 崔洋一をもってしても、角川春樹にかかるとこうも無惨な映画が出来上がるもんなんですね。 知世ちゃんは大好きですが、この頃はまだ魅力が完成していないですね。
[DVD(邦画)] 5点(2008-07-08 23:06:55)
2134.  何故彼女等はそうなったか
本作での香川京子はとても魅力的である。 『おかあさん』そして『山椒大夫』の香川京子に次いで、魅力的な香川京子を堪能できた。 何より、スーツ姿の香川京子を拝めるのが良い。 そして、タイトスカートから伸びた麗しきふくらはぎと、綺麗なかかと。 モノクロ画像に彼女のふくらはぎが輝いて見える。 本作の見所は、こういったスーツ姿の香川京子と、そこから伸びるふくらはぎ、そして綺麗なかかとを堪能できるところだ(違います。)  ところで、清水宏の作品って、どうも苦手だ。 あまりに真面目すぎる。 確かに本作は、恵まれない環境に育った女のコたちを、一般に理解させ、少しでも似た境遇にいる女のコたちを救おうという、社会的影響力・社会的使命をもった作品である。 ただしかし、映画的な面白さという点においてはどうだろうか。  そういう意味で、冗談抜きに香川京子の美脚を楽しむしか、私には観ようがなかったのだ。 まあおそらくこんな見方は間違えているでしょうね。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2008-07-07 23:53:37)(笑:1票)
2135.  ゆきゆきて、神軍 《ネタバレ》 
私はこれほどまでに刺激的な映画を観たことがない。凄いの一言。奥崎謙三という人間は、類い稀なる人物だ。自らの暴力を「世間の間違いを暴くための暴力なら、それも必要」と、肯定する。キ印であることは、まず間違いない。しかし、同時にエンターテイナーとしても一流。カメラを意識し、常に最高のパフォーマンスをカメラの前で発揮してみせる。興奮しながらも、自分の言いたいことは、的確にしゃべっている。そして何より、もの凄い度胸の持ち主。「無理が通れば道理ひっこむ」まさにこれが証明されている感じ。戦時中、仲間殺しをしたと思われる人物をアポなしで訪問しては、ねじふせる。時には暴力、時には執拗なまでの詰問で。最初は相手方も口を堅く閉ざしているが、奥崎謙三の執念の詰問に、やがては重い口を割らざるを得ない状況に追いこまれる。この執念と技術が凄い。この人は、お金もうけをしようと思ったら、まず間違いなく成功するに違いない。このドキュメンタリーは、ものすごく良くできている。頭から最後まで、時間を忘れるほどにのめりこめた。暴力あり、暴言あり、泣きどころあり。そして反戦映画としての真面目な側面もありだ。とにかく観ていて血の騒ぐドキュメンタリーだった。正論をかざして正義感ぶったり、気が弱くて自分の言いたいこと言えなくて悩んでる人、綺麗なアメリカ戦争映画しか観たことない人、などなどは是非観てほしい。そして疑問に思ったのは、奥崎謙三氏の不思議なほどの喧嘩強さ。 痩せていているのに、何故だかめっぽう強い。喧嘩には度胸と喧嘩慣れが一番重要だと言うことを、奥崎謙三氏は体を張って教えてくれた。喧嘩に強くなりたいヤンキー諸君にも、非常にタメになる作品である。印象的なシーンを挙げてみる。それは、皇居でのお手製マークⅡによる街宣シーンだ。警官たちが車を取り囲むが、全く意に介していない。世の中で最強権力とされる国家権力を向こうに回しても、全く動じないのだ。この人に怖いものってあるんだろうか。私もこの人の様な度胸が欲しい。そういえば奥崎謙三氏、誰かに似ていると思ったら、ボクシング評論家のジョー小泉氏と軍事評論家の江畑謙介を足して二で割った感じの風貌である。どうりで喧嘩と戦争に強いハズだ。エンドロールで流れる激しい太鼓が素晴らしい。最後の最後まで完璧な演出。この映画を、知らぬ存ぜぬは許しません! 
[DVD(邦画)] 9点(2008-07-06 23:19:59)(笑:1票) (良:1票)
2136.  女優(1947)
なんか冒頭からずっと退屈でした。 何故なのか、それは後から解りました。 理由は、溝口健二監督の『女優須磨子の恋』と同じ話だったからなんですね。 そういう点で全く話に新鮮味を感じなかったのが致命的でした。 しかし、この二作品、同じ年に配給されていたんですね。 驚きました。 当時、競作として話題にのぼったようですが。
[映画館(邦画)] 4点(2008-07-06 21:13:12)
2137.  東京ギャング対香港ギャング 《ネタバレ》 
鶴田浩二、高倉健、丹波哲郎の三大スター共演で、香港を舞台にしたギャング映画。 ところが、前半40分を経過しても、高倉健しか出てこない。 他の二人が出てこないのだ。 そうしている間に、高倉健演じる主人公らしき人物は、撃たれて死んでしまった(!)。 なんてことだ。 その後に、鶴田浩二と丹波哲郎が登場。 おいおい! 三大スター共演っていったって、三人が一緒に出てこないじゃないか! なんか騙された気分。  それはそうと、冒頭の高倉健が出てくるパートは、とても面白かった。 香港のダウンタウンを舞台にして繰り広げられる、ギャング間の白い粉と金の争奪戦。 いかにも石井輝男作品といった風情のBGMが流れ、興奮と期待が高まった。 そこでいきなり主人公が撃たれて死んでしまい、舞台は日本へ。 ここから一気につまらなくなった。  冒頭の高倉健が出てくる部分の雰囲気が、最後まで続けば間違いなく傑作となったであろう。 本作が石井輝男作品の代表作とは言われてない理由はそこにあるような気がする。 後半の尻すぼみが無ければ、石井監督の代表作と言われたに違いない。 それだけに不満が残る内容だった。 それにしても、鶴田浩二演じる男が、シャブ中だとは思いもしなかった。 ラストも丹波が生き残り、しかも刑事だったというオマケ付き。 なかなか面白い内容なのだが、やっぱり後半がどうも間延びしていた。 あー、もったいない作品だ。  
[ビデオ(邦画)] 6点(2008-07-06 12:08:57)
2138.  ミー・マイセルフ 私の彼の秘密 《ネタバレ》 
六本木にて鑑賞。 題材が「オカマ」と「記憶喪失」という、いかにもタイ映画なラブストーリー。 自分の好きになった男が記憶喪失で、記憶喪失になる前は、実はオカマだった・・・という内容。 内容的にはありがちで、陳腐なものだが、まとめかたがとにかくうまい。 後味がとても良く、観た後にすっきりできる作品である。
[映画館(字幕)] 7点(2008-07-05 15:11:30)
2139.  十階のモスキート 《ネタバレ》 
崔洋一、すごいな~ こんなに凄い監督とは思わなかった。 『月はどっちに出ている』を観て、凄い監督だと感激したけど、本作でその凄さを再認識した。  途中、しつこく挿入される濡れ場が唯一の邪魔だが、それ以外はほんといい味が出ている。 とっても映画的で、1980年代日本映画ならではの味わいが出ていると思う。 主演の内田裕也はかなりの熱演。 作品自体もパワーあふれる力作に仕上がっているので、手抜きが一切感じられない。 作り手の作品に対する意気込みが観ていて伝わってくるのだ。 崔洋一はまだ2本しか観ていないが、これからもじゃんじゃん観ていきたい。  (追記) それと、本作はテイスト的に長谷川和彦の『太陽を盗んだ男』に似ている気がする。 映像的感覚、破滅的顛末、時代背景など、いろんな部分で似た匂いを感じた。 『太陽を盗んだ男』はとても評価の高い作品だが、本作『十階のモスキート』もそれと同じくらい力のこもった作品で、もっと評価されてもいい気がする。  もちろん崔洋一の代表作である前出の『月はどっちに出ている』はこれら2作品を上回る素晴らしい魅力に満ちた傑作であるが。
[ビデオ(邦画)] 8点(2008-07-03 23:55:57)
2140.  トロピカル・マラディ
6点。 カンヌ映画祭の監督賞受賞作品。 シネマート六本木にて鑑賞。  この日の4本目の鑑賞で疲れているせいもありましたが、後半は見事に観る気力が失せていきました。 このアピチャッポン・ウィーラセタクンという監督の作品は、とにかくラストが緩みすぎで苦手です。  前半はバンコク・ホモ・ストーリーで気分がダウン、中盤ではタイ式ホウ・シャオシェン作品の様な味わいでとても良かったのですが、後半でタイ式プレデターみたいになり、再度ダウン。 そして、ラストの間延びした緩みすぎフェイド・アウトにノックアウトされました。  お疲れさまでした・・・
[映画館(字幕)] 6点(2008-07-03 20:34:29)
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